小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

オミクロンさんの返信一覧。得点の高い順5ページ目

元記事:このあらすじで物語の雰囲気が掴めるか教えてください

 度々申し訳ありません。オミクロンです。皆様の数々の提言、非常に為になっています。今回も皆様のご意見を賜りたく、投稿させて頂きました。

 さて、今回の内容ですが、物語の概要であるあらすじとタイトルに関する相談です。タイトルとあらすじだけで大体の読者様は読むか読まないかを決定します。下記に記載させていただく物語のタイトルは興味を引くものでしょうか。あらすじは筆者が展開する物語の雰囲気を大まかにでも伝えられているでしょうか。ご意見のほど宜しくお願い致します。

タイトル
持たざる者が「自由」を手に入れるまで

あらすじ
 何でもいい。何かの才能に恵まれて、それを使って自由になりたい。努力が実らない自分の唯一の願いだった。その願いが諦念に飲まれる寸前、異世界転移が起こる。起死回生のチャンスだと、異なる世界の規格に縋った結果は余りにも残酷だった。

 才能が可視化され、技能と身体能力が数値化された世界において押された烙印、【持たざる者】。才能がないのに、才能がなければ何の意味もない無限の可能性だけしかない存在。絶望に飲まれ、放り込まれた牢獄で命を断とうとした。だがそのときに一つの提言が道を開いた。

「奪えばいい」

 相手が善意で口にしていてなお悪魔の囁きだった。親しい人間から奪うなど言語道断だ。だがそれを重々理解し、良心の呵責に苛まれてもなお余りにも魅力的な言葉だった。そして自分は――――その手を取った。

 これは己の手が望まぬ親しき血に塗れてもなお、それでも、それでも諦めきれないと無様に惨めに足掻き続け、その果てに望んだ「自由」を手にした自分、水無月翔仁の物語だ。

※物語の大まかなプロットについては前回の質問を参照して頂ければと思います。

上記の回答(このあらすじで物語の雰囲気が掴めるか教えてくださいの返信)

スレ主 オミクロン : 0 投稿日時:

 皆さま短時間で大変貴重なご意見ありがとうございます。

 あらすじの時点で大よその結末を語るのはちょっとまずかったみたいですね。筆者として結末まで知っていたせいで、どうにも全体を意識しすぎてしまったようです。あまくさ様の平板に説明せず、端的かつ鮮烈に。というご指摘は完全に考慮の外だったので、新たな視点を獲得することが出来ました。その視点でみると、のん様の「くどい」というご指摘は確かにそうだと思います。もっと少なくしても問題ないと思えるようになりました。

 タイトルが大人しすぎるという指摘も身に染みました。先述の通り全体を意識しすぎたせいで、当たり障りのないものになっていたみたいですね。長くするのか。短くするのか。ゼロベースから見直してみようと思います。

 拙文に対する多数のご指摘、誠にありがとうございます。

カテゴリー : 小説の批評依頼 スレッド: このあらすじで物語の雰囲気が掴めるか教えてください

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元記事:このあらすじで物語の雰囲気が掴めるか教えてくださいの返信

 皆さま短時間で大変貴重なご意見ありがとうございます。

 あらすじの時点で大よその結末を語るのはちょっとまずかったみたいですね。筆者として結末まで知っていたせいで、どうにも全体を意識しすぎてしまったようです。あまくさ様の平板に説明せず、端的かつ鮮烈に。というご指摘は完全に考慮の外だったので、新たな視点を獲得することが出来ました。その視点でみると、のん様の「くどい」というご指摘は確かにそうだと思います。もっと少なくしても問題ないと思えるようになりました。

 タイトルが大人しすぎるという指摘も身に染みました。先述の通り全体を意識しすぎたせいで、当たり障りのないものになっていたみたいですね。長くするのか。短くするのか。ゼロベースから見直してみようと思います。

 拙文に対する多数のご指摘、誠にありがとうございます。

上記の回答(このあらすじで物語の雰囲気が掴めるか教えてくださいの返信の返信)

スレ主 オミクロン : 0 投稿日時:

すみません。即興ですが修正をかけてみました。多少はマシになったでしょうか?

タイトル(仮)
因果応報の煩悶簒奪紀行

あらすじ
 異世界転移。その先で誰もが祝福を与えられるわけではない。努力が実らない自分が起死回生のチャンスだと、異なる世界の規格に縋った結果は余りにも残酷だった。

 判明したのは才能絶無の烙印【持たざる者】。その軛から脱する方法は、親しい人間から奪う事だった。言語道断な手段故に良心の呵責に苛まれる。だがそれでも諦められない自分には、余りにも魅力的で。分かっていながらもその手を伸ばした。

 様々なご意見お待ちしております。

カテゴリー : 小説の批評依頼 スレッド: このあらすじで物語の雰囲気が掴めるか教えてください

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元記事:視点移動、地の文、読みやすさの評価を下さいの返信

で視点移動の切り替えポイント2回目から、

惜しい。惜しすぎる。あちこちキラッとする、いい場所があるのに、無駄にごちゃごちゃ詰めたり、欲しいとこ削ったりで素材の味を殺しまくっている印象です。
===============
 彼らはこの街道を拠点とする小規模な盗賊だった。
 短剣使いの子男と斧使いの大男、弓矢使いの女が二人、そしてリーダー格である男の五人組ではあるが、彼らには荷馬車や輸送団を襲撃する能力はない。狙いは専ら三名程度までの旅人だ。
 だがここ一週間ほど獲物に恵まれず、資金の目減りが目立ち始めていた。飢餓の恐怖と苛立ちから、彼らの心中は穏やかではなかった。
そんな時に、その旅人はひょっこりと姿を現したのだ。
 
「見なよ。念願の路銀様が現れてくれた」

 一匹しかいないけどね、と【遠目】のスキルを持つ女が告げる。

「あんまり金持っていなさそうだな・・・まあ殺してから探ればいいか」

リーダー格の男は躊躇なく殺害の意思を固めた。
 彼らの日常において殺人はごくごく当たり前のことで、殺される方が悪いとまで感じている。男は仲間達にいつもの連携を指示し、独り獲物である旅人へと近づいていった。

「よう兄ちゃん。悪いけど俺らの路銀になってくれよ」

 獲物は多いのほか若く、まだ少年とでも呼べそうな幼さのある青年だった。
男は返答を待つこともなく青年に切りかかる。男の剣術スキルレベルは2で、チーム内最高だ。淀んだ殺意に濡れた剣が青年を襲う。
=======================
とかを希望したい(笑)

まず盗賊団に過去形(だった)という死亡フラグというを着けてほしい。その時点で読者に「あこいつら死ぬな」という覚悟を。
 更に団員と人数が分かりにくいので山賊に奇襲を成功させたいフラグとかじゃあないなら人数を明確に表記して欲しいな。
ついでに主人公めっけたフラグもね。

 旅人の人数表記は欲しい(主人公であることを確定させる目的)。あとここで主人公の姿や雰囲気を客観的に表記できるから、いれたいなら今だ。
リーダーのセリフに殺意を感じないので殺意アピールくれ
後ここで気になったのですが、このバトルシーン、主人公視点とリーダー視点がごちゃになって存在してる。切り替えポイント3回どころか5~6回はあんで?
ので
================
短刀使いの男が、その背後から首を掻っ切ろうとする。青年は拘束される前にバック宙で男ごと飛び越し、盗賊全員から距離をとった。
 なぜ青年が———【持たざる者】の翔仁が、ここまで余裕をもっているのだろうか。
================
という場所&やり口でリーダー主体の三人称から主人公主体の三人称に切り替えるとかはどうでしょう?
次のスイッチは
===============
 翔仁は財布を拾うと、銃をショルダーバックに手ごと突っ込んで収めて嘆息した。

「盗賊稼業はほどほどにな」

 青年はそう言って男の返答を待たず、決して剣の間合いに入らぬように弧を描きながら通り過ぎる。男は命が助かったということに安堵しつつも一つの欲が生まれた。

 4名を一瞬かつ一方的に殺戮するほどの武器を青年は持っている。もしそれを手にすることができれば、一人でも生きていけるのではないのかと。そして男は最悪の決断をした。
「死ねぇ!」
 男は剣を掴んで瞬時に立ち上がる。背中を向けている青年の首を狙って剣を振るうが――――
=================
あたりかな。
リーダーは翔仁の名前も銃という言葉も知らないから両方使わないのがみそね。
銃という言葉をスイッチにするのもありだと思います。

作者さん的切り替えポイント3回目はこれでOK。ほどよい後味の悪さと世界の美しさががコントラストになっていい感じ。前半のやたら韻を踏みまくった同じサイズの文節群とちがい、ほどよくばらけた感じが読みやすかったです。

上記の回答(視点移動、地の文、読みやすさの評価を下さいの返信の返信)

スレ主 オミクロン : 0 投稿日時:

読むせん様。大変貴重なご意見誠にありがとうございます。

パッと呼んだだけでも非常に分かりやすくなっていました。特に3人称多元視点のご指摘は目から鱗が落ちました。まだ未熟な部分が多いので、大いに参考にさせていただきます。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 視点移動、地の文、読みやすさの評価を下さい

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元記事:ライバル

こんばんは
ライバルを作っているのですが
試合の時くらいしか会わないので
どんなタイプにするか決まりません。
助けてください。
ライバルを次に出すので先に進めないです。

https://ncode.syosetu.com/n8184eu/

上記の回答(ライバルの返信)

投稿者 オミクロン : 0 投稿日時:

 オミクロンです。ライバルと一言に言っても、種類が分かれると思います。まずは大枠からとらえていくと分かりやすいでしょう。

 ひとえにライバルと言っても、必ずしも双方向でなければならない決まりはありません。一方的でも十分にライバルというのは成立しえます。要はその存在が、相手をどれだけ強く、どう思っているかだと私は思います。

 とはいえ難しい概念ではありますので、私見ではありますが具体例を挙げていきたいと思います。具体的には、私が思う三つのライバルの型を書かせていただきます。

 まずは【憧憬型】です。端的な例が、「ONE PIECE」の【ルフィ→シャンクス】や、【コビー→ルフィ】です。相手を越えるべき存在として認識しているというタイプですね。

 亜種を挙げるときりがありませんが、「Gガンダム」の【ドモン→東方不敗】や、半々で混ざりますが、「北斗の拳」の【トキ→ラオウ】もこれに当たると思います。

 このタイプでよくあるのが、憧憬する側が、される側に大きな影響を与えたことでしょうか。過去と現在の比較や、追い付こうと足掻く姿を描くのに向いていると思います。

 また後述の型とは真逆なので、爽やなものや、熱血な関係を演出できます。スポーツものには向いていると思います。

 次にあるのが【対等型】です。これはライバルの花形ですね。挙げるまでもありませんが、「NARUTO」の【ナルト・サスケ】や、「ドラゴンボール」の【悟空・ベジータ】が該当します。互いの衝突は物語の山場になるでしょう。

 花形ではありますが、一番作るのが難しいものだとも思っています。互いに互いを意識しなけなければならない以上、両者の情景描写を書かなければなりません。またこのパターンでぽっと出のキャラでやると、高い確率で読む気が失せる場合があります。そうする場合には事前の布石や伏線は必須です。

 最後にあるのが【劣等・憎悪型】だと私は思います。【憧憬型】と似てはいますが、そこに関わる感情の方向性は真逆です。もっとも作りやすいライバルだと私は考えます。一言で言えば純粋な敵視ですからね。

 分かりやすい例が「BLEACH」の【一護→初期白夜】、「HUNTER×HUNTER」の【クラピカ→幻影旅団】、「ベルセルク」の【ガッツ→グリフィス】でしょうか。【憧憬型】と基本は変わらず、性質だけを逆転させた感じです。

 もちろん向いているのはドロドロとした悍ましい内容です。端的には復讐ものですね。ただ、負の感情は強い原動力になります。主人公の急激なパワーアップや、代償を顧みない行為、主人公の葛藤など、ライバルが与り知らぬ場所でのドラマ構築に役立つと思います。

 以上が私が思うライバルの基本的な三つの型です。どのライバルも基本は当てはまると思います。この上でライバルを制定するならば、時系列を使うのがいいでしょう。

 初期は【憧憬型】で、中期は【対等型】、後期は【劣等・憎悪型】にするのもいいですし、一貫させるのもいいです。単純に前、中、後期だけで考えれば、単純計算で27通り作れます。そこをどうするのかは筆者様の力量次第といった感じですね。

 ただ、変化をさせる以上は相応の理由が必要です。それを怠ると、物語が薄っぺらくなる危険性が大いにあります。ご注意ください。参考になれば幸いです。

カテゴリー : キャラクター スレッド: ライバル

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元記事:「中世異世界」世界観への納得の提示

 お久しぶりです。オミクロンです。スランプに陥ってしばらく筆をおいていました。

 さて、今回伺いたいのは、題にもある「中世異世界」というよくありがちな設定にまつわるものです。このすば、Reゼロといった作品を筆頭に、異世界の文明レベルを中世~近世で設定している方が多いと思います。事実私が執筆中の作品も設定しています。

 ここまでだったらテンプレなのですが、私はその文明レベル設定にひと手間加えてみました。その「設定」に対する批評を頂きたく投稿させていただきました。

 概要を箇条書きすると、以下のようになります。

・人類文明の興りから作中時間までは約3000年。人口規模は全世界で1000万程度。
・言語分裂はなし。全ての高度知的生命体が、同一の言語を使用している。
・魔術あり。程度は基本エレメント+光(回復、結界魔術)、闇(思考干渉)の6属性魔術くらい。(ブラッククローバーのような魔法はない程度です)
・度量衡の統一なし。
・宗教は完全に統一されていて、土着信仰もなし。
・にもかかわらず、作中時間での文明レベルは高いところでは産業革命2歩手前。遅いところでは古代ギリシャ未満(特に数学、天文学)。

 書いている自分でも分かっています。よくある「中世異世界」世界観です。かなりどころではないほど歪です。

 ですが、以下のように「設定」することによって、これらに一定の納得を付与することが出来るのではないかと思いました。これも箇条書きにします。

・その世界における事実上の神(ラスボス)が、全世界規模の思考操作魔術を断続的に行使。これにより度量衡の統一といった、重要な革新、発明などを封じる。
・一方でその有益性は神自身も理解している。なので「神託」という形で、元来起きえる革新や発展を贈与する。
・そして幾多の経験(度重なる文明のリセット)から、どの技術を与えると、将来自身への信仰が綻びを見せるか完全に理解している。
・そして神の目的は、自身への自発的信仰に溢れた箱庭(世界)を作成すること。失敗したら滅ぼすし、飽きたら滅ぼす。(そうしてきた実績あり)
・ただし事実上の神とは言え、全知全能ではない。人からなり上がった存在。

 端的にすれば、「ほぼ絶対者が行う世界を舞台としたSRG」という形です。もっと言えば、シムシティです。これによって外から来た異物(転移者・主人公)以外、その異常性を察知できないようにしています。

 これらは全て作中最終盤で回収(明示)されます。また作中で度々主人公が世界への疑問を抱きますが、この「設定」は読者として納得のいくものでしょうか?

 ご批評、ご意見よろしくお願いします。

上記の回答(「中世異世界」世界観への納得の提示の返信)

スレ主 オミクロン : 0 投稿日時:

 皆さま色々とご指摘ありがとうございます。確かに設定を納得の手段にすると無尽蔵に増えていきますね……。またあんまりにも厳密に作りすぎると、逆に突っ込まれる点を生むというのは盲点でした。

 言い訳がましいですが、魔術(魔法)があることによる世界観設定テンプレに対する、駄目押しをしてみたかったというのが本音です。暗黙の了解に対し、メスを入れたかったとでも言えばいいのでしょうか。

 本来なら色々考えるべきだとは思います。ですが物語の根本部分で、大きく手を加えてしまうと物語が完全に破綻してしまうので、突っ切ってみたいと思います。ありがとうございました。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 「中世異世界」世界観への納得の提示

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元記事:小学生主人公が難しいのはロリコン作品でも言えること?

ラノベの読者は中高生なので主人公も近い年齢がいい
これはよく言われますがロリコン系でも言えることでしょうか?
りゅうおうのおしごと!ロウきゅーぶ!には主人公の女の子が出ますが彼女らは主人公ではありません
主人公はやはり男子高生です
漫画アニメではのんのんびより、よつばと!魔法少女リリカルなのはなどの小学生女子の主人公(よつばは5歳)が出ますがラノベと漫画アニメは違うものなのでしょうか?

上記の回答(小学生主人公が難しいのはロリコン作品でも言えること?の返信)

投稿者 あざらし : 1

漫画やアニメ、これらとストーリーの語り方が違いますから、ハードルが高いとは思います。
個人的には小説の場合「難しい」というより、大げさに聞こえるかも知れませんが「専門家の仕事」だと思います。

漫画やアニメといったビジュアルを利用する媒体は、基本的に外から見た状態です。
例に挙げられている【よつばと!】が解りやすいかと思いますが、よつばの心情には踏み込みませんよね。(あったかも知れませんが、私の記憶が正しければ無かったと思います)
よつばが考えていることをモノローグで語ったりはしません。漫画のテクニックを駆使して読者に心情を想像させています。
外から見ている、つまり客体視点でのよつばです。

一方で小説の場合、とくにライトノベルといったエンタメまっしぐらの小説は、多くの場合、主人公が視点人物になります。
ここらは人称にも関わってくるので割愛しますが、ありていには、その時の視点人物の心情(を)(も)地の文で書く、これが普通の状態です。

つまり、小説で小学生を主人公にした場合『小学生の考え方を不自然ないように地の文で書く』ということが、まぁ程度問題ではありますが多少なりとも求められてきます。
もし小学生として不自然な思考をしていた場合、読者の目には『とても小学生とは思えない』という感想が生まれ、下手すると『看過できない違和感』となり物語に集中することを阻害します。
誰でも小学生だった時期がある、という読者の経験に基づいているだけに違和感が際立ってしまう可能性が拭えません。

【りゅうおうのおしごと!】【ロウきゅーぶ!】
これらもヒロインである小学生は『(主人公の視点で)外から見た状態』で、心情には直接踏み込みません。(両作品とも既読ですが、たぶん無かったはず)

小学生を主人公にした小説も、もちろんあります。
誰しもが読んだ経験のあるだろう児童文学がそうですね。
これは多くの場合、児童文学作家という専門家が書いています。
筆致が独特なものが多く、そういう意味でやや特殊ではありますが、心情を違和感なく語る、しかも同年代の少年少女に読ませるというのは、やっぱり専門家ならではではないでしょうか。

では専門家以外の書く小学生主人公はどうかというと、変化球が多いように思います。
例えば世界的ベストセラー【スティーブンキング著:スタンド・バイ・ミー】は夏休みに12歳のやんちゃ仲間4人が、少年の死体を探しに行く物語です。
この物語の変化球は『34歳の作家になったゴーディが思い出を綴った』という形式。
つまり12才の心理でありながら、34才の作家でもあります。

>ラノベと漫画アニメは違うものなのでしょうか?

小説を主体にして書きます。
小説では人称や視点の使い方によって、自然に、しかも作中でのリアルタイムで心情に踏み込むことができます。
視点人物であれば『思っていること』を地の文なりを利用して書くことができますし、ラノベではあまり使われませんが神の視点であれば全ての登場人物の心情に踏み込むことも出来ます。
小説の場合は、これが普通の状態です。

一方、ビジュアルを利用する漫画やアニメーションで『思っていること』をストレートに書く場合、(やり方は色々ありますが)モノローグといった『心の声』やナレーションといった『過去を振り返っての声・神視点の声』を表現する効果が必要になります。

漫画なら吹き出しを集中線にしたり、雲状の吹き出しに変えたりといった効果、映像作品の場合は、演技による主体と客体の使い分けはもちろん、映像でもそれと解る工夫により『普通とは異なる特別な状態に切り替える』わけです。
ラノベのアニメ化、特に一人称小説が原作は(監督の手腕によりけりですが)効果として比較的わかりやすいと思います。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 小学生主人公が難しいのはロリコン作品でも言えること?

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投稿日時:

元記事:更新ペースと地の文の品質、どちらを優先すべきか

どうも如月千怜です。最近新しく長編の連載を始めました。
内容に関しては最後まで見通しがついていないので多くは触れません。
今回更新ペースに関して軽く質問させて下さい。

現状では毎週一話投稿というペースで進めることにして、二か月分くらい更新のストックを用意できています。
ただ続きを書いていくことに関して自分でも少し「地の文の質が落ちている気がする」みたいな状態になっています。
どういう風に質が落ちたかというと、全体的に地の文が少なくて味気ないことと、いつもに増して説明的になりすぎていることです。
誤字脱字や不必要な修飾語は公開した後からでもある程度やり直しが利くのですけど(もちろんこれに頼り切るつもりはありません)先述の問題は基礎骨格に発生している問題だから改善するのには時間が必要です。

ただこの問題を改善することに固執しすぎたら更新ペースに悪影響が出るのは明白です。
そして私の使っているサイトは、あくまで私見ですが高品質な地の文よりストーリーを楽しんでいる人が多いような気がします。
運営様の開催するコンテストで受賞した作品も地の文の美しさよりストーリーをメインウエポンにしている作品ばかりでした。
(そして私の嗜好も、最近はそっちに寄っています)
誤字脱字や過剰な修飾語など、明らかに読みやすさを削ぐ悪文は是正すべきだという認識はもちろん変わっていません。
ただ他のものが犠牲になる可能性を考えたら、ある程度妥協した方がいい場面もあるのでしょうか?

上記の回答(更新ペースと地の文の品質、どちらを優先すべきかの返信)

投稿者 大野知人 : 2

 うーんと、最終目標が何かによると思いますが。
 俺の存じ上げている限り、如月さんって公募狙いの前段階として連載してるわけじゃなかったですよね?公募が目標ならクオリティ最優先と思います。
 
 でも連載するなら、やはり毎日or隔日更新が良いでしょうね。
 毎日そんなに書けない! と思うなら、あらかじめ100ページくらい書いてから行進を始めるとか。そもそも、週末にまとめて大量に書くとか。
 ただここら辺は如月さんなら既に試行錯誤してらっしゃると思うので、私見で削れそうなところのみ言います。
 
 まず、過剰な修飾語系列の事は中学・高校でやらされた『何文字以内でまとめなさい』レポートのつもりで、『出来るだけ要点だけまとめる』つもりで最初から減らしましょう。推敲は手間なので、書いちゃった分については仕方ない。
 誤字脱字も、どうしようもありません。諦めちゃいましょう。

 ただ、いつも聞いてる感じだと如月さんはもう少しだけプロットを詰めてから書きはじめた方が良いかな? と感じています。

 ちょくちょく『連載始めてみたけど、先が思いつかない』系統の質問をなさっていらっしゃいますよね。個人的には、『もう少し詰めてから、第一話を投稿してはどうかな?』と思ってみています。
 相変わらず言葉が上手くなくて、かなり失礼な言い方になっていたらごめんなさい。ただ、如月さんの作品は『良い所がいっぱいあるのに生かし切れていない』と感じるものが多いので、差し出がましいながら『投稿する前にもう少し煮詰める』ことをオススメします。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 更新ペースと地の文の品質、どちらを優先すべきか

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投稿日時:

元記事:新人賞原稿の完結について

新人賞の応募原稿についての話なのですが、基本的に新人賞に応募する原稿は内容が完結しているものにすることが言われていますし、自分もそれには納得しているのですが、完結と言われるとどの段階までの完結を求められるのかがわかりません。

例えば、学園もので主人公が高校生1年生で、自分の描きたいものが高校卒業までの三年間のストーリーを描きたいとき、三年間の内容は応募原稿に収めるのがなかなか厳しいです(内容にもよりますが)。ですが主人公が入学後の一年生の間のストーリーならば描ききれる、大きな事件に巻き込まれてそれを解決するといった形には終わらせることができるといったとき、この形でもしっかりと時間が解決していて伏線も回収していれば完結しているとして、新人賞の応募に見合った完結と言えるのでしょうか?(続編は描こうと思えばかけるという形にもなりますが)

上記の回答(新人賞原稿の完結についての返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 1

その物語は学園生活を描いたものだそうですが、その中でも「学園生活で何するの?」っていう事が重要。
その「何をするか」が、物語のテーマになります。
つまり、卒業しなくても「テーマに合っていれば大丈夫」です。

例えば「暗殺教室」では、「主人公達が自分達の教師(怪物)を暗殺する」というストーリーになっています。
(因みに、こちらも学園もの)
この物語のテーマは「主人公達が先生を暗殺する」というものです。最終的には、卒業の直前に暗殺を成功させますが、別に「一学期の最後に暗殺して完結」でも問題は無かった訳です。ちゃんと「主人公達が先生を暗殺する」というテーマに沿った終わり方ですから。

これを踏まえて質問に答えさせていただくと、

>主人公が入学後の一年生の間のストーリーならば描ききれる、大きな事件に巻き込まれてそれを解決するといった形には終わらせることができるといったとき、この形でもしっかりと時間が解決していて伏線も回収していれば完結しているとして、新人賞の応募に見合った完結と言えるのでしょうか?

「1年生の間に主人公が大きな事件に巻き込まれ、それを解決する」というテーマの物語ならば、その終り方でも大丈夫です。
しかし、本来「主人公達が卒業までの間に活躍する」というテーマである場合、1年生終了のところで完結させるというのは、新人賞では厳しいかもしれません。

というのも、新人賞では「その物語のテーマを出し尽くす」という事が大きく求められています。
ですので、まだまだ続くかのように終わっている作品である場合、落とされる事が多いです。
しかし逆を言えば、満足に終わっていれば大丈夫だという事。
その作品が持つ良さを全て出し尽くす事ができれば、続きがありそうでも何でも大丈夫でしょう。
事実、そのような受賞作品は割と見かけます。
それらの作品は続編が刊行されながらも1巻の時点でテーマを出しきれていますので、読んでみると勉強になるかもしれません。

結論を言うと、重要なのは「テーマを存分に使う事」であり、終わり方もテーマに沿っている必要があります。
それさえ守れていれば、続きがありそうでも問題ないです。しかしその場合、満足な終わり方を見せるのは高難易度になります。
これらの事を意識した上でなら、基本的にどんな終り方でも大丈夫でしょう。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 新人賞原稿の完結について

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