世界観とキャラの双方を個性的にする方法の返信
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世界観とキャラの双方を個性的にする方法(元記事)
このサイトのどこかで、同じ作品では世界観とキャラクターのどちらかしか個性的にはできないというようなことを言っていて、なるほどなと思ったことがあります。
たしかに、例えばSF小説の冒頭で並行世界を自由に行き来する主人公の視点が様々な季節や場所、状況へと移ろい、読者が混乱しているといったような状況で、鯛焼きを盗んで逃げてきた少女と出くわすようなことがあっても、テーマがばらつくだけで面白くないのは想像がつきます。実際、無理にそうした人物を出して、取ってつけた感のあるロボアニメなんかを見たことがあります。確かに世界観が個性的でも言動の背景よってキャラクターに深みを持たせることくらいはできるかもしれませんが、ソーシャルゲームなどによくあるような、シルエットだけで誰か分かるような人物を登場させられるのは、その世界観が(ヨーロッパとかサバンナとか)ある程度見慣れたものであるか、仕組みの曖昧であるものに限られるのかもしれません。
しかしながら自分としては人物の奥行きもさることながら、なるべく複数の「属性」が組み合わさった強烈なキャラクターを作りたいのと、また世界観もSFとまではいかなくともセンスオブワンダーを重視した一捻り加えたものを作りたい訳で、それらを両立させるためにどのような手法を取るべきなのか、それともそれを成し遂げたい欲求は幻影に過ぎないのか、教えていただきたく思います。
世界観とキャラの双方を個性的にする方法の返信
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 2
>同じ作品では世界観とキャラクターのどちらかしか個性的にはできない
ふ~ん、そんなことが書いてありましたか?
それはたぶん、
特異な世界観と特異なキャラ。
それらを冒頭から同時に読者につきつけてしまうと、かえって両方の特異性がぼやけてしまうのと、いわば非常識の二乗みたいな状態なので混沌としすぎて物語に入りにくくなってしまう。
そんなようなことを言いたいのではないかと思います。
そういう場合の対処法としては、特異な世界観と特異なキャラを読者に見せるタイミングをずらせばよいのではないでしょうか?
一例としては。
1)ストーリーの冒頭では、読者が親しみやすい普通の日常や社会を舞台として描き、その中に特異なキャラを登場させる。
2)序盤ではそのキャラの突飛とも見える行動に、周囲は振り回される。
3)読者が特異なキャラに慣れてくるタイミングをはかり、一見平穏な世界観に隠された大きな秘密などを徐々に示して、世界が崩れていく流れをつくる。
4)狂ってしまった世界の中で、特異なキャラの力が発揮されるようになる。
で、この場合、特異なキャラの方の位置づけは、
A)実は世界の秘密に最初から絡んでいたことが、後で明かされる。
B)世界の秘密とは無関係だけれど、日常世界では浮いてしまうような突飛な個性が、崩れていく世界と戦うための有効な武器となっていく。
こんな作り方が考えられます。
読者の嗜好や心理についてよく考える必要はあるでしょうが、幻影というほど難しくはないと思いますよ。
カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 世界観とキャラの双方を個性的にする方法