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魔法の威力と、知性について (No: 1)

スレ主 清坂香 投稿日時:

初めまして、清坂香と申します。
以後、よろしくお願いします。

現在、創作活動をしているのですが、
世界観の設定で相談したいことがあります。
以下の中から、どれか1つだけでもいいので、
詳しい解説、お願いします。

ラノベに限らず、ほとんどのRPGゲームでは、
賢そうなキャラ(「知性」の数字が高いキャラ)が、
魔法使いとなっているのですが、
なぜ知性が高いと、魔法の威力が高くなるのでしょうか。

呪文書を読むと、魔法が発動するパターンがあるのですが、
「呪文書を読むと魔法が発動する原理」を、説明できる方はいないでしょうか。

カテゴリー: 設定(世界観)

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魔法の威力と、知性についての返信 (No: 2)

投稿者 読むせん : 1 No: 1の返信

投稿日時:

魔法失敗のリスクを下げられるからじゃねっすかね?
===================

お菓子なんかは正確な比率計算ができる奴ほどちゃんと作れます。
ベーキングパウダー(ふくらし粉)なんかは反応する温度によって配合変えるので、市販品だけでも10種類以上ベーキングパウダーがあるよ。

「じっくり低温用」「短期間で高温加熱用」「じっくり高温」とか、それらを必要に応じて使い分けます。

さらにもうちょい考え出すと、室温や湿度、道具のくせ(オーブンの熱伝導の癖とかね)、素材のコンディションでも変わる。

毎回同じクオリティーを目指すときもあれば気温や季節によっては、水分多めのアッサリに仕上げたり、水分少なくコッテリ仕様に調整したりね。
=================

・・・・で、馬鹿はそんな難しいと思ってくれないから、雑クオリティーで、そこそこ~失敗を作成するわけだ。

まあお菓子は・・・・レシピみたら、だいたい分かるし作れる。

レシピを突き詰めるには上手なお菓子を実食してみたり、食べ比べたり、講習を受けに行って素材の会社名と品種名をまるっとコピーしてみたり、上手なレシピを購入したりするよ~
===============
最近の失敗は砂糖のメーカ。
変えたらショ糖と転化糖の配合がそうとう違ったみたいで、なんか甘みが足りなくなって困ったっす。グラニュー糖は結晶構造が統一されているから、上白糖の成分配合は盲点だった(*'ω'*)

・・・・みたいな?

魔法の威力と、知性についての返信 (No: 4)

投稿者 ヘキサ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

あくまで私の解釈では、の話とさせていただきますが。

>なぜ知性が高いと、魔法の威力が高くなるのでしょうか。

魔法使いは、多くのRPGでは「真理の探究者」、つまり科学者に近い存在とみなされていることが多く、その知的好奇心により魔法を編み出し、使いこなしているというのが通説……ではないかな?と思います。
これが建前で、本音は体力の高い者以外にも活躍させたい、という多様性を求めた結果ではないか、という気がしています。

そして実際にRPGで魔法使いを演じた時の感想としては、かなり頭を使って「その状況下で最も有効な魔法」を選び使いこなす知性が必要だ、という気がしています。何でもできるがゆえに、何をすべきかをよく考えなくてはいけない。

>呪文書を読むと、魔法が発動するパターンがあるのですが、「呪文書を読むと魔法が発動する原理」を、説明できる方はいないでしょうか。

これはD&Dの「メモライズシステム」あたりのことかもしれませんが、ルーン語などの魔法語はそもそも「神がこの世を創造したときに使用された言葉」という設定だったりすることが多く、それを発音することで望む事象が具現化する。

ただし、その世界観の設定次第では「呪文自体を常に覚えていることができない」というケースもあり、いちいち呪文書を読み上げないといけない、読み終えた時点で忘れてしまう、D&Dに至っては充分な睡眠をとったうえで朝に呪文書を読みながら覚える呪文を選択しなくてはならない、という謎に厳しい制限があります。

使い捨ての魔法のスクロール(巻物)などは、読み上げて呪文が成功した直後に字の部分が燃えて焼き消えてしまう、という演出があったりもします。一回行使するだけでも意味のある重要な言葉、という位置づけのような気がしています。

……以上、こんな説明で参考になれば。

追記です (No: 5)

投稿者 ヘキサ : 0 No: 4の返信

投稿日時:

僧侶の魔法や、召喚系の魔法との違いについて。

僧侶は「神様に届く言葉」を唱え、神の力を借りています。精霊その他を召喚する場合も「その召喚対象と意思疎通の取れる言葉」を使い、会話なり交渉なりしてその召喚対象のできることをしてもらうわけです。
で、こういう場合は知性に限らず「信仰心」や「魅力・交渉力」などが魔法の威力に反映されることもあります。

ですが、魔法使いは、誰かの仲介を必要とせず「直接その事象を起こす言葉」を知り、それを発音することで行使している。そのため、一部の世界観では「神にお伺いを立てず勝手に神の使う言葉、力を使っている」ということで僧侶との関係がよくない、などのケースがあります。

もっともガープス・ルナルのように「神官=魔法使い」というように力の源が一元化されているものもあります。古代エジプトとかの神官もそんな扱いですし。

D&Dはキリスト教圏発祥のゲームのため、僧侶も一神教をイメージしていることが多いのですが(第4版はいちおう信仰する神が複数あったハズ……)、日本の八百万の神のようなアニ三ズムの多神教の場合は「巫術師」として通っていることもあります。とはいえどれも「会話するために呪文を唱えている」のが原則。

「呪文書を唱えないといけない」場合は、その言葉自体が「人間が記憶する・一度でも発音するだけでも手に余るもの」、それだけ強力なものだという認識なのではないかと思っています。

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魔法の威力と、知性についての返信 (No: 6)

投稿者 ドラコン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

 ドラコンと申します。ご質問の件につき、私見を申し上げます。

●魔力と知性について

 そもそも魔力は「知」の分野だからでしょう。戦士のような「武」の分野は、「知性」は魔法使いに比べて求められていません。中国の高級官僚登用試験「科挙」には、武官登用試験の「武科挙」もあります。兵法書の問題も出ますが、カンニングして大目に見られています。

 文官を対象にした「文科挙」でカンニングをすれば、良くて失格の上、一定回数の受験資格停止(科挙は3年に1回なので、3回も停止されれば、次に受験できるは9年後。平均寿命が50年で9年も受験資格が停止される)。下手すると、科挙でのカンニングは皇帝に対する反逆と同じで、本人はもとより、一族全員の死刑もあり得ます。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/科挙
 
 錬金術師も魔法使いの一種ですね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/魔術
https://ja.wikipedia.org/wiki/錬金術

●魔導書について

 そもそも識字率の低い世界では、読み書き、特に高度な文語文を読み書きできること自体が、特殊能力で、読み書きができない人からすると、魔法に近いと言っていいでしょう。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/識字

 また、言霊信仰に代表されるように、「口にした言葉が実現する」との考えもありますね。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/言霊

『ドラクエ』の勇者のように、文武両道で、剣を持って戦えると同時に、高度な攻撃・回復魔力を使いこなせるキャラも、不自然ではありません(そもそも『ドラクエ1』の勇者は、仲間なしでパーティーを組まず、たった一人で竜王を倒し世界を救っています)。それに、頭の悪いキャラに魔法を使わせるのであれば、知力の高い魔法使いが作った魔法道具を持たせるのも一案です。詳しくは、下記リンク先の私見をご覧ください。
 
 https://www.raitonoveru.jp/counsel/novels/thread/1471

私見追記(『錬金術 仙術と科学の間』の紹介) (No: 16)

投稿者 ドラコン : 0 No: 6の返信

投稿日時:

 ドラコンです。遅ればせながら、先の投稿後に読んだ『錬金術 仙術と科学の間』(中公文庫、吉田光邦)の紹介も兼ねて、私見を追記します。本来であれば、ハウツー本コーナーに投稿すべきものですが、長らく更新されていませんので、こちらより失礼します。

 やはり魔法というのは、「知」の分野ですね。錬金術を魔法の一種として考えるとします。そして錬金術の過程で、火薬や蒸留技術が生まれています。また、医者の家に生まれて錬金術師になった人もいます。科学者や医者をして、「知性がない」と言えるのでしょうか。

 この『錬金術』は、副題が「仙術と科学の間」であり、著者の吉田光邦氏が中国科学技術史学者でもあるので、中国錬金術にも詳しいですね。全体の構成は、中国錬金術2/4、西洋・イスラム錬金術1/4、日本錬金術1/4です。中国錬金術が分量の半分を占めているとはいえ、洋の東西を通じて、錬金術、特に魔術的思考がよく分かり、魔法薬、魔法道具を考えるに役立つ一冊です。実験に用いる器具、材料に詳しいです。

 中国で不老不死の薬・丹薬を作ろうとしたり、西洋で鉛を金に変えようとしたりする、錬金術師たちは、知識階層の人たちです。『錬金術』から、気になる記述を拾ってみます。

「錬金術に熱中したのは、当時の支配階級、上層階級の人々だったことを注意しておかなければならい。まずテキストはギリシア語、ラテン語、そして本書のはじめにかかげたブリューゲルの絵に見られるような複雑な装置を持つラブトリーの設備、また材料としての多種多様な鉱物や金属の購入という問題を考えてみれば、錬金術は相当高度な教養があり、かつ財力も十分でなければ不可能なことがわかろう。
 錬金術は庶民には無関係なものだった」

「現代の科学者はその解決を未来に求める。自分らが創案し、計画した実験の結果のなかから法則を求めてゆこうとする。逆に錬金術師たちは、東西を問わずその法則を過去のなかから、過去のテキストから見出そうとした。彼らにとって過去は完全なものであり、過去の賢人は全知全能で、貴金属を卑金属から自由に作り出し、ゆたかな平和な暮らしを送っていた。しかるに現実は堕落した時代である。過去の聖賢のなかにのみ、真理を証明、真の法則は存在する――そう考えたのだった」

 そうなると当然、複雑な実験を行い、それを正確に記録する能力や高度な古文書解読能力が求められます。これらの能力は「知力」によるものです。

 魔法は科学と違い、過去のほうが優れている印象がありました。『ドラクエ』で魔法研究家が出てきても、自分で新しい魔法を生み出そうとはしていませんね。『ドラクエ5』のルーラ・メガンテのように、主人公の現代では失われた古代呪文の復活に重点が置かれています。錬金術も、『8』以降アイテム作成手段として出てきますが、古代の技術の復活とされています。

 科学が「未来」を見るに対し、魔術は「過去」を見る、というのが大きな違いと、納得できました。

 欠点はあまりないのですが、強いてあげれば次の通りです。
 
 ・初出が1963年と古いこと。
 ・解説が中国錬金術に終始していこと。『錬金術』刊行後に出た錬金術書の紹介が中国錬金術のものにとどまっていること。

魔法の威力と、知性についての返信 (No: 7)

投稿者 手塚満 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

以下、魔術の由来などにかなり個人研究を含みますので、予めお断りしておきます(「こういう資料にこう書いてあるから」といったソースはない)。

1.魔法は嘘

いきなりキツイことを申し上げるようですが、全く勘違いされておられます。フィクションにおける魔法の捉え方の順序が逆です。

まず、現実で魔法があると信じる人は今もいないことはないですし、大昔ですと真面目に信じていたりしました。ですが、伝説はもっともらしく魔法の奇跡等を語ってはるものの、現実には一度たりとも魔術で不思議なことが起こせた試しはありません(起こしたとしたら、トリックのある手品の類)。

星の配置と運行がどうたらと言ったり、大地や森や湖水には精霊が宿ると称したり、全部想像に過ぎません。誰かが考え出したものです(語り継がれて尾ひれがついたりもする)。100パーセント「嘘」であるわけです。

ましてやフィクションです。魔法なんて現在も過去も存在したことがないものを、あたかもあるが如くに描写するしかない。ですので、魔法はこういうもの、と決まった形式があるわけがありません。魔法の種類、効力、ルール、発生方法、禁則事項等々、全部を作者が考案するしかないわけです。

バカなほど魔法が使えたって構いません。無知なほど魔術の威力が大きくたっていい。呪文書ではなく、でたらめの思い付きの言葉で魔力が発生してもいい。なんでもいいんです。だって大嘘なんですから、魔法なんて。嘘をもっともらしく見せかけるのが作者の腕前です。

2.魔法のテンプレの由来

とはいえ、魔法使いは賢者と設定されていることが多い。古代語の難解な魔術書を読み解いて、呪文を組み合わせる知識に長けるほど魔法を自在に使いこなせる設定も多いですよね。スレ主さんが「魔法とはそういうものか」とお思いになるのも無理からぬ面はあります。

なんでそんな設定が多いのか。フィクションの設定とはいえ、無から作るのは大変ですよね。幸い、現代でも魔術を真面目に信じている集団、組織があったりする。神話や伝承などにも魔法の記述がある。日本ですと密教などは超常現象があるとし、真言を熱心に唱えたりする。

現代日本ですと、僧侶が知性の最高峰という感覚はありません。知性というと、大学教授などの学者などを想像しますよね。ですが、大昔ですと僧侶が学問の最高峰に位置していました。大量の文字が読めるからです。庶民はもとより、結構な豪族、貴族でも文字が読めなかったり、少なくとも僧侶に匹敵するほどではなかった。僧侶を神官と言い換えても同じです。

古代エジプトの神官ですと、文字を使いこなすだけでなく、数学にも長けていました。天体を観測して暦を定める必要がありました。1年の気候変化、ナイル川の氾濫時期の把握などのためです。数学を考案し使いこなす必要がある技術です。土地の区割りはもとより、ピラミッドの建設にも高度な数学(とそれに基づく工学)が必要です。

庶民など神官以外からしたら、神官は奇跡を起こしているとしか思えないでしょう。神官の言う通りに耕作地を定めたら、誰もがほぼ等しい収穫を得る。神官の言う通りに分配したら、皆に必要な分量が行き渡る。神官が種をまけと言う時期に種をまけば、きちんと育つ。神官がナイル川がそろそろ氾濫するといったら、その通りになる。全てを神官が起こしているようにすら見える。文字とか言う不思議な図形を読み解いたりしてるからか、星々と通じているからか、などと思えたかもしれません。

アーサー・C・クラークが「高度に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない」と言ったとのことですが、まさにその通りなわけです。お考えのテンプレの由来はそういうところにあります。神官、僧侶の知性を一般人が追い抜いた現代では想像しにくいかもしれませんが、昔は神官、僧侶が賢すぎて、一般人からしたら不思議なことができる人々に見えていたわけです。
(西洋では古代ギリシアで哲学者が学問的に宗教家に先行したため、事情が多少複雑です。)

3.疑問に思われる点について

> なぜ知性が高いと、魔法の威力が高くなるのでしょうか。

上記の通り、「賢い人は不思議なことが起こせる」という迷信(←あえてこう言っておきます)があり、それを利用したテンプレであるからです。神話や伝承のテンプレの流用といってもいいと思います。要は、今でも受け入れられやすいから、ですね。

> 呪文書を読むと、魔法が発動するパターンがあるのですが、「呪文書を読むと魔法が発動する原理」を、説明できる方はいないでしょうか。

上記の通り、文字とリンクした言葉が大昔は不思議なものだったからです。それが呪文とかマントラ等として残ってもいます。そういうなじみのあるものだから、フィクションのテンプレで使いやすいというだけのことです。

大事なことなので繰り返しですみません。嘘なんだから勝手にやっていいのです。ただ、読者が知っていることに近い、類推できるほうがリアリティを感じるので、現実や歴史にあるものを流用、改変して使うことが多いのです。

4.じゃあ魔術の扱いをどうするのか

魔術がウリになる作品でないなら、よくあるパターン、テンプレを使っておくのが無難だと思います。ちょっとアレンジするくらいなら大丈夫でしょう。現代ならではのアイテムと組み合わせるとか。

80年代に「女神転生」という小説が出まして(デジタル・デビル。ストーリーシリーズの第1巻)、アニメ化(OVA)にもなりました。当時、コンピュータが個人へと急速に普及していった時期です。その潮流に乗って、「コンピュータで悪魔召喚する」というアイデアが盛り込まれました。

当然、コンピュータゲームとの親和性もいい。以降、ファミコン版女神転生シリーズを皮切りとして、スーファミ以降の真・女神転生シリーズ、ペルソナシリーズなどへつながっていきます。シリーズを重ねるにつれ、工夫はされていますが、オカルト的な存在(悪魔、天使、神々、精霊等々)自体は神話、伝承がベースです。クトゥルフみたいな新たな神話を創造したりはしていません。

それでも斬新と言われ、長期にヒットしたりするんですから、魔術がどうしてこうなっているのか、と疑問に思われるうちは、テンプレを使い、ちょっとひねってみる程度にしておくのが無難だと思います。いくつか作品を書いているうちに魔術を含むフィクション設定の要領がつかめて来ます。オリジナル設定を考えるのは、それからにしたらいいと思います。

魔法の威力と、知性についての返信 (No: 8)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

うーん。そういう疑問は自分で回答を用意しなければならないのですが、あくまで参考ということで意見を書かせてもらいます。

まず知性が高いと呪文の威力が高くなるという設定ないし先入観ですが、
そうですね……まあ神話の中で最古の部類だろう呪術の例を取ってみると、エジプト神話に出てくるトトという神様が良い例だろうと思います。
トト神は「知恵の神」で、書紀の守護者でもあります。要するに「言葉」に強い神様。
「呪文(ないし祈り)」には言葉が不可欠なので、これに強いトト神はエジプト神話でも随一の呪術師だと言えます。
現代日本人の感覚からすると「言葉を自在に操る」ことはなんでもない事ですが、文明社会において本来「言葉・文字」はとても学の高い人が持つもので、そして魔法・魔術というファンタジーはなまじファンタジーなぶん識字率など教育レベルが曖昧なことが多くあまり意識しにくいですが、魔術は「言葉・文字」が根底にある、そもそも「言葉の力の技術」なわけですね。

これを我々にもわかるように例えるなら、「魔法の威力」というのは「俳句や短歌の評価」に近いものがあります。
博識で語彙力が高く、深い感性と頭のいい人の句・歌のほうがセンスがいいですよね。
日本人レベルの識字率があれば「俳句っぽいもの」は容易く作れますが、それで言えば「あなたは日本語を自由に操れるのに、小説の新人賞は取れてないんですね」というようなもので、「知ってりゃ出来る」という事でもないでしょう。

そうでなくとも陰陽師をはじめ、こうしたオカルトは一種の学問でもあったので、学の高い人が成果を出すのは至極当たり前の発想ということになるかと思います。

これを前提に「知性が高いと魔法の威力が高くなる理由」を考察すると、
魔術の呪文は自身に働きかける自己暗示であるため、その呪文の語句を正しく理解しているほかそれ以上に語句から連想させる溢れんばかりの知識イメージが魔術を強くもするし弱くもする。
とか、これは思いつきの一例だけど、こんな風に自分で回答を用意することができます。
疑問は自分で考えなきゃダメだ、と言ってるわけではなく、自分で疑問に答えを用意できるようになるべきだ、という話で、間違いでも適当でもいいので、他人から参考を聞いたうえでも自分で「こういう感じかな」と答えを用意できるようになったほうが良いです。

次に「呪文を読むと魔法が発動する」というものですが、私の場合、これは数式の一種と考えることが多いです。
「1+1」が「2」になるように、「その呪文」を唱えりゃ「結果」が出るのは当たり前。
人の身体はパソコンのようなもので、呪文の詠唱はそこにプログラムを記述していくようなもの。
呪文詠唱の完了=プログラムの記述完了なので、実行すればパソコンはプログラム通りに動きますよね。
それが例えばパソコンではなく莫大なエネルギーを蓄えた何でもできる機械であるなら、そりゃプログラム次第で手から炎も出るし雷も出せるんじゃないかな。

魔法の威力と、知性についての返信 (No: 9)

投稿者 あまくさ : 2 No: 1の返信

投稿日時:

すでに的確な解説が出そろっているようなので、私からは実例を一つあげるだけにします。

『幼女戦記』

この作品では魔導師が活躍しますが、「干渉術式」「演算宝珠」というのが登場します。

物語の背景となる世界では、科学によって魔術の原理の一部が解明され実用化されています。
魔導師の持つ魔力を抽出し、物理法則に干渉することを可能にした技術が「干渉術式」。それをより効率的に発動させるために発明された装置が「演算宝珠」です。古代の魔導師が用いて大きな魔力を発揮していたと伝えられる「宝珠」を、機械的に再現した装置です。

この世界では魔術が科学技術の一部として整備されているので、それを実用レベルで使いこなすためには知性も呪文も必要ないんですね。ある程度魔導師としての素質があることは前提ですが、後は自動車の運転を覚えて乗りこなすようなものです。

魔術のような現実には存在しない架空の現象の設定には、ごく大雑把に分ければ次の二つの方法があります。

1)オリジナルな設定を一から考案する。

2)先行する作品でよく使われる設定を踏襲する。

どちらの方法にも一長一短があります。1の方法は「新しい発想だ」「オリジナリティがある」と感心してくれる人がいるかもしれない一方、「設定をのみこむのに時間がかかる」「他の作品と違うので違和感がある」と感じる読者もいるかもしれません。
2の方法は「先例が多いので参考にしやすい」「設定説明を省略できる」「よく使われているということは読者の好みに合っている証明と考えられる」などのメリットがあります。デメリットは、ありきたりになりやすいことでしょう。

魔法使いの知性が高めに設定されやすいのと、呪文書というアイテムがよく見受けられるのは、多くの作者がどちらかというと2を優先した結果と考えられます。
干渉術式・演算宝珠の方は、完全オリジナルかどうかは確認していませんが、1寄りの意識が強いように思えます。

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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魔法の威力と、知性についての返信 (No: 11)

投稿者 ドラ猫 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

それは呪文書が魔法の媒介となっているタイプですね。呪文書に書かれている内容から術式を構築し発動させるわけです。この術式とは「魔法を発動させる手順を脳内でイメージする」ものとお考え下さい。
詠唱するパターンもありますが、とあるラノベですとこれは「詠唱する=術式を構築すると暗示を掛け、素早く魔法を発動させられる」という設定がありました。

魔法の威力と、知性についての返信 (No: 12)

投稿者 にわとり : 0 No: 1の返信

投稿日時:

 魔法なんてそもそもフィクションなんだからそんなの作者の設定次第でしょ、というのが大前提ではあるのだけれど、RPGに関して言うなら魔法力と結び付けられてなかったらそもそも"知性"のパラメータって何の役に立つの? という視点があると思う。
 キャラ設定上の個性(=知的なキャラであること)をゲーム上の強さと紐付けるために"知的=魔法が得意"っていう設定が必要だったんじゃないの? 『呪文書を読むと魔法が発動する』というのも、難しげな本を読みこなすこと(=知的な営為)と魔法の発動(=ゲーム的に分かりやすい力の行使)を即物的につなげた面が強いように感じる。

 魔法というのは本来、占いとか錬金術のように、なんらかの実用的な目的のための方法論のなかで科学として認められなかったものをざっくり指す言葉だったはずなのだけれど、RPGで割り振られる役割のイメージが強すぎて最近では"杖先から光線を出して攻撃するやつ"みたいなニュアンスが強くなりつつある気がする。

魔法の威力と、知性についての返信 (No: 13)

投稿者 アンデッド : 1 No: 1の返信

投稿日時:

魔術系長編小説を完結させた者としてコメントを。
魔法や魔術というものは知識が必要という前提がありますので、それだけ知性も高い者であるという事になります。
レベルの高さとして知性が高ければ知識や理解も深まるので、比例して有利に働いて威力も高まるという事でしょう。

呪文書に関しては、この書き込みを例にするのがいいかと思いました。
文章を理解して書いて送信するとそれが反映されます。
呪文書は内容を理解して唱えてそれが反映されるという仕組みになります。
少なくとも識字や理解や知識なんかが関わってきますから、こうして理屈を述べるのと似たようなものとなります。

魔法の威力と、知性についての返信 (No: 14)

投稿者 鬼の王の墓標 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

どうも初めまして、マリン・Oと申します。私も恐縮ながら魔法に関する持論を述べたいと思います。

まず「知性が高いと魔法の威力が高くなる」という記述に関しては既に多くの方が説明しているので省略し、賢くない魔法使いもいるという話をしたいと思います。
まず私は賢くなくても魔法を使う力を持っているならば誰でも魔法を使えると思っています。
賢くないと使えないという理屈ならば、先天的に魔法が使えるキャラクターは全員賢いということになりますからね。

私の好きな漫画で「極黒のブリュンヒルデ」という作品があるのですが、その作品に出てくる魔法使いは科学的に生み出されています。
あくまで魔法が使えるように改造されただけ、という設定ですので登場する魔法使いには賢くないキャラクターもいっぱいいます。むしろ残念すぎるくらいにアホの子なキャラの方が多いです(笑)
(もっともこの漫画の魔法は9割以上科学で成り立っているので、スレ主様のイメージする魔法と同列にできるかどうかは少し怪しいですが)

つまり作者の設定次第ではどんな人間でも魔法を使えるようになるってことなんですよ。
固定概念に囚われたら作者に課せられるハードルが高くなるだけですから、もっと自由に考えてもいいと思います。

追記
今回例に出した極黒のブリュンヒルデは非常にショッキングな作品ですので、閲覧の際にはお気を付けください。

魔法の威力と、知性についての返信 (No: 15)

投稿者 雨オカマ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

 ほとんど良い答えが出そろってますが、補完となればということで回答しておきます。かなり内容的に被ってますが、ご容赦ください。
 知性と魔術の結びつきですが、デ・ラ・ポルタという魔術師曰く、「魔術とは自然哲学(科学)の実践」です。というのも、「自然を意図通りに動かす」という一見したところの奇跡は、自然に対しての理解と知識に技術を加えておこなわれるからです。なので科学者は魔術師です(大嘘)。
 このデ・ラ・ポルタ自身は、ちょっと私の記憶があやふやですが、「あの草には蛇の毒を治す効果がある。蛇が嫌がるから」とか「この木の実は蝙蝠に似ているから食べると虚言癖になる」的なことを言ってましたが。科学じゃなく魔術どころか迷信ですな、童話の魔女の世界。しかし、正しければ科学になったわけです。なにせ自然哲学の知識、似た者同士は似た効果を持つという中世の自然哲学(現在の迷信)を実践することで、無知なものから見た奇跡を起こしているから。でも時代を経るとそれは間違いだと分かる。ただやり方はまちがいですが、デ・ラ・ポルタは少なくとも魔術を奇跡ではなく知識に基づかせたわけです。一方で奇跡の一種と考えられてもいたわけですが、そういう風に魔術と呼ばれていたものを知識に基づかせる思想は昔もあったわけです。だからINTが高いというモデルができたのかも(かも)

 もっとファンタジックな迷信を(個人的にいじくりまわしつつ)もとにして答えますと「そもそも自然を動かしているのは知性だから」とも言えるかもしれません。実は、物理世界の上には天上世界、言い換えるとメタ物理世界、形而上学的世界があってですね、それが下位世界の法則を形作っているのです。それは肉体を精神が動かすのと同じです。人間の知性は経験から知識を作り出すと考えがちですが、その形而上学世界の真なる知識の影みたいなものを受け取ってるんですね。我々は不完全ながらその知性を持っているので、ある程度その自然操作力を利用できるのですが、それは肉体の範囲に限られ、肉体を通して物理的に干渉することでしか他の物に影響を与えられないのです。しかし正しい知識を入手するほど、我々の精神は物理世界の基礎となる天上世界に近づくのです。そしてもし直接に(精神の源である)天上世界の操作を行えるほどに精神が天上世界と一体化するなら、我々は自然法則を操るような(通常の人間精神から見た)奇跡を起こせるでしょう。まさに家畜の知性では理解できない方法で人間が家畜の運命を、人間の知性では及ばない法則によって天上世界が人間の運命を支配するように、下位の運命を克服し、普通の人々はその業を奇跡、魔術と看做すようになるでしょう。
 形相とかイデアとか、そういった考えの影響で我々の知識は形而上学とリンクしているという考え方があり、その場合、知識は今のような地上世界から得られたものではなく、天上世界(メタ物理世界)へと近づく過程で得られるのです。この天上というの霊的世界ですが、実際惑星とか恒星とかの世界と考えられ、惑星の運航は天上世界の動向を知らせてくれると思われていたのです。なので「『金星(美とか性欲とかを司る)』が精神を感化し、梅毒を植え付ける」や「人間の淫らな想像力が自〇行為のさいインキュバスを生み出す。子宮に入らなかった精液がそれらを生み出す」というような「惑星(天上)→精神→物体」という考えが成立しているのです。
 以上は図書館で読んだ『パラケルススと魔術的ルネサンス』とか『自然魔術』から構成しましたが、内容あやふやなのであくまで知識と魔術師に関する個人的設定ということでお願いします。

 上記は知性と魔術師の関係を補強する設定案を(怪しい知識のもと)書きました。次は本を使っての発動ですが、これは元になる怪しい知識がないので、私が見かけた設定を分類するの留めます。本などが魔法の発動に影響を与える設定として
1「超常的存在(神、精霊)との対話に必要である」
2「身体の中の特殊なエネルギー(魔力的なもの)を集中させるために必要である」3「自然にある特殊なエネルギーに働きかける」
4「エネルギーを格納した特殊な空間と繋がる文字である」
という感じで「奇跡を起こす存在、非現実を起こす存在(超常存在、形而上学世界、特殊なエネルギー)」との媒介者という役割を担っているようです。それぞれ本や世界に特殊な改変が行われていますね。1特殊な存在とのコミュニケーション、なので本自体は普通の本、ただの言葉。2は特殊なエネルギーのためのただの精神集中の道具ですから、これもただの本です。3は自然操作機器、偏在する特殊なフリーエネルギーに信号を発することで天候操作をするスマホみたいなものですかね。主な奇跡の根拠はエネルギーですが、本も「ただの本、ただの文字」ではなく特殊な装置として存在することが多そうです。4は、力を文字自体が異次元的に格納できる、ジョジョのエニグマみたいなもので、特殊な空間と装置としての本ですね。
私が紹介したケースでは、本自体はふつうのもので、特殊な天上世界がそれ(知識)と繋がっている感じですね、ただこれは知識と魔術師の話だったので、思えば本を使っての攻撃の根拠にはなりません。あれ、そういえば別々には答えは出したつもりだけど、「知識があると魔法が強い」ことが「本で魔法が発動」の根拠になってる説明が出せてないようですね・・・まぁ参考までにってことで。

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投稿者 七詩 回答数 : 10

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以前、創作のことで熱く議論を交わせる友人がいたのですが、その彼が創作欲が薄くなってきてしまったのか、最近はあまり語り合う機会が減って... 続きを読む >>

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タイトル:魔法の威力と、知性について 投稿者: 清坂香

初めまして、清坂香と申します。
以後、よろしくお願いします。

現在、創作活動をしているのですが、
世界観の設定で相談したいことがあります。
以下の中から、どれか1つだけでもいいので、
詳しい解説、お願いします。

ラノベに限らず、ほとんどのRPGゲームでは、
賢そうなキャラ(「知性」の数字が高いキャラ)が、
魔法使いとなっているのですが、
なぜ知性が高いと、魔法の威力が高くなるのでしょうか。

呪文書を読むと、魔法が発動するパターンがあるのですが、
「呪文書を読むと魔法が発動する原理」を、説明できる方はいないでしょうか。

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