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VRMMOでの、結婚と性について。 (No: 1)
スレ主 壱番合戦 仁 投稿日時:
インフィニット・デンドログラムという、異世界そのもののクオリティを持ったVRMMOのお話を見て、「おや?」と思いました。
膨らませたら、ネタになるかもしれないので、皆さんの意見を聴きつつ話を作っていきたいです。
ログアウトすると体液が消える上に性交渉もできるVRMMOというのはかなりあると思います。あと、NPCが人間と同等の知性と情緒を持っているという設定は鉄板ですよね。
ここで質問です。
『NPCの伴侶、または自分のお腹にある体液を消さないためにログアウトしない、という決断は、ゲームをやっていない人には理解されづらいですか?』
『NPCと家庭が作れたとして、親族は実在の人物とみなしてくれるのでしょうか?また、そうした人々が社会的少数派になって、社会問題になりませんか?』
皆様の回答をお待ちしております。
カテゴリー: 設定(世界観)
この質問に返信する!VRMMOでの、結婚と性について。の返信 (No: 2)
投稿日時:
・NPCや体液保護のためのログイン継続
昔のコンシューマゲームで、セーブ不能の大ダンジョンに挑む間何日も電源つけっぱなしにしてた人たちの進化版かな。気持ちは分からなくはないが、奇特な人と認識します。
とりあえず、運営にログアウト時の状態をセーブするオプションを実装するよう要望出すべき。そのままだと、メンテのための強制ログアウトで泣く羽目になりそうですし。
ハックしてもいいんだろうけど、垢BANは怖いもんね。
・結婚後の家族や社会の反応について。
それこそ作者の設定次第なので、面白い小説になるよう好きに決めればいいかと。
押さえておくべきポイントとしては、NPCの仕様と権利でしょう。
現実でも、NPCを「俺の嫁」と称する人たちはいるわけですが、この方向性でそのまま対応が人間並みに進化されても一個人と認めるのは厳しい。
「ウチの息子の嫁が他所のプレイヤーのところでも嫁やってる」ではちょっとね。
しかしこういうプレイヤーごとに分けて管理でないと、運営側は辛い。
「●●億かけて作り上げた人間並みのヒロインがサービス開始3日で廃ゲーマーに嫁入りしてオワコン化しました」じゃあ開発チームがクビになる。
その辺都合よく解決したとしても、社会的に人権が認められるか、とか人格プログラムの所有権とデザイナーの著作権どうする、とかネタは尽きないですね。
VRMMOでの、結婚と性について。の返信 (No: 3)
投稿日時:
>『NPCの伴侶、または自分のお腹にある体液を消さないためにログアウトしない、という決断は、ゲームをやっていない人には理解されづらいですか?』
ワルプルギスさんと同じく、私も「奇特な人」という認識かな。
NPCの伴侶って、ギリシャ神話で言えばピグマリオンですよね。
あくまで小説として、その読者としては現代日本人の感性で読むから「人間と同等の知性を持ってるNPCを人と同等に扱う」事は良い事のように見えるけど、この事例を逆に現代に当てはめると、抱き枕を彼女扱いしてツーリングしてる重度のオタクと大差ないと思うんで、そういう人は普通に奇特な人ですね。
>『NPCと家庭が作れたとして、親族は実在の人物とみなしてくれるのでしょうか?また、そうした人々が社会的少数派になって、社会問題になりませんか?』
設定次第だけど、リアルに考えたら社会問題に、そりゃなりますよねぇ。
NPCってことは、人によって作られた仮想人間ってことですよね。
仮想世界にのみ存在できる人間。
なら、しょせんはデータなのでいくらでもコピーできるし量産できるわけで、理想的な彼氏彼女を勝手に作れば良く、しかも家庭が作れるとなれば現実の異性を求める必要もないわけで、たぶんすぐに規制が入るんじゃないかな……。
でも、子供がどういう扱いになるのかわからないけど、性交渉して子供が作れるってことは、元からそういう機能を有したNPCとして作られているって事だよね。
女性型のNPCを作れば自動的に繁殖機能もついてくるってわけじゃないんだし。
なら、社会問題に発展する前に、アダルトビデオにモザイクがついているように、ゲーム自体にそれなりの規制・自主規制がかかって、繁殖機能はナシのNPCになると思いますよ。
社会問題になったらゲーム会社としても売上的にこまるから、そうなる前に問題が起こりそうな繁殖機能には自主規制をかけるでしょう。
セクハラ行動などは年齢制限でアダルトゲームにしてしまえば回避できるけど、繁殖機能については規制をかけるんじゃないかな。
それでも、どうしても、って人はMODを使って繁殖機能を付与するんだろうな、みたいな。
……とすると、社会問題にならない程度のアンダーグラウンドで、やるひとはやってる程度の「お遊び」として知られてるくらいじゃないでしょうか?
ほんで、その「お遊び」のNPCを嫁ですと紹介してくるわけだから、先の例に戻って、抱き枕を嫁ですと紹介するようなものだよね。
いくら人格があるように見えても、これを家族として受け入れる親は少ないと思う。
ちょっと深読みして勝手なこと書いてみると、
NPCとの恋愛やそういう展開を書きたい場合、「その行為が正常か・異常か」を考えるのが良いと思う。
そこで悩んでの質問のようにも見えるけど、これは設定次第で作者がどのようにでも決めて良い部分。
「正常」なら「その世界観ではNPCと恋をするのが普通の世界」なので、そういう設定を作れば良い。
極端な例では、「人類は染色体異常によって子孫を残すことができなくなった」とか。仮想空間で子供を作り、現実世界で肉のアバターを作って子供がそこに入る。みたいな。
「異常」なら、「はじめての仮想空間で主人公は人間らしい反応をするNPCに戸惑い、人として接している」とか。それを見てバカにしてくるジャイアン的なキャラを出したりして異常である事のアピールと、「ジャイアン的ないじわるキャラにその事実を指摘させる」ことによって、相対的にNPCを人間らしく扱う主人公を良い人のように見せる。とか。
どっちに転んでもどうにでもなるので、まずは「作者がどうしたいか」。
そのうえで、その設定をどうしたらホンモノっぽく見せられるかを考えたほうが良いかなと思う。
ホントは異常なのに、それが正常で良いことのように見えるパターンは、例にしたジャイアンパターンが非常に扱いやすいのでオススメ。
VRMMOでの、結婚と性について。の返信 (No: 4)
投稿日時:
>『NPCの伴侶、または自分のお腹にある体液を消さないためにログアウトしない、という決断は、ゲームをやっていない人には理解されづらいですか?』
『ゲームをやってない人』というのが1.読者の話をしているのか2.作中キャラクターの話をしているのかちょっと判断つかないのですが。
1.
もし「ゲームをやっていない読者には理解されづらいでしょうか?」という質問なら、こんなことを聞いている時点でだめ。個人のこだわりとか信念なんて、たいていそのままでは理解されづらいものだし、それを読者に理解させるためにストーリーを組み立てていくことこそが書き手のつとめです。
「なぜその登場人物がそうした決断に至ったのか」が十分描けていれば、決断の中身はどんな異常なことでもストーリー的には問題ないし、逆にそれが十分描けていなければご都合主義で破綻したストーリーに見られてしまうというだけのこと。
2.
もし「ゲームをやっていない作中人物には理解されづらいでしょうか?」という話であれば、これはゲームをやっていないかどうかに関わらず、そのキャラクターの性格および、ログアウトしないと決断したキャラとの関係性によって決まってくる。ゲーマーでも理解できない人は理解できないだろうし、ゲームに縁がない人物でも、相手がその決断に至った経緯をある程度聞き知っていて共感できるということであればそれなりに理解を示してくれることもあるでしょう。
『親族は実在の人物とみなしてくれるのでしょうか?』についても同様。その親族をどういう性格に設定するか、ひいては作者が何を描きたいかによってどうとでもなる部分。小説はつねに"個人"を描くものだから、多数派の考えとか平均的な意見とかはあまり重要ではない。
>また、そうした人々が社会的少数派になって、社会問題になりませんか?
問題視する人もいるかも知れないけど実際のところ大した問題にはならないでしょ。NPCをNPCとしてしか見ていない人たちからすれば、ちょっと個性的な自慰行為を行っている人間にしか見えないわけだし。そういうのは個人の自由だから勝手にやったらいいと思う。
ただ、治安問題とか性の商品化の文脈からの社会問題化させたい人々は一定数いそう。いわく「NPCはプレイヤーの欲望に応えるように作られた"人形"である。そうしたものに耽溺して異性への"正しい"接し方を学ばなかった人間は、現実の異性にも歪んだ欲望をぶつけてしまうかもしれず、結果的に性犯罪を助長する可能性がある」「性的魅力をもつNPCの氾濫は、現実の異性から"性的魅力"を切り離し思うまま弄ぶ行為であり、その点において異性性の搾取であり、異性の尊厳を毀損するものである。性的魅力は人間ひとりひとりに属するものであり、市場原理のなかでパッケージされて売り買いされるべきものではない」みたいな。まあでもこういう意見って単体では現実的な脅威になるほど広まったりはしないんだよね案外。
真面目に社会問題にするならそうだな、NPCと世帯持とうとしている人のなかに「われわれこそが正しい人間のあり方。みんなもリアルの家庭なんか捨ててNPCと世帯をもつべき」みたいなことを吹聴してまわる声のでかい過激派が何人かいて、そいつらが暴れまわったせいで世間から余計な反感を買ってしまうパターンはありかもしれない。そのなかの一人が性犯罪でパクられでもしたらもう最高。「NPCと結婚する界隈、やばい変態ばかりなのでは?」という危機感が世間に発生するのは必至でしょう。
自慰行為が異性の手軽な代替になるみたいな発想は古代ギリシャのディオゲネスの逸話にもあるくらい大昔からみんな考えてたことだし、人間によく似たオブジェクトに欲情する物語もピグマリオンの神話やら未来のイブやらいくらでもあるわけで、新しいアイデアというよりは、定番テーマの現代的な焼き直しという側面が強いように思う。
というかゲームに絞って考えても、ソードアート・オンラインの人工知能はキリトのことをパパって呼ぶようになる(疑似家族になる)わけで。なんていうか、その方面はもう掘り尽くされた鉱脈という気がしてならない。まあ、もちろん、描写が上手ければそれなりに面白くはなるだろうけれど。
皆さん、返信ありがとうございます。 (No: 5)
投稿日時:
ワルプルギスさん、サタンさん、にわとりさん。回答ありがとうございます。
やはり、世間的に見てもそうした人は奇特なのですね。
僕の勝手な意見ですが、全面禁止しなければ収拾がつかない状態に追い込まれた、倫理的に際どいブームというのは、新しい倫理や法律の構築が追い付かず、既存の社会の在り方と社会情勢が乖離した結果だと思います。
それを踏まえて皆さんの意見を見渡すと、考えさせられるものがあります。
このスレッドを何度か読み返して、少しずつ理解していきたいと思います。
皆さん、改めまして返信ありがとうございました。
VRMMOでの、結婚と性について。の返信 (No: 6)
投稿日時:
身も蓋もないことを言うなら、そもそも小説やアニメなどの物語世界はすべて一種の仮想現実です。なのでVRMMOモノと異世界ファンタジーは道具立てと演出が異なるだけで、フィクションとしての構造はさほど違わないんですね。それを端的に示している作品が例えば『オーバーロード』で、あの舞台設定はVRMMO空間から実体的な異世界に転移したようにも見えますが、それでいてゲーム・システム的な特徴をかなり備えていて、もう一つ別のVRMMO空間のようにも見えます。だから登場するキャラ達もNPCと異世界の住人の境界がはっきりしません。
なので、そういう世界観がすでに定着しているラノベというジャンルに親しんでいる読者にとっては、
>『NPCの伴侶、または自分のお腹にある体液を消さないためにログアウトしない、という決断は、ゲームをやっていない人には理解されづらいですか?』
>『NPCと家庭が作れたとして、親族は実在の人物とみなしてくれるのでしょうか?また、そうした人々が社会的少数派になって、社会問題になりませんか?』
このアイデアは問題提起としては機能しないんじゃないかと。オーバーロードの読者って、おそらくアルベドがNPCなのか普通のファンタジー・キャラなのかあまり意識してないと思うんですよ。
なので、仰っているような意図でそのアイデアを扱うなら、ラノベではなく一般寄りのSFに仕上げた方がいいんじゃないかと。それなら書きようによっては面白いものになるかもしれません。