『プロローグ相談』の人口が少ないのでこちらで相談させてください、第二弾。の返信の返信
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『プロローグ相談』の人口が少ないのでこちらで相談させてください、第二弾。の返信(元記事)
よみにくい(´・ω・`)
好みうんぬんはありますが、「あ、これは面白い奴!」というノリはプロローグでけっこう出ます。
いきなり物語の説明を入れられると「あー・・・・はなしが面倒くさいヤツかコレェ・・・」ってなりかねないかも。
説明やるなら3行目か三段落後くらいから説明のほうがいいと思う。
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「それ」は巨大なロボットじみた何かだった。
金属とも岩ともとれる武骨で無機質な形状、全長20メートルはありそうな巨体。
だが、パーツの隙間を縦横無人に走る伝達物質の詰まった魔電動管はどこか有機的。2足歩行が可能らしい4肢の前足部分―———いわゆる『腕』には、まるで人間のような形状で五本の指がついている。
サイズ感さえ目をつぶれば、奇妙な鎧を纏った騎士にも見えるかもしれない。
20メートルの体を持つ騎士は無造作かつ滑らかに歩を進め、1つの扉の前にしゃがみこんだ。5メートルほどの高さがある―————巨大な騎士からしたら、なかなかに小さなな格納庫と思われるものの扉だ。
その小さな扉にあるオモチャのような取手部分を器用につまむと、騎士は力任せに引っ張った。
ごっぱぎゃん!!、世にも強烈な破壊音の後、無惨に引き壊された扉を放り出すと、巨大な騎士はぎこちなく体をおりたたみ、いそいそと頭と思しき部位を扉の奥に突っ込んで内部を覗き込んだ。めぼしいものは何もなかった。
「ケーッ!しけてやがるっ! GG(ギア・ゴゥラム)の一台、銃の一丁もないでやーんの。」
コソ泥じみた真似をする、巨大な騎士ーーもとい人型魔導兵器GG(ギア・ゴゥラム)を操縦しながら少女はうめき声をあげた。
彼女の名前はライカ。十五を少し超えたばかりの少女だが、学校なんて贅沢な物が存在しない、この空白地帯(ワイルドランド)で暮らす、いっぱしの仕事人―———『盗掘屋』である。
「このあたりの基地跡も漁りつくしたしなァ……。そろそろ狩場を変えるか……」
ぶつくさ言いながらも操縦桿を動かし、GGにひもで結わえ付けた荷台にそこらから拾った鉄くずを投げ込んでいく。
もともと小規模な基地跡だったとは言え、春先からこっちひたすら掘り起こし続けてきたお陰で、基地の基礎や外壁のコンクリぐらいしか残り物はない。
貯水タンクや、基地内の食堂まで盗掘したライカに探し漏らしはなかった。
「いじゃ、今までお世話になりました、ッと」
軽く会釈するようにGGの上体を曲げ、機体のスラスタを吹かしたライカは基地跡を飛び出した。
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戦争が終わり、仮初めの平和が成ったのは。ほんの10年ほど前の話である。
かつて魔法文明によって3000年の栄耀栄華を誇っていた大陸統一国家【パルム帝国】を二分する内戦―——俗に言う『壊滅戦争』の勃発により、帝国は『A国』と『B国』完全に分裂し、対立した。
技術、文化、思想。ほとんど全てが同レベルで、いまいち勝敗が決まらない、泥沼みたいな小競り合いの中、とうとう両軍はパルム帝国が国家統一の折に完全封印したはずの『兵器』としての魔道技術―———人型魔導兵器GG(ギア・ゴゥラム)を持ち出して大規模な戦争に移行してしまった。
その結果、かつての大陸の中央に大規模な空白地帯(ワイルドランド)を生み出した挙句、両国(ワイルドエリアも国と見なしたら3国?)の実に7割以上の人員と資産と築き上げてきた文明を失う・・・・という壊滅的な損害を出し、停戦せざるを得なくなったのである。
その戦争の残骸は、今なお数多くが空白地帯の荒野に埋まっている。それをほじくり返しては冷戦状態にあるAB国に転売し、明日の飯代を稼ぐのがライカの仕事だ。
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とか。
『プロローグ相談』の人口が少ないのでこちらで相談させてください、第二弾。の返信の返信
スレ主 大野知人 投稿日時: : 0
なるほど、ありがとうございます。
『世界観を綺麗に見せる』と『キャラクターを丁寧に描写する』の間でいつも迷っているので、とても参考になります。
設定をキチンと解説しないと、どちらも整合性を持たせ辛いもので、設定臭い文章になりがちなところ、反省します。
今後とも意見をもらえれば幸いです。
カテゴリー : ストーリー スレッド: 『プロローグ相談』の人口が少ないのでこちらで相談させてください、第二弾。