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元記事:良いキャラを作る方法、ストーリーを作る前にキャラクターを作る方法

キャラクターの作り方に悩んでおります。
初めに自分はテーマと、大まかなストーリーを作ったあとに、それにあったキャラクターを作成しているのですが、いざそのキャラをストーリーに組み込んで話を進めた場合、セリフが思い浮かばなかったり、キャラがストーリーに動かされているようで、キャラが淡白に感じます。
これはキャラクターの根幹が定まってないせいでしょうか?

ストーリーを作る前にキャラクターを作っている作家さんもいらっしゃいますが、ストーリーを作る前からキャラクターを作成するにはどうすればいいですか?
その方達はストーリーを作る前に、小説のテーマにあったキャラクターを作成しているだけでしょうか?
アドバイスお願いします

上記の回答(良いキャラを作る方法、ストーリーを作る前にキャラクターを作る方法の返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

作家の創作論となりますと、私のような志望者、しかも駆け出しに教えるつもりでない限り、手慣れた人の手法になってしまいます。そのままでは真似られません。

キャラから作るか、ストーリーから作るかですと、実はどちらかだけを先に作るのは事実上不可能だと思います。世界(でありストーリーでもある、要はキャラの置かれる環境)と無関係に成り立つキャラは存在できません。世界と関わることによってキャラが描写されるわけですので。

また、世界(ストーリー)がキャラ(人間なし)で成り立つこともあり得ません。キャラ同士の絡み合いによって世界が形作られるわけですので。キャラとストーリーは基本的に不可分です。とはいえ、キャラとストーリーを同時にぱっと発想するなんて、熟練者でもない限り不可能です。どちらかを優先して考える必要があります。ももすきさんはストーリーを先に考えるタイプのようですね。

ストーリーが先だとすると、キャラは曖昧です。例えば、中世風ファンタジーで「姫が魔物に連れ去られ、騎士が救出に赴き、魔物を倒す」というストーリーを考えたとします。キャラが曖昧なまま、ストーリーを進めると、ドラマが生じにくくなります。キャラの個性設定をまだ際立たせてないからです。姫、騎士、魔物なんてのは数多のパターンがあるわけで、自分の作品を読んでもらうには、それぞれのキャラに他にはないセールスポイントが必要なはずです。

仮の定義ですが、ストーリーがどう話が進むかだとすると、ドラマはストーリーがどう停滞し、どう停滞が打破されてストーリーに戻るかです。ドラマはコンフリクト(葛藤、衝突、矛盾、対立、闘争等々の「あっちか、こっちか」みたいに決められないもの)によって発生します。

上記の、騎士が魔物を倒す、ですと、例えば「魔物が姫を人質にしてしまう」ですね。騎士は、姫を救出しようと魔物に斬りかかれば姫が殺されるという困難に直面します。魔物が姫をさらった目的を明確化すると、例えば「后に迎えるため」。となると、騎士には「救出しようとすると姫が死ぬ、救出しないなら姫は魔物の后にされてしまう」というジレンマが生じてきます。

そうなって騎士がどうするか、と考え始めると、騎士の性格、性格を作る経歴や出自を考えないといけないことに気が付きます。意思決定には性格や経験が大きく関わりますので。例えば、騎士は密かに姫に思いを寄せているのか、あるいは仕える王に極めて忠実なのか、はたまた魔物に強い憎悪を抱いているのか、などです。

こうしてキャラを固めていきますと、ストーリー自体に無理が出ることもあります。例えば「騎士は姫を心底愛しているので、姫にリスクが生じることに耐えられない」とすれば、「魔物を倒す」という解決にできなくなったりします。

ストーリーを変えると、ストーリーに適したキャラにも微妙な変化が生じてきます。「そのストーリーにぴったりのキャラだと、その場面にはこうするはずだ、となると一途な性格ではなくて……」という感じですね。こんな具合で、主にプロット段階で、ストーリー→キャラ→ストーリー→キャラ→…と延々と調整が続きます。
(これを、サブキャラ、モブキャラから見ても自然になるようにやるので、手間ではあるけど、手を抜くと不自然な話になりがち。)

キャラクターの根幹が定まらないから、ストーリーに動かされるだけのキャラになるわけではないと思います。まだ調整が足りてないんです。しかし、キャラがストーリーをなぞるだけの印象になってしまうのは、別の要因が隠れていることがあります。

例えば、なんでも学校の先生の言う通りにする高校生主人公がいるとします(問題が発生すると、すぐ先生に相談し、アドバイスを実行する主人公)。ラストまでそのままだと、学校の先生が事実上の主人公になってしまいますよね。

これが、作者と主人公であればどうか。作者の言う通りにする主人公だと、作者が事実上の主人公になってしまいます。「操り人形」などとも言われるキャラです。演じているが生きていない。操り人形を避けるには、キャラが自分で意思決定する必要があります。

しかし、自分で考えて動かすしかないわけですよね。キャラを設定したら、後はAIが動かしてくれるなんてことは、まだ現状の技術ではできていませんから。できるだけ、「こういう人がいたら、こういうケースではこうするんじゃないか」と想像を巡らせるしかありません。

そのための基礎として、キャラの経歴書を作る人もいるようです。どこ生まれで、家庭環境がどうで、どういう教育を受けて、経歴はこうで、だから性格は、みたいに作るそうです。性格も「怒りっぽい」ではなく、もっとピンポイントに「髪形を貶されるとキレる」とか(お分かりと思いますが、ジョジョの仗助です)。

さらに、キャラにインタビューする人もいます。バトンと呼ばれる手法だそうです。質問表作って、キャラに聞いて答えてもらうわけですね。そのキャラらしい回答だけでなく、複数のキャラに同じ質問をして、どう回答が異なるかもポイントになってきます。

キャラ作りも苦労するわけですね。そこまでして作ったキャラであれば、「こういう事態に遭遇したら、このキャラはどうするか」も考えられるようになるはずです。要は、キャラから発想するなら、とことんキャラを練る必要がありそうということになります。どちらかというと、熟練者向きかもしれません。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 良いキャラを作る方法、ストーリーを作る前にキャラクターを作る方法

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元記事:良いキャラを作る方法、ストーリーを作る前にキャラクターを作る方法の返信

作家の創作論となりますと、私のような志望者、しかも駆け出しに教えるつもりでない限り、手慣れた人の手法になってしまいます。そのままでは真似られません。

キャラから作るか、ストーリーから作るかですと、実はどちらかだけを先に作るのは事実上不可能だと思います。世界(でありストーリーでもある、要はキャラの置かれる環境)と無関係に成り立つキャラは存在できません。世界と関わることによってキャラが描写されるわけですので。

また、世界(ストーリー)がキャラ(人間なし)で成り立つこともあり得ません。キャラ同士の絡み合いによって世界が形作られるわけですので。キャラとストーリーは基本的に不可分です。とはいえ、キャラとストーリーを同時にぱっと発想するなんて、熟練者でもない限り不可能です。どちらかを優先して考える必要があります。ももすきさんはストーリーを先に考えるタイプのようですね。

ストーリーが先だとすると、キャラは曖昧です。例えば、中世風ファンタジーで「姫が魔物に連れ去られ、騎士が救出に赴き、魔物を倒す」というストーリーを考えたとします。キャラが曖昧なまま、ストーリーを進めると、ドラマが生じにくくなります。キャラの個性設定をまだ際立たせてないからです。姫、騎士、魔物なんてのは数多のパターンがあるわけで、自分の作品を読んでもらうには、それぞれのキャラに他にはないセールスポイントが必要なはずです。

仮の定義ですが、ストーリーがどう話が進むかだとすると、ドラマはストーリーがどう停滞し、どう停滞が打破されてストーリーに戻るかです。ドラマはコンフリクト(葛藤、衝突、矛盾、対立、闘争等々の「あっちか、こっちか」みたいに決められないもの)によって発生します。

上記の、騎士が魔物を倒す、ですと、例えば「魔物が姫を人質にしてしまう」ですね。騎士は、姫を救出しようと魔物に斬りかかれば姫が殺されるという困難に直面します。魔物が姫をさらった目的を明確化すると、例えば「后に迎えるため」。となると、騎士には「救出しようとすると姫が死ぬ、救出しないなら姫は魔物の后にされてしまう」というジレンマが生じてきます。

そうなって騎士がどうするか、と考え始めると、騎士の性格、性格を作る経歴や出自を考えないといけないことに気が付きます。意思決定には性格や経験が大きく関わりますので。例えば、騎士は密かに姫に思いを寄せているのか、あるいは仕える王に極めて忠実なのか、はたまた魔物に強い憎悪を抱いているのか、などです。

こうしてキャラを固めていきますと、ストーリー自体に無理が出ることもあります。例えば「騎士は姫を心底愛しているので、姫にリスクが生じることに耐えられない」とすれば、「魔物を倒す」という解決にできなくなったりします。

ストーリーを変えると、ストーリーに適したキャラにも微妙な変化が生じてきます。「そのストーリーにぴったりのキャラだと、その場面にはこうするはずだ、となると一途な性格ではなくて……」という感じですね。こんな具合で、主にプロット段階で、ストーリー→キャラ→ストーリー→キャラ→…と延々と調整が続きます。
(これを、サブキャラ、モブキャラから見ても自然になるようにやるので、手間ではあるけど、手を抜くと不自然な話になりがち。)

キャラクターの根幹が定まらないから、ストーリーに動かされるだけのキャラになるわけではないと思います。まだ調整が足りてないんです。しかし、キャラがストーリーをなぞるだけの印象になってしまうのは、別の要因が隠れていることがあります。

例えば、なんでも学校の先生の言う通りにする高校生主人公がいるとします(問題が発生すると、すぐ先生に相談し、アドバイスを実行する主人公)。ラストまでそのままだと、学校の先生が事実上の主人公になってしまいますよね。

これが、作者と主人公であればどうか。作者の言う通りにする主人公だと、作者が事実上の主人公になってしまいます。「操り人形」などとも言われるキャラです。演じているが生きていない。操り人形を避けるには、キャラが自分で意思決定する必要があります。

しかし、自分で考えて動かすしかないわけですよね。キャラを設定したら、後はAIが動かしてくれるなんてことは、まだ現状の技術ではできていませんから。できるだけ、「こういう人がいたら、こういうケースではこうするんじゃないか」と想像を巡らせるしかありません。

そのための基礎として、キャラの経歴書を作る人もいるようです。どこ生まれで、家庭環境がどうで、どういう教育を受けて、経歴はこうで、だから性格は、みたいに作るそうです。性格も「怒りっぽい」ではなく、もっとピンポイントに「髪形を貶されるとキレる」とか(お分かりと思いますが、ジョジョの仗助です)。

さらに、キャラにインタビューする人もいます。バトンと呼ばれる手法だそうです。質問表作って、キャラに聞いて答えてもらうわけですね。そのキャラらしい回答だけでなく、複数のキャラに同じ質問をして、どう回答が異なるかもポイントになってきます。

キャラ作りも苦労するわけですね。そこまでして作ったキャラであれば、「こういう事態に遭遇したら、このキャラはどうするか」も考えられるようになるはずです。要は、キャラから発想するなら、とことんキャラを練る必要がありそうということになります。どちらかというと、熟練者向きかもしれません。

上記の回答(良いキャラを作る方法、ストーリーを作る前にキャラクターを作る方法の返信の返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

意味不明になる誤記がありました。お詫びして、以下のように修正します。

誤> また、世界(ストーリー)が『キャラ(人間なし)で』成り立つこともあり得ません。

正> また、世界(ストーリー)が『キャラ(人間)なしで』成り立つこともあり得ません。

大変申し訳ありません。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 良いキャラを作る方法、ストーリーを作る前にキャラクターを作る方法

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元記事:ライトノベルのメインヒロインが献身的な性格なのはNG?

自分にはとりあえず書きたいジャンルの小説が一つあります。
その世界観の中で、どうしてもメインヒロインを主人公が大好きな健気で献身的な性格の子にしたいのですが、どうしてもラノベのメインヒロインにするには弱いような気がします。
主人公の性格をクールにして、バランスを取ろうかとも思ったんですが、そうすると今度はやりたい内容が崩れてしまいます。
普通の成長型の主人公のヒロインとして、そうしたタイプの子はやはりかみ合わせが悪いのでしょうか。主人公とヒロインの性格の組み合わせ方などもできればご教授していただけると幸いです。

上記の回答(ライトノベルのメインヒロインが献身的な性格なのはNG?の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

メインヒロインなんだから描写的にもメインに据える、ヒロインのアピールポイントが健気で献身的なんだからそこをアピールする、そこを主人公が評価する、というのは効果的であるためよく行われる手法ではあるんですが、そうではない例も散見されると思います。

鈍感主人公ですと、ヒロインが懸命に主人公にモーションかけている、尽くしているのに、主人公が気づかなかったりしますね。そこがうまく描写できていると、読者は「主人公、早く気が付けよ」とやきもきすることになります。

一種の劇的アイロニーです(作中の特定キャラは何かを知らず、読者/観客はそれを知っている状況)。ときおり使われる手法で、例えば、作中で誘拐犯と先に明かされた犯人キャラが、そのことを知らないヒロインを言葉巧みに騙して犯人の車に連れ込む、なんてのがあったりします。ヒロインが誘拐犯を善人と思い込めば思い込むほど、読者はヒロインに対して「おいヒロイン、何やってんだ、ヤバいぞ、逃げろ」と強く思ってしまうわけですね。そう思うからこそ、先を読みたくもなります。

異能バトル系だと、主人公の好みであるはずの「健気で献身的メインヒロイン」も、効果としては弱いかもしれません。例えば「主人公と相性のいい補助的異能サブヒロイン」が登場したりすると、主人公に対する貢献度はサブヒロインが高くなりがちです。ウリ(であるはず)のバトルに直接参加できたりするのはサブヒロインですから。

メインヒロインをサブヒロインと直接競わせて見劣りしてしまうなら、競わせなければいいのです。構想されてお出での話からすると「とある魔術の禁書目録」のインデックスが思い浮かびます。最初に主人公の上条当麻に救われ、以降はヒロインとしては控えめながら、他のサブヒロインを寄せ付けない作りになっています。

もう少しメインヒロインを引き立てるとすると、主人公の見ていないところでサポート、奮闘させる手があります。思い付きのデタラメですが、盗賊に捕らわれたはずのサブヒロインがひょっこり帰って来た、と思ったら、メインヒロインが身代わりを申し出た結果だったとか。

あるいは、主人公、メインヒロインに共通の保護対象がいる作りも考えられます。原作は古めですが今期にアニメ化された「からくりサーカス」ですと、主人公 才賀勝を守る加藤鳴海、才賀エレオノール(しろがね)ですね。主人公 才賀勝をサブヒロインに入れ替えると、サブヒロインのために主人公、メインヒロイン共に奔走し、サブヒロインを危機から逃がすため、主人公とメインヒロインが敵を食い止める、なんて流れにできます。

そうなると、サブヒロインは、主人公とメインヒロインの間の絶大な信頼を感じ取り、2人の間に割り込む(主人公をメインヒロインから奪う等)を諦めるという流れにもできます。
(もっと古い作品だと、「コブラ」(寺沢武一)のコブラとレディがいますし、ルパン三世のアニメシリーズでは、PART5で峰不二子がやはり正ヒロインであることが確認されています(PART4ではヒロイン交代を考えた節が感じられる))。

健気ヒロインが、 お間抜け(ドジっ子)というパターンもよくあるんじゃないでしょうか。健気に尽くす気満々だからこそ、トラブルメーカーとなり、イベント発生のトリガーなどになります(サブヒロインが主人公をサポートすることになりがち)。

上記はあくまでも一例で、いろいろパターンは考えられると思います。主人公とメインヒロインの関係性だけでなく、2人の周囲のキャラとの関りも考えてみてはどうでしょうか。

カテゴリー : キャラクター スレッド: ライトノベルのメインヒロインが献身的な性格なのはNG?

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元記事:祝詞や呪詞の作り方

はじめまして、涼樹です。
ここの掲示板に質問をするのは初めてですが、創作で行き詰まったところを質問させていただきます。
タイトル通り、呪文のようなものを作ろうと思っていたのですが、よくライトノベルなどで見かける詠唱や呪文が作れなくて困っています。
今書いているストーリーでは、神の力を借りて戦う異能力バトルものなので、カタカナというより漢字で祝詞が良いのかなと思いつつ、祝詞の作法もよく分からず、情けない子にここに来ました……
丸投げのように質問してすみません。

上記の回答(祝詞や呪詞の作り方の返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

いろんなパターンがあると思います。作り方も作者ごとで工夫しているようです。

例えば、古いものですが(1988年~、完結してないけど)コミックで「BASTERD!!」(萩原一至)というのがありまして、魔術師が主人公です。呪文詠唱が効果的に使われてまして、大威力の呪文パターンで多いのが、

意味不明なカタカナ語→いかめしい日本語(命令形)→意味不明な呪文名

です。「BASTARD 呪文」などでネット検索すると、呪文詠唱一覧のWebページがいくつも見つかります。一例を挙げると(中盤までは主人公の代表的で最強の魔術)、

七鍵守護神:
カイザード・アルザード・キ・スク・ハンセ・グロス・シルク(無意味カタカナ)
灰塵と化せ冥界の賢者、七つの鍵を持て、開け地獄の門(いかめしい日本語、倒置も併用)
ハーロ・イーン(呪文名)

となっています。当時はファンも多く、暗記してファン同士で呪文ごっこなどもしていたようです。他の作品への影響も少なくなかったかもしれません。
作者によると、カタカナ語は外国ヘヴィメタの歌詞やバンド名から適当に作っていたとのことです。

やはり古めですが、「孔雀王」(荻野真)では、主人公が密教系で、実際の真言がそのまま多用されています。真言はカタカナ表記ですが、インドのマントラを音訳したものですんで、たとえ漢字にしたところで意味は分かりません。そのため、

真言に対応する如来・菩薩・明王等の名→真言の効果→真言

というパターンが多かったように記憶しています。真言はそのまま使えばよく(むしろ、いじらないほうがそれっぽい)、真言の効果は対応する神仏から想像できるものでいいと思います。
麻宮騎亜氏の「サイレントメビウス」では主人公が西洋風呪文(オリジナルらしい)を唱えますが、サブキャラの磯崎真奈が真言を使います。あまり前面に出さず、効果音的にローマ字表記されていました。

神道の祝詞、呪詛ですと、日本語でそのまま言えばいいということになります。ただし、古い言葉でないと雰囲気出ませんから、古文の知識が必要になります(なんとなく古風では、ゴマカシと感じる読者が出るリスクが低くない)。

他にもあると思いますが、とりあえずこれくらいで。

上記の中では、西洋風呪文がなかなか作りにくいように思います。オカルト系の本・サイトなどを参考にすることも可能ですが、作りたいシーンに必要な呪文が見つかるとは限りません(敵を焼き払う炎の呪文なんて、たぶん無い)。上記の「BASTARD!!」方式ですと、外国語の知識が前提となっていて、容易には参考にできない面もあります。

とりあえずのカタカナ呪文(の原形)を作るとしたら、ネットの翻訳サイトを使う手もあります。例えばGoogle翻訳ですと、多国語ですのでいろいろ試せます。試しに「いい加減やめてくれ。」を翻訳してみました。

ラテン語:インペリト・プロヒベレ・アド・メー(Imperito prohibere ad me.)
インドネシア語:ヘンティカン・イトゥ・ダリ・サヤ(Hentikan itu dari saya.)

みたいのが出ます。これをちょこちょこいじって語感を目的の呪文っぽくするというのも、可能なように思います。

呪文の注意点としては、作っていて面白いからと言って、文章作品で長々と出すのは控えたほうがいいということがあります。上記で出した例はコミックですから、自然と「絵が主、呪文が副」になってくれます。しかし文章のみですと、読者は無意味語を読まされることになります。雰囲気を作る最低限度に控えないと、読者が興味を持てず、単に疲れる結果になりがちです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 祝詞や呪詞の作り方

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元記事:読後感を爽やかにするにはどうすればいいのか?短編を書く上で気を付けておくべきこととは何か?

こんにちは。
実はですね、前回質問した時にこんなにありがたいコメントを頂きました。

>普通に暮らせている皆が正しくて、発達障害を持っている僕が間違っている。
>それが僕の世界のルールです。

ってかいたら、とある方に。

これは、ね。心にジンっと来た。
不謹慎だと自分でも思うけど、でも事実です。
これを『文字として一切書かず、読者の心に届ける』
それができて、かつ読後感をさわやかにできれば飯を食えるよ。
それだけのテーマになりえます。
ラノベより一般、漫画でいえば少年誌ではなく青年誌で扱うテーマではありますが、向き不向きを超越するってのも新機軸としてアリです。

ってその方は書かれたんですね。

なので、「重たくてセンセーショナルな題材を、爽やかな後味にするにはどうすればいいんだろう?」
と思いました。
皆さんは重たいモチーフやテーマを扱う場合、何か気を付けている事はありますか?

それだけでなく、短編を数本完成できるくらいの力を付けた方が良いよ、とも書いていただきましたが、僕は短編を書いたことがないので、何か気を付けておいた方が良いことはありますか?
長編小説との違いなど教えて下されば幸いです。

上記の回答(読後感を爽やかにするにはどうすればいいのか?短編を書く上で気を付けておくべきこととは何か?の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

個人的にお悩みの内容自体にはなんとも回答のしようがありません。小説をどう書くかという点ですと、同好の者としまして、少しは申し上げられるかもしれません。

お書きの小説では、まず文章として読めない旨の指摘がありましたよね。私もそう感じます。

しかし、回答者1人からではありますが、竹牟礼さんの文章成功例があったわけですね。文章で気持ちがよく伝わった。どこでぐっと来たかもピンポイントで言ってもらえるものだった。

ここで感動した、と言ってもらえた2文の前後も見てみますと、感動した部分以外でしっかり準備されているのが分かります。それだけでなく、フォローもある。

以下、あえて一人称主人公のフィクションと考えてみて、どういう効果が生じているか、私見ながら説明してみます。

> うらやましいです。(9字)

まず、簡潔に相手(読者)に対する己が心情の吐露ですね。言葉を削って言いたいことだけに絞っているため、ある種のインパクトが生じます。同時に、簡潔すぎるので「どういうこと?」という疑問も生じ、続きを読みたくなります。

> 自分が自分のままでいられる場所にいられるなんて素晴らしいことですね。(34字)

少し文字数を増やして、心情吐露を続けている。読んでいて、なるほど、という納得が生じ始めます。

> 僕の住む世界は、「あんたの得意なことはあんたが勝手に探せばいいんじゃないの?その件にしては関知しないし、私たちが支援するのは、【普通の健常者】並みでなくても良いからまっとうに働けるように、あんたを普通にすることだけ。それ以外は手伝わない」というスタンスの家族や支援機関に囲まれた矮小な世界です。(170字)

急に長くなりました。正直なところ、目が滑りそうです。自分の住む世界をよく理解した風な、駄目出しする風な、嫌な感じもあります。急に長くなったことも災いして、なんとなく反発を感じ始めてしまいます。

> それに僕は余りにも多くの罪を背負い過ぎた。(21字)

が、急に字数が減り、しかも責める方向が主人公自身に向かい始めた。短いからよく分かりますし、再び「おや?」と疑問に思い、また続きを読みたくなります。引き寄せたり、押しのけたり、うまく読者を揺らしています。

> 家庭内の不仲が原因で精神的に追い詰められて、両親の財布から札束をパクったまま家出して一日ホームレス生活したり、キャンプ中にはしゃいで箸を振り回して間違って他人の目を突いちゃったり。大声で説教されたことで聴覚過敏が限界に達し、家で大暴れして精神病院に入院したり。数え上げれば枚挙に暇がありません。(149字)

そしてまた長くなる。これも目が滑りそうですし、大変そうだなという気はするものの、一生懸命読みたい内容でもない。飽きて来て、続きもこんな調子ならと思うと、読むのをやめたくなってくる。

> 悪気はほとんどなかったとはいえ、僕はその罪を今償っています。(30字)

ところが、また字数が減る。ここさえ読めば一人称主人公がどう思っているか分かるし、前段が経験例であることも分かります。前段はしっかり読まなくても大丈夫だった、と安心して読み進められるわけですね。
こんなの読んでいて大丈夫かな、と思ったら安心させる。これも、読者をうまく揺らしています。

> また道徳的な罪を犯せば、どのみちホームレスかムショ行きです。(30字)

突如としてショッキングな未来予測を、字数少なく簡潔に提示しています。読んでいて「そうなったら大変だ」と、すっと分かる、感じることができるわけですね。

> だから今のままの自分を愛して許すなんて甘ったれた事、だあれも許しちゃくれないし、望んでなんかいないんですよ。(54字)

ちょっと長くなり、しかも愚痴。あんまり読みたいものではない。ただ、「だあれも」と口語的な点が印象的で、読者を引き留める要素はあります。

> いつだってそう。(8字)

そして、出だしとほぼ同字数の最短の8字で断言。体言止めであることが断言性を強めてもいます。愚痴りたい状況が常態化していることが伝わります。
ここまでで、読んでいて嫌な感じがするものがあるわけですが、嫌な感じがするからこそ、この一文が活きています。「読んで感じた嫌な感じが、いつもあるんだ」と感じられるわけです。

> 皆が正しくて僕が間違っている。(15字)

少し長くなるもたかが15字で、対比(皆 vs 僕)がうまく使われていて、すっと入ってきます。

> それが僕の世界のルールです。(14字)

なるほどそう主人公は思うのか、という読者理解に14字で追撃、主人公視点での「皆と僕の世界」を浮かび上がらせています。

> どうすればいいんでしょうね、いや、どうしたらよかったんですかね。(32字)

そうしておいて、主人公の意思決定の話に持っていく。しかし、主人公には分からない。ここも対比が使われていて、これからどうするか、と考えてから、いや問題は過去にあったかもしれない、としているわけです。読者も考えが揺れて、主人公とシンクロが生じやすくなります。

極めの2文について、段取りとフォローがこうなっているわけです。だからその2文で感動できる。テンポ、緩急、文意の方向等がなかなか見事じゃないですか。

しかし、竹牟礼さんは、引用したようでいて改変してしまい、せっかくの読者から失望されてしまいましたね。

あくまでも私が受けた印象ですが、受けた個所を強調しようと、文を長くしたことが大きく災いしたように思います。要は、ここが良かった、と言われたら、そこを声を大にして言ってしまった。

竹牟礼さんの小説にも同じことが言えるかもしれません。文章が分かりにくい点は置いておきます(上記のように分かりやすく書けるんですから、同じようにやればいい)。

受ける、受けたいと思う箇所のみに注力し、くどくなって読みたくないものになってしまう。段取りやフォローということに手間暇かけない。自分が感動したことのみを、くどくど言い立てる。

そうではないんです。竹牟礼さんが感動した内容ではなく、感動に至る経過を書かないといけないのです。でないと、作者が感動したという感想に感動させるという、ほぼ不可能な試みになってしまいます(大勢が大好きでよく知っている有名人なら、あるいは誰もが知る大事件などなら、それでもいいけど)。

自作小説の主人公が、作者の自己投影でも構いません。しかし、作者が自己投影し、感情移入している気持ちのままで主人公を描くのは避けるべきです。少なくとも序盤はダメです。

序盤では、どうして自己投影できたか、感情移入できたかを書くべきです。そうしてもらえると、読者としても主人公に感情移入できるかどうかの判断ができます。感情移入できそうなら、読み進めることもできます。

間違っても、「この主人公は凄いぜ、どうだ!」といった感じで、心情や活躍を読者に叩きつけてはいけません。そういうのは、読者を鞭打つに等しいといっていいくらいです。痛いだけですから、読者は逃げます。

長編と短編の違いについてお尋ねでしたので、私見ですが少し。

掌編;アイデアを語り、スパッと落とす。キャラは情景の一部でしかない。
短編:イベントを通じて、最後に主人公のキャラを立てる。
長編:キャラを立てて、ストーリーでキャラの活躍を描く。

短編の続きが長編みたいになりそうですが、そうではありません。短編では、ラストの続きを書いたら、せっかく立てた主人公のキャラが台無しになるくらい、ラストで目いっぱいにするのがいいと思います。

言い換えれば、話の矛盾とか主人公キャラの難点とかを、物語の後に隠してしまうということになります。「完」と書いたら、後は野となれ山となれ、ですね。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 読後感を爽やかにするにはどうすればいいのか?短編を書く上で気を付けておくべきこととは何か?

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元記事:構成のたてかた

タイトル通りです。

私の脳内である程度構成出来るせいか、何かに書き起こすのが苦手です。
ネタを忘れる事もしばしば。
紙に書き起こすと後で訂正が難しく、アプリ系統だと纏めにくく結局は脳内に留まったまま。

何か良い方法があれば教えてください。

上記の回答(構成のたてかたの返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 2

何かシーンを思いついて、それを誰かに説明するとします。
その場合、方法は以下の二つ。

・そのシーンについてまとめ、説明する。
・そのシーンを実際に書いて見せる。

一般的には、後者のほうが伝わりやすいはず。実物を書いてるんですから、それ以上に伝わりやすい事なんてまずありません。
つまり、自分がネタを覚えておくためのメモも、実際に書くほうがやりやすいんですよ。
「人に説明するのが難しい=説明を書き留めるのが難しい」、「実物を見せれば伝わりやすい=実物を書けばわかりやすい」って事。
実際に書いたシーンに不明な点があっても、ちょっと書き加えるだけでOKなので、かなり楽です。

もちろん、「説明っぽく書いたほうが細かくてわかりやすい」っていう考え方もあるのでしょうが、質問の内容からして、実物書いたほうが質問者様に合ってるんじゃないかと。

まぁ、何と言おうと、結局は試してみるのが一番。
新しい方法見つけたら1回試して、気に入ったらそれを使う、っていうやり方で見つけていくのがいいと思います。

カテゴリー : その他 スレッド: 構成のたてかた

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投稿日時:

元記事:主人公と主人公の妹のミドルネームやファミリーネームについて

名前は兄はジェローム。2歳下の妹はシオンなんですが、ミドルネームとファミリーネームに悩んでまして参ってます。

上記の回答(主人公と主人公の妹のミドルネームやファミリーネームについての返信)

投稿者 ヘキサ : 0

私もシオンって女の子らしくない名前だなと思ってスレ主さんのいうキングダムハーツのシオンを調べて来たけれど、もともと花の『紫苑』からのようですね。で、お兄さんがフランスorイギリス系。

これってまともに現実世界で考えると両親の片方がフランスorイギリス人、もう片方が日本人もしくは日本語マニアの可能性が高いってことになるんですが、webの名前ジェネレータは国籍を入れるとその国籍で一般的におかしくないミドルネームやファミリーネームを構成してくれます。

だからにわとりさんの言う「特に拘りがなければ」ってのは、順当に現実世界の言語法則でいったら、という話なので、とりあえず国が決まっているとどういう構成になるのかチェックしとくのはありですよ。
ぶっちゃけフランス人はファーストネームとミドルネームを繋げて読むので長くなってめんどいです(ジョジョでジャン=ピエール・ポルナレフが姓で呼ばれていたのはそういうことです、ジャン=ピエールまでが名前なので)、出身はイギリス(もしくはイギリス系アメリカ人など)にしておくというのもあり。そのへんは各国の氏名制度を検索してみるとよいですよ。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 主人公と主人公の妹のミドルネームやファミリーネームについて

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投稿日時:

元記事:小説の分析って意味がありますか?

こんにちは。趣味で小説を書いている者です。ここの住民さんたちによって、なんとか習作を執筆している段階なんですが、なかなか筆が乗りません。嫌ということはなく、気分が上がらないというか。

それから前回のスレ、返信ができておらず申し訳ありません…。正直返信する気になるまで、気分が上がりませんでした(そればっかり)。
前回色々とまだ質問などがしたかったことと、親切に答えてくださったのに、私が愚図っているうちにスレが下がりました。また上げるというのも迷惑だろうと、触れずにいます。

本題に入ります。
小説などの作品を読み終えた後、心に引っかかったところ(全くないときもありますが)ならなんでもいいからノートに書く。

それがとても良いものであれば、なぜこういった発想が生まれたのだろう?と作中の世界観と合わせて想像を膨らませていく。そもそもの作品がどうやって生まれたのか?私ならこうやってそれに行き着く、といった風にです。

ちょっとしたものなら、それでも何故自分の琴線に触れたのか、それもノートに書く。
それだけだと雑学といった部類に落ち着くので、何故?何故?を納得の行くまで突き詰める。今すぐにやるのではなく、たまにノートを見返したときでもいいから、思いついたら書くといったように。

もちろん前提としては、分析なんて気にせずその作品を楽しむ、ということです。
これ、全く時間の無駄遣いですかね?ご回答よろしくお願いいたします。

上記の回答(小説の分析って意味がありますか?の返信)

投稿者 サタン : 3 人気回答!

うーん……んんー……
いや。
既存作品の分析自体は大事だと思うよ。
自分にない感性で書かれたものが、どうやって書かれているのかを紐解くのは純粋に楽しいし、自分にない感性を理解できるようになって、それが自分の実になっていってる(かどうかはわからんが)のも良いと思う。
ただ。
「自分の心に引っかかったものなら何でも」「そこから掘り下げていく」「自分ならこうする」
というのは分析は分析でも、作品の分析ではなく自己分析に近いんじゃないかと思った。
ようは「自分が好きなもの(気になったもの)」を対象に思考を巡らせてるので、基本的にその思考の中心にあるのは作品ではなく「自分の好み」ではないかなと。

とはいえ、もちろんそれも無意味ではないと思う。
自分は何に心が動くのか、それを表現するためにはどういう手段があるのか、また今の自分に実現可能な方法はどうだろうか、そう考えることはとても有意義だと思う。
だから、この点に関しては時間の無駄ではないと思う。
少なくとも自分の中で方向性や手段の模索をするには良いのではないでしょうか。

でも、作品の分析をするんであれば、主観を捨てて客観で考えるべきだと思う。
「好み」と「面白い」はイコールになりやすいけど、まったく別物なので、好みは捨てて物語としてソレを分析しないと物語としての評価や構造の理解はできないと思う。
だから、物語づくりの鍛錬という意味でこの分析行為をして「時間の無駄かな?」と思われたのであれば、まったくの無駄ではないけれど、あまり力にはなってないと思う。

カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: 小説の分析って意味がありますか?

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