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ちなみに古代中国にも貨幣はありました。珍しい貝の殻を貴重品と考えるものがその始まりで貝貨と呼ばれます。
お金がらみの漢字に「貝」が含まれる物が多いのはこのためです。
まぁ中国における貝貨は流通貨幣ではなく、宝物のひとつといった感じだったみたいですが。
殷や周の時代がこれだったと言われてますね。
その後青銅器が発明されて、それが貴重品と扱われだし、貨幣として使うために小型軽量化され、やがてそれを模した青銅貨(布貨、刀貨など)へと変化しました。
そのうちに、別に形は似せなくても良いよね? ってなって、円形のコインが誕生します。
貨幣の流通が増えていくと、取引に使う量も増え、高額貨幣がないと不便になり銀貨や金貨が誕生しました。
貨幣は生まれましたが統一単位がなく、不便だったのを中華統一を機に改めたのが始皇帝です。
まぁその後も戦乱や支配者の交代などで混乱はあるのですが、古代といっても案外しっかりしていたようです。
ただ、古代の軍隊は支配者が支配地域から民を徴用する義務兵役で、食料は支給されましたが一般に給金は支払われませんでした。組織され挙兵に至れば、以降は支配地域から税として物資を徴収し、新たな占領地では略奪が行われ、軍隊は維持されます。そのため、あまり金銭と軍隊が結びつくイメージはないかも知れません。
古代中国における軍のリーダーのいちばん重要な資質とは、兵を食わせられるか否かでありますので、不足して困るのはカネよりは食料にしたほうがリアリティが出ると思います。
貨幣の出番があるとすれば、挙兵に至る段階での軍備用や後々の補充に商人を利用するときぐらいですかね。
貨幣の一般的受容性が得られた社会なら、乱世になって価値の変動はあるにせよ、本位貨幣であれば全くの無価値になるということはないでしょうから不自然ではないと思います。
ただ史実では、英雄の支払いは出世払いで通ってるケースが多々あります。だから世知辛くカネの話をするよりは、主人公に惚れ込んだ金持ちが無償援助してくれるとかで魅力を表現するエピソードにしてしまうほうが良いのかも知れません。
都市国家でも普通に戦争は可能ですが、人口的に大した数ではなさそうなので兵数には注意したほうが良いかも知れません。日本の戦国時代の場合ですが、1万石あたりの動員数が荷役なども含めて250名でした。つまり人口1万人あたり250名ですので2.5%に該当します。近世でも農業を主産業にしてるうちはこの程度です。
近代国家のプロイセンが、様々な産業に力を入れて周辺国に比して高い動員率を可能にしたらしいですが、それでも4%程度らしいですから、古代都市国家の動員数など推して知るべし、でしょう。
テルモピュライの戦い(映画300のモデル)の時、スパルタの人口が4~5万、兵役対象の成人男性人口が8千~1万程度でスパルタ軍は先遣隊300に本隊1000らしいので人口比2.6~3.25%、やはり常備軍の数はこの程度なのでしょう。
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スレ主 ソラナキ 投稿日時: : 0
不足するのは食料ですか。なるほど。
主人公は蘭陵王をモチーフにした仮面を付けた男です。……ああ……そういえばコードギアスでそんな展開あったな……仮面外して素顔見せたら協力してくれるってやつ。あれはルルーシュが皇帝の息子だったからで、確かに状況が似通っている。いいかもしれない。
ふうむ、スパルタレベルでその程度ですか……あまり数が多いと指揮系統に混乱が出るらしいですが、そこら辺どうしましょう。アルスラーン戦記は正直、兵力が多すぎて参考になりませんし。読んでるとめっちゃ面白いんですけど……。
カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 戦記ものについてなのですが……