小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

現在書いている物語の概要と主人公についての批評を下さいの返信の返信

元記事を読む

現在書いている物語の概要と主人公についての批評を下さいの返信(元記事)

 皆さま、大変貴重なご意見誠にありがとうございます。個別に返信することが難しいので、一括にさせてください。

 まず多数指摘のあった「重苦しい事を標榜しているのに、それを作者自身が疑問視するのはどうなのか」という点です。これに関しては自身の見当違いであると思い知りました。確かに「主人公自身の愚かしさ」によって発生する幾多の害を主題付近に据えているのに、作者が否定しては本末転倒でしたね。

  hexa様の「るろうに剣心」を例に出した「贖罪」については大変参考になりました。若干かの名作と違う点としては、殺害された側は「継承」「譲渡」という形で望んで主人公の手にかかった点です。

その「技術」についても被殺害側は事前に主人公の口から効力を聞いています。(主人公はそれを説明しないといけない義務のようなものがある)そして行使の前に敵対勢力によって全員致命傷を負っていて、主人公が「介錯」したという感じでしょうか。それを後述の理由を含めた結果、主人公が過度に気に病んでしまうということをかきかたっかのです。

そして【結】の1行目の死者との再会で「自分たちは望んで手にかかったのに、それをいつまでも気に病みすぎた」と主人公に諭して、再起させるという流れでした。

 主人公に関する捕捉としては、端的に言えば「ジャンプ型の主人公になりたかったけど、なれない人間」と言えばもう少ししっくりくるでしょうか。それを重々自身が理解していながらも、それでも諦められないという愚かさを持っている感じです。故に望まぬ犠牲を出しながらも進み続けたことによる自業自得の累積は必然で、その許容量が決壊した結果心が壊れかけるという感じです。

 友人との衝突に関しては、その友人は主人公とは真逆であり、まさにジャンプ型主人公そのものに近い人間です。ですが利用されていたせいで、あるべき名声や賞賛、評価がない状態です。なので合流時に、自身を遥かに上回る戦力、特級の富、名声、地位を得ていた主人公を羨望します。しかし当の主人公からすれば、そんなものよりも友人が自前で持っていた力の方が遥かに羨ましかったので衝突といった感じです。

t様の「主人公が2回死んで生き返るそして悟りを開くくらいいる」というのはほぼエンディングを言い当てていました。主人公の前に最後の最後に立ちはだかった問題として、「結局どうすれば(主人公は)自由になれたのか」というものがあります。その問いに対し、諦めずにただ前に進むことしかしなかった主人公が、「ここでよかったのだ」と前向きに諦められるように、矛盾を受け入れられるようになるといった感じになります。要は「青い鳥」みたいなものです。なので悲劇ENDではなくハッピーエンドに近い終わりといった感じです。

現在書いている物語の概要と主人公についての批評を下さいの返信の返信

投稿者 ヘキサ 投稿日時: : 1

>「ジャンプ型の主人公になりたかったけど、なれない人間」
うん、確かに前よりはわかりやすくなったかも。たぶん最初のオミクロンさんは「ジャンプものの成長・挫折に比べてグダグダかどうか」が気になっていたみたいなんですよね。
だからギリギリジャンプ漫画の範疇に入っていたるろうに剣心を挙げてみた(作者いわく『これでも剣心のグダグダが長すぎた』ですからね。私から見ると過不足ない、丁度いいくらいだったんですけど。それだけジャンプのエンタメ基準が高すぎるってことだと思う)

でも、私や他の人からみると「そもそもジャンプものじゃないでしょ、これ」という認識なのでは。なので「自分にとって大切な存在ほど殺すことになってしまう」トラウマものの元祖に位置するエルリック・サーガを最初に挙げたんですよ。

この手の作品で評価されるのは「代償」のバランスのセンスではないかと思っています。
「こうなってほしいという願望とは裏腹に、けっこうな代償が要求される」中には「え、そこまでキツい代償とるの……?」てのもあったり。このへんのジレンマが秀逸なものがいいんですよ。ベルセルクなんかもそんな感じ?あそこまでいくと酷すぎるかもしれないけど、代償の取引ぐあいでいったらそんな感じ。

だから死んでしまったヒロインが復活とか、そこがバランス悪く感じた。「不完全復活」ならギリギリなんとか……と思っている。何かしらの条件付きとかなら。「北斗の拳」なんかそんな感じじゃなかったかな。ユリアの寿命がわずかばかり伸びた、それでせめて束の間の幸せを噛みしめろってラオウからの最後の贈り物。
昨今のなろう小説のチートからみると、厳しすぎるかもしれないけど。むしろそのくらい厳しいのを期待している人にとっては、特に最後がちょっとヌルいとしか(すみません、私だけですかね……)。

あとは「完全ではないが、主人公がだいぶ楽になる心の救済」ね。るろうに剣心ではやはり、過去編のヒロインの巴が夢枕に立って「気にしなくていいんですよ」と言っている。実際、彼女は最初から死を覚悟していたし。
オミクロンさんの作品ではヒロインプラス5人ってことですよね。その6人全員に「気にしなくていい」と言われて、どこまで主人公の心が休まるかって話ですよね。……うん、なかなかシュールだな。。。私だったら、言ってくれた人達の気持ちは有り難くいただくけれど、それで自分が許されたとかあんまり思えないかもな。確かに少しは軽くはなるだろうけどね。「なかなか自分にとって都合のいい夢見たなー」とか皮肉ってみたくなるかもな。「どっちにしろ、自分は生き続けなきゃいけない」とは思う。自分の中に彼らが生きているようなもんだろうからね。

エルリック・サーガにも同様の救済がある。ひとつは最後のヒロイン、ザロジニア。彼女もほぼ助かる見込みのない状態で、自ら望んでその刃を受けました。彼女が最後に「どうか気に病まないで」というメッセージが伝わる行為も残している。巴に比べると、ほんの一瞬の心の安らぎでしかないんだけど。あともう一人、やはり自らその行動を起こした親友に近い存在もいる。
どっちにしても「完全払拭」はできないってことに気をつけてもらえれば。そういう描写はありそうなので、そのへんについてはとやかく言わないけど。

あと、主人公のチート能力のデメリットについて。
「力や記憶の継承」のデメリット部分に焦点が当たったものというと、3×3EYES(これまた古い漫画ですみません)のラスボス、鬼眼王かな。えんえんと知識や記憶を継承し続けたおかげで精神が歪まざるを得なかったという。それとは逆に、ヒロインが人格分裂型で長寿による精神の崩壊を防ぐ構造になっていて、記憶が少なく無邪気で子供っぽい人格を作り出すことで自分を保っていた(これも人格が増えすぎると危険、という設定でしたが)。

だから最初に「何もかも忘れられない」という設定を聞いた時点で発狂コースは必至かと思いました……。いいんじゃないでしょうかね、一度くらい発狂するのは。でもだからこそ、それ以降は「一時的な忘却」のオプションをつけてあげたい気がするんですけど。自分がヒロインや死亡者5人の気持ちになったら、「気にしなくていい」の言葉にプラスしてそれを贈ってあげたいかな。少なくとも安眠できる程度の。

私事で何ですが、水子の供養をしていた母親から「忘れないようにって言ってくる人もいたけど、無理矢理にでも忘れなければ前に進めなかった」と聞いたことがあります。最近では水子は母体側の責任ではない論が出まわってますが、だからといってその母親が苦しまないかどうかとは別ですからね……。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 現在書いている物語の概要と主人公についての批評を下さい

返信する!
コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ ページの先頭へ

「現在書いている物語の概要と主人公についての批評を下さい」の返信一覧

他の相談一覧

物語の余韻について

投稿者 ドラ猫 回答数 : 16

投稿日時:

先日、評価シートが届きまして、そこに『地の文や台詞に余韻が感じられない。余韻を感じられるようにすればもっと物語に深みが出る』と書かれ... 続きを読む >>

パクリをしてたかもしれません

投稿者 菜月 回答数 : 2

投稿日時:

たまに趣味で小説を書いている者です。 パクリというか、剽窃に当たる行為をしたかもしれません。 ちょっと気が転倒してるので、乱文失... 続きを読む >>

物語の細部をどうするか

投稿者 まろひこ 回答数 : 3

投稿日時:

ただ今、王道学園恋愛ものを描きたいと思っています。ざっくりとした流れを考えた時、どう細部を決めていけば個性が出るのか悩んでいます。 ... 続きを読む >>

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ