小説の書き方講座。キャラがブレるのはストーリーが破綻するよりも悪いこと!

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キャラがブレるのはストーリーが破綻するよりも悪いこと

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キャラがブレるのはストーリーが破綻するよりも悪い

編集者、プロ作家さんによると、創作において「キャラがブレるのはストーリーが破綻するよりも悪い」そうです。

キャラクターは首尾一貫した行動を取るのが基本です。

漫画ONE PIECEのルフィのように「俺は海賊王になる!」と宣言して、そのためにずっと行動し続けるような首尾一貫したキャラは、読者から好かれるのです。

逆に、気弱なキャラとして登場したのに、作者都合で突然、強気のセリフを言ったりすると「このキャラ、何か変?」となって、好感度が下がります。

これには科学的な証拠があります。

カナグのウィルフリッド·ローリエ大学の実験で、行動に一貫性がある人は、周囲から信頼されやすく、友達もできやすくなることがわかっています。

友人グループに「相手に対して行動の一貫性を増やすように」と指示をしたグループと、そうではないグルーブを比較研究しました。

すると、指示をしたクループの親密さが増したことが明らかになっています。

逆に、行動に一貫性がなくブレブレだと、相手の感情に混乱が生じ、好感度が低下していくことがわかりました。

N国の党首やアメリカのトランプ大統領が好かれるのも、ここに理由があります。
ちょっと問題がある人物だけど、行動に一貫性があると、人は好感を覚え信頼度が高まるのです。

「NHKをぶっ壊す!」「アメリカ・ファースト!」と何があっても連呼し続けると、おおっ、おもしろいキャラ! となるわけですね。

やりたいことが明確で、ブレないからです。

これは小説や漫画のキャラクターにおいてもまったく同じなのです。

架空のキャラは、現実の人間とは異なり首尾一貫した言動を取り続けるからこそ、安心できる存在であり好かれます。

しかし、創作においては、意図せずキャラがブレてしまうことがよくあります。

例えば、魔物使いなのに拳で相手を倒したりするようなアイデンティティを否定するような行動を取るなどです。これをすると読者の好感度が下がります。

言うなれば、ポケモントレーナーが、格闘技に目覚めて中国拳法の奥義でポケモンを倒したりしたら、もはやポケモントレーナーではなくなってしまい、よくわからない奴になってしまうということです。

夢中で小説を書いていると、おもしろいと思って、このような失敗をしてしまうことがよくあります。

創作においては、作者都合でキャラがブレないように注意しましょう。

人気のあるキャラは同じ行動を取り続ける

二次創作しやすい、次の言動を予測しやすいキャラが良いキャラです

  • クレヨンしんちゃんは、きれいなお姉さんに会ったら必ずナンパする(女好き)
  • ドラえもんののび太は、テストで0点を取り続ける(劣等生)
  • ドラゴンボールの孫悟空は、強くなるために修行をし続ける(強くなるのが大好き)

キャラクターとは特定の行動パターンを繰り返す物です。

ドラゴンボールの孫悟空が修行をやめて就職活動を始めたりしたら、それはもう悟空ではありません。別の何かです。

キャラクターとはそもそも何か?

生身の人間は情報量が多すぎて理解しにくいので、情報を省略、強調した『キャラ』という概念がエンターテイメントでは必要とされていいます。

例えば、かわいいキャラを作りたい場合、かわいさに不必要な情報を削り、必要な情報を盛って強調したのが、かわいいキャラです。

このため、キャラクター作りのコツは、極端な性格にすることだと多くのプロ作家が口をそろえて言っています。

極端なキャラは、理解しやすく、同じ行動を取り続けるので、人間にとって安心できる存在となります。

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