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マリンさん……私にジョジョ考察をやれと仰いますか(汗)。ジョジョ3部はジャンプ黄金期の構成に加え荒木飛呂彦氏独特のセンス、さらに初めて異能バトルを導入したとんでもなくハイセンス・ハイクオリティーな作品なんですよ……黄金期の変遷がどういうものなのかわかってる人には解説しやすいんですけど、マリンさんみたいに目の肥えてる親御さんから良作だけを与えられた人に説明するのはかなり難しいッス(汗)

>スカーは仮に強くなったとしてもそれを証明する相手を用意してあげられないのですよ。ラスボスを倒すのは主人公の仕事だし、準ラスボスとの露払いは最初から強いベアトリクス一人で十分です。

そこをうまくキャラの見せ場を分けたのが、ジャンプ黄金期の基盤を作った車田正美氏でしてね……「聖闘士星矢」で、最初のボスから仲間に入ったとっても強いお兄さんがいらっしゃるんですが。「俺は群れるのが嫌いだ」ということで普段は別行動、戦いの時はピンチを見計らってしっかり助けに来てくれる、そんでもってラスボスのとどめは主人公に譲るという、一匹狼と見せかけて空気読みまくってる人がいるんですよ。で、作者曰く「彼はシード選手扱い」ということで。雑魚戦にわざわざお出ましいただく人じゃないということなんですよ。

車田氏は黄金期直前の「リングにかけろ」において「味方レギュラー4~5人で敵に立ち向かう」「見開き必殺技で敵を一撃粉砕」などのパターンを定着させた張本人ですが、これらの「車田節」は、近い熱血路線の島本和彦氏(Gガンのキャラデザの人です)をして「彼にだけ許される表現」と言わしめたほどです。その後みんな真似するんですけどね。

>主人公チームの戦闘員として見せ場を与えるとしたら、ジョジョ3部のポルナレフみたいに助けられてばかりという形になると思います。

……あれ?(認識の違いを確認している)…… ポルナレフが守られてばかりだった理由、ですか? 彼は承太郎に近いスタンダードな白兵戦タイプだったから、あのチーム全体からいくと、温存しておきたい駒としては承太郎(完璧な主戦力)>ジョセフ(旧型波紋の使い手ということである程度DIOに対抗できる)>ポルナレフくらいの位置づけにあったんじゃないかと私は思ってます。
で、慎重な承太郎、トリッキーなジョセフはなんとか自衛できていたけれど、頭の回転の速さではこの二人にやや劣るものの、それでも主戦力たりえる彼を他のメンバーは必死で守っていた。彼は弱いから守られていたんではなく、守らなきゃいけない人だから守られていたんだと思いますが。

他の死亡メンバーの気持ちを考えると、彼を死なせて自分が生きている方が恥、くらいの気持ちでいたんじゃないのかな。アブドゥルさん「守らない」って言ってたけど、あれは「自分を守らなくていい」と言ってるようにしか思えなかったし。イギーの能力も防御よりだし。
花京院はエメラルドスプラッシュの火力の弱さがネックになっていたけど、そもそも偵察型だから彼の本当の役目は「いちはやくDIOの能力を見抜き他メンバーに伝える」であって、彼は立派に役目を果たしましたとしか言えません……。

>エリカのイメージがつかめていないとのことですが、私の中では遊戯王で言ったら十代みたいなイメージです。

十代かー、そうするとなおのこと三人目は子分タイプがうまくいくと思うんだけどな。GXのライバルキャラは沢山いすぎて誰をモデルにしようか難しいんだけど、カイザー亮だとすると実弟の翔との関係が描きやすい。翔にとっては十代は「兄貴」で亮は「お兄さん」なんだよね、本来いちばん近いはずなのにいちばん遠い存在。これだと、ベアトリクスが三人目(仮に落ちこぼれの妹とする)に厳しくあたっても逆に不自然じゃなくなる。身内だからこその厳しさって感じになるから。そんでもって攫われた時もドラマになると思う。

ドラゴンボールでいうと、悟飯の教育方針で対立する悟空(放置主義の実父)とピッコロさん(より懐いてる育ての親)。……あれ、ちょっと違いますかね、主人公とライバルが逆になってる。でもこれピッコロをベジータにしても同じことになるんだよな、ベジータはちゃんと家庭大事にしているようなので(今いきなりベジータがものすごくいいヤツに思えた……というか悟空がダメダメ過ぎ)。

>個人的に承太郎が作中屈指のチートスタンドの持ち主であるエンヤ婆をあっさり倒したことには納得できていません(オラオラ関係ないじゃん)

……あそこですか、スタープラチナで霧を吸引して動きを封じたやつ。先述の通りジャンプ黄金期の戦闘は「ボスだろうと一撃粉砕あり」なので、私は全然気になりませんでしたが。それに承太郎の強さはむしろその前の頭のキレ、「細かいことが気になるタチでね」という抜け目の無さのほうにあるんです。あの話はどちらかというとそこに焦点を当てたために、尺の都合でとどめがあっさりになってしまったのではないかと思っています。
オラオラが関係なくても承太郎は「勝たなくちゃいけない」んです。戦いには絶対に勝つという信念の、冷静さと熱さを両方併せ持ったキャラクター。オラオラが通じない相手であればそうでない方法をなんとか捻りだして勝つ。これが他のキャラクターでもできることはできるでしょうが、だったら主人公でいいんですよ。スタープラチナ肺活量ありそうですしねー。素の身体能力が高いってのはやっぱり大事じゃないかとか思ってます。

スタープラチナの身体能力の高さと承太郎の頭の良さは、「単純に通常の人間を思いっきり強くしただけ」それ故にシンプルイズベストとみなされています(4部以降は復元・運命改変などのチートスタンドが出過ぎてまともな戦闘になってない感じがあるので、3部の従来の戦闘プラスアルファの状態まででは、という見解ですが)。
ちなみにオラオラ自体は、某百裂拳とか某流星拳とかの影響で「やっぱり主人公といったらシンプルに拳」というイメージだったようです、ただ掛け声に荒木氏独特のオリジナリティがあるだけで。

>ゲブ神戦やアヌビス神戦は程よく苦戦していたので好きです。

ゲブ神戦はイギーのお披露目会だったのと、アヌビス神戦は他ならぬポルナレフが乗っ取られていた、というところで、ポルナレフは決して弱いキャラクターではありませんよー。ただギャグ担当なだけですよー、「トイレでの災難はポルナレフの役」とか言われてるだけで普通に強いんですよー。アブドゥルさん無理やりそういうイメージ押しつけようとか酷いんだからもう……。

「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」では、主人公の仲間「アバンの使徒」のうちの魔法使いポップが、敵から「こういうムードメーカーは真っ先に殺した方がいい。敵全体の士気に響くから」と言われていますが、ポップはただのお調子者ではなく、マジに強いんですよ!「俺はみんなと違ってサラブレッドじゃない、俺だけが違う」とか言ってますが貴様がいちばん強いんじゃー!!初登場時にメラゾーマ使えてた奴が自分は弱いとか寝言抜かすな!!という状態でした。

その一方で、「アバンの使徒」の最年長メンバーのヒュンケル(いわゆるクール系戦士)は、最初は「いちおう長兄役を演じなければいかんのでな」とか言いつつ年少組を助けていましたが。だんだんとダイやポップとの実力差が響いてくるのを自覚しながら、終盤ほどボロボロになるまで戦い続けました。敵からも「お前はそんなカッコ悪いことはしねえ奴だと思っていた」とか言われつつも信念を持って戦い続けたために、敵側からの信用を得て味方に引き入れることでチームに貢献していたような状態です……

まあでも彼もぶっちゃけ聖闘士星矢の一輝(最初はグレてたお兄さん+死ぬ死ぬ詐欺常習犯)と紫龍(露出狂常習犯+誠実なので戦った相手からの受けがいい)の影響が強いんですけどね、終盤は本当に「だからそこで鎧脱ぐな、せっかくいい鎧もらってるのに(溜息)」という状態でしたが。原作の三条陸氏はアニメ・特撮業界でも子供向け番組の脚本を多く手掛けていて、安定感のある王道熱血路線に定評のある方です。

好きな作品の解析をするには、できれば、作者のインタビュー記事が見れるものをなるべく探したほうがいいと思いますよ。wikiにもけっこう書いてありますが。製作者の意図を汲まないと、わりと「ハズして」しまうことがあるので。

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スレ主 鬼の王の墓標 投稿日時: : 0

>>マリンさんみたいに目の肥えてる親御さんから良作だけを与えられた人に説明するのはかなり難しいッス(汗)

ああ、意外とそうでもないですよ。私の父は気に入れば意賛否両論気味な作品も褒めることがあります。
実際父に与えられた作品であまり好きでない作品はあります。ガンダムSEEDシリーズです。
当時小学生だったマリン・O少年にコズミックイラの非戦闘員が虐殺されまくる血生臭い世界観は刺激が強すぎました(汗)
まあ今は極黒のブリュンヒルデみたいな女の子が可哀想な目に遭う漫画でも読めるようになったんですけどね。

聖闘士星矢は見ていないのでわからないですが、強い味方は積極的に協力させないというのが大事だということはよくわかります。
だってアヴドゥルみたいに相性の悪い敵ばかりと戦わされて株が落ちるみたいな事態にはさせたくないですからね……

**ポルナレフの話について**

ポルナレフが温存しておきたい駒……? 確かに花京院やイギーよりはそうだと思いますが、私はもっと火力があって支援もできるアヴドゥルを優先した方がいいような気がします。
あ、ヴァニラ・アイス戦で庇ったのが間違いって言っているわけではありませんよ。
あの状況でポルナレフを守れるのはアヴドゥルだけだったから、必要な犠牲だったと思います。

>>彼は弱いから守られていたんではなく、守らなきゃいけない人だから守られていたんだと思いますが。
>>ポルナレフは決して弱いキャラクターではありませんよー。

ああ、誤解を招くような記述をしてすみません。私もポルナレフは強いと思っています。ただスカーを生かす形にする例として、彼が一番わかりやすく伝わるかなと思ったんです。
普段のポルナレフはお調子者で、年長二人からはともかく年下の承太郎や花京院にすら邪険に扱われるシーンもありますからね。コメディーリリーフとしては共通すると思っていました。(もっとも承太郎はポルナレフ以外にも態度が悪いですが)

確かにヴァニラ・アイス戦でブチギレモード入った時の彼はすごく強かったですからね。
クリームも大抵えげつないのに、最終的には承太郎の助けを借りずに倒していますから。DIOのためならどんな残忍なことでもするヴァニラ・アイスも、ポルナレフの実力に敬意を払っていましたから。

>>アブドゥルさん「守らない」って言ってたけど、あれは「自分を守らなくていい」と言ってるようにしか思えなかったし。

ああ……なるほど。あの言葉にそんな意味があったとは……また一つ勉強になりました。

>>花京院はエメラルドスプラッシュの火力の弱さがネックになっていたけど

え……瀕死の状態で撃っても時計塔を破壊するくらいの破壊力があるのに? まああのメンバーの中では破壊力で見劣りする印象は否めないですけど。実際にDIOには防がれていますからね。
花京院には生きてほしかったですね。(個人的な話になりますが花京院は3部の主人公側の中では一番好きなキャラクターです)

**エリカの話**

妹分を出すなら確かにカイザー亮はいいと思います。身内だからこその厳しさという構図にすればベアトリクスの印象を必要以上に悪くする必要はなくなります。いい案を頂きありがとうございます!!

追記 エンヤ婆に関して

ああ、当時はボスでも一撃粉砕して良かったんですね。これはジェネレーションギャップという奴か。
承太郎の抜け目なさを描写していたら尺が足りなくなったのはしかたがないですよね。
それにエンヤ婆は持久戦に強いから戦略的な意味ではむしろあれくらいあっさりの方がちょうど良かったのかも……納得しました。

カテゴリー : ストーリー スレッド: プロットの作り直しに関して

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