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萌えは死語となっているのか? なろう系ラノベではキャラ萌えは重視されない? (No: 1)

スレ主 うっぴー 投稿日時:

なろうの異世界転生チートハーレムとは読者の承認欲求を満たすために最適化されたテンプレートであり、チート能力もハーレムもすべては承認欲求を満たすための手段にすぎないと言われます。
このため、ヒロインがいなくても読者の承認欲求を満たせれば、なろうでは受けるという『ヒロイン必要ない論』なども、なろうでプロになった人の口から出るほどです。

また、私が読んだ限りにおいては、なろうから書籍化されたなろう系ラノベは、従来のラノベに比べて、萌え要素が薄い、キャラ萌えが重視されなくなっている感じがしています。

キャラ萌えとは、主にヒロインがかわいい!と思って萌えまくることですが、なろう系では、負け組だった主人公がチート無双してハーレムを築くのがおもしろい(承認欲求が満たされる)のであって、ヒロインを愛でるという楽しみ方はされていないと感じています。

例えば、2000年代はツンデレヒロインがラノベでは主流でしたが、(俺妹の桐野、ゼロの使い魔のルイズなど)、なろう系では、このようなツンデレヒロインはほぼ見かけません。

また、若者の承認欲求について研究しているオタクで「小説家になろう」も好きな精神科医のシロクマ先生が、ブログで興味深いことを書いています。

年下のオタが「俺らはおっさんだー!」と叫ぶのを見てグラグラした
http://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20180618/1529305069

この記事中で、シロクマ先生は以下のように述べています。

>「萌える」という言葉は、少なくともパソコン通信時代から存在し、2010年頃までにピークをこえて、最近はあまり見かけなくなった。

これは確かにその通りで、最近は萌えるとか、キャラ萌えなどという言葉はあまり聞かれなくなりました。

また、「小説家になろう」のメイン読者層とされる30代の男性オタクは、昔よりライト化している、暇つぶしに漫画やアニメやゲームをしているのに過ぎないというプロファイリングがあります。

オタクが全体的にライト化しているというのは、2014年ぐらいから言われだしていた言説です。おそらくパソコンの時代が終わり、スマホの時代が来たことが関係していると思われます。

このようなことから、萌えは死語となっている、なろう系ではキャラ萌えは重視されなくなっていると感じていますが、いかがでしょうか?
ご意見をいただきたく思います。

カテゴリー: 流行分析(なろう研究)

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人気回答!萌えは死語となっているのか? なろう系ラノベではキャラ萌えは重視されない?の返信 (No: 2)

投稿者 読むせん : 7 No: 1の返信

投稿日時:

なろう系が何を指すのか私はよくわかりません。が、たった一点【書籍化されたなろう作品】という意味なら答えられると思います。

要は【商法】です!!
今までのラノベは、キャラ萌え【商法】で売っていたが、売れ行きが悪くなったので、次の商法として承認欲求【商法】で売ろうとしているだけかと。

無料公開のなろう内ではキャラ萌え作家も生えてます。売れてないけど。
==============

あと、個人的な意見としてキャラ萌え商法は「キャラをどれだけ好きになってもらえるか」が重要なので、受け入れ口がものっごっつ狭い気はします。
 腐女子受けするキャラ系アニメをチラ見したら共感していただけるかと思いますが、【これの何がおもろいねん?キショッ!】というものになりがちです。

萌えられなかった人、受け入れられなかった人にとってキャラ萌え作品は、ものすごく敷居が高い作品になるし、そうなると新しい金持った顧客を呼び込みにくいとおもいます。

 そういう意味では承認欲求を満たしてからキャラ萌えに移行させようという今の商法は優秀。

あと、さらに突っ込むと、今の30代は就職氷河期の世代。
 100社くらい圧迫面接受けてケチョンケチョンにおとしめられ、結局全社不採用を経験した層であり、これだからゆとりは(笑)とかいわれたり、両親に「あんた就職すら失敗する無能なの!?」扱いされたり、いざ就職できても足元を見られ、ブラック業務を押し付けられたり、パワハラ上司にぼこぼこにされたり、買い手市場で楽々入社したスマホ世代の後輩にパソコン?スマホあるから使えませんウェイウェ~イされて自信を喪失した層です。

なので、萌えキャラを愛でる余裕が精神的にも時間的にも無くなったり、下手するとツンがきついツンデレ・ヒロインの言動に、パワハラ上司をだぶらせてしまったり、ドジっ子ヒロインにトラブル・メーカーな部下をかさねてしまったりして病的に嫌う人も見受けられましたね。

萌えるには、それだけ相手に興味を持ち、相手に時間と労力をさかねばなりません。

相手に萌えるほど、相手に興味を持てるだけの余裕が自分になくとも、とりあえず自分を受け入れてくれる承認欲求ものは、ものすごぉく受けがいいんだと思います。

萌えは死語となっているのか? なろう系ラノベではキャラ萌えは重視されない?の返信 (No: 3)

投稿者 サタン : 2 No: 1の返信

投稿日時:

>従来のラノベに比べて、萌え要素が薄い、キャラ萌えが重視されなくなっている感じがしています。
確かにそう感じます。
ただ、「キャラ萌え」というのは、つまり「キャラを立てる」「キャラを書く」って事で、じゃあそれはどうやったら出来るの? と問うと、具体的に明確な答えを持つ人は少数でしょう。
形のない曖昧なものなので、書きにくいしハードルが高いんだと思います。

対して「承認欲求を満たすキャラ」は非常に書きやすい。
極端ですが「流石◯◯様です!」と書けばいいんだから。
可愛いキャラの「可愛さ」をどうやったらアピールできるかと考えるよりも、こちらのほうが簡単です。

また、そうした作家側の技術的な話だけでなく、読者側の流行の変移というのも確かにあるでしょう。
これは、最近の流行作と以前の流行作を比べればわかりますが、以前は「サブキャラクターが主役」という書き方が多かった。物語の主人公はあくまで語り部であって、個性的なサブキャラクターがワイワイするのを面白おかしく主人公視点から語る、というもの。
この傾向がとても強いタイトルが「僕は友達が少ない」ですね。
「主人公は変哲もない普通の男子高校生」というほぼ無個性なキャラクターで、主人公を取り巻くヒロインサブヒロイン達が尖って個性的。
そんなヒロイン達に振り回される話、という構成が以前はとても流行っていた。
つまり、「サブキャラがメイン」で、サブキャラの個性を書く物語が非常に多かった。
このため「キャラ(メインに書くモノ)が大事」なわけで、キャラさえあればなんとかなったし、そのキャラが面白いがために読んでいるので、キャラ萌えは非常に重要だった。

ところが近年は、……いつ頃からだろう、「魔法科高校の劣等生」あたりからだろうか。
その頃から、「主人公主体の物語構成」が好まれるようになった。
「サブキャラの話」をするのではなく、あくまで「主人公の話」を書く物語が多くなった。
この構成だと大事なのはあくまで「主人公」なので、「サブキャラクター」は文字通り「サブ」でしかないため、重要度は低いわけですね。
主人公の造形も、「普通の高校生」から一変して「転生してる特別な人間」とか「チートな能力を持ってる人物」とか、「主人公が特別」というものに変化していった。
「サブキャラが物語を持っている」のではなく「主人公が物語を持っている」という変移ですね。
そこに「承認欲求」が入ると、「サブキャラを立てるために主人公がいる」という以前の流行とは違って、「主人公を立てるためにサブキャラがいる」ということになります。
こうなると極端な話、サブキャラは主人公との相性が良ければ何でもいいので、萌えは無くとも問題ないわけですね。

そもそも「萌え」というのは感情なので、作者が意図的に書くものじゃなく、読者が自然と感じるものです。
つまりは「このキャラのこういう言動は可愛いよね」というシチュエーションを書けば良いだけで、キャラクター性とは別の話。シチュエーションの話でしょう。
すると、承認欲求がメインの主人公の話を書いていても、どんなサブキャラを用意していようとも萌えるシチュエーションさえ用意できれば萌えは書ける(可愛いキャラのほうが萌えは書きやすいが)わけで、それをしない「なろう系」は単なる技術不足であるため避けててるだけというのもあると思う。
同時に前述した通り、現在は萌え自体の重要度が低いので書かなくとも成立しているし楽しめる内容になっている。

要するに、「萌えを書いたほうがいいか?」となると、そりゃデメリットもないし魅力が増えるんだから「書いたほうがいいに決まってる」と答える。
けど、物語の構造上「無くても問題はない」ために、現在萌えの重要度は低いということになっているのではないでしょうか。

追加で思いつきの意見だけども、
萌えというのは前述した通り「感情」の話であり、それを刺激する「シチュエーション」なので、流行りの「全肯定」と相性が悪いというのもあるかもしれないな、と思いました。
何故なら、主人公が何をやっても「流石です」と全肯定の反応をしてくる以上、シチュエーションにバリエーションを作りにくいですから。何をしても同じ反応しか返ってこないわけだし。
主人公以外で違った反応を書けば良いけど、一人称が流行ってる以上、これもちょっと難度が高いし。
単純に考えりゃ「肯定してくる、慕ってくる姿が可愛い」という画しか思いつかないんじゃなかろうか。
キャラ主体の「けものフレンズ」は全体的にキャラありきのアニメで「萌え」はそれなりにあったと思うけど、「サーバル」だけは全肯定型のキャラだった。けど、彼女のセリフは「すっごーい!」ありきで、それ以外にないと言ってもいい。
もっとバカっぽさを強調できれば、アホ萌えな姿と両立できたんじゃないかと思うけど、アホ役は「アライグマ」が担当してたし。
全肯定型というのは、承認欲求を満たすだけでなく反応が書きやすいというメリットがあるけど、それゆえ萌え(シチュ)が書きにくいというデメリットがあるのかもしれません。

萌えは死語となっているのか? なろう系ラノベではキャラ萌えは重視されない?の返信 (No: 4)

投稿者 ヘキサ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

「ゲーム文化の浸透」が大きいような気がしています……しかも、古いJRPGのようなパーティ制ではなく、オンラインで基本的に操作するのが自キャラのみのゲームが多くなったことが。パーティメンバーも固定ではなく、いつ別れるかわからない。「結局、自分ひとりがよければそれでいい」状況が多くなったことでしょうかね。

なので、群像劇とかも流行らなくなってきている気がする(一部の戦記もので奮闘してらっしゃる方もいるようですが)。視点も主人公の一人称や三人称一元で十分で、それ以外の視点を見せる必要が薄くなってきたり。

あとは、最良の選択をしようとすると個性というものが関係なくなってくるところとかかな。ゲームでも、有利な戦法があればプレイヤー全員がどっとそれになだれ込むことになったり。不利を推して個性を維持するのがバカバカしくなってきているような気がする。
 
ある女性作家が、王妃に仕える少女の話を書こうとしたところ「今はそういうの流行らないから」と言われて王妃が主人公の話を書くことになったそうな。読んでみたら確かにその少女だけ不自然に設定が凝っていたので、あとがきでその事情を知り納得しましたが。
内政ものとかが流行ったのも、「上に立つものの苦悩」から責任逃れしているようにも見えて、脇役の立場でいることが、かえって印象がよくないからかもしれません。

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タイトル:萌えは死語となっているのか? なろう系ラノベではキャラ萌えは重視されない? 投稿者: うっぴー

なろうの異世界転生チートハーレムとは読者の承認欲求を満たすために最適化されたテンプレートであり、チート能力もハーレムもすべては承認欲求を満たすための手段にすぎないと言われます。
このため、ヒロインがいなくても読者の承認欲求を満たせれば、なろうでは受けるという『ヒロイン必要ない論』なども、なろうでプロになった人の口から出るほどです。

また、私が読んだ限りにおいては、なろうから書籍化されたなろう系ラノベは、従来のラノベに比べて、萌え要素が薄い、キャラ萌えが重視されなくなっている感じがしています。

キャラ萌えとは、主にヒロインがかわいい!と思って萌えまくることですが、なろう系では、負け組だった主人公がチート無双してハーレムを築くのがおもしろい(承認欲求が満たされる)のであって、ヒロインを愛でるという楽しみ方はされていないと感じています。

例えば、2000年代はツンデレヒロインがラノベでは主流でしたが、(俺妹の桐野、ゼロの使い魔のルイズなど)、なろう系では、このようなツンデレヒロインはほぼ見かけません。

また、若者の承認欲求について研究しているオタクで「小説家になろう」も好きな精神科医のシロクマ先生が、ブログで興味深いことを書いています。

年下のオタが「俺らはおっさんだー!」と叫ぶのを見てグラグラした
http://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20180618/1529305069

この記事中で、シロクマ先生は以下のように述べています。

>「萌える」という言葉は、少なくともパソコン通信時代から存在し、2010年頃までにピークをこえて、最近はあまり見かけなくなった。

これは確かにその通りで、最近は萌えるとか、キャラ萌えなどという言葉はあまり聞かれなくなりました。

また、「小説家になろう」のメイン読者層とされる30代の男性オタクは、昔よりライト化している、暇つぶしに漫画やアニメやゲームをしているのに過ぎないというプロファイリングがあります。

オタクが全体的にライト化しているというのは、2014年ぐらいから言われだしていた言説です。おそらくパソコンの時代が終わり、スマホの時代が来たことが関係していると思われます。

このようなことから、萌えは死語となっている、なろう系ではキャラ萌えは重視されなくなっていると感じていますが、いかがでしょうか?
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