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比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうか (No: 1)

スレ主 KuKu 投稿日時:

 先日プロット掲示板の方でもおせわになりましたKuKuです。この度はキャラの一人称について、皆様のご意見をお聞かせください。
 まず前置きとして私は実力的な理由、表現の幅等により自身の描く作品をライトノベルとして認識しております。
 さて本題ですが、私の現在描いている作品は世界観的にはSF、サイバーパンク系のもので影響されたものを上げますとニューロマンサーや攻殻機動隊等が挙げられます。そのような比較的ヘヴィな世界観において女性キャラクターの一人称を僕にする、つまりボクっ娘を描くことで作品の空気感から浮いてしまう、または世界観自体をライトにしてしまうのではないかという疑問があるのです。
 自身としては世界観は重さや暗さのある空気をもたせたいのですが、反面私の趣味といいますか、あとは僕っ娘の持つクールでミステリアスな印象がキャラの像にピッタリ重なるようにも感じ描いていいのか躊躇しています。

皆様の意見をお聞かせいただければと思います。よろしくおねがいします。

カテゴリー: キャラクター

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比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信 (No: 2)

投稿者 甘粕 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

自身が書きたいなら書く、
それでいいのでは?

どれぐらいヘヴィかなんて
読んでみない限り分かりませんし

比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信 (No: 3)

スレ主 KuKu : 0 No: 1の返信

投稿日時:

質問の趣旨が曖昧でしたので明記させていただきますと、
一般に近い文章、世界観内で一種の萌え要素を持ったキャラは浮いてしまう可能性があるか、もしくは世界観自体を軽くしてしまうことがあるかという点です。その点での意見をお聞きしたく思います。

比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信 (No: 4)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

良いのではないでしょうか。ボクっ娘。
たぶん指摘されることは想定済みで相談をかけたと思うのだけど、まず「ライトノベル」なのに「ライトを避けようとする」というところに一つの矛盾があるわけですが、世界観や内容はヘヴィなものだけど、キャラクターのおかげでそれをライトノベル足らしめている、という作品はあると思うし、それはそれで良いと思う。
そのキャラは浮いてるんじゃなくて、逆にそのキャラが辛うじて御作をライトノベルの域に置いてるんじゃないでしょうか?
キャラまでヘヴィなノリで仕上げたら、それもうラノベじゃないと思う。
攻殻機動隊だってタチコマ(とバトーの関係含む)っていう「SFファン以外も魅力を感じるキャラクター」がいるでしょ。

内容がラノベ向きならラノベと言えるけど、たぶんこれ伝わりにくいと思うんだけど、攻殻機動隊で言うと、アニメ1期あたりはラノベ的ではあると私は思うんです。何かしらの問題があって、それに対処して解決し話は終わる、という一連のストーリーが10代にもわかりやすい表現をされてる内容ですから。
でも、映画イノセンスになると、世界観もキャラも同じだけど、内容はラノベ的ではないと思う。「命とは」みたいな話なので、何をどうしたら話が終わるのかわかりにくい構造で、読み取らなきゃ楽しめない。

なので、「ハードSFなラノベを書きたい」なら、ハードSFとラノベを繋ぐ要素、今回の場合はキャラクターですが、これを用意するのはむしろ良案だと思う。
でも、「本当はコアなSF書きたいけど、技術不足でラノベみたくなっちゃう」というだけなら、ちゃんとハードSFを書いたほうが良いと思う。

比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信 (No: 5)

投稿者 田中一郎 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

可能性としてはあります、としか言えません。
これはもう作者の力量と見せ方によるとしか。
まぁラノベを謳うなら多少ライトになったほうがふさわしいと思いますが。
現実世界にも一人称がボクだったり俺だったりする女性が存在しますので、過剰に気にすることもないと思います。

比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信 (No: 6)

スレ主 KuKu : 1 No: 1の返信

投稿日時:

サタン様、度々ご回答有り難うございます。プロットの方は結構大掛かりに手を入れさせていただきました。

ラノベとハードをつなぐ要素という発想はありませんでした。
攻殻機動隊の話においては押井守監督作品のテーマ感や空気感というかは大好きですがキャラの絡みや話のテンポというか展開で考えるとS.A.Cシリーズのほうが好みですのでその話よくわかります。

ご回答ありがとうございました。参考にさせていただきます。

比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信 (No: 7)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

2年ほど前に「エイティシックス」が電撃文庫から出版されて、ラノベから「SF・メカ」を中心とした人気作が登場したって話題になってましたね。僕も結構好きな作品です。
戦争ものなんで全体の空気はヒリヒリしてて緊張感抜群なんですが、幼女キャラが登場したり、めちゃくちゃピュアな恋愛が書かれてたりするので、緊張感を出しつつもライトノベル的な雰囲気が出てます。
まさに世界観はヘヴィだけどキャラはライトって感じです。
だから個人的にそういうのは結構良いと思いますよ。ヘヴィな雰囲気は筆力次第でいくらでも出せるものですし(ラノベらしいかは別として)。
むしろ軽重様々な面を若年層向けに書けるのはラノベの特権かなぁ、と思います。
最近は終始一貫して軽いものが多いですけどね。どちらにしろ「必ず軽い面を持っている」ラノベとは相性が良いんじゃないでしょうか。

比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信の返信 (No: 8)

スレ主 KuKu : 0 No: 7の返信

投稿日時:

黒鐘 黒ぅ様回答ありがとうございます。
当方読むのは早川で出てるような海外SFばかりなもので、ラノベは禁書くらいしか読んだことがないものですから、ライトノベル業界のSF事情はとても有難いです。
エイティシックスの例を読んだ限りそういった例があると分かると安心です。

ありがとうございました。参考にさせていただきます。

比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信 (No: 9)

投稿者 読むせん : 1 No: 1の返信

投稿日時:

個人的には大好物。

暗すぎる重すぎる世界設定で、ぼんぼこ人死にが出るのに、登場人物がゴキブリのように生き汚く、からりと笑う話が好きです。

むしろ

「うは、僕っ子かよ・・・いい年ぶっこいて痛いや」

とか軽口叩いたバカを躊躇なくぶん殴る(killもあり)くらいのブラック・ジョークさもあってもいいかと。

暗すぎるとストーリーが読み込みにくいからね。明るいバカ話ほど実は設定複雑なのに、知らず読み込んで理解しているのがラノベの醍醐味だと思う。

比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信 (No: 10)

投稿者 手塚満 : 2 No: 1の返信

投稿日時:

お悩みの点につきまして、おそらくそういうキャラの表層的な表現(僕っ娘、萌えしぐさ・言動等)では決まらず、そのキャラの物語への関わり方次第だと思われます。要は書きよう次第となってしまうんですが、以下、もう少し詳しく説明を考えてみました。

「とある魔術の禁書目録」は、今ですとアニメ3期やっててくれまして、原作の第17~18巻の英国で第二王女キャーリサのクーデター・騎士派の叛乱の話ですね。その時点まででの世界観や設定は、ウィキペディアなどで見ても、かなり複雑で壮大なものに見えます。

ですが、アニメを見てみると非常に分かりやすい。ライトノベル原作の特徴がよく出ているように思います。人間や世界をどうするかを考える組織やら、国家やらが策謀し、争っているにも関わらず、分かりにくさに戸惑うことがない感じです。

なんでだろうと考えると、メインキャラの分かりやすさではないかと思います。原作のある時期以降は、主人公・上条当麻の一人称から外れることが多く、他の(そのエピソード、シーンでの)メインキャラ視点も多くなりますが、上条当麻と同様の特徴を持っているように思います。

その特徴とは「卑近」であること。上条当麻ですと、持っている異能(幻想殺し:イマジンブレイカー)からして、手の届く範囲で有効です。勢い、上条当麻の活躍は手の届く、直に目に見える範囲でのことになります。加えて、上条当麻はあまりややこしいことを考えない。平和な日常、で充分な勝利条件と考えている節があります。

ややこしそうなことは、アレイスターなどが考えていそうなわけですが、ときどき出て来て不思議なことを呟くくらいですよね。たまにしか出てこないキャラだと具体的にドラマを動かすことがなく、分からなくても問題ないから気にならない。単に、まだ何か裏とか深い先があるんだなくらいの印象作りだけで問題ない。

主要キャラが何をやっているかといえば、世界を理解して動かす、なんてことではなく、個々のキャラとの戦いとか和解とかです。重大な事態が発生し、影響が世界に及ぶことは示唆されてるんだけど、カギを握るのは主要敵キャラ数名と重要アイテムのいくつかに集約してあったりします。

だから上条当麻や主要キャラは全体を知らないまま、そういう点を追って行って、線を描くように物語を進めていける。だから作中キャラにとって分かりにくくならない。コンピュータRPGをプレイみたいな感覚でOKになっています。これは、読者・視聴者にも分かりやすくなります。感情移入先の主要キャラが限定した情報で、見えている範囲で活動するわけですから、読者・視聴者も膨大な情報や思考、感情を意識しなくて済む。

攻殻機動隊ですと、草薙素子からして幼少時から義体なわけで、作中で重要になることをかなり熟知しています。ややこしい世界の仕組みとか、その世界による人間への影響とか、何が人間を動かしているかという外部条件。また人間(特に意識)はどういうもので、だから世界に対してこうなっているとかの内部条件。人間と外界、あるいは現実と虚構の境界はどうなってるんだとかの境界条件。

そういうキャラに感情移入しようとすると、おのずと深く考えないと付いて行けないことになります。それが面白くできたから、「すべては虚構」といった作風をお持ちの押井守さんが独自の解釈を加えてアニメ化したりもしています(どうも原作より分かりにくくなっているような)。ファンの間で、草薙素子とはどういう存在か、なんて結論が出そうにないことを、あえて議論して楽しんだりするようになる。

仮に攻殻機動隊原作やアニメ版を、できるだけ忠実にノベライズしたとして、ライトノベルになるかどうか。おそらく、難しんじゃないかと思います。オリジナル要素を入れて(あるいは翻案物にして)、草薙素子の自称を「ボク」にしても、萌える振る舞いをさせても、ラッキースケベを入れても、軽くも分かりやすくもならない。草薙素子が複雑な状況を深く理解するキャラである限り、ライトにはなりそうもありません。

キャラクター重視の小説ラノベ、ライト文芸、etc)である限り、世界(観)がヘビーであろうがなかろうが、キャラクターに感動のポイントがある以上、キャラクターがヘビーかライトかで、小説のイメージが決まるように思います。

攻殻機動隊の世界でも、もし上条当麻を放り込んだら、ラノベ的な活躍を見せてくれることになるはずです。上条当麻ならば、世界をどうこうしようとしている組織、人物よりも、偶然知り合った人の困りごとをなんとかしようと四苦八苦する。勝利条件は、みんなが普段通りの生活を送れること、くらいになる。結果、ラノベになる。

ですので、ヘビーな世界観でライトな主人公キャラを動かすと、高確率でラノベ的になるとは思います。言い換えると、キャラの持っている、欲している情報や思考の深さ次第ということになります。サブキャラだと、そのキャラの重要度(≒描かれる度合い・頻度)により、どの程度ライト寄りになるかが決まって来る。

ヘビーな物語でも道化役はいるもんでして、主人公や物語に関わることが浅ければ、重い話の息抜き役になるかもしれません。それはそれで、創作として成功ではあるわけで、キャラのライトさが世界観を壊しそうと感じたら、物語のテーマから遠ざけておけばいいと思います。そうすると息抜き役になれます。

ただ、「僕っ娘の持つクールでミステリアスな印象」のはちょっと気になります。特に「ミステリアス」ですね。分からない部分があるからこそのミステリアスであるわけで、それがヘビーな世界観の中で動くのなら、やはり読者に考えさせることになり、ライト(≒分かりやすさ)から遠ざかります。

お考えのキャラが主人公か重要サブキャラ(ヒロイン等)で、読者から見てもミステリアスならば、ラノベを狙わないほうがいいかもしれません。もし、周囲のキャラからはミステリアスだけど、周囲に知られていない面では分かりやすいのなら、ラノベにできると思います。

それでも、読者からもミステリアスで、かつラノベ狙いにしておく方法がないわけではありません。「分かりやすい」って、本当に分かる必要まではなかったりします。分かった気がすればいいんです。お考えのボクっ娘が分かりやすく、親しみやすい属性を持っていれば、分かった気にさせるのは(簡単とはいいませんが)可能です。例えば「やたら猫になつかれる」、「コンビニのある銘柄のシュークリームが異様に好きで、隠れて常食している」などですね。

なお、キャラクターより世界(観)を見せるのが、例えば大河小説などにはあります。キャラクターを通して世界を浮かび上がらせるといった、世界観提示を狙うのなら、キャラがどうであれ、ラノベにはしにくいんじゃないかと思います。キャラが分かったって、そこが感動ポイントではないわけですので、キャラの知らない、分からないことを読者が把握せざるを得ません。ラストでようやく全体が見えて、感動できるタイプの物語ともなり、いずれにしても軽いノリでは読めるようにするのは、かなり難しいだろうと思います。

比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信の返信 (No: 11)

スレ主 KuKu : 0 No: 10の返信

投稿日時:

手塚満様回答有り難うございます。関わり方によるという考え方具体例を含めさんこうにさせていただきます。

比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信 (No: 12)

スレ主 KuKu : 0 No: 1の返信

投稿日時:

個別にお返事しなかった方も参考にさせていただいております。私からの返信は以上とさせていただきますが、キャラと世界観の重量差についてご意見がありましたら以降も眼は通しますのでぜひお書きください。
皆様ご回答有り難うした。

比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうかの返信 (No: 13)

投稿者 にわとり : 1 No: 1の返信

投稿日時:

ギブスンにしろ士郎正宗にしろ、ライトノベル的かどうかはわからないけどポップではあるじゃないですか。ポップさこそが時代を越えて読みつがれる原動力だと思う。僕っ子もポップですよね。ラノベ的な文脈を外しても、あえて一人称を普通じゃなくしている人間というキャラクターが立っている。何かこだわりがあるのかもしれないし、あるいはただの癖なのかもしれないけれど、いずれにしてもこいつは普通じゃないということが台詞を聞いた瞬間に読者に伝わる。そういう意味で悪くないと思いますよ。世界観がライトに見えるのは作品の瑕疵ではなく、むしろ強みにすらなりえます。
作品の空気感から浮いてしまうかどうかは設定次第のような気がします。たとえば家庭の事情で15まで男として育てられたとか、職場が男社会なので女らしさを意識して押し殺しているとか、あるいはサイバーパンク的世界観なら現代より性差が曖昧になっていて女性の一人称が僕でも不自然でない社会であるとか、そういう感じでうまく設定をつければ、彼女があえて僕と名乗ることそれ自体が、彼女の内面とか意思の表現にもなるわけで物語世界とも調和が取れるのかなと。

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タイトル:比較的ヘヴィな世界観にライトなキャラを描くのはどうか 投稿者: KuKu

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 自身としては世界観は重さや暗さのある空気をもたせたいのですが、反面私の趣味といいますか、あとは僕っ娘の持つクールでミステリアスな印象がキャラの像にピッタリ重なるようにも感じ描いていいのか躊躇しています。

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