小説にとって悪い文章とは?
ぱっと見で意味がわからない文章
「ガラスのような俺の心を秋の風が吹き抜けていくのであった」

これはどういう心境なのか、よく考えてもわかりません。
文章を華麗にしようとして、意味不明になっているダメな文章です。
小説の文章は詩とは異なることを自覚しましょう。
違う解釈が成り立つ文章
「消防団員の兄は会社員」
この文章はふたつの解釈が成り立ちます。
1。兄は、消防団員で会社員。
2。消防団員の弟の兄は会社員。

このように複数の解釈が成り立つ文章は、読者を混乱させます。
良い文章とは、わかりやすい文章
- わかりやすい文章とは、ぱっと見で意味が通じる。
- ひとつの解釈しか成り立たない。
剣戟シーンは、キンキンキン!
の方が、実はわかりやすくてWeb小説ではウケます。

語彙が豊富なことは実はマイナスに作用することが多々あります。
例えば「睥睨した」よりも「睨んだ」の方が意味がわかりやすいです。
「激昂した」よりも「激しく怒った」の方が、読者にとってはありがたいです。
文章が華麗すぎると、意味が通じないこともあります。
また、脳への負担が半端ではなくなるので、リーダビリティが下がります。

書籍化された小説を読んで、すげぇーなと思うのは、リーダビリティ、つまり読みやすさが圧倒的に優れていることです。
すらすらと読める。そのため、気がついたら、読みすすめられています。

中学1年生でもわかるくらいの簡単な文章で、楽しい展開をどんどん盛り込む。
それが、ウケるための最大のコツです。
誰でも簡単に良い文章が書ける3つのコツ
効果的な順から
- 一文を短くする
- 改行を多めにする
- 難しい言葉や漢字を使わない(漢字使用率は20%以下に)
良い文章とは、わかりやすい文章。
わかりやすい文章とは、簡単な言葉で書かれた一文が短い文章です。