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ファンタジー作品によく出てくる生き物 (No: 1)
スレ主 千歳 投稿日時:
ファンタジー系(ナーロッパ系)の作品に、やたら「エルフ」と「ドラゴン」と「スライム」が出てくるのはなぜでしょうか。きっかけになった作品などがあれば教えてください。
カテゴリー: 設定(世界観)
この質問に返信する!ファンタジー作品によく出てくる生き物の返信 (No: 2)
投稿日時:
ファンタジー作品によく出てくる生き物の返信 (No: 3)
投稿日時:
日本のサブカルファンタジーの、いわゆるJRPG的な世界観に出てくるファンタジー生物は、だいたいが指輪物語の影響。
大野さんも書かれてるけど、エルフがその代表だね。
エルフはもともと妖精の意味で、その形状も様々だった。これをトールキンが人に似た種族として設定し、森に住み弓が得意で緑色の衣服を着てるってイメージもロビンフットの伝説から着想を得て作った。色白なのは昔アルビノが迫害されて森に住み着いた話から。
ちなみにドワーフも、本来は洞窟に住んでて日に当たると消える怪物。これもトールキンがドイツの小人伝説を混ぜて、小人の靴屋とかの童話から着想を得て、手先が器用で鍛冶が得意って設定し生まれた。
エルフとドワーフは仲が悪いって定番のネタもトールキンの設定で、確かちゃんと意味がある。
ドラゴンは、ドラゴン自体は古くから使われてるけど、昔は単なる怪獣としての登場でしかなかった。物語の中で特別な存在にしたのはトールキンで、まあ神話のドラゴンはハナっから特別な存在だったから神話回帰したのかな、以降はその傾向が強くなった。
更に言うと、オークっていう豚の怪物もトールキンが発祥で、オークなんていう怪物が出てくる神話はない。
それで言うと、トールキン発祥ではなく特定の神話もないけど日本のサブカルファンタジーで定番になった代表格がスライムやリザードマン。
スライム、まあ不定形のアメーバー的モンスターは神話にいくつかあるけど、「スライム」として物語に登場したのは、確かホラー作品が初じゃなかったっけな。そっからファンタジーにも応用されて、ドラクエでマスコットになったのが切っ掛けで今のポジションがある。
リザードマンは、タイトル忘れたけど古いゲームに出てくるのが初で、パッケージに書かれてるリザードマンが左利きだったことから、特に設定はなかったけどファンの間でリザードマンは心臓が人とは逆の位置にあるとかいろいろ設定が生まれた。
知ってる中でパッと思いつく印象的だったネタ元はこんな感じ。
でも、「やたら出てくる理由」まではわからんかな。そういうものという定番だからだと思うけど、むしろそういう定番が出てこない「なーろっぱ」ってあるのかな? 定番だからなーろっぱって言われるんだと思うし、ギャグ漫画でふざけた登場人物ばかり出てくるのは何故って言ってるようなものかと。
いや なーろっぱはジャンルではないか。
なぜって言われると、なんでだろう……。
「そういう世界観が好きな読者」に対して定番は親和性が高いから、かな?
わかりにくいオリジナル種族とかを入れちゃうと読者層の年齢が上がっちゃうからな。
ファンタジー作品によく出てくる生き物の返信 (No: 4)
投稿日時:
まあドラクエ
ドラクエの話題で、本来『スライム』は物理攻撃無効な最凶モンスターとしてデザインされとったらしいけど、容量の都合でザコキャラとして格下されたねんって。
初期のドラクエ文字も表示不可なのがチラホラあって治癒魔法「ホイミ」なのは「ヒール」の文字が表示できなかったレベルやから、エルフはたぶん出てけーへん。
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ドラゴンとエルフは、まあ西洋英雄譚あるある。民話とかでもドラゴン退治して姫を嫁にみたいなんは多いよ。
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エルフって言葉は知らんけど、類型の民族は神話時代からおるね。
北欧神話とかは①天上の神と②地域密着神③霜の巨人族の三つ巴の戦争エピソード。一等美しい美の女神扱いされるフレイヤは②地域密着神の出身。
美女一位が他民族に負けるんだ①族って・・・って幼少期に感心したし、奴隷系のエピソード見るたびに自分より下等な民族で、自分の民族基準で美女が多いとか、そりゃ襲うやろねーってなったわ。
ギリシャ神話とかやとニンフやニュムペと呼ばれる、ほぼ神のようなスペックだけど、神よりは格下な美しい人々が出てきます。
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まあ日本人がエルフを認識するようになったのは「ロードス島戦記」やろね。
ヒロインがエルフやし。
たしか、この作品、ヒロインの耳フェチみたいな表現が多くて「百合の葉のように~」って耳への礼賛が凄かった。
ヒロインのディードリットは好きな人は好きなキャラデザインだし、キャラ萌えのせいかスケベな絵も多いから、キャラ名知らないけどシコった事はあるわー、とかの認知度と影響度が高いと思うよー。
ファンタジー作品によく出てくる生き物の返信 (No: 5)
投稿日時:
皆さんご回答ありがとうございます。参考にします。
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ファンタジー作品によく出てくる生き物の返信 (No: 6)
投稿日時:
亀レスですが気になったことがあるのでもう一度質問させていただきます。
①「勇者が魔王を倒す」というストーリー
②魔物がたくさん出てくるダンジョン
はどこが発祥なんでしょうか。
暇だったら教えてください。
ファンタジー作品によく出てくる生き物の返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
ドラクエ
初代は「ゆうしゃ」が「りゅうおう」を倒す話で、ドラクエ2から魔王だったと思う。
魔王は正式名称は仏教用語「天魔王」仏敵にあたる『天魔』のキング。織田信長が自称したとされている『第六天魔の王』は仏教思想における欲界の六欲天の最高位(下から第六位)にある他化自在天をいうーーーーーらしい。知らんかった。
あとはシューベルトの『Erlkönig』に「魔王」って日本語訳つけた人がいたから、そっちインスパイアかもね。
ファンタジー作品によく出てくる生き物の返信の返信の返信 (No: 8)
投稿日時:
分かりやすい解説ありがとうございます。参考にします。
ファンタジー作品によく出てくる生き物の返信の返信 (No: 9)
投稿日時:
確立させて広めたのはドラクエだけど、ルーツはといえば、やっぱ指輪物語。
とはいえワードが違うだけで「悪者を倒してハッピーエンド」って形は神話からあるものだから(日本で言えば桃太郎なんかが「切っ掛けから旅に出て仲間を増やして悪を倒す」って形になってる)、指輪物語やD&Dから日本文化に合うようにアレンジしてドラクエやファイナルファンタジーの形になった。
言い変えると、日本的なストーリーラインを西洋のワードに当てはめると「勇者が魔王を倒す」って形になる。
ぶっちゃけ金太郎で有名な坂田金時が同行してた源頼光の逸話なんて酒呑童子とか土蜘蛛とか、完全に日本の勇者一行。
ちなみに典型的なイメージでは「魔王に誘拐されたお姫様を勇者が助ける」って形だけど、この形がメインになってるのはあんまりない。テンプレ化したあとストーリーの要素を簡略化したいアクションゲームなんかでよくみられる。
で、その要素をストーリーの一部にしろ最初に使ったのはと言えば、やはりドラゴンクエストになる。
上で源頼光を勇者一行と表現したけど、酒呑童子の話なんかは拉致された姫を助けに行く話なので、テンプレまんま。
なので、アイディア自体は昔からある。神話や童話がルーツと言えるので特定のタイトルはない。これをファンタジーとして形にしたのが指輪物語で、そこから発展させて日本の西洋ファンタジーとして確立し定着させたのがドラクエ。
ファンタジー作品によく出てくる生き物の返信 (No: 10)
投稿日時:
物語って見方を変えると様相がガラリと変わったりしますよね。
日本最古の物語と言われてる竹取物語は月のお迎えからかぐや姫を守る為に帝が派兵したわけですが、見方を変えれば月の使者(勇者)が帝(魔王)からかぐや姫(姫)を取り返したってなりますよね。
作中に火鼠とか龍とか出てくるし、なんならかぐや姫の入っていた竹なんて実は軌道エレベーターで、切られなきゃそのまま月まで運んでいたんじゃないかとすら思えます。
なのでルーツをたどれば竹取物語くらいまで行ってもおかしくないかなと思います。
ファンタジー作品によく出てくる生き物の返信 (No: 11)
投稿日時:
追加で回答してくださった方もありがとうございます。