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文章を書いてみましたの返信の返信(元記事)

返信ありがとうございます。

予想外に多い「ホーリーがエーリカを助けるところから始めたら」という意見!
自分としてはエーリカがホーリーに親切にする→ホーリーがエーリカを助ける、という流れは譲れないと思っているのですが、ここまで反対意見が多いとなると、考え直さざるを得ないですね。

物語の文明レベルは、冒頭の「人類が別の宇宙からやってきた」「ここは開拓中の辺境惑星」という所で宇宙レベルの文明である事を伝えたつもりでしたが、伝わらない、もしくは読み飛ばされるでしょうか。

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投稿者 手塚満 投稿日時: : 0

仰る点は確かにもっともなんですが、さらに工夫したほうが有利ということです。少し説明してみます。

1.シーンの時系列と劇中の時系列

> 自分としてはエーリカがホーリーに親切にする→ホーリーがエーリカを助ける、という流れは譲れない

これは分かります。ホーリーがエーリカを助けるのは、敵がモンスターであるだけに、ホーリーに動機が感じられないといけません。

そうではあるんですが、シーンの緊迫度の高さから申せば、お示しの中では最も高いわけです。エーリカがホーリーを助けるのは、エーリカの優しさ面(特に年少者を気遣う点)を示せてはいますが、緊迫度は低いようです。キャラの説明に近いわけですから。

ですので、冒頭のツカミ、目を引く出だしという点では、ホーリーがモンスターからエーリカを救うシーンが適するということになります。劇的な事件ですから、とりあえず読み進めたくなる。

そうなると、読者的に「ホーリーやエーリカはどういうキャラ?」「ホーリーはエーリカをなぜ助けた?」という疑問、好奇心が起きます。読者をそう引き込んでおいて、ホーリーが助けた動機を出せばいいわけです。既に興味が湧いていますから、多少説明的でも読みたくなります。

ただ、そうしてしまうとシーン描写の時系列が、劇中の時系列に即さなくなります。エーリカがホーリーに親切にしたエピソードが回想シーン(的)になってしまうわけですね。

回想シーンの難点は、例えば「結果がもう分かっている」点にあります。たぶん、それが一番大きい。例えばキャラが絶体絶命ピンチを切り抜けた経緯を回想すると、「生き残ったことだけは分かっている」になってしまい、「生きるか死ぬか」の緊張感が出しにくくなります。

しかし、御作では「エーリカがホーリーに親切にした」という経緯が、ホーリーのエーリカを助ける動機になったことが描ければいいはずです。実際、

例えばですが、回想のデメリット(結果先取り)を逆手に取るとすると、「ホーリーは何の気なしに、世間知らずっぽくて困っていそうな少年を助けたけど、特に気に留めていなかった」とする手が考えられます。

ホーリーがエーリカを助け、エーリカは救い主がホーリーだと知って、「なんで君が?」と怪訝に思う。そこでホーリーがエーリカに親切にされたことを語り、それが理由だと言う。エーリカは「あの程度のことで、こんな危険を?」と驚く。

そんな感じの流れって、結構あるんじゃないかと思います。ですので、お示しの作品に限っては、劇中の時系列を変えて、モンスター襲撃イベントを先に描写して、問題なさそうに思います。

繰り返すようで恐縮ですが、なんとしても出だしで読者を掴まなければなりません。冒頭はできるだけ劇的にすべきです。この後が面白い、と作者が思っても、読者はなかなかそこまで読んではくれませんから。

2.文明レベルについて

確かに最初の一文は、

>  遥か昔、人類がまだ別の宇宙にいた頃。

と未来的なSFを思わせるものがあります。ですが、段落的には「…神々がこの宇宙に人間を遣わした。教会の教えではそうなっている。」と締めくくられています。

「教会」が世間を支配しているような感じです。少なくとも「教会」が語る創造神話を本当の歴史だと人々が信じている雰囲気が出てしまいます。そのため、未来的SFかなというイメージは後退し、中世欧風(の魔法と剣)のイメージが強くなります。

そうなると「開拓中の辺境であるこの星」と他星系の存在を示唆されても、「この世界は文明化されていないかも」とイメージする恐れが強くなります。

しかし、読み進めていくと「携帯ゲーム機」が出て、「文明レベルは現代的か」とイメージ変更となります。そのようにイメージを揺らがせる効果、狙いがあるようには見えません。

ですので、文明レベルを先に出しておいたほうがいいと思います。中世くらいの文明レベルと思わせる記述は上記以外にもあって、例えば「読み書きができるかだとか、簡単な四則演算だとか」です。昔の日本で基礎的な教養を「読み書きそろばん」と称していたことを思わせるものがあります。

そこがもし、例えば「初歩的なコンピュータ操作だとか」等となっていれば、その時点で現代~近未来的な文明レベルとイメージできます。

読者は「無知で怠惰な阿呆」くらいに思ったほうがいいです。これは読者は知的レベルが低いということではなく、楽しみたいだけであって努力するつもりはない、ということです。ボーっと楽に読んで楽しみたいわけです。

そういう状態の読者を戸惑わせずに、すらすら分かってもらう工夫は必要です。その1つが文明レベルなどの世界の状況の早めの暗示ということです。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 文章を書いてみました

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