白猫さんの質問 2017/05/16
現在、キャラクターの作り方で悩んでいたので、ご相談させて下さい。
メインヒロイン(主人公)の頑張りで、仲間や友達を作り、彼女のやりたいことを達成するストーリーです。
私は、メインヒロインのキャラクターの性格を、照れ屋で引っ込み思案で大人しい性格にしようと思っております。
しかし、メインヒロインを大人しい性格にすると、周りのキャラクターが超個性的で、ギャグ要素が強く、メインヒロインの影が薄くなってしまったように感じます。
弱々しいヒロインって、何だか他の読者から叩かれるような気がしてなりません。弱々しいくせに、みんなにチヤホヤされている感じがして、納得いきません。
メインヒロインにみんな惚れていく、好きになっていくみたいな展開にしたくないのに、どうも書き上げたストーリーがそんな感じがして悩んでいます。
照れ屋で大人しいけれど健気な性格にしたいと思っていますが、なんか今ひとつ、メインヒロインだと思える何かが足りない気がするのです。
皆様は、主人公やヒロインなどのキャラが空気化しそう、人気がなさそうな場合はどのようにして考えているのか、アドバイスを頂けないでしょうか?よろしくお願いします。
ヒロイン(主人公)が行動する強い動機をつくってあげる
犬屋敷さんの意見 2017/05/17
キャラクターを英和辞典で引くと「性格」と最初に書いてあったりするのでキャラクター=性格と覚えてしまいがちですが、キャラクターの語源をさかのぼると、刻印ということであって、性格という意味はありません。
「他と区別するきわだった特徴」の方が意味としては正確です。
キャラクターを性格的側面だけで考えるのはあまり役に立たない考え方だと思います。性格は他と区別する特徴のひとつでしかありません。
ストーリーを作るときに一番大切なのはキャラクターの性格ではなく、キャラクターの動機です。
白猫さんのメインヒロインには動機がありません。動機がないということはストーリー上は人形と同じです。でくのぼーです。ヒロインとしてだけでなく、キャラクターとしても成立していないと思います。
メインヒロインに動機を作ってあげると人形を人間に変えることができるでしょう。
動機があれば、どんなに照れ屋で引っ込み思案で大人しい性格であろうと強さが生まれ、ストーリーが生まれます。ストーリーの主体(主要人物)になることができます。メインヒロインはストーリーの主体であるはずです。
芸人が女優をいじるように周囲のキャラを絡ませる
にわとりさんの意見 2017/05/16
ゴールデンタイムのバラエティー番組をみていると番宣で呼ばれた物静かな女優に司会の明石家さんまなり上田晋也なりが積極的に話題を振って受け答えを上手く笑いに変えている場面を見ますが、ああいうふうに周囲の個性的なキャラクターを絡ませていけば目立たなくなるということはないのかなと思います。
弱々しいヒロインは別にいいと思いますよ。嫌いな人は嫌いでしょうが好きな人は好きなので。それはどんな造形のキャラクターにも言えることですが。
メインヒロインにみんな惚れていく、好きになっていくみたいな展開にしたくないのに、どうも書き上げたストーリーがそんな感じがして悩んでいます。
受け身のキャラクターだから物語の進行上周りのキャラクターに構ってもらう感じになって結果的にそういう雰囲気になってしまうのではないかなーと想像。
おとなしい健気なメインヒロインとしては順当な展開のように思いますがそうしたくないのであれば、やはり上記のように芸人が女優をイジるような絡み方が参考になるかもしれません。
構ってあげるという点では一緒でも、発言を笑いに変えて視聴者にアピールするところに主眼があるので少女漫画的なべたべたした感じにはならないし悪くないのではないかなと思います。
主人公がやるべきことを他のキャラにやらせないこと
しやさんの意見 2017/05/19
『周りのキャラが立っていること』と、
『主人公がおとなしいこと』は二律背反ではありませんよ。
両立できますし、そう難しいことでもありません。
常に物語の中心に主人公が居るように心掛ければ、空気化することはありません
重要なのはポディションニングだと思います。
『主人公がやるべきことを他のキャラにやらせないこと』
これに注意し、エピソードを組み立てれば良いわけです。
むしろ、周りのキャラが濃ければ、にぎかしの役を任せられるので、ヒロインには主人公としての役を専念させられるというメリットがあります。
ヒロインが空気化するどころか「ヒロインが活躍する良くできたストーリー」が成立します。