小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

黒鐘 黒ぅさんの返信一覧。投稿の古い順17ページ目

元記事:比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうか

 先日プロット掲示板の方でもおせわになりましたKuKuです。この度はキャラの一人称について、皆様のご意見をお聞かせください。
 まず前置きとして私は実力的な理由、表現の幅等により自身の描く作品をライトノベルとして認識しております。
 さて本題ですが、私の現在描いている作品は世界観的にはSF、サイバーパンク系のもので影響されたものを上げますとニューロマンサーや攻殻機動隊等が挙げられます。そのような比較的ヘヴィな世界観において女性キャラクターの一人称を僕にする、つまりボクっ娘を描くことで作品の空気感から浮いてしまう、または世界観自体をライトにしてしまうのではないかという疑問があるのです。
 自身としては世界観は重さや暗さのある空気をもたせたいのですが、反面私の趣味といいますか、あとは僕っ娘の持つクールでミステリアスな印象がキャラの像にピッタリ重なるようにも感じ描いていいのか躊躇しています。

皆様の意見をお聞かせいただければと思います。よろしくおねがいします。

上記の回答(比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 1 投稿日時:

2年ほど前に「エイティシックス」が電撃文庫から出版されて、ラノベから「SF・メカ」を中心とした人気作が登場したって話題になってましたね。僕も結構好きな作品です。
戦争ものなんで全体の空気はヒリヒリしてて緊張感抜群なんですが、幼女キャラが登場したり、めちゃくちゃピュアな恋愛が書かれてたりするので、緊張感を出しつつもライトノベル的な雰囲気が出てます。
まさに世界観はヘヴィだけどキャラはライトって感じです。
だから個人的にそういうのは結構良いと思いますよ。ヘヴィな雰囲気は筆力次第でいくらでも出せるものですし(ラノベらしいかは別として)。
むしろ軽重様々な面を若年層向けに書けるのはラノベの特権かなぁ、と思います。
最近は終始一貫して軽いものが多いですけどね。どちらにしろ「必ず軽い面を持っている」ラノベとは相性が良いんじゃないでしょうか。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうか

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元記事:メタ発言の是非について

新春の候失礼します。
当方ニコニコ動画の方で投稿している動画でメタ発言を多用し好評を得ているせいか、小説の制作でもキャラが自然とメタ発言を始めます。
入れたほうが面白いし読者への説明時でも使えば楽にもなると自分では思うのですが、まずいでしょうか?
また設定を工夫すれば受け入れられる可能性はありますか

上記の回答(メタ発言の是非についての返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 2 投稿日時:

自分も、面白ければそれでいいって感じだと思います。
メタ発言の是非そのものについては何とも言えないかな。
創作において「これって大丈夫なのか?」と思うような要素は、基本的に面白ければ長所、面白くなければ短所って事になるのかと。

それと、作品の世界観にもよりますね。
生徒会の一存はメタ発言多めですが、世界観に合っているし面白い。
でもハリーポッターのシリアスなシーンで「ようやく出版できたんだからここで負ける訳にはいかない」なんて台詞が出てきたら流石に引きますよね。
だから世界観やそのシーンの雰囲気も考慮しないと読者に違和感を与えることになります。

あと個人的に、

>読者への説明時でも使えば楽にもなると自分では思うのですが、

っていうのは推奨しません。
確かに、メタ発言が通常の描写よりわかりやすいっていう場合もあるでしょう。
ただ、別スレでもさらっと書いたことなんですが、設定って別に説明するものじゃないんですよね。結局は使わないと駄目な訳で、やっぱり「使っていくうちに読者も理解していく」っていうのがベストでしょう。
メタ発言を面白く使いたいなら、あからさまに設定の説明目的で使うんじゃなく、既出の設定を上手いこと使って書いたほうがいいと思います。
むしろ説明くさいと面白くないしただの短所になりそう。
まぁ、あくまで「説明目的」は推奨しないってだけで、メタ発言自体がわかりやすくていいのはその通りだと思います。
使い方の話ってだけで。

で、色々書きましたが、結論は「面白けりゃ正義」です。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: メタ発言の是非について

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元記事:伏線の張り方について

㎜というものです。
今回作品中にろう者であるキャラがトラックのクラクションに気づかず轢かれて亡くなってしまうという展開を入れようと思っています。
ただ突然トラックの要素を入れるのは無理矢理殺すために用意しましたという雰囲気があるので伏線を用意しようと思いました。
その伏線の張り方で悩んでいます。
物語の状況としては主人公の待ち合わせ場所に行こうとしているろう者のキャラが道中で轢かれるというものです。
主人公が家を出る前にニュースでトラック事故に関する要素を入れようと思ったのですがそれでは露骨すぎるなと思って私としては不満足で他にも色々考えました。
しかし、トラックという不確定要素を物語の序盤から匂わせることができません。
そのキャラクターの死ぬ伏線をうっすらと張りたいと思っているのですが、何かいい方法がありませんか?
私の設定では事故による中途難聴なので、イチゴ同盟のようにな病による死に流れを持っていきたく無いので、トラック事故を死因にしようと思いました。

上記の回答(伏線の張り方についての返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 2 投稿日時:

>トラックという不確定要素を物語の序盤から匂わせることができません。

不確定要素を匂わせる……。うーん……。
伏線ってつまり、唐突な出来事に説得力を持たせるためのものな訳で。
たしかに事故は唐突な出来事です。でも事故は「事故だよ」って言う以外に説得力も何も無いだろうと個人的に思います。

>主人公が家を出る前にニュースでトラック事故に関する要素を入れようと思ったのですがそれでは露骨すぎるなと思って私としては不満足で

アイデアとしてはナシでは無いと思いますが、たしかに自分も露骨だと思います。
ただ何が露骨かって、そもそも突然起こることが定義の「事故」に対して説得力や前触れを用意することが変なんじゃないでしょうか。
駄目とは言わないんですが、何をやっても結局わざとらしくなってしまうような気がしまして。
それに、自分は「ろう者」って時点で十分以上の説得力があると思います。むしろ理由づけが複数あると統一感が無くなって物語らしくなくなるんじゃないかな。

強いて言うなら、前後の出来事を一致させる。
例えば、主人公が大通りに出た途端、凄いスピードで危険な運転をしている車が走ってきて、主人公が轢かれそうになる。
「あっぶねぇな……」と思っていたら、待ち合わせ先でそのキャラを轢き殺していた、みたいな。
伏線だと、「説明しよう説明しよう」として、結構ぶち込み気味になってしまうのですが、これなら単純な時系列でしかないので露骨でもないはずです。

トラックというか、もう事故そのものが不確定要素みたいなものなので、あまり「伏線」だなんて深く考えずに、自然でそれっぽい流れをつくったほうが物語らしいんじゃないでしょうか。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 伏線の張り方について

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元記事:書いたプロットから文章を書こうとしても詰まる。書けない。

ごめんなさい。プロットの書き方について教えていただけないでしょうか。
自分はプロットを結構細かく書いたつもりでも、途中であーじゃないこーじゃないといって文字を書いたり消したりの時間がものすごい多いです。そして結局かけません。

多分、詰まる箇所は、心情描写や説明描写、あとは書いたプロットの筋書きと筋書きの間を埋める文章あたりです。自分でも解決策がよくわかりません。この程度の説明じゃわかりにくいかもしれませんが、分かる方いらっしゃいましたら教えていただけませんか。

あと、もう一つなのですが、複数の情報を説明しなければならないとき、どっちを優先したらいいのかわからなくなる時があります。

例:敵につかまってどこかに拘束されているキャラクターが目を覚ますとき
目を覚ます ⇒ ここはどこなのか? ⇒ 動こうとする ⇒ 縛られている

目を覚ます ⇒ 縛られている ⇒ わけがわからない ⇒ ここはどこなのか?

どっちの切り口で話を進めればいいのか分からなくなります。
これもいい方法ありましたら教えていただけないでしょうか。

上記の回答(書いたプロットから文章を書こうとしても詰まる。書けない。の返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 3 人気回答! 投稿日時:

最近この手の質問が多い気がするので、前のスレッドもいくつか見てみるといいかもしれません。
さてさて、

>多分、詰まる箇所は、心情描写や説明描写、あとは書いたプロットの筋書きと筋書きの間を埋める文章あたりです。

このあたりは人によってやり方が違うでしょうから、返ってくる答えも人それぞれだと思います。
その上で自分の意識してるようなことだけ言うと、

・心情描写

例えばですね、僕から質問者様に「たかしくんが家の鍵を落とした時の心情を簡単に書いてくれ」と依頼したとしましょう。
おそらくすぐには思い浮かばないでしょう。最終的に思い浮かんだとしても、多少なりとも不安があるはず。「これであってるんだろうか」って。
でもこれが、「ドラゴンボールの悟空が強い敵と遭遇した時の心情を簡単に書いてくれ」だった場合。おそらく迷うことなく「戦いたくてワクワクする」と書けるのではないでしょうか?

つまり何が言いたいかといいますと、「キャラの性格をどれだけ把握しているかによって心情描写の書きやすさは大きく違う」ということです。
だからプロット段階からキャラの性格をだいたい掴める程度にはしておくと、描写の時に随分楽になるずです。

・説明描写

多分、設定は「説明する」よりも「使う」と考えたほうがやりやすいです。
説明するってことは、大雑把に言えば「プロットの中身を他人にわかるように書く」っていうことでしかないので、書いていても「プロットを物語に書き起こしている」という実感は薄いのではないかと思います。
極端な例だけども、
「のび太はバカだ」と書くよりも「のび太が0点を取ったシーン」を書く。
「しんのすけは綺麗なお姉さんが好きだ」と書くよりも、「しんのすけが通りすがりの綺麗なお姉さんをナンパするシーン」を書く。
といったほうが、読み手にとっても書き手にとっても自然だと思う、ということです。

とはいえ、流石に設定の全部全部を上記のように描写する余裕はないでしょうから、僕は「重要な設定」をいくつかに絞ってから、実際にその設定を使ったシーンを書くようにしてます。
いわゆる厳選。
「じゃあ残りの設定はどうすんだ!」ともなると思いますが、逆に言えばそれらはそこまで重要な設定じゃなかったってこと。
僕の場合、そういう残った設定を出す時には、キャラがボヤく程度にしておくか、もういっそ出さない、なんてことにもしたりします。

まぁ、その辺りの判断は最終的に作者に委ねられる要素ですが、設定を出す時は少なくとも「説明」より「活用」のほうがやりやすいんじゃないか、と思います。

・プロットの筋書きと筋書きの間を埋める

「間を埋める」よりは、そのプロットの「筋書きを掘り下げる」ほうが良いんじゃないか、と思います。
物語は進展していってこそ面白いものですが、間を埋めようとすると、その埋めようとした部分はどうしても空白のようになってしまう気がします。つまりそれは進展しない部分。大抵は面白くないんです。

無理に間を埋めて流れを作ろうとするよりも、プロットに筋書きとして書き並べていった「本筋」を掘り下げていったほうが、無駄がなくて物語のボリュームも増すと思います。
なにしろ本来書きたい部分がそこでしょうから、そこを全力で書くに越したことはないかと。

で、「筋書き同士を繋げる」ってうのは、単純な作者の構成力次第だとも思います。
多分、本当にわかりやすくて良い話ならば、プロット段階で筋書きをざっと並べても、綺麗に繋がって見えるんじゃないでしょうか。
間を何かで埋めなきゃっていうのは、元からその話が上手く繋がっていない証拠なのかな、という気も。
とはいえそんなに難しい話でもなくてですね。
要は「何を書きたいのか理解して要点を掘り下げていけば、無理に繋げようとしなくても綺麗に繋がるよ」ってことです。

>あと、もう一つなのですが、複数の情報を説明しなければならないとき、どっちを優先したらいいのかわからなくなる時があります。

これに関しては、「わかるように書く」ことさえ出来ればそれでいいと思います。
描写の順番がどうであれ、例の場合は少なくとも「そのキャラが敵に捕まっている」ことがわかればいいので、その順番に違和感さえ無ければそれでOKじゃないですかね。
もちろん「一番自然な順番」を探せたらそれがベストでしょうけど、それは人によって違うものだったりするので、自分の納得するようにさえ書けば、少なくとも間違いではないと思いますよ。

まぁ、こういうことを言うとつい言い切りみたいになってしまうのが僕の悪い癖なので、一応言うとこれは「僕のやり方、考え方」です。
少なくとも自分はこのやり方が気に入ってる、納得がいってる程度のことでしかないので、自分にとってやりやすい手法を見つける糧にでもして下されば幸いです。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 書いたプロットから文章を書こうとしても詰まる。書けない。

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元記事:小説書くときの上達方法

自分は長編小説の書き出しを課題で書いているのですが、どうにもうまく書けません。
実際に書きたいシチュや構成の描かれた本を見て、それを真似しながら書いてみてもいいでしょうか。それとも、まずは見ないで独力で書いてみたほうがいいでしょうか。

上記の回答(小説書くときの上達方法の返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 0 投稿日時:

あくまで「上達方法」そのものについて回答するのであれば、手本を用意するのは個人的にオススメだったりします。
とはいえ、「課題でトレースとは何事だ」などとなってはマズいですからね。
僕も、まずは教員に訊いてみたほうがいいかと。
その上で自分で手法を選べる状況なら、上手くできないから手本を求める、というのは全然アリだと思いますよ。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 小説書くときの上達方法

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元記事:地の文が説明的になりやすい

どうもこんにちは。
ちょっと最近スレッドを立てる頻度が増加していますが、今回はいつも以上に急務な相談なので許してください。

題名通り私の作品は地の文が説明的になりやすい傾向にあるようで、鍛錬室の感想でよくそのような苦言を頂いています。
ちなみに初めにそれを受けたのは一年前なのですが、どうやら最近になってもまだ改善していないようです。
むしろ最近は締め切りを急いで執筆した短編小説が増えているので、急ぎすぎるクセがついてしまい前より悪化したのではないか、と自分でも思っています(汗)

例文として、最近最後まで書きあげた長編の第1話から引用するのですが、三人称で書くとこんな感じになります。

――そんな日常が紡がれる中、彼らの平和を壊す者が現れた。
「ヒャッハー!」
 存分に踏み込み拳を放つ男。応戦した戦士を捉え、一撃で吹き飛ばす。
 起き上がらない戦士。間違いなく即死だった。
「ヒッヒエエー!? 父ちゃん、しっかりしてよぉ!!」
 悲しいことにもその声は父に届かない。今ので戦士は全滅。もう彼らに戦うすべは残されていなかった。
「ウワッ!?」
 父に寄りそう男の子を乱暴につかみ上げ、振りかざす侵略者。彼は外海から来た冒険者である。目的は不明だがたった一人でゴブリンの村を強襲。十人以上の戦士が一人残らず惨殺された。
「オラオラッ! このガキを助けたければ水と食料を全て俺様に差し出せぇ!!」
 声を張り上げ嘲笑する男。その様はか弱きゴブリン達よりもよっぽど恐ろしい魔物そのものだ。
「やめるんじゃ! お前さんの気が済むのならわしが代わりになる! だから、だからその子を放しておくれぇ! 未来のある幼子なのじゃぁ!!」
 村長の必死の懇願。しかし男は耳を貸さなかった。
「うるせえ! そういう指図は俺様の欲しいものをよこしてからにしやがれ! 見てろ!!」
 宣言した途端、男は子供を地面に投げつける。顔と胴に凄まじい衝撃を浴びせられ、骨の砕ける音と共に血の飛沫と砂煙が舞う。
「ああ!? なんということを!?」
「これは俺様に指図した見せしめだ! 死ね!!」
 さらに背中への踏みつけ。地面が軽く割れる程凄まじい蹴りにより、子供は胴と腰を分断され死んでしまう。その亡骸は父以上に無惨なものであった。
「キャアァー!?」
 逃げ惑う女性達。皆がそれぞれの我が子を連れて。村を放棄してでも逃げるしかない。それだけが生き残るための唯一の方法であった。
 一方村長は一人、その場を動かずにいた。老い先の短い己が囮になって、少しでも子供達が逃げるための時間を作るために。
「ヒャッハハハー! 臆病すぎだテメーら!!」
 下品に笑う男。彼にとってこれはまさしく最高に愉快な光景なのだろう。

――引用終わり

この作品は約三年ぶりに三人称だけで書いた長編なので、かなりブランクが出ていることを自覚しています。
説明的な文章にならないよう意識的に執筆できる方法を教えてほしいです。

上記の回答(地の文が説明的になりやすいの返信)

投稿者 サタン : 4 人気回答!

視点が定まってないかなぁ、というのが第一印象。
神視点ないし完全に客観的な三人称なんでと言われたら、うーん、そう考えても視点がブレすぎなためにまとまりがない、と思うかな。
私も説明敵というより箇条書きのようだと感じたけど、その理由がこれかなあ、という感じ。

例えば引用の一行目は
>――そんな日常が紡がれる中、彼らの平和を壊す者が現れた。
とあるから、これは「彼ら」側の視点でものを言ってるよね。
正確に言うと、第三者(作者・神)が「彼ら」の視点から物を書いている、という文章。
ところが次の文章では
>存分に踏み込み拳を放つ男。応戦した戦士を捉え、一撃で吹き飛ばす。
とあって、「一撃で吹き飛ばす」、つまり、吹き飛ばしたのは「拳を放つ男」だから侵略者側の視点になってるよね。
その次の行では、
>起き上がらない戦士。間違いなく即死だった。
これは倒れた戦士を傍観する何者か、おそらく非戦闘員のゴブリンたちの視点になってる。
このようにほぼ一行ごとでコロコロ視点が変わってる。

特におかしいのはこの一文。
>宣言した途端、男は子供を地面に投げつける。顔と胴に凄まじい衝撃を浴びせられ、骨の砕ける音と共に血の飛沫と砂煙が舞う。
「男は子供を地面に投げつける」は男の視点。でも、続く文章では「衝撃を浴びせられ」たのは子供なので子供視点。「血の飛沫と砂煙が舞う」のを見てるのはおそらく村長や傍観者。
総じて投げつけられる姿を見ていた村長の視点と解釈することもできるが、読者へと伝えることを意識するなら工夫が必要かな。
言うだけではズルいので一例を出すけども、

男は宣言するやいなや子供を勢いよく投げつけた。
地面に叩きつけられた衝撃で子供の顔はひしゃげ、骨が折れる嫌な音が届いて、血が飛び散り、砂煙が収まる頃には子供の姿は変わり果てていた。村長は何もできずただただ絶句していた。

こんな感じかな。
あくまで個人的感覚だけど、例えば「彼は走る」と「彼は走った」で比べると、「走った」のほうが客観的視点に感じると思うんだけど、「彼は走る」だと彼の視点が強くて、「彼は走った」だと第三者が走ってる彼を見ている感が強くなる。
なので、こういう場合は「男は子供を投げつけた」としたほうがいいね。そうすれば続く文章に出てくる傍観者(村長)の視点として認識しやすいから。
子供の様子は、あくまでそれを見てる村長の視点から確認できる事で書かないと視点がブレるから、「衝撃を浴びてどうなったのか」という情報は村長にどう見えたかという書き方をしたほうがいい。
そんで文章の最後に「これは村長の視点ですよ」とわかりやすくするために「村長」を主語にした何かを置く。

三人称は明確なルールがなくて自由に書けるけど、それというのは作者が自分でルールを決めなきゃまとまりがなく下手すりゃ支離滅裂になるってことなので、その中でも視点については割と大きなウェイトを占めていて、しっかりと視点を意識しないとおかしくなると思う。

それと実は、スレ主さんの作品を最初に読んだのは多分ガンプラ擬人化のヤツだったと思うけど、その頃から思ってたことがある。
ぶっちゃけ、セリフが臭え。
怒らんといてね。丁寧にオブラートに包むより端的に印象で言ったほうが伝わるかと思ってのことで、他意はないです。
今回のスレッド内容と主旨が違うことだけど、なぜ言ったのかというと、多分これに通じる部分が原因ではないかな、と思ったためです。
私はたまに、「セリフがセリフ的すぎる」といった指摘をする事があるのですが、
例えば、目の前で戦士の父親が倒れた際に、その子供は「ヒッヒエエー!? 父ちゃん、しっかりしてよぉ!!」と言うかなぁ。
強かった父親が一撃で倒れるっていう信じられない光景を目の当たりにしてショックを受けてる子供なんだから、「……と、父ちゃん!」と絞るような声が出るくらいじゃないかな。
混乱してる様子を込めても「父ちゃん! なんで、嘘だ、父ちゃん!!」とかじゃないかな。
「ヒッヒエエー!?」は無いと思うんだ。
繰り返し、怒らんといてね。せっかく書いたものをバカにされてるような気がするだろうけど、バカにはしてない。
もっと、その状況のセリフある人物の心情をよく理解して書こうよって事で、このセリフは合ってないんじゃないか、ということね。
ほとんどのセリフがそんな印象。

で。
言ってしまえば、これは役者が自分の中に役を作ってから演じるように、そのキャラを理解しようって感じの話なんだけど、同じことが地の文にも言えると思うんだ。
つまり、前述した「子供が地面に叩きつけられるシーン」では村長がその様子を見ていてその村長の視点になる文章なんだから、これを理解してれば「衝撃を浴びせられ」と子供側に共感させるような文章は無いと思う。
正確には「衝撃を浴びせられている」という様子を見てる村長の視点なんだけど、これは村長が子供に対して「衝撃を浴びせられて痛そうだ」と共感することで出てくるわけじゃん?
でもこの文章は村長の心理描写でもないし子供に対し共感を誘うものでもないから、状況のほうをちゃんと書いたほうがいいと思う。

視点を理解しましょうと言うよりは、三人称でも視点があること、その存在を感じましょうという表現が適切かもしれない。
視点の存在を感じられたなら、あとはキャラのセリフについて書いたことがそのまま地の文にも言える。
この視点でこの文章はないな、とわかると思う。
そうなれば、文章の一行ごとに視点が変わってもワンカット内で視点が明確になっていたりして、ワンシーン内で視点のブレを感じなくなり、まとまって見えると思う。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 地の文が説明的になりやすい

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投稿日時:

元記事:バトル・戦闘用語辞典

シンプルな質問で恐縮です。

「太刀筋」「いなす」「間合い」「鍔迫り合い」「ラッシュ」

といった戦闘描写によく使われる用語集や辞典などが掲載されているサイトや書籍などってあったりしますか?

もしありましたら教えていただけるとありがたいです。

よろしくお願いします。

上記の回答(バトル・戦闘用語辞典の返信)

投稿者 大野知人 : 1

 一覧で読んだ所で、実際の使い方が分からなかったり、上手く使いこなせないと思うので、普通にアクションシーンの多い小説をたくさん読んだ方が良いと思いますよ。

 語彙が少ないという自覚があるのでしたら、恐らく戦闘描写以外でも『これどうやって表現するんだろう』と躓く部分が多いと思います。
 なので、普通に小説を読むのがかえって近道なんじゃないですかね。

 また、ある程度意識して読むだけでも、読書そのものがプロットやキャラ作りのヒントになることは実際に多いです。そういう意味でも、安易に『一覧』的なブツに頼らず、小説を読み漁ってみては?

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: バトル・戦闘用語辞典

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投稿日時:

元記事:同じ作品

はじめまして。
同じ作品を、継続して10万文字が書けないので思い切って途中でアドバイスを頂くのを辞めました。
アドバイスを貰っていた時は「はい。やり直し」が続いていましたが2年経過をした現在でも1作品書けない病が発作してしまうのでないかと不安です。
技術的な事ではなくメンタルな事だと思います。

アドバイスを受ける以前にはそれでも何個か、10万文字は書いている経験がありアドバイスがなくなり、書き直しはなくなったところが長所だと思います。

アドバイスはこれ以上受けない方がよいタイプなのでしょうか?

お返事よろしくおねがいします。

上記の回答(同じ作品の返信)

投稿者 あまくさ : 1

はじめまして。

ええと。
この質問にアドバイスしてもよいのでしょうか?(笑

アドバイスに惑わされすぎて、先に進めなくなってしまうタイプという感じでしょうか?
そうであれば、アドバイスを受けるのをやめてみるのも一つの手ではあると思います。

ただ、理想を言えば、アドバイスなんて話半分に聞いてご自分で取捨選択できるようになれれば、なおいいんですけどね。(なので、以下のアドバイスも話半分に聞いて、「なるほど~、あまくさって奴はそんなことを考えているのか~」程度に受け流していただいて結構です)

PDCAサイクルっていうのをご存じでしょうか?

Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価・検討)
Action(対策・改善)

で、最後に考えた対策をもとにもう一度計画を練り直し、この流れを繰り返すんです。繰り返すというところが肝要。

自分の頭で考えることはとても大事です。しかし、最初から何もかも分かるわけではありません。なので考えるのはそこそこにして、見切り発車で実行してみる。これが2行目のDo(実行)です。
ただし、どうせなら闇雲に行動するよりも、不完全でもいいから一応考えて計画を立ててみる方が効率がいいです。考えてから(Plan)実行してみる(Do)ことにより、最初の考えの問題点が洗い出せるというのが狙い(C→A)。そして対策を検討しPlanを練り直す(A→P)というPDCAのサイクルにつなげることができるんです。

これは自分の頭で思考し、大胆に実行に移して試行錯誤しながら、思考をブラッシュアップしていくという手法です。
でですね、そうであっても当然途中で、考えても分からない壁にぶつかるはずですから、そういう時にネットで調べるとか本を読んでみるとかもよいですが、誰かに質問してアドバイスを求めるのも良い方法だと思うんですよ。
他人に意見を求めても思考の筋道は自分で主導しているので、得られた意見が役に立つか立たないかも自分で判断することができます。役に立たないと思ったときは、一応人間関係を安定させるために「なるほど、それはよいアドバイスですね。さっそく実行してみます」とか何とか言っておき、言っただけでスルーしてしまえばいいんです。

というわけなので、こんな意見スルーしてもかまいませんが、試しにちょっとやってみてはいかがでしょうか?

カテゴリー : ストーリー スレッド: 同じ作品

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