小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

ネタは思いついたんだけど… (No: 1)

スレ主 めーゔ 投稿日時:

「こういうシチュエーションがやりたい」「こういう雰囲気でいきたい」というアイデアがあるのですが、どうしても納得するものができません。

物騒な話ですが私の場合、キャラクターの死なせ方から始まる場合が多いです。『悪女を焼き殺してみたい』とか『少年が親友が川に落とした靴を拾おうとして溺死する』とか。

では、死なせるとしてそれを物語の開始にするのかクライマックスにするのか、それとも結末にするのかで迷います。そして、開始に置いたとして、それをどう無駄無く物語を終着させるかで悩みます。
いろいろ考えていくと、これはスマートじゃないんじゃないかと感じてしまい、また振り出しに戻ってしまいます。

カテゴリー: ストーリー

この質問に返信する!

ネタは思いついたんだけど…の返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 2 No: 1の返信

投稿日時:

>では、死なせるとしてそれを物語の開始にするのかクライマックスにするのか、それとも結末にするのかで迷います。
物語の最初に「死」があると、それを掘り下げる話になります。
物語の序盤は問題提起や「これはこういう話です」と読者に投げかける場面になるので、「Aというキャラが死にました」から始まれば「どうして死に至ったか」を掘り下げて物語を展開させていくことになります。
まあ別にそういう方法しかないわけではないから自由でいいんだけど、物語がまとまりやすい方法で言うとそうなります。

次にクライマックスに持ってくる場合、「死」は結末のためのトリガーになります。
「Aが死んだから、こういう結末になる」ということ。
物語が動くポイントは大きく分けて3つあって、
ひとつは序盤の終わり。起承転結の起が終わったところ。ここで物語が動くから本題に移れる。
ひとつは物語の中盤。ここで物語の展開に変化が起きて、結末へと収束していく。
ひとつは終盤のクライマックス。中盤で変化した物語の結果がクライマックスで、そこで結末へと進路が決定づけられる。
だから、この3つのうちどこか(今回はクライマックス)に置く場合は「Aの死」によって物語が動くことになる。
この「物語が動くポイント」は関連性があって、つまり、序盤「Bは親友のAに騙され酷い目に合い、強い怒りを覚える」、中盤「Bが報復する機会を得る」クライマックス「BはAを焼き殺す」、ついでにオチは「Bは親友のAに依存してた事を悟り、全てを失ったと感じて狂ってしまう」という感じ。
クライマックスに置くと最初に考えた場合、たぶん大事なシーンだから印象的にしたいと思ってクライマックスに置くことを考えると思うのだけど、事実、一番印象的な場面になると思うけど、それは「オチ」へ向かうためのトリガーになってる場面なので、「テーマ」と同一にはなりにくい。
そんなわけで、「Aの死」を書きたい場合は印象的にしたいと思っていてもクライマックスに置くことはオススメしない。

「物語は紆余曲折を経てテーマに至る」というのはまあ私の言なんだけど、「言いたいこと」ってのは文章でも口頭でもだいたい最後に来るもので、前置きがあって内容があって結論があって、そして彼は何が言いたかったのって言えば当然のこと「結論が言いたかった」わけですから、彼の言葉の「テーマ」は結論にあるわけで、テーマってのは最後に来るものです。
で。
その結論すなわちオチへ向かうためのトリガーがクライマックスなので、これが同じものだとイマイチ盛り上がらない。
だから「Aの死」を書きたい場合はクライマックスではなくオチに置くべきで、クライマックスに置くなら別のテーマを考えるとスマートにまとまる。
私の例の場合は「Bが裏切られて発狂する話」ですね。

ほいで、結末に置く場合は前述したけど、これはテーマになるので「Aが死ぬ過程」を書く内容になる。
「序盤に置く」と似てるけど、結論を先に言うか最後に言うかの違いがあるだけと個人的には思ってます。
序盤に置けば「掘り下げる」形になるし、結末に置けば「展開した結果」になる。
序盤に置く場合は「Aの死」というテーマが最初に提示されるので、それだけを追うことが出来る。例えば刑事モノや探偵モノですね。被害者がいることが前提。
結末に置く場合、「Aの死」は結果なので、「何の結果なのか」を考えなきゃいけない。例えば痴情のもつれなら「AがBの恋人を寝取る話」とか。寝取った結果「Aの死」がある。
書きたい「Aの死」とは別に「何の結果」の「何」を考える必要があります。
まあ、考えるって意味じゃ序盤に置いても考えることは考えるわけですが、序盤に置けば常に「Aの死」を中心に物語を回せるので、それは大きなメリットですね。

そんで、この判断がつかずアイディアがぐるぐる回るってのは、キツい言い方をすれば作者が何を書きたいのか把握しきれてないってこと。
「Aの死」の何を書きたいのか。Aが死ぬから何なのか。
それが「Bの発狂」ならBを主役に「発狂」をオチに、「Aの死」はクライマックスに。
「Aが死ぬ経緯」なら「Aの死」は序盤か結末に。
掘り下げたいなら序盤、別の話題から死に繋がるなら結末、と簡単に決まる。

「Aの死」そのものを書きたい、これを残虐に書きたい、それが書くことだ、と思うなら、それは物語テイストの問題も絡んできます。
かなり極論で素っ頓狂な例え話をするけども、
ホラーって「物語」じゃないんですよ。どっちかって言うとエロ本に近い。
ホラーは読者を怖がらせてナンボだから、理路整然とした物語にして腑に落ちてスッキリさせちゃうと、ぜんぜん怖くない。
だから「恐怖」という演出に特化させて、それを詰め込んで物語っていうパッケージをする。
エロ本も同じ。エロに特化させて物語でパッケージしてる。
基本的な起承転結はあるけど、あまり深くは考えない。
「毎日怖い夢を見る」「人が死んでいく夢」「明日はきっと私の番」という、そのシチュエーションが怖いのであって、物語が怖いわけではない。
だからホラーは物語ではないというのが極端だけど持論です。
で。
「Aの死そのものを書きたい」のであれば、これはそのシチュを書きたいというだけだから、物語はパッケージ程度に考えて「Aの死」によって読者に何を伝えたいのかを熟考し、それが「殺したBの残虐性」なら「Bがどれほど残虐か」を演出していくべきだし、「Aの恐怖」なら「恐怖」の演出にこだわっていくべき。

個人的には最後の「演出特化」をおすすめしてみます。
というのも、ネタの構成に悩んでる時点でどう組み立てたいのか把握されていないので、無理にこれをやってもしょうがないだろうと思うためです。
演出特化は物語性自体はパッケージ程度なので概要は至ってシンプルです。また、シンプルだからと自分に言い聞かせることが出来きます。
ホラーの例のように、あまり物語にこだわると逆効果なので。男性ならわかるかもしれない例を挙げると、ストーリー性のあるエロ本ってあんま興奮しないでしょ。みたいな。シチュがあればいいんだよ、みたいな。
なので、「Aの死」についてシンプルに3行で流れを書いて、そこに「Aの死」に関する演出を盛り込んでいく。
なんなら、「死」というワードと相性のいいホラーでもいいと思います。
呪いの本に書かれてある事が現実になっていく。そこには親友である少年の溺死が書かれている。それが現実になって、怖くなって本を手放す。これを偶然拾ったOLが中を見ると、自分が同僚の悪女を焼き殺してる内容が書かれてあった。いつのまにか消えていた本はとある古本屋に並べられ、それを手にした銀行員はーー
と、そんな感じ。
「死」というシチュエーションをこれでもかってほど詰め込めます。
そして、たぶん「その本は最終的にどうなるの? それを考えて主役を設定しなきゃ」と思うだろうけど、そこが「演出特化」のミソで、そんなん考えなくていいんです。
終わらせたくなったら「親友を亡くした少年は再び呪いの本と出会いーー」と、少年が呪いの本の所持者だった人に会いに行って呪いの本を消滅させる、みたいな適当なのを書けばそこで終わらせられるんだから。
とまあ、長くなったけど、そんなわけで、書きたい内容が無くシチュだけなら演出特化をオススメしてみます。

ネタは思いついたんだけど…の返信 (No: 3)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

えっと「アイデアを具体的にする」でいい?
私は「逆転」をよく使います

①少年の親友が②川に落とした靴を拾おうとして③溺死する

①少年本人がor 少年の敵がor 少年の友人が
②靴を拾おうとしてor 靴を捨てようとして
③溺死するor 生き残る

とかっすねー。
この場合「友人の死」は冒頭というか時系列的に一番早いところに置く。
少年が知っていた「友人の死の事情」がどうも真実ではないらしいと知ってしまい、事態が進行する感じ。

友人の死の真相も大事ですが違う事情がどこの誰から提示されたかで話がコロコロします。

ネタは思いついたんだけど…の返信 (No: 4)

投稿者 大野知人 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

逆転の発想的に、ではないですが。ものすごくバカっぽい回答をします。
誰かが死ぬシーンを一回書いてみてから、それが作品のどこに来るべきか考える、というのはどうでしょうか。実際、有名な作家さんの何人かには「好きなシーンを書くために他のシーンをつじつま合わせにする」みたいな人もいますし、一回共通キャラクターで何シーンか書いてみてから、じゃあどうつなげればいいのか考えてみた方が良いかも知れません。
要するに『アイデアを具体化する』ではなく『具体から全体イメージを作る』です。逆連想ゲームみたいなことをしてみたらどうでしょう

質問に返信する!
▼ カテゴリー(展開)

他の相談一覧

『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?

投稿者 大野知人 回答数 : 24

投稿日時:

 大野です。  ついこの間までやっていた原稿が仕上がり、それの推敲を進めつつも、『次なに書こうかな』なんて考えていた所で、最近はや... 続きを読む >>

連載中小説の改稿について

投稿者 白湯 回答数 : 1

投稿日時:

ご教授お願いします。 私はとあるサイトで二次創作の連載小説を書いているのですが、その連載に行き詰まりました。 原因は最新... 続きを読む >>

勧善懲悪の悪について

投稿者 かつどん 回答数 : 9

投稿日時:

前回の相談では、多くの先輩方から沢山の意見を頂きました。 ご回答いただいた皆様、誠にありがとうございました。 本日の相談... 続きを読む >>

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

トップページへ
返信する!以下は元記事

タイトル:ネタは思いついたんだけど… 投稿者: めーゔ

「こういうシチュエーションがやりたい」「こういう雰囲気でいきたい」というアイデアがあるのですが、どうしても納得するものができません。

物騒な話ですが私の場合、キャラクターの死なせ方から始まる場合が多いです。『悪女を焼き殺してみたい』とか『少年が親友が川に落とした靴を拾おうとして溺死する』とか。

では、死なせるとしてそれを物語の開始にするのかクライマックスにするのか、それとも結末にするのかで迷います。そして、開始に置いたとして、それをどう無駄無く物語を終着させるかで悩みます。
いろいろ考えていくと、これはスマートじゃないんじゃないかと感じてしまい、また振り出しに戻ってしまいます。

コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

ページの先頭へ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ