小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

いとなしサテラさんの返信一覧。得点の高い順2ページ目

元記事:伏線の張り方

初めて書き込みます。伏線の張り方がわからず、展開が止まってしまいます。
最近関心したのが、友人に見せてもらった劇場版トライガンで、序盤の何気ないやり取りの中で何度か固い干し肉の塊が出てくるんですけど、物語の中盤~終盤にかけて、主人公が撃たれて一度は死んだみたいになるんですが、後で生きて出てきて、その理由が胸ポケットに件の肉塊を入れていたために銃弾を防げた…という顛末なのですが、一体どこから考えたらそんなふうに話が繋がるのか、わからないです。進行上に自然発生した肉を再利用したのか、撃たれるシーンまで話を作ってから、助かる理由として肉のエピソードを序盤に書き足したのか……。しかもこの肉、主人公が「ナイフを貸してくれ」と登場するために必要なキーアイテムで、後から書き足したと仮定したら、じゃあ元の登場はどうなっていたのか、と謎が謎を呼びます。
つまり、伏線を張るには話を作りながら張るのか、粗筋ができてから書き足すのかという話なのですが、伏線が無いと粗筋も組めないし、粗筋が無いと伏線も張れないし、という状況になってしまうのです。どうすればよいのでしょうか。

上記の回答(伏線の張り方の返信)

投稿者 いとなしサテラ : 1 投稿日時:

 私が思う一番簡単な伏線の張り方は、『作中で一度出したものをさりげなく使うこと』です。
 未熟な作者が意識して伏線をはろうとすると、描写が不自然になることがあります。逆に「あ、コレ伏線かな?」と読者に邪推されます。読者がアッと驚くような伏線にしたいなら、関係ないことも含めてたくさん描写しておくんです。それで、何かアイテムや要素が一つほしくなった時に、作品をさかのぼって使えそうなものを使うんです。持ってたのが当然かのように使うんです。後で理由をでっちあげるだけでいいんです。最初に出した時はなにも考えてなくてもいいんです。「実はコレが伏線でした」と当然のような顔をされると読者は勝手にすごいと思ってくれます。
 あなたが出した例では、銃で撃たれるシーンがないのなら、「ずっとポケットに肉を入れていた」と書かなくていいんです。銃で撃たれたときに胸ポケットにお肉が入ってないのなら、「固い肉ばっかり食べてたから歯で銃弾をキャッチできた」とか、「固い肉の食べ過ぎで折れた歯を胸ポケットに入れていた」とかでもいいんです。
 ただ、作品としては大事にしていたもののおかげで助かったとか、思い出の品のおかげで助かった、とした方がドラマがあります。よって、主人公にいいことをさせたり、意味のありそうなものを持たせておくといいですね。逆に主人公が悪人なら、過去に自分のしたことのせいで痛い目を見る方と作品としてまとまります。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 伏線の張り方

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元記事:プロットはできたけれど……

はじめて質問させていただきます。

先日ようやく自分でも面白いとおもえるレベルのプロットを作ることができました。

しかしいざ文章へといったところで全然ペンが進みません。

さまざまな参考資料や文章の書き方のような本を読みましたが、プロットの重要性、作り方までは丁寧に書かれていてもそれを文章にする方法が書かれていません。

なにかプロットを文章に変化させるコツなどがあれば是非教えていただきたいです。

上記の回答(プロットはできたけれど……の返信)

投稿者 いとなしサテラ : 1 投稿日時:

 あなたの気持ちはすごくわかります。私自身もプロットや話の流れは考えるのですが、中々筆が進みません。
 一回で完璧な文章を作ろうとはしていませんか? それは非常に難しいことです。面白い文章が簡単に書けないのなら、プロットを少しだけ詳しく書いてみるというのはどうでしょう。気楽な気持ちで情報を付け足す程度ならできるかもしれません。その時に思いついたセリフや情報をメモみたいにちょっとずつ書いて増やしていけばいいんです。こういうことを繰り返していると、いつのまにかしっかりとしたプロット、あるいは文章ができあがっているかもしれません。
 もしかすると、設定不足なのかもしれません。あなたが書きたいシーンを書くための場所の情報・宗教・時代・生活様式・風景であったり、そこに出てくる人物の性格・服装・経歴なんかが固まっていないのかもしれません。中身の空っぽな人物を登場させると、その人がどう生きているのかどう喋るのかもわからないものです。出したい人物の独白みたいなものを一人称でバーっと書けば設定が固まるかもしれません。まずは書ける部分を書いて、自分が書こうとしている作品の世界観を自分で理解してみるのはどうでしょう。何か変わるかもしれませんよ。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: プロットはできたけれど……

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元記事:小説の設定に無理があるのか不安です

小説ストーリーといいますか、ざっくりとした設定を思いつきました。
それが、無理のあるものではないか心配なので、ぜひアドバイス頂きたいです。

主人公の男子高生が、クラスメートの目立たないが優しい美少女に告白する。
しかし実は彼女はお嬢様で、許婚がいると言われてしまう。
諦めようとする主人公だが、彼女に「実は、諦めきれない初恋の人がいる。相手はどこの誰か分からないから、家族には言ったことがなかったけれど、婚約が確定する前にどうしても探しに行きたい。探すのを手伝ってくれないか?」
と頼まれる。主人公はそれを受けて、彼女と初恋相手を探す。

なかなか見つけられないまま、1か月が経ってしまう。
主人公は落胆し、彼女との登校中ぼんやりしていたために自転車とぶつかるが、なんと、自転車に乗っていたのが彼女の初恋相手だった。
しかも、その人は男子のようなだけの女子(イケメン女子)で、彼女の勘違い…

主人公たちがその人に事情を説明すると、「彼女の許婚は、もしかしたら自分が片思いしている他校の生徒かも……」という返答が。

主人公は許婚とその人をくっつけようと奔走し、2人はめでたく交際することに。
そして、主人公と彼女も両思いになりハッピーエンド。

というストーリーなのですが、もしかして無理がある設定なのではないか?と不安です。

アドバイスお待ちしています!
よろしくお願いします。

上記の回答(小説の設定に無理があるのか不安ですの返信)

投稿者 いとなしサテラ : 1 投稿日時:

まず、あなたが一番面白いと思ったところ、一番書きたいと思ったシーンはどこなのかをはっきりさせましょう。主人公と彼女の恋愛なのか。主人公とイケメン女子の結ばれぬ恋愛なのか。主人公とイケメン女子による謎解きなのか。主人公と彼女とイケメン女子による三角関係なのか。ここが曖昧だと、なんとなく始まってなんとなく終わってしまいます。漠然とした設定とストーリーだけではあなたが表現したいものというのが読者に伝わりません。

設定とストーリーの方ですが、偶然出会ったイケメン女子と協力するのが不自然です。それなら元々知り合いでぶつかったことによって思い出した方がいいです。最初から知っていれば「好きな子の許嫁と初恋の子を探してるんだけど知らない?」「許嫁の方なら知ってるかも」「マジで!?」「その代わりコッチの頼みも聞いてくれよ」と、受け入れやすい流れで話を進められます。もっとも、この場合は主人公とイケメン女子の性別を超えた友情を描くことになりそうですね。

主人公と彼女の恋愛を描きたいのであれば、省略した一ヶ月を濃いめに書いた方がいいです。同じ目的に向かって協力する主人公を見て、彼女の気持ちにも変化があるかもしれません。この場合、イケメン女子との出会いは最後の一押しになるので、イケメン女子の好きな人を探す部分は省略した方がいいと思います。

よく勘違いしている人がいるのですが、作者の個性は設定の違いで出すべきものではありません。その設定とストーリーで何を描くのか、どのように伝えるのか、という部分に作者としての個性や伝えたいこと、作風が現れてきます。読む人に面白いと思ってほしいのであれば、作者として面白いと考えた動機、きっかけになった部分をはっきりさせてみるのはいかがでしょうか。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 小説の設定に無理があるのか不安です

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元記事:人気作品の設定と類似してしまった設定について

初めての投稿失礼致します。

私は数年前から創作ストーリーを考えているのですが、そのストーリーの重要な設定が、人気作品の設定と類似していることに気がついてしまいました。

私が考案中のストーリーは、魔物退治の旅をして、自分の目的を達成しようとする少年少女の物語です。
そこで登場する魔物『モマ』の設定が、人気楽曲『千本桜』の小説版に登場する怪異『影憑』と設定がそっくりだということが判明しました。

モマと影憑の類似点

・夕方から夜にかけて現れるが、夜は力が強くなり過ぎるので、戦うなら夕方のうちに

・様々な形態をとるが、基本的に黒い

・退治に使える武器が限られている

・人に取り憑いた場合、精神の変調をきたす

モマと影憑の相違点

・影憑の勢いは国を滅ぼさんとするほどだが、モマの勢いは街の死者が増えるほど。しかし拡散すれば脅威。

・影憑に対抗できるのは神を身に宿す『神憑』と神憑が顕現させる神器だが、モマに対抗できるのは『清めの術』をかけた武器もしくは術者。武器の使い手に条件はない。

ここまで他の作品と重要な要素が似通ってしまった場合、設定の大幅な変更もしくは削除をした方が良いのでしょうか。

どうか助言をお願いいたします。

上記の回答(人気作品の設定と類似してしまった設定についての返信)

投稿者 いとなしサテラ : 1 投稿日時:

これは私の考えですが、設定なんてオマケです。

あなたがその設定とストーリーで何を書きたいのか、何を描くのかによると思います。あなたの場合、「この設定で何を描くのか」がまだ決まっていないため、不安になっているのではないでしょうか。設定とストーリーだけで話はできません。その作品で何を一番に表現したいのかによって、展開も作風も百八十度変わります。そうなれば、「あ、ほんとですね。設定だけはたまたま似ちゃいました!」って言えばいいんです。

『少年少女たち同士の恋愛・友情』なら青春もの。『モマの残虐性と恐怖』ならホラーアクション。『苦戦しつつも熱いバトル』なら王道バトル。『日常と非日常の二面性』なら秘密を隠すスリル。『モマの生態と謎』であればサスペンス。このように、何を主軸とするかによって元が同じ設定でもイメージするシーンが変わるはずです。

今一度、あなた自身が何を描きたいのか、どんなシーンがあれば面白いと思ったのか、なんでこの設定が必要になったのか。そういうことを考えてみるのはどうでしょう。そうすれば、たとえパクリと言われようと構わないのか、この設定じゃなければダメなのかはっきりするはずです。

カテゴリー : 著作権・オリジナリティ スレッド: 人気作品の設定と類似してしまった設定について

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元記事:小説文章において設定情報をうまく紛れ込ませる方法

小説を書くにあたって、設定をだらだらと展開させてはいけない、読者の読みたいのは物語であって設定集ではない、とよく言われます。

それで私が構想する小説では異世界ファンタジーを舞台にしているんですが、「ゲームシステム」が実装されているという設定です。
よくある小説で「ゲームシステム」を便利に使って転生系主人公が無双する話はよく聞くのですが、私は発想を変えて、「ゲームシステム」があったら、ホントに便利になるのか、という疑問から、逆に「ゲームシステム」の壁に阻まれるキャラを主人公に据えたストーリーを考えています。
なので、この「ゲームシステム」についての設定を説明したいのですが、小出しにすると後出しっぽいし、かといって全部予め出しておくと展開の余地が狭ばまるようにも思います。
どうやって設定情報を紛れ込ませてストーリーを展開させていくのが上手いでしょうか。

個人的には主人公にとってゲームシステムが壁となるシーンを入れて言ったりすることは考えてます。
例えば、ある装備を着ようとしたら適性外で拒絶される、主人公が属する職業がゲームシステム上最も不遇職扱いで、経験値収入の効率が悪くてレベルアップしにくいみたいな。

皆さんの意見を募集します

上記の回答(小説文章において設定情報をうまく紛れ込ませる方法の返信)

投稿者 いとなしサテラ : 1 投稿日時:

私が考える方法の一つとして、『未来の主人公が当時を思い出して語る』というのはどうでしょう。これは一人称でも使える上に、無理に他のキャラを出す必要もない方法です。以下、例。

「あれ? ここから先進めないぞ」
『この時の』俺は知らなかったが、特定の装備を身に付けていると見えない壁に阻まれることになっていたのだ。
「うーごーけーうごごごごご!」
なぜだ! 今日の俺はお腹いっぱいでスタミナも十分なはず!? え、普通に通ってる人いるじゃん! なんでだよ。俺だけハブんじゃねぇよ。もっとハートフルに行こうよみなさん。

この書き方の面白いところは、作者と読者と未来の主人公は仕様を理解しているのに、現在の主人公だけがパニックになるところです。やり過ぎは禁物ですが、主人公が見当違いな行動をするだけで笑いが生まれるのです。先に視聴者にネタバラシして、ターゲットのリアクションを眺めるドッキリみたいな感じですね。また、『この時の』や『その時の』という言葉を毎回使うことによってお約束感が出るので読者としても受け入れやすくなります。

他のみなさんが言うように方法は色々ありますが、あなたが目指す面白さはこういうのじゃないでしょうか。一つ覚えておいてください。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 小説文章において設定情報をうまく紛れ込ませる方法

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元記事:主人公と敬語

主人公の言葉遣いについてお聞きします。
現実にはあまり親しくない相手に対して、相手が小さい子供でもない限り敬語で話しかけるのが普通だと思います。しかし、主人公(年齢は十代半ば、男)が異世界にトリップする話を書いていて、どうも主人公にトリップした先の世界で出会った人物ほぼ全員に敬語を使わせると何か違うような気がしてしまいました。
「一見大人しそうだが皮肉屋で毒舌な一面がある主人公のキャラにしっくりこないため」「主要な登場人物とのやり取りをよそよそしい雰囲気にしたくないため」といった理由かもしれません。
そこで
・その世界で最初に出会って友人になった人物とほぼ同格と思われる相手に対してはタメ口、呼び捨て
・ただしその人物より明らかに格上の相手には丁寧な言葉遣い、強面で威圧感のある相手に気圧された時も若干言葉遣いが丁寧になる
・全く無作法なわけではなく、初対面の相手への挨拶、自己紹介はきちんとする
そういう主人公だということにしました。
しかしそれはそれで、同世代ならともかく明らかに大人のキャラクター相手にタメ口で名前も呼び捨てにするのはおかしいだろう、とモヤモヤします。敬語が使えないラノベの主人公はおかしい、いや、口調もキャラクターを表す記号のうちだから言葉遣いを変えるとキャラがブレる、というネット上の議論も見かけ、迷っています。
主人公の言葉遣い、皆さんはどうされているでしょうか?

上記の回答(主人公と敬語の返信)

投稿者 読むせん : 0

すっごいわかるー!!(笑)

女性トリッパーは、けっこう敬語です。「ため口で話してくれ」と相手に言われてやっとぎこちない敬語交じりの会話→ため口寄りの会話とかになっていきます。
一人称視点?なら地文がため口、会話は敬語って感じですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本人だと17歳くらいでも敬語が全然できない子とかは稀(まれ)ですね。
ヤンキー系は実は上下関係が厳しいため、ヘタなインテリより敬語バッチリってのも多い。
・・・・リアルため口な日本人って、空気読めないアスペルガーに多いねん(-_-;)

あとは【異世界翻訳機能】とかで敬語もため口も同じ言葉に翻訳される設定にすればいいと思う。
 前見たやつだと、そもそも翻訳機能が貰えなかったトリッパーが【私はお腹がすきました】を「我は飯食わせやがれぞにょんゾロリ」とか言って現地人に察してもらう
展開みましたね。異界語に敬語なけりゃええんや!!

あとは・・・・思わず笑ったやつだと、ため口キャラだと思っていた主人公が流暢かつ丁寧に敬語をしゃべるシーンがあり
「・・・おまえ敬語使えたのな」
「敬意を払うべき相手には使うよ」
「ちょ、俺には!?」
「どこを尊敬しろと?」
というのがあった。
==================
転生者や現地人ではなくトリッパーなら敬語「あり」だと思います。
むしろトリッパーで即ため口を使ってしまう子は、もともとトリップ願望持ちのサイコパスかヤバい思想持ちの印象ですね~。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 主人公と敬語

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投稿日時:

元記事:戦争描写を書くには、何を調べたらいいですか?

全くその分野に詳しくないのですが、作品に戦争の描写を入れたいです。考えているのは、以下の通りです。

主人公、一国の王になる。

若さを理由に優秀な大臣たちから舐められる。

実績欲しさに領土拡大を目論む。

なんとか頑張って隣国の領土を奪い取ることに成功。

しかし、その隣国が他の強い大国と手を結び戦局はみるみるうちに悪化。

とうとう大国に大敗し、主人公は捕らえられて死刑を言い渡されるまで追い詰められる。

この流れで、不自然なところはあるでしょうか?またこれをやりたい場合には、何を調べたらいいでしょうか?なにかいい資料の探し方を教えて欲しいです。

上記の回答(戦争描写を書くには、何を調べたらいいですか?の返信)

投稿者 大野知人 : 1

 正直、悪ノ娘もボカロもイマイチ詳しくないのですが……。
 
 戦争について学びたいなら、小学校~中学校の歴史の資料集でも読めばいいと思います。ジョークではなく、真面目に。
 
 基本的に戦争っていうのは、『実情はどうあれ、民衆にに分かりやすい大義が無いとできない』物です。例えば当時の日本政府がどう思っていたかに関係なく、『満州は日本の生命線だ』というお題目があったからこそ、日中戦争が起きました。他にも理由は有りますが。

 資料集の年表なんかだと、『戦争ごと』『文化ごと』『宗教ごと』と分けて書いてあるかも知れないですが、『この戦争の前後五十年くらいで何が起きたかな~』というのを調べることで、かなり分かりやすく『大雑把な戦争の流れ』を把握できると思います。

 前述の通り、俺自身が『悪ノ娘』がイマイチ理解できてないので、質問者さんの出してきた流れ・プロットについての意見は差し控えさせていただきます。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 戦争描写を書くには、何を調べたらいいですか?

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投稿日時:

元記事:近代的自我なしに思想の自由を発達させることは可能か。

異世界の設定を考えています。

もし、西洋文化のもたらされていない前近代的な地域(:=異世界)があったとして、その世界での人々の思想を考えたときに、無条件に我々の住む世界と同じ考え方や行動原理をしている訳ではないと思います。
ヌエル族が牛の尿で顔を洗う行為を一定数の日本人が「理解できない」と感じるように、異世界にも現代の日本人が「理解できない」文化があると考えます。

問題は、その文化の強制力が、近代的自我の概念がもたらされる以前には最大でどのくらいなのか、また、その世界をより「快適な」世界にするために、近代思想に代わる別の思想的変革、いわば「替わりの社会学」があるとしたらどのようなものか、ということです。

自分個人の勝手な考えですが、文化とは往々にして不自由で, 差別的で, 監視社会的であると思っています。
文化人類学的に母系社会があり得ても女権社会があり得ないことを考えれば、個人が文化という仕組みを(文化に対する反感が個人の感想だけにとどまることなく)集団として乗り越えるにはより強力な概念を手に入れる必要があり、それを手に入れるまでは人間が抗えない「何か」が人々にそうさせていると考えざるを得ません。
もし仮に異能の力をもって女性が社会的権力を持つような社会になったとしても、おそらくその「何か」はこんどは男性から権力を奪うかもしれないし、知的障碍者, 癩者, トランスセクシャルといった人々を、差別ないし「区別」するよう人間に仕組むかもしれません。

人類がその「何か」を乗り越えることができたのは思想の変革、すなわち近代的自我, 産業革命, 資本主義を経、さらには大きな物語から小さな物語への移行を経たためであると考えます。
しかしながら異世界という(特に条件がない限りは)全く西洋と無関係な世界に於いてそれほどまで我々の世界に似た思想が生まれるかどうかといえば疑問があります。

この問題を解決するには、
第一に、「異世界なのだから多少人間が暮らしにくくても仕方がないし、それ以上を望むのは傲慢だ」として諦めるか,
第二に、魔法や異能の関与を認め、そのようなものが存在する世界における混沌は予想できないものとして説明を放棄するか,
第三に、異世界に人間が存在することから我々の世界と異世界とが99%似ているとし、残りの1%が似ていないのは確率的に不自然だとして近代思想までもを人間に与えてしまうか,
第四に、ミームや情報の流れといった社会的要因に直接介入できるタイプの異能を登場させ、無理やり個人の力を強くするか,
第五に、異世界と我々の世界を交流させて近代思想をもたらすか,
第六に、近代思想に代わる「替わりの社会学」を考えるか

といったことが考えられます。
そして、自分としては第六の方法を採りたいところなので、a. 実際はどのような方法を採るのが「正しい」あるいは「創作として健全な」のか。b. 第六の方法を選んだとして、「替わりの社会学」がありえるとしたらどのようなものか。といったことが疑問に思われました。

a.の問題は一時的に保留にするとして、b.はどのようなものが考えられるでしょうか。教えてください。

なお、自分の想定している世界のスペックを載せておきます。

・「銃」は、存在していないか、広まっていない。
・西洋近代以前のあらゆる道具を使うことができる。
・西洋近代的な思想を持つ社会はその世界には現在にも過去にも存在しない。
・やむを得ずそうする時を除いて、文化は地球上のどの社会のそれからも借りない。
・ドラゴンクエストシリーズに登場する呪文のような用途/効果の「魔法」は存在する。それ以外の魔法は存在しないか、あまり知られていない。

これ以外の要素を後から加えるのは、避けたいですが可能です。また、第六の方法だけでは不可能であると判断される場合は、関与が最低限になるような経路でその他の方法を混ぜることも可能とします。

上記の回答(近代的自我なしに思想の自由を発達させることは可能か。の返信)

投稿者 あまくさ : 2

>近代的自我なしに思想の自由を発達させることは可能か。

結論から先に言えば不可能でしょう。ただし、それは「思想の自由」が近代的自我の産物だからではありません。「近代的自我」の方が西洋思想の産物だからです。よって非西洋的な世界に「近代的自我に支えられた思想の自由」に似たものが成立したとしても、それは似て非なる物と言わざるを得ません。

>もし、西洋文化のもたらされていない前近代的な地域(:=異世界)があったとして、その世界での人々の思想を考えたときに、無条件に我々の住む世界と同じ考え方や行動原理をしている訳ではないと思います。

>問題は、その文化の強制力が、近代的自我の概念がもたらされる以前には最大でどのくらいなのか、また、その世界をより「快適な」世界にするために、近代思想に代わる別の思想的変革、いわば「替わりの社会学」があるとしたらどのようなものか、ということです。

その点については手っ取り早い参考例として、古代ギリシャ哲学についてどうお考えですか?
プラトンの著作は、おそらく現代の欧米人や日本人が読んでも理解できるものです。論語もしかり。これだけ時代と文化が隔たっていても、人間の思考には論理的な共通点が生じうる証左と思えますが、どうお考えでしょうか?

>自分個人の勝手な考えですが、文化とは往々にして不自由で, 差別的で, 監視社会的であると思っています。

まあ、そういう考え方自体が西洋思想的ですけどね。

>人類がその「何か」を乗り越えることができたのは思想の変革、すなわち近代的自我, 産業革命, 資本主義を経、さらには大きな物語から小さな物語への移行を経たためであると考えます。

もう一度、古代ギリシャ・中国についてどう位置づけられているのかお聞きしてみます。
それと、近・現代社会に生きる人間がその「何か」を本当に乗り越えているのかどうか、一抹の疑問も感じます。

そもそも「小説」というジャンルも「近代的自我」の発生と進展に支えられている部分が大きいので、「近代的自我」と異質な思考をガチで扱うのは難しいと思います。まともにやろうとすると小説の脱構築になってしまいます。
「近代的自我」によって生きる主人公が非西洋的な文化と遭遇し、その異質性にカルチャーショックを受けるという形にするなら容易です。

>ヌエル族が牛の尿で顔を洗う行為を一定数の日本人が「理解できない」と感じるように、異世界にも現代の日本人が「理解できない」文化があると考えます。

そういう風習があるのは知りませんでしたが、そういう行為を見てびっくりするというエピソードを書くなら簡単でしょう?

ま、そういう問題があるから異世界転移・転生モノが流行ったんですよ。主人公が現代日本人の思考や価値観を持って物語を体験するという形は、すこぶる書きやすいんです。

ただ、スレ主様が書こうとされているのは、おそらく登場人物全員が異世界人のハイファンタジーですよね?
それは、本当の意味で論理的に取り組もうとすると、実は不可能に近いほど難しいんです。読者とは異質な思考を持つ主人公が、読者とは異質な世界を体験する状況を書くことになるので。先鋭的な純文学ならいざしらず、エンタメならどこか1点は読者の常識や日常感覚で理解できる軸をもうけないと成立しません。
よって、妥協が必要です。

>この問題を解決するには、
>第一に、(略)

第一~四には設定都合による妥協があり、そのうち第三は無理矢理論理的に見せかけようとしており、第一・二・四は描写や展開により矛盾を隠して押し切ってしまおうという方法かと思います。
第五は先述の異世界転移・転生ものに近く、第六は異文化の異質性をガチで描こうとする方法で、要するにスレ主様は一番難易度の高いことをやろうとされています。

>a. 実際はどのような方法を採るのが「正しい」あるいは「創作として健全な」のか。

これは、「正しい」とか「創作として健全」という問題ではないでしょう。繰り返しますが、「現実問題として妥協は必要」ということかと思います。どういう妥協になるのか具体的に言うならば、

◎完全異世界でありながら、読者にわかりやすい思考や常識を忍び込ませ、描写やストーリー展開で誤魔化してしまう。

これにつきます。
おそらく、これをまったくやっていないハイファンタジーは皆無だと思われます。

異世界を描く方法は、ざっくり分ければ次に三つ。

1)現実世界の文化・歴史・風習を模倣する。

2)先行作品の世界観を模倣する。

3)一から創造する。

3はきわめて難しい上に、類例のないものは読者にとっても難解になってしまうので、推奨できません。
1・2の方法はおそらくスレ主様にとっては不本意なのでしょうが、実際問題としてはこのどちらかしかないと思いますよ。1・2なら読者にもわかりやすく、3は難解になりやすいという点も重要です。

どうしても第六の方法にこだわりたいなら、第二・三などと組み合わせて、言葉は悪いですが都合の良いところだけ読者の常識を紛れ込ませてしまうしかないでしょう。
ファンタジーって、そういうものです。割り切ってください。

まあ、スレ主様の仰っているようなことを一切考えないで、いきなりナーロッパに走るのもどうかとは思わないでもありません。
あれこれ考えた上で、想定読者などのことも含めた大局観からバッサリ妥協するという方法が、けっこうお勧めだったりします。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 近代的自我なしに思想の自由を発達させることは可能か。

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ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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