- 極端な性格にする。変態。
- 行動を一貫させる。ブレない
- 読者が共感できる要素を入れる
- 行動原理の根底にあるのは「愛情」
変態性と共感性は、二律背反なのですが、両立できると非常に強いです。
歴史的大ヒット作『涼宮ハルヒの憂鬱』のヒロイン、ハルヒが良い例です。
以下、引用。
「ただの人間には興味ありません。この中に、宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい」
ハルヒの名言は、変態性と共感性を両立しているのでスゴイです。
変態的な極端な性格にすると、共感できなくなる恐れがあります。
読者に近い、共感できるタイプのキャラは平凡になりやすく面白味が失われます。
ヒロインのキャラ付け。変態タイプにする
基本的に主人公は共感できるタイプ。
ヒロインなどは極端な性格の変態タイプにするのが良いです。
例えば、累計発行部数150万部以上のヒット作『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』(2014/4/10刊行)では、
バニーガールの姿をしている美少女と図書館で出会うという異常な状況から始まっています。
ヒロインの変態性。極端な個性を全面に出しているわけですね。
かつ読者にとって、おいしい展開にしているのが特徴です。
共感と感情移入について
1より2の方が人を熱狂させます。
日本人という部分で共感を呼び、妹を救うために活動している点で、感情移入、応援したいという気持ちになるからです。
共感を生み出すコツは、読者と同じ部分を作ることです。
人は共通点が多い相手に好感を持ちます。
ラノベの場合なら、主人公は、ブラック企業の会社員、ゲーム好き、陰キャラ、ぼっち、劣等生、ヤレヤレ系などがテンプレです。
感情移入とは、その人の気持がわかる! 応援したくなる、という気持ちです。
感情移入を生み出す上で、最も簡単なコツは、目的を達成したい動機を愛情にすることです。
大ヒット漫画『鬼滅の刃』(2016年6月刊行)の主人公、竈門炭治郎くんなどは、その典型です。
『鬼滅の刃』は、家族を鬼に殺された主人公が、鬼になってしまった妹を人間に戻すために、家族の仇である鬼を倒す旅をする物語です。
主人公の動機は、家族愛であり、そのために感情移入しやすくなっています。
感動の二大法則
- 物語を通して、登場人物の愛情の強さが伝わること
- キャラが自分の殻を破って精神的に成長すること
これができていると、人は感動します。
読者を感動させるためにも、キャラの行動原理の根底にあるのは「愛情」にしておくと良いです。
『鬼滅の刃』が感動するのは、主人公の竈門炭治郎が、鬼になった妹を人間に戻すために、命をかけた戦いをずっと続けるから。
行動原理にブレがなく、キャラの愛情の強さが伝わります。
強大な敵とのバトルは、愛情の強さを示すためのギミックとして作用しています。
魅力的なキャラの作り方。まとめ
- 極端な性格にする。変態。
- 行動を一貫させる。ブレない
- 読者が共感できる要素を入れる
- 行動原理の根底にあるのは「愛情」