小説の理想形
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神視点での小説の成功例(元記事)
まず、現在私は三人称多視点の小説を創っているので、この質問は「神視点の小説は読者の混乱を招きやすい」という定説に触れることなく、誰が見ても秀作だと思わせるような神視点の小説への興味、から出たものです。
ということで、その存在の有無と、「秀作」があれば作品の題名を是非教えてください。興味を持ちましたら、今後読ませて頂くかもしれません。
小説の理想形
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 1
グイン・サーガの栗本薫さんは、自分は小説の「絶対音感」を持っていると何かに書いていました。どう書けばいいか自然にわかるのだそうです。あの作家の書き方を視点で括れば神視点ということになるでしょうが、たぶんあの人は自分が神視点で書いているというようには意識していなかったと思いますよ。
普通に書いていただけだと思う。
で、この「普通」っていうのがクセモノで。
何事も「普通にやれ」って言われるのが一番どうしたらいいかわからないでしょう?
司馬遼太郎さんも栗本薫さんも括れば神視点になると思うけれど、読んだ印象はかなり違います。司馬さんの作品は文章も内容もクセがつよくて、好きでない人はたぶん鼻につきます。
栗本さんの作品はもっと透明感がありました。これもご本人がどこかで書いていたのですが、「名文を書く気はない。読者が文章を読んでいることを忘れて物語に没入できる方がよい」とのことでした。
神視点なのに読んでいて引っかかるところがなく、すらすら自然に物語に入り込める。そういう書き方ができれば、小説の一つの理想形だとは思います。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 神視点での小説の成功例