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ヒロインに敢えてドン引きされそうな事をさせてどれくらい大丈夫か (No: 1)

スレ主 バッキー 投稿日時:

私の作品(前回相談に来たなろうでの連載とは別)のヒロインには俗に言うギャップ萌えを狙ったキャラがいますが、いささかやり過ぎていないか心配になって来たので皆様のご意見を伺いたく思います。

彼女は平常時は内気で大人しい人物であるのですが、戦う時になると別人のように荒々しくなります。
この「荒々しくなる」というのが単に気が強い人物になるという範疇でなく、半分モンスターのような姿になって、殆ど理性を失って唸り声と咆哮以外にまともに何も言えなくなるレベルで暴走します。
攻撃手段も伸びた爪で皮や肉を抉り取るとか喉笛を歯で噛み千切るとかいった残虐方向の物です。魔法とか必殺技とか武器とか高尚なものは一切扱えません。
こんな戦い方をするので当然戦いが終わると敵の血と肉片でベトベトで、その度に「やっぱり自分は化け物で、生きてちゃいけない奴みたいだ」という自己嫌悪に陥ります。
この性質は話の進行によって幾分かマシにはなっていく予定ですが完全に取り除かれるものではなく、一生付き合うものとして表現する予定です。

私は主人公やヒロインは「この世に生まれたことが消えない罪」くらいのモノを背負わせたいという少々変な性癖ですが、全年齢でこれはやりすぎでしょうか。

カテゴリー: キャラクター

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ヒロインに敢えてドン引きされそうな事をさせてどれくらい大丈夫かの返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 0 No: 1の返信

投稿日時:

なろう系だと、配慮しているのかちょっとした表現でも「Hな表現あります」とか「残酷描写あります」って書いてあるのが多いように思います。
しかし読者としては、そんな警告があって読むと「警告出すほどか?」ということが非常に多いと思う。
確実性を持ってR15指定でもR18と警告してるような感じ。

そもそも。
小説は基本的に文章表現だけなので、「残酷」なら「単に残酷なことをしてるだけ」では別に残酷とは思わない。
意図的に「残酷と思えるような描写」に持ってかない限り、警告出すような事は不要だろうと思う。

まあ要するに、作者が思ってるより読者はそれほど気にしてないのではないかと思います。
例えば「残酷描写」ではありませんが、いまアニメ放映してる「転生したらスライムだった件」では主人公が持ってるスキルが自我を持ってるかのように会話するんですが、これがまあファンからは「メインヒロイン」と呼ばれることがあります。
会話できるだけで、キャラとして存在してないんで外観は無いんですが、まあ、そういう例は探してみると割とあります。
要するに、小説において「見た目」というのはさほど重要ではないし、ぶっちゃけどうでもいいんですよね。

なので、
>半分モンスターのような姿になって、殆ど理性を失って唸り声と咆哮以外にまともに何も言えなくなるレベルで暴走します。
このあたりは、別に問題ないというか、どんな外見でも大して違いはありません。
かといえ描写のほう、つまり「意思疎通ができなくなる」「爪で肉をえぐる」「喉を食い破る」などを変更したら、それはストーリー的にどうなの? って話になる。
残酷描写があるような「そういう話」で、「そういう描写をひかえる」って、逆に不味いでしょ。

そう考えると、
>いささかやり過ぎていないか心配になって来た
というより、
>この性質は話の進行によって幾分かマシにはなっていく予定ですが
え、マシになっちゃうの? という気持ちのほうが大きいです。
より悪化してくべきでは?

全年齢であることを考えると、確かに少しやりすぎな印象はありますが、
>主人公やヒロインは「この世に生まれたことが消えない罪」くらいのモノを背負わせたい
そのテーマはそもそも全年齢向きではないでしょ。
全年齢に向けたらソフトな描写になってしまうし、そしたらテーマの回収はドラマで表現してくことになるけど、そんな哲学的な内容のドラマを低年齢の読者層が楽しめるとも思えない。
「全年齢」ではなく「年齢指定はないけど青年向け」にありそうなテーマという感じがします。
それで言えば、過激な描写があるのは問題ないし、やりすぎなくらいが丁度よいんじゃないでしょうか。
目を背けたくなるような内容でないと「生まれたことが消えないくらいの罪」は表現できないんじゃ?
凄惨な光景がないと「生まれてきたのが間違いだ」とは思えないし、そのセリフにも説得力がなくなってきちゃう。
序盤で仲良くなった少女の血まみれの片腕だけが、みたいな展開にしないと、そういうヒロインの後悔の念は読者に伝わらんと思う。

ヒロインに敢えてドン引きされそうな事をさせてどれくらい大丈夫かの返信 (No: 3)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

スプラッターハウスの恋人か~い。

小柄だといいな(笑)笑顔が可憐なかんじの華奢な子が、ごつごつ筋肉質で剛毛の、口が耳まで裂けた類人猿みたいなのになっちゃう。

初見主人公が本気でドン引きしたり、異形としか言いようがない姿なのに、その顔はなまじっか元の少女の面影が残っていたりしていることに軽く嫌悪感を覚えてしまったら最高。

ヒロインに敢えてドン引きされそうな事をさせてどれくらい大丈夫かの返信 (No: 4)

投稿者 手塚満 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

内容(設定)2割、表現8割だと思います。

「伸びた爪で皮や肉を抉り取るとか喉笛を歯で噛み千切る」というのは、ヒロインの行動の内容説明に当たります。これを読んでも、何をするかは分かりますが、普通は生々しさが生じるわけでもありません。

小説で表現するときに、例えば「バトルでの敵の苦悶の表情、悲鳴、助命嘆願、流血等々をリアルタイムで克明に表現した」となると、生々しい残酷さを感じる可能性が高くなります。しかし例えば「ヒロインが己が残虐性の悩みを主人公に打ち上げるときに、敵への仕打ちを回想的に訴えた」としたら、さほどでもありません。

これに、殺される側の問題も寄与してきます。倒す対象は敵であるという点はいいとしまして、例えば敵は人間か化け物か。特撮もので、敵が怪獣、怪人などだと結構エグイ倒し方(爆破、切断等々)しても、小学生でも気にしません。

しかし、敵が人間だと首を落としたりすると大人でも嫌がる人は出ますし、残虐だと批判したりします。やはり同じ人間という気持ちが働くからでしょう。しかし、敵が極悪人だと安らかに死ぬと、かえって文句言われたりもする。

要は、敵に対して、どういう思い入れがどれくらいあるかですね。作者視点で言い換えると、読者に敵に対するどんな思い入れをどれくらい与えるか。

作品構想でのヒロインは「ジキル博士とハイド氏」みたいな感じですね。通常時のヒロインが、戦闘時に我を失って暴走する自分を嫌悪し、悩むという筋立てでよろしいでしょうか。そうだとすると、極めて残虐なバトル、敵の殺害でないと作品を成り立たせられなくなりそうです。

その設定は譲るべきではないと思います。しかし、上記で申し上げたように、読む側に与える残虐性の生々しさは描写次第の面が大きいわけです。全年齢対象なら、できるだけ直接かつリアルタイムの克明描写を避ければ、問題は出にくいだろうと思います。

ヒロインに敢えてドン引きされそうな事をさせてどれくらい大丈夫かの返信 (No: 5)

投稿者 あざらし : 1 No: 1の返信

投稿日時:

パターンを(A:既存作)(B:新作)に分類して書きます。

まずは(A)から。
ご質問に、

>私の作品 ~中略~ いささかやり過ぎていないか心配になって来た

と、ありますので既に読み始めた方がいらっしゃる(少なくとも冒頭は)発表済み小説ですよね。
ならば『読者がここまでの物語をどう楽しんでいるのか』を想定して決定すべきです。

パターン(B)
これから書き始めるならば『どれだけやっても大丈夫』です。
むしろ、そういった迷いやブレーキを排除して、バッキーさんが書き続けるのが辛くなる程度を目指し、あらゆる常識を破って突き抜けてください。
中途半端ってのは一番たちが悪いです。
やるなら徹底的に。

さて本題。
このように(A)(B)のパターンに分類したのは、読者が物語を楽しむためには最低限の決まりが必要だからです。
身構える必要も疑心暗鬼になることもありません。簡単なことです。
1)タイトル
2)冒頭可能な限り早く、できれば数ページで物語の楽しみ方、最低限ジャンルだけでも提示する。

商業作品の場合は”装丁”がついて回りますので、そこで知らせることもできますがプロは己の勝負どころである文章を使ってこれらを明示しています。

御作の雰囲気を書き込みから想像して例を出します。
知名度のある作品、かつラノベでの代表格としてなら、たとえば【浅井ラボ著:されど罪人は竜と踊る】でしょうか。
小説の発表からは時間が経ってますが、今年度アニメ化されてますので未見であっても比較的記憶には新しいかと思いますし、知名度を優先します。

1)されど罪人は竜と踊る
このタイトルを読むと薄ぼんやりとでも『おおよその雰囲気・大くくりのジャンル』がつかめるはずです。
”罪人”で不穏な空気、”竜と踊る”は比喩か直接か、いずれであっても連想の中にバトルを含んで読み解く方が多いでしょう。
センスの良さが光るのは”されど”ですね。『そうではあるが、しかし』といった前述の打ち消しをタイトルに持ってきています。
2)については、これはもう読んでください。小学館の書籍紹介に試し読みがあります【https://www.shogakukan.co.jp/search/site/%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A9%E7%BD%AA%E4%BA%BA%E3%81%AF%E7%AB%9C%E3%81%A8%E8%B8%8A%E3%82%8B】

4ページから”ポロック揚げ”のシーンで、物語の楽しみ方を紹介していますよね。
著者が『読者に物語の楽しませる約束』を明示すれば、あとは極論なにやっても大丈夫です。

なぜこれが必要なのかですが。
人間って不思議なもので、無意識であっても”いまから行う行動の結果”を予測し、予め準備しています。
これを酷く裏切られると不快感に繋がります。たとえば『紅茶のつもりで飲んだらコーヒーだった』や『塩と砂糖を間違った料理』といった誤認。(あくまで誤認の例え。これは脳の危険信号です)

もちっと近づけて、たとえば映画をレンタルしたとしましょうか。
タイトルは『○○の恋人』
ジャケットは女性と男性、背景にレンガ造りの建物とモミの木。
まぁ今日日なさそうなベタベタのラブロマンスだと誰しも思うはずです。
物語も中盤をすぎ、ふたりの仲も近づきそこでキスシーン。
ここでいきなりヒロインが主人公の顔面を噛み千切ったら、どうなるでしょう。
それがたとえ熱狂的なホラーファンだとしても喜ばない。これが正常な反応です。
仮にラブロマンスで、ゾンビになったヒロインを愛し続ける主人公であっても『そういった映画』だという情報提示が物語りには必要になります。

ジャンルの変更という、ありえないほど極端な例をだしましたが、それが同ジャンルでも程度があります。
高校生の部活を舞台にした格闘技漫画で、試合相手の首をへし折ったら、勝利ではなく不幸な事故です。
それがたとえ物語の盛り上げを意図していても、それまで楽しんでくれていた読者への裏切り。作者についていけません。
普通は物語の破綻となり、死亡事故という社会的な概念の中でもシリアスな代物が混入してきますから、少なくとも部活漫画という主軸の変更を余儀なくされます。※
普通の読者にすれば「それをやるなら初めっから(冒頭から)雰囲気だけでもやっといてくれ」って話です。

御作がA)ならば既存の読者を裏切らないように。
それが大丈夫ならバンバンやってOKでしょう。
B)ならば、1)と2)を意識してください。
読者が物語を楽しむための最低限の決まりを護るならば、なにをやっても大丈夫、ブレーキをとっぱらい全力でアクセルを踏み抜いてください。

面白いお話お待ちしております。
がんばってください。

※どっかの週刊連載漫画ではそういう実例もありましたがプロの技……ってか怪我の功名という感じ。不幸中の幸いという偶然性の高いレアケース。

ヒロインに敢えてドン引きされそうな事をさせてどれくらい大丈夫かの返信 (No: 6)

投稿者 あざらし : 0 No: 1の返信

投稿日時:

引用ミスを修正します。
意図すべきところに影響はありませんが、ポロック揚げはアンソロジー板でした。
本編だと零章になります。
混乱を与えたかもしれませんので、訂正するとともにお詫びいたします。

10年以上前に読んだ小説の冒頭、なんてのは斯様に記憶もいい加減なのに確認不足でした。こっちの掲示板に引っ越したところなんでミス連発してます。以後気をつけますのでお許しを。

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私の作品(前回相談に来たなろうでの連載とは別)のヒロインには俗に言うギャップ萌えを狙ったキャラがいますが、いささかやり過ぎていないか心配になって来たので皆様のご意見を伺いたく思います。

彼女は平常時は内気で大人しい人物であるのですが、戦う時になると別人のように荒々しくなります。
この「荒々しくなる」というのが単に気が強い人物になるという範疇でなく、半分モンスターのような姿になって、殆ど理性を失って唸り声と咆哮以外にまともに何も言えなくなるレベルで暴走します。
攻撃手段も伸びた爪で皮や肉を抉り取るとか喉笛を歯で噛み千切るとかいった残虐方向の物です。魔法とか必殺技とか武器とか高尚なものは一切扱えません。
こんな戦い方をするので当然戦いが終わると敵の血と肉片でベトベトで、その度に「やっぱり自分は化け物で、生きてちゃいけない奴みたいだ」という自己嫌悪に陥ります。
この性質は話の進行によって幾分かマシにはなっていく予定ですが完全に取り除かれるものではなく、一生付き合うものとして表現する予定です。

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