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訂正の返信(元記事)

聖書については、サタンさんと同じく私も旧約聖書ですが、半分ぐらい読んでました。
神視点の例に出されていたので、「あれ、あそこって一元視点じゃね?」と思い当たる個所を、改めて拾い読みしました。結果、ぽいのが「カインとアベル」微妙なのが「ノアの箱舟」だけだったというわけです。
どちらも短い物語ですから、一元視点と断言するには無理がありますね。

神視点について、私は単純に「俯瞰で見た視点」と捉えてます。それを「神」と表現しているだけだと。結局、その「神」という表現が、様々な解釈を生み複雑な理論に繋がってしまっているんではないだろうか、と考えてます。

私見ですが、視点の問題ってルールではなくテクニックなんだと思ってます。
視点が固定されていようが、目まぐるしく変わろうが、神視点だろうが、読みやすければ何でもいい。

ただ、頻繁に視点が変わるのは、読んでいてわかりづらい。神視点を使いこなすのは難しい。
だったら、視点を完全に固定するか、変えるならわかりやすい方法をとるかのが、良策ではないか。
視点問題は、そこに集約されます。

サタンさんをはじめ、皆さんちょっと難しく考えすぎじゃないですか。

追伸
宮部氏は大好きな作家さんで「長い長い殺人」も読みました。
なんて言いながら、ずいぶん前なので記憶が曖昧なんですが、各章いろんな人の財布が擬人化された語り部の、一人称小説だったと記憶してます。

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投稿者 あまくさ 投稿日時: : 4

神の視点という言葉を最初に使ったのはフランスの哲学者のサルトルです。

(1)彼女は自分の嘘を意識せざるをえなかった。(2)しかし、彼女はこの嘘に安住し、平然としていた。

小説において)こういう文章はおかしいと論じています。
(1)も(2)も「彼女」の心理描写ですが、(1)は客観的であるのに対し、(2)には「安住し、平然としていた」という何者かの「批評」が入り込んでいる。そこに齟齬があるんじゃないかということです。

まあ、哲学者の言うことだから小難しいですよね(笑
ですがこの指摘は世の小説家たちには「痛いところをつかれた」という感じがあったのか、「神の視点」という言葉はあっという間に広まっていきました。一人歩きした末に、今では普通の創作用語になってしまいました。人によって違う意味で使っていることも多いので、注意しないと議論がかみあわなくなります。
サルトルの論からしても、元々は批判的な意味がこめれられた言葉だったと思われます。しかし、肯定的な意味で使う人もいますよね。

というわけで以下はあくまでも私見ですが。

◎三人称一視点 : 小説の手法として、かなり強力なツールだと思っています。一人称よりも客観性を保ちつつ、視点を固定することによって描写に臨場感を持たせることができます。

ただ、三人称一視点は先人の試行錯誤によって洗練されてきた手法であって、三人称としてはむしろ特殊な書き方なのだと思います。今はごく普通になっているので特殊という感じはしませんが。
 三人称で視点を意識するということは、文学史的にはやや新しいんですね。ただ、古い作品でも部分的には見事に三人称一視点になっていることがあります。聖書まで遡れるかどうかは分かりませんが、江戸時代に書かれた『雨月物語』の「菊花の約」にそんなシーンがあったように記憶しています。

◎三人称神視点 : 簡単に言ってしまえば視点にあまりこだわらないということ。だから、部分的にこだわるのも有りです。

・俯瞰的視点
・登場人物の内面に視点が入り込む
・書き手の批評が入り込む

などバラエティに富んだ表現が可能になりまが、安易にやると大抵は読んでいて違和感のあるものになってしまいます。ただ物語性の豊かな作品には、この書き方の方が適している場合があると思っています。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 神視点での小説の成功例

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