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創作におけるテーマとしての裏切りを扱った古典や現代の面白い話作品を教えてください (No: 1)

スレ主 長浜 投稿日時:

すみません。
自分が言いたいのが厳密に”裏切り”に当たるのかは自信がないのですが、分かりやすくいうと映画スパイダーマンの登場人物間の関係性の変化に見られるやつです。

主人公が尊敬する友の父に裏切られ、友の父もまた仮面を被った主人公に裏切られたと考え、父をスパイダーマンに殺されたスパイダーマンを恨み(裏切られ〜)、みたくなるやつというか、言いたいことがうまく説明出来ないのですが…(汗)。作劇上よくあると思うのですが、どうしても自分の理解が浅くてよく分からないので…(汗)。そういうテーマについて解説してくれている解説本や動画でもドラマでもアニメでも映画でも何でも、ある数だけ教えて頂きたいです。お願いします。

カテゴリー: 創作論・評論

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創作におけるテーマとしての裏切りを扱った古典や現代の面白い話作品を教えてくださいの返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

「裏切り 映画」でググれば名作どころは見つかるかと。
個人的に裏切り要素があって最後にどんでん返しな映画で好きなのは「ワイルドシングス」。
でも別に「裏切り」がテーマではないです。
裏切りがテーマになるとコンゲームでなければ胸糞悪くなるものが多いので、あんまり好きじゃない。
例えば「ダンサーインザダーク」とか。これも裏切りってか不幸を描いたものだけど。
裏切られた後の復讐劇がテーマになると「キル・ビル」とか、アニメでは「ガングレイヴ」が好きかな。
復讐劇ならアンチヒーローやダークヒーローといった枠でラノベにも多いでしょう。

でも、
>どうしても自分の理解が浅くてよく分からないので
とあるので、あくまで創作の参考として「裏切り」を理解したい、という事なのかなと考えて答えると、
まず、スパイダーマンは(私は2002年公開の古い方しか見てないが)別に裏切りをテーマにしてるわけではないです。
「親友が主人公と敵対する過程」のエピソードであって、その過程は別に裏切り行為がなくとも成立していたし、たまたま手っ取り早くストーリーにマッチする手段が「裏切り」であったというだけ。
紐解いていくと、
最終的に「親友が主人公と敵対する」に持っていきたいので、これを実現するにはと考え「主人公と敵対するだけの事実が親友に突きつけられる」という案を出す。
ではその「敵対に値する事実」は何かと考え、「父親が主人公(ヒーロー)に殺された」という展開を考える。
となると、別の問題として「主人公が親友の父親を死に至らしめてしまう」というエピソードが生まれるので、これに説得力を与えなけりゃならん。
よくある「争いに巻き込まれて英雄に親を殺された」という展開でもいいんだけど、スパイダーマンの場合は「親友父が敵の正体だった」として、倒さなきゃならない相手として書いてる。
ここでポイントになるのは、このエピソードはスパイダーマンの中で最初にあるエピソードだって事。
主人公はヒーローとして生きる決意をしていないし、元々は引っ込み思案な人物で自ら事件解決に乗り出すような性格じゃない。
そんな主人公が「親友の父親を殺してしまう」わけだから、これにも説得力が必要。
なので、「主人公は親友父にすごく気に入られていて、実の息子よりも目をかけてる」という信頼を置き、そしてその信頼にヒビが入ることで親友父を放置できなくなるし親友父もより一層主人公扮するヒーローに執拗になる。
そして結果的に「信頼を裏切った」として親友父は死ぬことになって詳しい顛末を知らない親友は父を殺されたとしてヒーローを憎むことになり、「主人公に敵対する親友」の図が出来る。

なので、確かに「裏切り行為」で物語は上手くまとまってるけど、別にそれが目的ではなく、元をたどれば「親友と主人公が敵対する」という流れに持って行きたかっただけ。

一応、裏切りを書くにあたっての助言も書いておくと、
そもそも「裏切る」ということは前提として「繋がり」がないと切りようがない。
だから「親友父は主人公を実の息子より信頼している」という描写がある。
裏切り行為は、単にこの信頼を裏切る行動を取れば良いだけだから、すごく簡単。
でも、「二人の間には信頼関係がありますよ」と印象づけるのはそれなりにページ数がかかるので、どっちかって言うと、まずこうした「繋がり」を書かないと(考えないと)裏切りは書けません。
よくありそうな思考のミスとしては、プロットなどで「友人Aに裏切られて主人公がピンチになる」みたいに書いている場合。
これは前述したとおり、前提となる「繋がり」を書いていないので、漠然と「裏切るって何?」となってしまう。
例えば「愛し合う二人が」となれば「裏切り」は「愛情に対して裏切り」なのでパッとイメージできますよね。
「裏切る」ということは前提に「繋がり」がある。それを明確にしなければ、「何を裏切るのか」が作者自身わからないので、イメージがしにくく発想できない、ということになったりします。
なのでまずは前提になる「繋がり」を考えて「何を裏切るのか」を明確にすると思考しやすくなると思います。

創作におけるテーマとしての裏切りを扱った古典や現代の面白い話作品を教えてくださいの返信 (No: 3)

投稿者 あまくさ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

「裏切る」ということについて質問者様ご自身がよく理解できていないと仰っているので、こちらとしても質問の真意が把握できません。
スパイダーマンを例にあげているところから一応私もサタンさんと同しように、「信頼関係にある二人が不幸な経緯や誤解から敵対するようになるストーリー」をイメージされているのかなと思いました。(スパイダーマンは観たことがなく、あらすじだけからの判断ですが)

それは必ずしも「裏切り」ではありません。敵対するとしても双方に正当な理由があり(価値観や立場の違いなど)、お互いに相手の心情や立場を理解したうえで敵対するケースも有り得るからです。
それに対して「裏切り」というのはただの敵対行為ではなく、多くの場合「不意打ち」という要素をはらみ、何らかの理由から不当で卑怯な行為と見なされる場合に言います。

質問者様がイメージされているのは、どちらに近いですか?

なお、後者に近い裏切りを描いた名作として、古典ならば夏目漱石の『こころ』があります。
それから手塚治虫さんの長編には、わりと後者に近い対立を描いた作品が多いかもしれません。あの作者の作品は意外と勧善懲悪じゃないんですね。善が悪に変わったり悪が善に変わったりというキャラの変化を描く名手で、なんとも言えない余韻を残す作品が少なくないですよ。

創作におけるテーマとしての裏切りを扱った古典や現代の面白い話作品を教えてくださいの返信 (No: 4)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

え?【マクベス】とか【ハムレット】?
あとは【巌窟王】とか【80日間世界一周の旅】でも【ロード・オブ・ザ・リング】【スターウォーズ】でも裏切ります。裏切らないと盛り上がらない。

たぶん裏切りには【復讐】と【誘惑(嫉妬、あせり、不安、失敗を誤魔化したい)】が付きまといます。
【闇落ち】なんて言われる行動も、それですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとは【信頼】も大事。

たしか【エビアン・ワンダー】という少女漫画では『憎悪は愛情の裏返しなのよ、大好きな気持ちが「自分の中」から消えないからこそ相手を許せない』みたいなセリフがあった(もう古本屋に売ったから手元にないけど)

より信頼しているからこそ、愛しているからこそ、それを裏切られたときの爆発力がドマティック。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
 たしかスパイダーマンは友人父(ノーマンさん)を①【憧れの父親像】②【親友を育てた人格者】として尊敬していたし、なんなら両親と死別しているから③ファーザ・コンプレックス的な感情も彼に抱いていた。

 ノーマンさんからすればスパイダーマン(中身ピーター)は①【息子にいい影響を与えてくれる子】②【誰かを憎んでも仕方ない不幸な境遇にありながら、自分の誇りを穢(けが)さず生きている高潔な精神の持ち主】で、なんなら③【ほぼ我が子として面倒を見てきた「自慢の子」】が『正義の断罪者』として現れたことに動揺する。

 自分の行いが悪だと漠然と知りつつ、家族のため地位のため目をそらし、誰かの家族をぶち殺す行為を誤魔化してきたツケが、
『我が子の親友』であり
『自分が育ててきた可愛い養子』であり
『両親も祖父母も殺され、孤独に生きざるを得なかった被害者』であり
『父の正体がグリーンゴブリンだと暴露されてしまった我が子ハリーの将来の姿』
として現れたから。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・・・実はスパイディーとパパ、2人には唯一【救いポイント】があった。
【パパの悪事は、実子であるハリーにバレていない】ということ。

一歩間違えたら、スパイディーになっていたのはピーターではなく【ハリー】だったし、もし邪悪なグリーンゴブリンの正体が実の父だと知ったら「正義の使者」になった実子ハリーの心は引き裂かれてしまうだろう。

2人が恐れる最悪の事態【ハリーに真実がバレる事】を避けるためにピーターは「親友の父」ノーマンさんを止めようと奔走するし、ノーマンさんは危険な目撃者である「我が子の親友」を殺してしまおうと頑張る。

たしか映画【青の炎】も似たようなシナリオですね!!(ネタばれぇぇぇぇ!!?)

・・・・・ハリーは結局知ってしまって「親友であるピーター」と「どんな罪を犯したのであれ大事だった父」両方を奪った存在【スパイダーマン】に復讐を誓うグリーンゴブリンになったわけだ。
==========================
あとはマンガだと萩尾望都の【訪問者】。

【トーマの心臓】にちょい役で出てきたキャラ「オスカー」のトラウマを描く短編です。
①オスカーは【トーマの心臓】の舞台である王道マンモス学園(1、全寮制2、上下関係が激烈に厳しい3、金持ちの子息しかいない4、ほぼ監獄なので生徒のストレスがマッハ)という場所でかなり優遇されて暮らしている。

②その理由は、オスカーが現学園長の『実の息子』だから。

③単なる実父ではない、むしろオスカーは両親と死別しており学園に通えるような金を持っていない貧民窟の孤児レベル。それを両親の親友である現学園長が後見人を買って出てくれたために今の状態がある。

④現学園長がわざわざ後見人になってくれた理由————それはオスカーの両親が死んだから。
 オスカーの両親が死んだ理由は・・・オスカーが不倫の果てに生まれた事を知ってしまった(育ての)父が妻を殺し、その後に自殺してしまったから。

⑤両親の無理心中の原因であり、不倫相手だった現学園長が罪悪感からオスカーを引き取ったのだ。

⑥それをオスカー自身が察しており、学園長の「罪悪感減らし」のために優遇をあえて受け入れている
・・・・って感じ。
これをもっと詳しく描いた短編が「訪問者」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そこの関係も敷き写すと
スパイダーマンはノーマンさんに「父」を求めていたので、
「ハリーと僕、二人の息子のために自首してほしい」「僕もあなたの息子として愛情を返して欲しい」
と願い、ノーマンから返された答えは
『お前はしょせん他人だ、実子のために君を切り捨てる』
だった。
ノーマンさんの死ぬ時も
「こんな嫌なことを我が子である君にさせて、すまない」
ではなく
「実子には言わないでくれ、養子君」
(他人ではない、きっと彼なら黙っていてくれるというピーターへの信頼がノーマンにはあったから)

みたいなノリだった。

しょせんスパイダーマンには何も手に入りません。

親友には憎まれるし、好きな子にはポイ捨てされるし、唯一自分を大事にしてくれた祖父母は、よりにもよって自分が悪意からわざと見逃した一人のチンピラに襲われ殺されてしまった。なかば義理の父親ポジションだったノーマンの愛すら、もらえないまま終わってしまった。

スパイダーマン愛と勇気だけが友達すぎ、あWわWれWWW

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