小説の基本ができている人は、アイディアも優れています。
逆にできていない人は、アイディアも凡庸です。
基本ができている人は読者のニーズに沿った上で、個性をのせられるからです。
対象ジャンルや物語全般について膨大なインプットがあるため、アイディアを精査する能力が身についています。
アイディアが悪いのはインプット不足なため
インプット量が多ければ、対象読者が何を求めているのか? 何がウケるネタなのか、感覚的に理解できるようになります。
例えば、ラノベについてインプット量が少ないと、書いた小説はラノベになりません。
たまに、まったくラノベ読者にウケないテーマの作品。海外を舞台にしたハードボイルド小説をラノベ新人賞に出す人もいます。
ラノベはおもしろければ何でも有りなどと言われてきましたが、実は非常に制約が大きいジャンルです。
アメリカなどの海外を舞台にしたり、キャラクターの年齢が高いハードボイルド小説などはラノベの範疇には含まれません。確実に失敗します。
もし、銃撃戦をしたければ、異世界に銃を持ち込むなど、ラノベ読者の好みに近づける工夫をする必要があります。
初心者はこのような読者ニーズを外したウケないアイディアを、オリジナリティがあると思いこんで自爆します。
対象ジャンルの優れた作品をたくさん読んで、読者が何を求めているのか? 理解することでアイディア精査力があがります。
小説の執筆がなかなか上達しない原因
- インプット不足
- テンプレを使うとつまらなくなるという誤解
- 前作を超えるような作品は自分には書けないという思い込み
実力のある人ほど、大量の小説や映画を見て優れた技術を吸収し、次回作はもっと良いものになるとポジティブに考えています。
もし、実力を上げたければ、とにかく対象ジャンルのインプット量を増やしましょう。
プロは趣味のためだけでなく、純粋に勉強のために好みでないヒット作も読み込んでいます。