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作中の障碍者の扱いについて。の返信の返信の返信の返信

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作中の障碍者の扱いについて。の返信の返信の返信(元記事)

そうですね、まず、厳しいようですが「自身の常識が相手にも通じる」とは思わないほうが良いでしょう。
私はゲーム関係の仕事をしていますが、このところ同人関係には触れる機会がほどんどなかったのもあって「かわた少女」なるものに覚えはありませんでした。
調べてみて、「ああ、海外で作ってたエロゲか、完成してたのか、アレ」くらいには思い出しましたが、内容なんてまったく知りません。
そして、これも厳しいようですが、
> そして、読み終わったとき、僕は決めたのです。
> 「主人公にはバッチリ生きづらさを抱えてもらって、それを克服してもらおう」と。
> それこそが、物語におけるカタルシスにつながるのではないかと思います。
そういうイメージがあるだけで、ふわっとした雰囲気を指して言ってませんか。
「少女が障害を克服する」これを面白いと定義して、ではどう書くかというのをわかってないように思える。
だから、まず現実としてどうかって事じゃなく、創作として物語の理解を深めるのが先ではないですか、という事を言っています。

障害者を扱う以上、その「障害者」が何を意味してるのかを考えるべきでしょう。
なんのヒネリもなく「生まれつきハンデのある人物」と考えるのであれば、私が言うような「才能ない人の努力」という物語が生まれます。
でも、「ハンデある人」は障害者の一側面でしかないですよね。
例えばちょっと意地悪に「行動しない言い訳を持ってる人」でもいいと思うんですよ。何をしても自身の障害を言い訳にして動かない、それで同情を買って生きているというアンチテーゼを書いても良いと思う。
このように「言い訳」と定義すると障害者の物語は「才能ない人の努力」にはなりません。
「負け犬が勇気を持って一歩踏み出す話」とかに向いてますね。「ダメ人間が立ち直る話」のほうがわかりやすいか。

「障害者」という言葉を漠然としたイメージで語っていて、しかし実態を知っているからこそ、そのイメージに具体性があるかのように誤解していると思う。
いや、「現実」の話をすれば、少なくとも私よりスレ主さんのほうが理解あって詳しいと思う。
けど、「創作」の話をすると、それはまったく違う。理解はあっても創作としての具体性がまるでない。
だから、曖昧なイメージを口にして「それがカタルシスに繋がると思う」と書かれていても、すみませんが私に言わせれば「それはただの希望的観測で、カタルシスにつながって欲しいなーと言ってるに過ぎない」と答えます。

> うーん。気分として面白くないかでいえば、なんてことないです。「そういう意見もあるんだな」くらい。
だから。
「そういう意見もあるんだな」は現実の話。
創作として「弱者を踏み台にして主人公の活躍を書く」だなんて物語は面白くないよ。
コレを面白く書くのであれば、テーマを障害から別のところに置かないとダメでしょう。
私は、「障害者についてどう思うか」という話をしているのではなく、「創作としてどういう物語が面白いか」を話しているのです。
現実の作者の周囲に登場人物のモデルがいるとして、これは別に問題ありませんが、それを創作として面白く仕上げるというのは「現実」とは別の話なんですよ。

ラノベで純文学ベースの私小説スタイルって駄目ですか?
うーん……
まず。
「純文学」というのは、大衆小説よりも純粋に芸術性を追求した文学作品のことを指します。
なので、余計な事を言ってしまうかもしれないけど、官能小説などは一歩間違うとエロスを追求した芸術作品になるので純文学にカテゴライズされることもあります。古い例としてはマゾッホやマルキ・ド・サドなど性的趣向が偏ってるタイプの作品とかね。
その例から非常に偏見に満ちた言い方をすると、純文学というのは変態にしか書けません。
そして、その特質上、エンターテイメントとは真逆の方向性であって、芸術性とエンタメの両立はできるけど両立したらそれはもう純文学ではありません。「純粋に追求」していないので。
ようするに、「ラノベで純文学ベースの…」という発言は、「国立美術館にアニメのセル画を置いたらまずいかな?」と言ってるようなもので、それ違うよね、という事がわかると思う。
同じ絵だけど置く場所違うよね、と。

そして、さらに厳しい事を言うようだけど、
まあ、これは自分の経験談でもあり、他人の様子を見てきた事でもあり、よくあることで、別にスレ主さん個人を批判しているわけではないと理解してもらいたいのだけども、
そもそも、「ラノベで純文学のような」とか「ラノベで一般文芸みたいな」とか「ラノベで大人向けの」とか言う輩は、100%とは言わんけど9割は単なる逃げ口上で、エンタメが書けないから「コレは一般向けの純文学で大人向け」と言ってるに過ぎない事が多いです。
純文学の私小説が書きたいのなら、純文学というジャンルで勝負しましょう。
ラノベに純文学を混ぜるなんて止めといたほうが無難です(ただ、前述したけど作者が本当の変態ならやってのけると思う。それは読んでみたいし、いずれ登場する事もあるかもしれない)。

端的に「ラノベで純文学ベースはダメか」という質問に答えれば、
上で否定しているような事を書いているけど、ダメではありません。
ダメではありませんが、エンタメしなければラノベではないので、そもそもラノベでなければラノベとして受け入れられないのは当然のことだと思います。
そして、純文学というのを止めて「私小説」というものだけで考えると、これもダメではありません、としか言えないです。
不可能ではないと思うし、うまくすればできそうな気はする。
けど、ラノベっておそらく「小説」という文章媒介の中で最もエンターテイメント性が高いジャンルだから、現実に沿った私小説との相性は最悪だと思う。
それこそ小説より面白い現実を生きてる人でなけりゃ、その体験談をラノベで私小説にするだなんて難しいんじゃないかな。
つまりさ、人物にしろ出来事にしろ「現実」を参考・モデルにしてるけど、組み立てる小説内ではエンタメ重視の「創作」なんだから、エンタメの創作が面白ければ面白いほど、モデルの現実と創作した作品とで乖離は酷くなるよね。
その私小説を面白く書こうとするほど嘘っぽく現実味のない出来になって、私小説の良さを殺した作品で、全体として面白くない出来栄えになると思う。

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スレ主 壱番合戦 仁 投稿日時: : 1

>>だから。
「そういう意見もあるんだな」は現実の話。
創作として「弱者を踏み台にして主人公の活躍を書く」だなんて物語は面白くないよ。

 ごめんなさい。そうですよね。それじゃ面白くないよね?っておっしゃいたかったのに、何言っているんだろう、僕。

>>「少女が障害を克服する」これを面白いと定義して、ではどう書くかというのをわかってないように思える。
だから、まず現実としてどうかって事じゃなく、創作として物語の理解を深めるのが先ではないですか、という事を言っています。

 まさにその通りです。あの作品の良さをどう自作に落とし込むかが、全くわからなくて困っています。すみません、それなりに理解していたつもりでしたが、判っていたのは現実の事情だけだったみたいです。ええと、他作品の長所を取り込む方法を教えていただけませんか?
 あと、やっぱりまだまだふわっとしたイメージしかないので、具体性を持たせたいです。何か方法を教えてください!

カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: 作中の障碍者の扱いについて。

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