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どちらが「カメラ役」に相応しいか (No: 1)
スレ主 バッキー 投稿日時:
キャビンやSCP財団に出てきたような超存在や異常な物品を取り扱う団体の話を考えており、どちらを主役にするといいか質問したいと思います。
主役候補Aが組織の監視・収容対象となっている少年、候補BはAとそれに深く関係する少女(以下ヒロイン)の監視を任された組織のエージェントです。
何故この二人なのかというと、基本的には組織が取り扱う物品一つ一つをフィーチャーしたエピソードを挟みつつ、大筋はAとヒロインによる所謂セカイ系じみた話に組織がてんやわんやし、最終的には覚醒・一体化し神のような存在に進化したAとヒロインに組織が立ち向かうという予定です。
セカイ系らしさを追求するのならA視点であるのですが、どうも組織側が「嫌なオトナ達」以上の書き方が出来なくなるという側面があります。
B視点ではある程度常識を持ち込み、組織に重点を置いて話を進められる一方、今度はAとヒロインがなんか暴走した痛々しいカップルとしか見えないのではないかという懸念があります。
いっそダブル主人公として両者の視点を行き来すれば話の全体像が見えるのではとも考えておりますが、読者の混乱を招くのではないかという心配があります。
この話は、どちらの視点がいいのでしょうか。
カテゴリー: キャラクター
この質問に返信する!どちらが「カメラ役」に相応しいかの返信 (No: 2)
投稿日時:
まったく無関係なCという可能性も提示してみる。
無関係ではないけども、例えばAの友人とかBの友人といった形で、彼らの物語とは直接的な関わりがないポジションで、構図としては「なんか凄いヤツを横から見てる一般人」という感じ。ホームズを見てるワトソン。
これの利点は、まったく関係ないから俯瞰で状況を見れるし、そして関係ないからこそ「本人には聞かせられない話」も聞く機会がある。例えば何らかの理由からエージェントBと会話してAの危険性やヒロインの重要度を知るとかね。
言ってしまえば、Cってキャラクターを用意してあるだけで、これは読者視点になる感じ。
AかBかで言うと、まあ、何が書きたいのかによると思うのだけど、割と個人的な妄想が入りつつ答えると、
A視点だと、おそらく事件(?)の中心人物になるからこのAが何をしたいのかAの行動が物語になると思う。A次第で世界がどうにかなっちゃうわけでしょう。するとじゃあAの目的って何さってなる。つまりAが目的達成しようとする話になると思う。
B視点だと、その「監視対象」のヤバさを客観的に伝えられるし、Aが神と一体化しないようにする話、つまりAを妨害する話になると思う。
このどっちが書きたいかって事じゃないかな。
個人的に書きやすそうなのはBかな。
Aを妨害する話になるから、Aかヒロインが何か行動を起こせばそれを防ごうと動くわけで、行動原理が明確だから話が作りやすい。動かしやすい。
どちらが「カメラ役」に相応しいかの返信の返信 (No: 3)
投稿日時:
返信、そして提案をありがとうございます。
SCP財団同様に「一般人に組織の存在は秘匿されている」設定なのでCの立ち位置は結構限定されますが、取り入れてみたいと思います。
> このどっちが書きたいかって事じゃないかな。
この辺が少し悩ましい所です。
基本的にはB視点からのAやヒロインの危険さというのが重要で、自分自身としてもB贔屓ではあります。
しかしその危険性に拍車をかける要素であり、同時にセカイ系らしさとして「組織やBがどんなに頑張っても最終的にはAとヒロインの気分次第でどうとでも転んでしまう」理不尽さがあり、そこでAの心理描写が必要というのもあります。
自分自身が何を描きたいかという事と、Aとヒロインの目的や思考の移り変わりについてはもうすこしよく考える必要があると気付きました。
どちらが「カメラ役」に相応しいかの返信の返信の返信 (No: 4)
投稿日時:
>そこでAの心理描写が必要というのもあります。
それは別に、状況から第三者が察して解説すりゃ誰視点でも書けると思う。
こういうことは考えてないと思うけど、わかりやすい例としては、Aは自分の力が原因でヒロインを殺してしまいそれで暴走して……という流れなら、誰でもAの心情はわかりますよね。
そういう場面でよく使われる手としては、Aの心の声が周囲の人間あるいは特定の誰かに聞こえてしまうというもの。
B視点の気持ちが強いのであれば、B視点からAの心情を把握できる展開や演出はないかな、という方向で考えてみると良いと思う。
他には心を読む能力者・機械などアイテムを出すとか、そこまで直接的じゃないにしろ監視してるバイタルサインから「Aはこういう状況だ、こう考えてると思う」と解説する人を用意するとか。
Aの心情を知りたいならAと親しい人間が仲間にいたらやりやすいからAの友人か親族とBが行動を共にしたりするとか。
最終手段としては必要なシーンだけA視点にすりゃ、それで解決っちゃ解決な気がする。
どちらが「カメラ役」に相応しいかの返信の返信の返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
返信ありがとうございます。
意外と視点を切り替えずともAの心情を描写できる事に気づかせていただきました。
Aは尋常な存在ではない以上ある種のテレパスが働く事もあり得ますし、組織も世界を滅ぼしうる存在に対してはそれくらいの機材を投じてもおかしくはないようにも思えます。
どちらが「カメラ役」に相応しいかの返信 (No: 5)
投稿日時:
その構想の場合。
一般の小説なら、エンタメも含めてB視点にする形は普通にあると思います。しかし、ラノベや少年マンガ風のストーリーなら主流はAかなと。
どういうことかと言うと、その構想だと物語の軸となる事件を起こし先に進めていくキャラはAになりそうだからです。Bのポジションも重要でしょうが、どうしてもAに対して観察者だったり、行動を起こすときもAの行動の後追いで対処する形になるんじゃないかと。一般小説ならそういう派手な行動を起こさずに事態を収拾していくタイプのキャラを主人公にするのも珍しくないですが、ラノベ・少年マンガではやや受けは悪いかもしれません。
ただし、だからBはダメということではなくて、どういう話を書きたいのか、対象読者をどう考えているかによって、まったく話は違ってくるんじゃないかなと。
私見としてA視点にする場合の利点と難点は、
1)主人公が主体的に行動し、物語を牽引するストーリーにできる。
2)Aはおそらく彼を監視・収容している組織の全貌を知らない地点から行動を始めると思うので、ストーリー作りの難易度は高くなりそう。
2の理由はAが暗中模索の状態から大きな敵に挑む話になるので、どう事態を打開していくかのプロットを組んだり、心理描写を考えたりが難しめになると思うし、組織の全貌などの大きな背景を読者に伝える手順に技術を要するからです。
B視点の場合は、
3)2の組織の背景などを読者に伝えるのは楽。
4)Bは、前半ではAやヒロインを異常な厄介者としか見ていなかったのが、ストーリーの進展とともにしだいに彼らを理解するようになり、逆に組織のあり方に疑問を持つようになる。最後にはA達と共に組織と戦う側にまわる。
そんな展開が考えられます。これは巨大組織を舞台とした「狂っているのはどっちだ?」型のストーリーというやつで、けっこう有力なパターンだと思います。
5)主人公が常識人、かつ調整型・事態収拾型になりやすい。
繰り返しになりますが、これは物語のタイプによっては主人公向きではないということです。
>いっそダブル主人公として両者の視点を行き来すれば話の全体像が見えるのではとも考えておりますが、読者の混乱を招くのではないかという心配があります。
視点切り替わりのあるストーリーは常に読者の混乱に注意する必要がありますが、割とダブル主人公向きの構想と思えますから検討してみる価値はあると思いますよ。
どちらが「カメラ役」に相応しいかの返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
返信ありがとうございます。
改めて双方のメリットを示して頂けると整理する余地ができ、有り難く思います。
ダブル主人公も存外悪くはないのかもしれません。