バトルのない物語の書き方の返信
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バトルのない物語の書き方(元記事)
私が今まで創作してきた話は、みんな超能力や魔法等の異能があるバトルものです。
バトルが無ければ物語を膨らませることができません。
日常もの学園もの恋愛もので、ピンチや読者を引き付ける展開はどう作ったらいいでしょうか。
アドバイスをいただければ幸いです。
バトルのない物語の書き方の返信
投稿者 たまねぎくん 投稿日時: : 0
難しい問題ですが、ハーレムものなんかはバトル抜きでも読めますよね。(そういうのが実在します。)
この世界につまらない小説はいっぱいあるので、そっから翻案すれば題材は得られます。
例えば、ボクシングで引退する年齢が37歳と定まっているのに、チャンピオンだけはその制限がないことを逆手に取って、平凡な勝ち負け半々ぐらいのB級ボクサーがまずA級に上がり、いきなりタイトルを取ることを目標にする(B級の人は挑戦する資格がない)ノンフィクションの
「一八〇秒の情熱」
という話があります。これは負けることを知っていて無意味に挑む話で、勝っていく話でもなければ、幸せになる話でもありません。しかも、主人公はボクシング以前に、生活費のために腰を痛めながら働き、腰の病気になっても、青汁と鶏肉とご飯だけを食べて、減量して勝負に挑むのです。
また、よく考えると、この世界の頂点に立つためには、ヒトであることが必要で、しかもその中のひとりの「王」にならないといけません。兎田ぺこらに、その辺の素人のブサイクが挑むようなもんです。いくらぺこらがチキン冷めちゃった事件で人気を落としても、絶対に負けることはありませんが、兎田ぺこらと競争したら負けます。
だから、この世界には敗者のほうが多い、そして、その敗者たちを書いた物語もたくさんあるということを踏まえて、そういう文献を漁(あさ)ることで、分かっていくと思います。
例えば村上春樹も、不倫ばかりしていた男が突然W不倫(両方の性別の2人共本当の結婚相手がいるのに不倫しているという意味)の不倫相手に本気で恋をして、一緒になりたいと思いながら、かなわずに自ら餓死を選ぶという話です。
「女のいない男たち」の中にあります。
ライトノベルの作法からは外れているのですが、負け組を書くのは、むしろ文学の中では主流です。主人公が悲惨な目にあう話というのは、実は書きやすいですから。それだけでオチになるので。
カテゴリー : ストーリー スレッド: バトルのない物語の書き方