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冬空星屑さんの返信一覧。最新の投稿順2ページ目

元記事:ヤンデレが書きたいのです!!の返信

 たとえば『主人公を想う他の女を全部殺していく』っていうの、表向きはヤンデレ側の独占欲でエゴでしかないんだけれど、もう一段メタな見方をすると"あなたにはこの女たちの命に釣り合うだけの価値がある"っていう主人公に対する無条件の肯定になってるんですよね。あなたに普通の人とは違う特別な価値があることは私が保証するし証明する。暴力的手段の道義的責任も全部私が被る。あなたに損はさせない。そう申し出てくれてるわけです。他の女を殺すのはまあ、生贄みたいなものです。
 逆説的にですけど、ヤンデレってすごく献身的なんですよ。主人公の側からすると、何者でもない俺をノーリスクで"特別な何者か"にしてくれる存在なわけ。あ、ここでいうノーリスクっていうのは"自分からは能動的に動かず被害者ポジションをキープしたままで"みたいな意味ね。
 そういうふうにみていくと、ヤンデレヒロインってずいぶん主人公/読者にとって都合がいい女だなということがわかると思う。ヤンデレの良さの本質って多分そこなんですよね。だから良いヤンデレは、主人公/読者の承認にまつわるコンプレックスを、恩着せがましくならないように暴力的な手段で救済してくれる存在であるべきだと思う。主人公の内なる願望の投影。その点、ヤンデレキャラを作り込むことはすなわち主人公への理解を深めること、と言ってもいいかもしれない。まあ、考えてみればヤンデレってキャラ単体で成り立つものじゃなくて、主人公との関係性の中で立ち上がってくるものでもあるわけだし。

>具体的にどうすればいいのでしょうか?

 だからまずは主人公のキャラクターを作り込んで、主人公が悩んでいること、自信をなくしていること、立ち向かわなきゃならないけれどどうして良いかわからない問題を設定するのが先かなと思う。そのうえで「そんなことで悩む必要はないのよ。あなたはあなたのままで特別な価値がある。あなたを悩ませるものは私がぜんぶ取り除いてあげる」って言ってくれる女が現れたらどうですか。魅力的じゃない? ちょっと縋ってみたくならない? しかもその女は独占欲を暴走させたエゴ丸出し女として露悪的に登場するんだよ。主人公は劣等感も良心の呵責も覚える必要がないんだ。最高じゃね?

 ヤンデレは主人公に依存しているので、主人公のキャラが決まればそれに合った最適なヤンデレの言動が決まってくる、という印象。まずは主人公を決めないことにはヤンデレの方向性も煮詰まらないんじゃないかな、と思った。

上記の回答(ヤンデレが書きたいのです!!の返信の返信)

スレ主 冬空星屑 : 0 投稿日時:

 ありがとうございました!!
 なんか、何で私がヤンデレを書きたいのか、というものを完璧に言い当ててくれたようや気がします。
 自分でも言葉に出来ない何かを明確に言葉で表現して頂けました。
 まず主人公を深める。
 次に主人公の本当に肯定して貰いたい何かを考え、
 それを肯定する最強のヒロインを想像/創造したいなぁ、と思います。
 重ねて、感謝を。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: ヤンデレが書きたいのです!!

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元記事:ヤンデレが書きたいのです!!の返信

ご質問とサタンさんへの返信から、まずはヤンデレを女性の視点から理解した方が良いように感じました。

サブカルとしてよく言われることですが、ヤンデレをエンタメとして昇華した元祖として歌手の戸川純女史がいらっしゃいます。言い方を変えちゃえば、間接的にであれヤンデレは女史の影響下にあるようにも感じます。少なくとも私は影響下から抜け出したヤンデレは思いつきません。

と、ご紹介の前に。
時代背景と共に前衛的実験という側面があって成立しています。もし80年代の曲にあまり親しみが無い場合、今日的にも色物的に見えてしまうかも知れません。
手っ取り早くはこちらの記事をご参考に空気感を感じてみて下さい。【ttps://www.cinra.net/interview/201612-togawajun】(hを抜いてますので、付け加えて下さい)

公式が見当たりませんでしたので、歌詞としてヤンデレの参考になりそうなものを選んでみました。興味がありましたらググってみて下さい。
【戸川純-好き好き大好き】
【戸川純 - さよならをおしえて】
【YAPOOS - 肉屋のように】

おおよそ下に行くほどにヘビーです。
ご参考になれば幸い。

上記の回答(ヤンデレが書きたいのです!!の返信の返信)

スレ主 冬空星屑 : 2 投稿日時:

 ……ありがとうございます。
 「愛してるって言わなきゃ殺す」
 までは聞いたのですけど、正直、歌が合いません。いや、歌詞は別に平気なんですけど、曲が合わなかった。
 オーバーロードのアルベドとか好きで、『L.L.L』とか大好きなんですけどね。
 すいません。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: ヤンデレが書きたいのです!!

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元記事:ヤンデレが書きたいのです!!の返信

ヤンデレ。
ツンデレもそうなのだけど、これはキャラクター性の話で、その表現の仕方で回答も変わるので、どんなのが書きたいかで結構違うと思います。

大別すると性格として書く場合と、キャラとして書く場合があると思う。
性格として書く場合、「ヤンデレ」を書くわけだから、ヤンデレがテーマの話を書くことになる。
つまり、「その人が病む過程」を書くことになる。
すると終盤で「病む」という落ちになるわけだから、序盤中盤は「病んでない」わけで、それどころか「病みそうな人物には見えない性格」のほうがより「病む展開」が映えるため「ほんわかした女性像」とか「献身的な女性像」といった描写が主になります。
要するに「まったくヤンデレっぽくないキャラクター」です。
そこへ「病むような展開」があるためにクライマックスで一気に病んで、そのときには手遅れなほど主人公に依存しまくってることが伝えられる。

キャラとして書く場合、「ヤンデレ」というのは一種の記号です。
ですので、病むような演出をしていけば良いだけで、そこに使われるツールは主に「嫉妬」でしょう。
また「病んでる」という事を表現するため自己中心的な言動をするので、まあヤンデレによくありそうなセリフとしては「どうしてわかってくれないの」とか「なぜ逃げるの」とかですね。
ようは「病んでそうな場面」を用意すれば良いだけで、そのための演出に終始します。

おそらく書きたいのは前者ではなく後者なのではないかなと思う。
前者は序盤中盤では病んでないのでそのキャラクター性を書けないし、対して後者は初出からガンガン書いていけるので、Webをはじめラノベの多くで採用されてる形ではないかなと思う。
ですが、
ここで言う「キャラ」というのは、芸能人とかがテレビに出てるとき「キミはそういうキャラでやってくの?」といった笑いがありますが、そういう意味での「キャラ」で、要するに「キャラを演じてる」という意味で書いています。
つまり「キャラ」で書く場合、なんかウソっぽい、そういうキャラを演じてるだけであざとい、そういう印象がついて回ったりもします。
ヤンデレという特徴を書いてるだけで、ヤンデレそのものを書いてるわけではないためですね。
後者はヤンデレを記号として扱ってるだけなので、薄っぺらい印象があり、特徴を上手くアピールできないとキャラクターとしてスカスカな人物になったりします。

個人的には前者をやる事をオススメしますが、Webでは短いページ数で必要な事がわかれば良い作りが好まれるので、キャラで書く後者がウケやすいだろうなとは思います。
理想的には5千~1万文字くらいで前者の「性格としてヤンデレ」を書いて短編か掌編でまとめ、キャラを理解してもらった後に後者の「キャラとしてのヤンデレ」を書いていくのが一番良いだろうと思う。

上記の回答(ヤンデレが書きたいのです!!の返信の返信)

スレ主 冬空星屑 : 6 人気回答! 投稿日時:

 ありがとうございます。

 私が書きたいのは、後者のキャラクターのようですね。
 イメージ的には、未来日記の我妻由乃でしょうか。あそこまでブッ飛んではいないと思いますけど。

 どちらかと言うと、『やたら愛が重い』感じで書きたいので。
 最初のイメージは、水の精霊ウンディーネだったんですけど、少しずつ変わっていきました。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: ヤンデレが書きたいのです!!

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元記事:主人公を苦戦すらさせずに無双させたい!の返信の返信の返信

13話でいっぱいいっぱいになった・・・・・orz

普通の話が始まったから13話までするっと読めたけど、別に・・・むしろ主人公のマナーの悪さに普通に不快感を覚えるくらいで、別に楽しくは思えないかなぁ・・・・もし仮にジェノサイド・オンラインのプレイヤーだったとしたら、彼女の加入でガチ引退を考えるだろうな~ってレベル。

ゲーム配給会社の社員だと主人公専用クレーム係ができちゃったり、主人公の様な世紀末ヒャッハー・プレイヤーの後続プレイヤーが続出、現実世界でも犯罪やらかす奴が出て配信停止・・・・まで考えてしまう。

イカみたいにインクのみとかではない分、プログラム的にもやってもいいよう断面とか人型モンスター肉解体用データも用意されているんだろうけれど・・・・えぇ~・・・・ってなっちゃう。
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昔のモバイル・ゲームで、同じプレイヤーに毎回連続キル&アイテム搾取されるスパンができちゃって、そのゲーム自体やらなくなったことは思い出したけど(-ω-;)ウーン某怪盗ロワ●ヤル・・・。

同じようなシュチュエーションなら【クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜】内の金魚鉢の中の鮫と称される『辻斬りカプリッチオ』のが好きかな~(-_-;)不謹慎が極まると、いっそ笑えてくるのは分かるから。

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>>『スカッと』って分かりますか? そんな感じで日々の鬱憤やストレスを解放する、的な。そんな気持ちもありますね。

スカッと「られる」側に感情移入しちゃってモヤる派みたいです。兄弟がいて兄のがイロイロ強いもんだから、すっげーモヤる。正直兄なら面白半分で似た事やりそう・・・みたいな。ある意味チートハーレム主人公って「私」ではなく「私の兄」っぽいから楽しめないのかもしれません。

共感むずかしい。

上記の回答(主人公を苦戦すらさせずに無双させたい!の返信の返信の返信の返信)

スレ主 冬空星屑 : 1 投稿日時:

 いえ、好みでないなら仕方がありません。
 しかし、主人公最強=チートハーレム、とかではないし、主人公は確かに強いし、チートじみていてハーレム作るけど、バトルが中心ではないから面白い! って思える作品もあるかも知れません。
 バトルが二の次の作品としては、『小説家になろう』の『フリーライフ ~異世界何でも屋奮闘記~』や、『カクヨム』の『始まりの魔法使い』がありますね。
 前者はコメディ、笑えます。後者は、……泣きます。
 私が、ファンタジーというジャンルに魅せられた初めての作品は『獣の奏者』。ラノベですらないんですけど、『闘蛇』や『王獣』という生き物に騎乗して戦うシーンがあります。この獣たちが超強い。このシーンは思い出しますね。
 まあ、戦闘シーン以外で好きになった作品が今上げた三作品ですが。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 主人公を苦戦すらさせずに無双させたい!

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元記事:主人公を苦戦すらさせずに無双させたい!の返信

こ・・・・コメディーにする?

作中に出ているワンパンマンとかは一発ギャグ漫画「2pまんが」からスタートした連載だったはず。

苦戦させない作品か・・・・・個人的には【しょぼんのアクション】のプレイ動画見て笑うの好きだから、いまいち理解できない。

逆にしつもん。無双ものは何が面白いの?
アクション?戦闘?陰謀?ぼうけん?見所やセールスポイントは何になります?

 悪口みたいで申し訳ないんですが、ほんとうにわからない。
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無双チートハーレムとか、あれらの良さが理解できなくて軽く気にはなっています。

なろうアニメ化人気作群なんて、軒並み【こんな糞よめねーよ"(-"谷"-)"】と挫折&スルーした私的地雷ばっかりですし。

スライム・・・・あれ、小学生の時に読んでも、私なら「え?え?なにこれ糞じゃねーか?こんなんがいいの?まじで?これ共感しないとクラスで浮くのに!?」と恐怖すら覚えたと思うんだよ・・・・

もともと趣味は悪い方ですが???(+o+)???よ、良さが分からない・・・・。まじで教えてほしいです。

上記の回答(主人公を苦戦すらさせずに無双させたい!の返信の返信)

スレ主 冬空星屑 : 2 投稿日時:

 コメディにするのは、私の小説でやりたいこととは違うのですが、一つの案ではありますね。ありがとうございます。

 好みは人それぞれですし、そのことを配慮して書いて頂けたようですので、私は特に気にしませんが、どこが良いの? と言われると、なんとなく気に入ったから、ですし。また、私が書きたい主人公の設定上、どうしても強くする必要があったというだけの話しでもあります。

 そうですね。私がかつて読んだ、『カクヨム』で掲載されている、『コピーライター@風倉』さんの、『これがなろう勝利の理由! ~昨今のネット小説新参に向けて古参が、なろうが勝者になった理由と歴史を書きなぐる話~』を読んでみてはいかがでしょうか。
 なぜ、主人公最強をにしてハーレムを作らせたのか、ということが歴史を振り返るように書かれています。
 私は、ついつい「おおーー!!」と思ってしまいました。
 ちなみに私の小説のセールスポイントは、主人公tueee! と、主人公にデレデレのヒロインでしょうか。設定上、なぜ強いのか、なぜ主人公とヒロインはラブラブなのかという点に説得力を持たせるために、二人には暗い過去が有ったりしますが、そこは置いておいて。
 あっ、『スカッと』って分かりますか? そんな感じで日々の鬱憤やストレスを解放する、的な。そんな気持ちもありますね。
 まとまらなくてすみません。
 ですが、私が本当に好きな無双とか主人公最強とかの小説は、『物語の過程』だったり、『登場人物の心情や葛藤』だったり、何かしら心に訴えかけてくるものが多いかな、と思います。そんな作品を読むと、また同じように心にくるものを探して、同じようなジャンルの作品を読んでしまうのです。
 最近のお気に入りは、『小説家になろう』で掲載されている『ジェノサイド・オンライン~極悪令嬢のプレイ日記~』ですね。序盤から始まるブッ飛んだ展開が大好きなんです。
 無理には言いませんが、試しに23話まで読んでみては?

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 主人公を苦戦すらさせずに無双させたい!

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元記事:主人公やその仲間に必ず感情移入させる必要ってあるのですかね?

 まぁ、闇金ウシジマくんとかデスノートや軍鶏あたりの主人公がほぼどうしようもない悪党かクズらしいので。ダークヒーローもガッツ、アーカード、島津豊久、フジキド・ケンジ、カイムなどは悪党やクズではなくても倫理観? なにそれおいしいの? 状態ですし。
 なんかもうやけっぱちな気分なのと戦争したいのと己の欲望を解放したいのと毎度毎度、同じような書き方から始めて盗賊とか悪徳領主とか化物とか狩るのも飽きたので一次創作と二次創作で現代地球とダークファンタジー異世界にて世界を敵に回してただ戦争をしたいから戦争をする。人を(作中で)殺したいから殺す。そんなわけで少佐や志々雄真実みたいなテロリスト主人公を描きたい気分になってきたのですよね。ただ私の勘違いかもしれませんがフォレストページ+ではたとえ架空国家であってもお上に逆らうのは防衛戦争以外ではウケずpvが減る。フォレストページ+は若いユーザーが多いから保守派の方が多いのかもしれない。
 ま、pv数なんて気にせず書きたいものを書くのが一番なのでテロリスト一次創作とテロリスト二次創作を書いてみようかと。心が折れるかもしれませんが。
 まさか「すげえぞ! さすが超越者! ホントに死なねえぜ!」の時のガッツに感情移入する人は俺みたいな狂人以外にはそんなにいなさそうですし、主人公ズに感情移入させる必要性ってそんなに重要なことなのですかね? ベルセルクなどダークヒーロー作品は人気作品ですし。フォレストで真似事すると保守派の気分を損ねた場合はウケがよくないですが。
 まーた、まとまりのない文章になってしまったかも。誹謗中傷は勘弁。
 どなたかコメント頂けたら幸いです。

上記の回答(主人公やその仲間に必ず感情移入させる必要ってあるのですかね?の返信)

投稿者 サタン : 2

偉そうな上から目線な回答になってしまうかもしれないが、
そもそも「感情移入する」のは読者であって、作者がさせるわけではない。

だから例えば、青春系の物語には割と古典的なキャラクターが配置されがちなんだけど、それには理由があって、というのも、そんな青春モノを楽しむ読者層が「登場させたキャラのどれかに親近感を持つ」ようにしてるため。
つまり、読者が感情移入する先を選べる、ないし、どれかにハマるようにしている、ということ。
青春モノこそ誰かに感情移入できないと青臭いだけでクソつまらないドラマになっちゃうからね。

なれてない人は「重要なキャラには感情移入させなきゃいけない」と勘違いすることがあるけど、そうじゃない。
感情移入は、言ってしまえば読者が「作り物である物語」を身近に感じるためのツールなので、その入り口はどこでもいい。つまり誰でもいいし極論一人いればいい。
その「一人」が全然登場しないんじゃ意味がないから、バランスよく登場させる、ないし、登場しやすい人物を感情移入しやすいキャラクターにする、という工夫があるわけです。
つまり重要人物に感情移入させるってのは結果論であって、要件を満たしていれば主人公でなくてもいいし、主要人物でなくてもいい。
そしてそれを選ぶのは読者であって、作者が出来ることはあくまで「しやすい環境を作る」ということだけ。

以上のことから、主人公や主要キャラがクソ野郎でも何も問題ない。
その場合の感情移入しやすい手段としては、
クソ野郎な主人公の横に常識人を置いて、この常識人を通して読者に感情移入してもらうパターンが王道。
クソ主人公に振り回される常識人、でもだんだん常識人はクソ主人公の内面を知ってゆくことになり、常識人はクソ主人公を理解して片腕足りうる存在になる。ってストーリーよく見るでしょ。
このクソ主人公は、このスレだからクソ主人公と表現したけど、人間離れしたスーパー超人とか、異常者レベルのIQを持つ超天才とか、そういう「一般的に理解できそうもない主人公」である場合にこのパターンが成り立つ。
例えば、ジョジョ4部の広瀬康一が常識人と表現した「入口」になるキャラ。
常識人ってのもただの表現で、ようは「相対的に一般人に近いポジション」って感じ。
このパターンは、常識人枠の凡人が横にいる超人との比較になって超人っぽさがアピールできるし、凡人が驚いたりリアクションを取れるので表現しやすいため、漫画でも小説でも映画でもどこでも王道。

あとは、ベルセルクの場合はパックっていう相棒がいるけども、ベルセルクは主人公がああいう性格のため、人物から事情を聞いたりとか相談に乗ったりとかしないので、すると物語の解説が出来ず読者置いてけぼりで話が進行してしまうので、そのためパックっていうキャラが解説&進行役として存在してる。
一方でベルセルクの「常識人枠」は、主人公に助けを求める村人とか、主人公に情報を流して敵と戦わせようとする町人とか、探偵モノで言うところの「依頼人」に相当するキャラがベルセルクでの常識人枠になってる。
妖精のフリしてる使途と戦うロストチルドレン編で、ガッツに助けを求めた村娘がいたでしょ。あの子がロストチルドレン編での常識人枠。
そんな感じで、毎回話題ごとに常識人枠が変わっていく。

他にも手段はあるから、仲間も全員クソならその仲間ごとにそれぞれ別パターンの「入口」を作ってしまうのがいいと思う。
ベルセルクの例のように、その話だけのゲストキャラでも問題なくて、ようは感情移入は、役割だけで言うと、物語を身近に感じられるようにするための入り口でしかないので、それを果たせれば主人公でもサブキャラでもモブキャラでも何でもいい。

ただ、物語の構造上あるいはテーマ上、主人公(特定の人物)に感情移入してもらわないとダメって場合もある。
例えば、ベルセルクの場合は最序盤を終えて過去の黄金時代編に入るとパックもいないし「依頼人」に相当する人物もいなくなる。
だから、最序盤の領主の使途を倒すまでにパックや「依頼人」を通して主人公に興味を持ってもらい、過去編が始まるまでに、粗暴で非情な振る舞いをする主人公を読者の「入口」にさせてる。
そのため、最序盤なのにラスボスのグリフィスを登場させたり二人の関係性をパックを通してフワッと描写したり、非情な態度を取る裏で悲しそうな顔の主人公を描いたりしてる。
これは過去編に「入口」がないから。そういう常識的なものが一切ない非情な傭兵の戦場を置きたかったから(だと思う)。
だから傭兵時代の少年期が終わって鷹の団に入るとリッケルトっていう常識人が出てきて、彼だけが生き残って狂った世界と変わったグリフィスを、あくまで常識的というか正常な目線で見て語ってる。

だいたい、そういう「物語に入るための入り口」というか「親近感を持たせる入口」というか、そういうキャラなり要素なりがある。
それが、結果的にキャラクターへの感情移入へとつながっている。
なので、「感情移入は必要か」という問いには、それそのものは重要ではない。
感情移入自体は読者が勝手にやるもの。作者に出来ることは感情移入をしやすい環境を整えることだけ。
そしてそれは、「親近感を持たせて物語に入りやすい入口を作る」という事ができていれば、別に感情移入自体は必須ではない。が、それが出来てれば結果的に読者は「誰かしらのキャラ」に感情移入することになるだろう。

たぶん、ここまで私が書いたことってほぼ伝わってないですよね。
なので解説をなくして端的に「主人公や仲間に必ず感情移入させる必要はあるのか?」に答えると、
読者が物語に興味を持って読むことが出来る作品なら、別に意図してやることじゃないから必要ない。
けど、逆説的だけど「そういう物語」を作るために、主要人物の誰かしらには感情移入してもらうことを考えたほうがいいかもしれない。
優先度が高いのは主人公だね。登場回数的に。

で、主人公のキャラ的にそれ難しいんだよなって場合は、前述した「常識人」などのサブキャラでサポートするのが王道かな。
「感情移入」は物語に入りやすくするためには良い道具になるから。
別の手段で物語に入りやすく出来るなら必須ではないし、出来ないならキャラを起点にするのがやりやすいと思うから感情移入させることは考えたほうがいい。って感じ。
この話であくまで大事なのは「物語に入りやすい要素」ってことね。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 主人公やその仲間に必ず感情移入させる必要ってあるのですかね?

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投稿日時:

元記事:アンケート:これは逆恨みか否か

貴方がタクシーを待っていると後ろに子連れの女性が並びました。そこで貴方は、母子に順番を譲ってあげることにしました。後日、女性と再会した貴方はこう怒鳴られました。

「あの後、タクシーが事故に遭って子供が死んだわ! あの時あんたが順番を譲ったせいよ! この人殺しっ!! 子供を返せっ!!」

上記の回答(アンケート:これは逆恨みか否かの返信)

投稿者 あまくさ : 0

はい。逆恨み、または正当な理由のない理不尽な非難です。

ただし、感情の問題は別。子供を失った母親の気持ちを考えれば、原因をつくった者を憎みたくなるのは理解はできます。

人の感情は非合理的なものです。
例えばA国の軍隊がB国で残酷な行為をおこなったとしたら、B国人は残虐行為にまったく加担していない善良なA国人も恨むと思うんですね。これも理不尽で根拠のない憎しみですが、人間というのはそういうものです。

カテゴリー : ストーリー スレッド: アンケート:これは逆恨みか否か

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投稿日時:

元記事:「小説を書く才能があるね」と褒められました。

質問です。

ある知人との会話で「趣味は何ですか?」と聞かれた時に「小説の執筆とかですね」と答えたところ、「えー凄い! 小説が書けるなんて、そういう才能があるということですよ」と何故か褒められました。

自分としては、褒められる理由が分からないというか、喜んで良いのか分かりませんでした。

というのも、自分で自分のことを「小説を書く才能があるとは思っていないから」です。ただ自分は自分のペースで好きな時間に好きなだけ好きなように書いてるだけであって、決して才能があるとは思っていません。

私の思う小説を書く才能があるというのは、毎年毎年何作品もがむしゃらに書き上げてそのどれもが好評で、その中で出版にこぎつけている実績がある方のことを言うんだろうなと。

その上私の場合、まだ2作品(1作目は黒歴史、2作目は現在執筆中)しか書いていないのに、堂々と才能があると胸を張れません。

とあるネットの記事でヒャダインさんが自分に曲を作る才能があるかどうかで悩むリスナーに対し、「たった数曲しか作れていない状態で才能があるなしなんて分からない。一杯曲を作ってそれらを聞いて初めて才能があるかどうかが分かる。とにかくまずは沢山曲を作ること」と返しています。

小説も同じで、「とにかく悩んでないでたくさん書け!」ですか?

よろしくお願いします。

上記の回答(「小説を書く才能があるね」と褒められました。の返信)

投稿者 サタン : 3 人気回答!

人によって価値基準は違うから、「書けるだけで才能ある」と思う人もいる。
私は音楽が大の苦手で、創作全般好きだから音楽も好きなんだけど、そもそも形のないメロディを把握できなくて、音符すら読めない。
そんな私からすりゃ、覚えたコードで適当に合わせてセッションしてるとか天才かよって思う。

何にしろ「出来る」だけで才能の欠片があるのは事実だと思いますよ。
小説なんて日本語書けりゃ何とかなるんだから誰にでも書けるけど、書けない人は本当に書けないから。
ただ、その才能は大きいのか小さいのかわからないし、大きな才能でも磨かなきゃ凡才と変わらないので、「とにかく書け」が正解でしょう。
才能の有無なんて、まあ、書けば書くほど気になってくるし凄いヤツは凄すぎて自分がダメに見えてくるけど、才能なんてのはあるかないかは正直あんま関係ない。
小説に限らず、小さな才能をひたむきに磨き続けて、それを楽しんでられるか、ってのが一番大事。
あるかないかじゃなくて、それを大事にしてるかどうか。

カテゴリー : その他 スレッド: 「小説を書く才能があるね」と褒められました。

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