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便利な設定 (No: 1)

スレ主 ライト 投稿日時:

世の中には何らかの物語上の展開をする上で「便利な設定」と「不便な設定」があると思われます。特に異能力モノと恋愛コメディにおいて、どの設定を用いるとどのようなことが可能になり(=便利であり)、どのようなことが不可能になる(=不便である)かということを、出来るだけ多く具体的に教えてもらえればと思います。

一般的に脚本術で教わることというのは、たとえば最終の形をイメージした上で、やりたいことを決め、ログラインを決め、それに合った設定を決め、劇中の出来事を決め、情報を開示する順を決め、…といういわば包括的で概念的なことだと思います。

しかしながら実際は、上記のような脚本術が提示する手段に従っても「どのような設定でも意外性さえ与えてしまえば面白くなる」というわけではなく、
たとえばバトル漫画には転校生の主人公に二人の仲間がいてボケとツッコミを担当しながら世界観を説明しているだとか、恋愛漫画には主人公に幼馴染の顔が広い友達がいて情報を拾ったり主人公の悩みを聞いたりと万能な役割を果たしているだとか、
そうした「設定をテンポ良く説明するための設定」「展開を進めるため/面白くするのを助ける設定」がしばしば見受けられ、物語の面白さを作る上で不可欠であるように思えます。

おそらくそれが脚本術の本に載っていないのは事例が具体的すぎるからだと思いますが、もしこれを「異能力バトルモノ」「恋愛コメディ」のような比較的狭いジャンルの話に限定した場合、重要なもの/基本的なものに関してはかなり少なくなるとおもわれるので、
この二つのジャンルに関して、「特定の展開を起こす際にどのような設定があると便利/不便なのか」「どのような設定があると起こせる事件の幅が広がるか」といったこと、もしくはそれらを考えつくには何をすればいいか、を、用途ごとにできるだけ多く教えてください。

カテゴリー: 設定(世界観)

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便利な設定の返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 0 No: 1の返信

投稿日時:

身も蓋もないけど、「やりやすい設定」は作者の好みによるし、作者がやりたいことによる。

でも、うーん。
これは完全に私見なんだけど、設定と言っても「物語の設定」と「物語を彩る設定」の二種類があって、
例えば「物語の設定」はドラえもんなら「未来から来たロボットがいろんな道具を出してくれて主人公を助けたり諌めたりする」って感じの設定で、でも別に「未来から来たロボット」じゃなく「魔法世界から来た使い魔」とかでも「魔法の道具を出して主人公を助けたり諌めたりする」って展開は出来るわけで、この設定をいじっても、あくまで 作者が表現したいこと は表現できるのよ。
でも 表現したいこと は出来る話になるけど「未来から来たロボ」と「魔法世界の使い魔」では話が変わっちゃう。
そのどっちがやりたいかっていう作者の好みに強く依存するから、「物語の設定」、つまり物語の根幹にある設定ってのは作者次第で やりやすさ は大きく変わる。汎用的にコレってのはない。

一方で「物語を彩る設定」は、例えばドラえもんなら「猫型ロボット」とか「ポケットから道具を出す」とか「のび太はジャイアンにいじめられてる」とか。
これらは物語の中でとても重要なポジションのように思えるけど、物語の中で特定の役目を担っているから重要に思えるだけで、実はその役目を果たせるなら何でもいい。非常に自由度が高い設定になる。
例えば「のび太はジャイアンにいじめられている」というのは、のび太がドラえもんに助けを求める = 道具を出してもらうって展開にするための設定なので、エピソードによっては「スネ夫に自慢された」とか「しずかちゃんに幻滅された」とか、次の展開にバトンを渡せるのならどんな設定でもいい。
というかジャイアンの性格設定自体、映画とテレビと漫画とでは微妙に違うわけで。

とすると、スレ主さんの質問に答えられるのは「物語を彩る設定」のほうで、えーと、具体例を出したいけどゴールも何もない状態では具体例は出せないな……。
「最終的にこうしたい」もしくは「次はこういう展開にしたい」という目的地があて、「そのためにこういう設定を利用する」って話の中で、その「設定」の便利さはって議題になってると思うんだけど、
てことは「目的地」がわからんと、右へ誘導するのか左へ誘導するのかわからん中で誘導しやすい設定はなんですかって聞かれてもわからんというか。

まあ、結局テンプレなんだよなぁ。
テンプレは展開が似てるわけで、展開の誘導の仕方も似てるわけで、細かい設定は違うけど結局は同じように誘導してるから似てくるわけで、それら作品の共通する部分をつまんでみると、「便利な設定」ってのは見えてくる。
例えばよくある異世界転生ものだと、序盤で主人公は力を隠すパターンとすぐにバレる・隠さないパターンがあるけど、だいたいギルドマスターか王族貴族の偉い人かに目をつけられて、難題を押し付けられたりする。
正体を隠したままでも、ギルドマスターの友人が他国の貴族で、その貴族の娘がトラブルを抱えてギルドマスターを頼って来るが、ギルドマスターは主人公が適任だと言って特別依頼をする、とかさ。
この例は、つまり「序盤で有力者の後ろ盾を得る」って展開で、そのための「有力者」って設定がギルドマスターなのか王族なのか貴族なのかに違いがあるだけで、「有力者の後ろ盾」って設定は非常に便利な設定になってる。
以降はその「有力者」を起点にして「問題事」っていう物語を作れるからね。

それで言うと、要するに物語の「次のポイント」に進むための展開にしやすい設定が「便利な設定」で、それは流行作品や自分が好きな作品から読み取るのがいいと思う。
こういうのは好みもあるけど流行り廃りがあるから、本当に流行から学んだほうが良いと思うよ。
例えば「強気なツンデレヒロイン」ってキャラは凄く便利だったのよ。主人公がどんだけ消極的な人物像だったとしても「ヒロインが強引に物語に引き込む」から、ツンデレヒロインがいれば誰でも主人公になれた。超流行ってた。
でも、近年はあまりツンデレヒロインって言うほど多くはないでしょ。昔は覇権アニメの大部分がツンデレ要素ありだったんだけども。
というのも、昨今は「主人公が特別な人間」だったり「特別な能力を自覚してる」だったり、主人公は自分から考えて動くから、強引に引っ張ってくれるヒロインは便利だけど逆に用途が限られてしまう(消極的な主人公orサブキャラと絡ませないと活かせない)から、最近は以前ほど便利じゃなくなったのよね。
だからこそ別用途でも使えるんだけど、まあそれは別の話。
なので、流行り廃りもあるし、そもそも
>「特定の展開を起こす際にどのような設定があると便利/不便なのか」
その「特定の展開」がわからん状態じゃあ、なんとも回答しにくい。

「特定の展開」の例として挙げられてるものに答えると、
>「設定をテンポ良く説明するための設定」
よく言われるのは、無知なキャラを入れること。
何も知らない主人公に、優秀なヒロインが説明するとか、無知な後輩キャラに主人公が教えるとか。
ただこれは「説明をする」ということでキャラの間に上下関係を描写できるから、どっちかっていうとそういう描写のために使った方がいい。
あからさまな説明キャラだと芸がないので、汎用的だけど好んで使うものでもないと思う。
ページに限りがあるとか別の伏線のためのシーンであるとか、説明のためだけに使うことはあんまり無い。

>「展開を進めるための設定」
展開を進めるための設定は、前述したけどその「展開」が何であるかがわからんと具体的には言えない。
けど、汎用性のある設定としては「進行役を作る」というのがある。
これも前述したけど、以前のツンデレキャラがそれだった。例えば教師だとかリーダーだとか「次は何をするぞ」と設定的に強制力を持たせられるキャラがいると、展開に詰まってゴチャッとしても「何してんだ、次行くぞ!」で進められる。
程度の差こそあれ、こういうキャラが一人いると凄く助かる。
ゴチャつきやすいギャグ系の漫画だと注意して見てみるとほぼ必ずこういうキャラはいたりする。
ギャグ系はギャグですぐ道が反れるから、パッと元の道に戻してくれるキャラは必須級。

>「面白くするのを助ける設定」
真逆の要素を入れること。
「命は大事、キャラが死ぬなんてやだ」って思ってるのなら、「残酷な殺し方をする冷酷な殺人者」とかを出さなきゃ。
「命は大事だ」って思ってる主人公側と、「命は弄んでナンボ」って思ってる殺人者が衝突するから話は面白くなるわけで、同じように、「恋愛するのって大変」って思うなら「恋愛しまくりのイケメン」を出さないと「イケメンは簡単に言うけど、それが出来ない自分」っていう大変さを表現できない。
こういう真逆の要素、恋愛の例で言えば「イケメン」を出さないと、主人公にとって恋愛の大変さは、異性と話をすると緊張して失敗してしまうとか見た目が悪いからとか、そういう読者的に知りたくもないどーでもいいことを延々とウジウジ語るだけになってしまう。
「イケメン」を出せば、イケメンが恋愛講座をしたり、このイケメンを前述した「進行役」に仕立てて主人公を強引に異性と二人きりにしたりして、そこでとんでもない失敗をしたとしても「イケメン」がいることでそれを笑い話にできる。
書き慣れてない人は、割と「書きたいこと」に集中して書きたい要素ばっか詰め込むから、それを効果的に表現するための「真逆の要素」はほぼ入れてなかったりする。
とはいえ、じゃあ「ホラー」には笑いの要素を入れた方がいいのかって変な話にもなるから、書いてる作品の「面白味」「見どころ」そういうのを良く考えないと失敗したりもする。

ドライアングラー (No: 3)

投稿者 ごたんだ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

君は 誰と ミスをする
明日 それも昨日と同じ
君も 誰も ミスをする
クビにするよ 勘弁

慌てて起きて
まだ起きないんだと思う
わたし
電話で言いわけより
忘れる方がずっとたやすい自分が悔しい

寒いよ
サイフだけど 持ってないとか
回るけど側にいけないとか
暖かい羽毛布団

今すぐ ホット ミー
朝ごはんなら 食べてない

便利な設定の返信 (No: 4)

投稿者 あまくさ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

>おそらくそれが脚本術の本に載っていないのは事例が具体的すぎるからだと思いますが、

実際そうなので、こういうことはあまり一般化しようとしない方がよいと思います。
で、具体的な事例とは何かと言うと、物語の場合、要するに主人公に何をさせたいかということです。そこから逆算して、その目的に誘導しやすそうなきっかけを考えるだけです。

例えば、その地方を治めている王族なり貴族なりがいるとして、その一族にお家騒動があり、巻き込まれて苦しんでいるお姫様を助けるという感じの物語を書きたいとしますね。
ならば序盤にお姫様が敵対する勢力の差し金でトラブっているところに主人公が遭遇し、助力するというエピソードを作ればスムーズではないですか?
トラブルの内容は何でもいいわけで、例えばお姫様が重要な用件で別の貴族の領地に向かおうとしている途上、事故が起こって立ち往生してしまうとか。その事故が実は敵対勢力が手を回して起こしたことだったとすれば、

A)助力することによって、主人公はお姫様の信頼を得ることができる。

B)トラブルについてお姫様に事情を聞いたり、先の展開の中で調べてまわったりすることによって、事件の背景にあるお家騒動の詳細がわかる。

少なくとも、こういう一石二鳥が期待できます。

>「特定の展開を起こす際にどのような設定があると便利/不便なのか」「どのような設定があると起こせる事件の幅が広がるか」といったこと、もしくはそれらを考えつくには何をすればいいか、

1)特定の展開、イコール、主人公に何をさせたいのか? と考えてみる。

2)1に誘導しやすそうなエピソードを作る。そのエピソードは、きっかけとして1に軽く引っかかる程度でよく、それほど核心に迫るものでなくても可。

これだけだと思います。

こういうのを状況に応じて3分くらいでぱっと思いつく練習を、日頃しておくとよいかと。

追記 (No: 5)

投稿者 あまくさ : 0 No: 4の返信

投稿日時:

再掲。

A)助力することによって、主人公はお姫様の信頼を得ることができる。

B)トラブルについてお姫様に事情を聞いたり、先の展開の中で調べてまわったりすることによって、事件の背景にあるお家騒動の詳細がわかる。

加えて異能力バトルものなら、トラブルが敵の特殊な異能力によって引き起こされたとすることもできますよね。それは、最終決戦の伏線にもなり得ます。

便利な設定の返信 (No: 6)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

「異能力バトルモノ」「恋愛コメディ」に関して、「特定の展開を起こす際にどのような設定があると便利/不便なのか」「どのような設定があると起こせる事件の幅が広がるか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あー・・・・ホンマにジャンルによるけど、「異能力バトルモノ」で面白かったやつだと【異能力者同士が殺し合わない事】【異能者がその社会に溶け込んでいる事】だったわ。

殺し合わないから、前回は敵側だったメンツが今回は味方になったり、味方として見た時におもしろいキャラ付けが出たりする。キャラの造形が深くなるねん。

確定申告に追い回される異能者VS税務署に雇われた異能者みたいなネタもあった気がする。

「異能力バトルモノ」は異能者同士の殺し合いになりがちだし、殺したら新キャラ補充しないとだから、殺伐とする割に愛着を抱きにくく、推しキャラの死亡以降は飽きやすい感じがあるわ。

西尾維新ファンとか麻耶雄嵩ファンとか、そういうのが大好きな人も多いけどね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「恋愛コメディ」だと、なんといっても【ワガママ金持ちお嬢様】ですね。

学園祭とかも彼女のポケットマネーで準備金額が2桁は跳ね上がるので、大規模に出来るし、一番人気の出し物に「賞金を出す」とかやれば銭ゲバは燃えます。

夏だとビーチの貸し切りや別荘、キャンプできそうなロッジの貸し出し、冬だとスキー場の別荘なんかの【自分の懐を痛めない外出】ができます。

恋愛でも何でも課金できるとグレード上げやすいねん。

便利な設定の返信 (No: 7)

投稿者 みね子 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

こんにちは。

おすすめの本を紹介します。

「新しい主人公の作り方 アーキタイプとシンボルで生み出す脚本術」
http://filmart.co.jp/books/playbook_tech/2013-2-27wed/

この本の中に、” ヴァージン、娼婦、母/女神、愛人/王、ファム・ファタール、暴君、老婆、魔女、守銭奴など多数のアーキタイプ”の説明があります。

どんな場面にどんなキャラが必要なのか、そのキャラはどのような役割を果たすのか、というのを説明しています。
例えば”老婆”というのは年齢や性別を指しているのではなく、第1ターニングポイントにある二股の道の中間に立ってアドバイスをする者……のような。
本ではもっと詳しく具体的に書かれています。

こちらに書かれていることを眺めるだけでも、設定の具体的なメリット・デメリットを網羅的に把握できると思います。
参考になれば幸いです。

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タイトル:便利な設定 投稿者: ライト

世の中には何らかの物語上の展開をする上で「便利な設定」と「不便な設定」があると思われます。特に異能力モノと恋愛コメディにおいて、どの設定を用いるとどのようなことが可能になり(=便利であり)、どのようなことが不可能になる(=不便である)かということを、出来るだけ多く具体的に教えてもらえればと思います。

一般的に脚本術で教わることというのは、たとえば最終の形をイメージした上で、やりたいことを決め、ログラインを決め、それに合った設定を決め、劇中の出来事を決め、情報を開示する順を決め、…といういわば包括的で概念的なことだと思います。

しかしながら実際は、上記のような脚本術が提示する手段に従っても「どのような設定でも意外性さえ与えてしまえば面白くなる」というわけではなく、
たとえばバトル漫画には転校生の主人公に二人の仲間がいてボケとツッコミを担当しながら世界観を説明しているだとか、恋愛漫画には主人公に幼馴染の顔が広い友達がいて情報を拾ったり主人公の悩みを聞いたりと万能な役割を果たしているだとか、
そうした「設定をテンポ良く説明するための設定」「展開を進めるため/面白くするのを助ける設定」がしばしば見受けられ、物語の面白さを作る上で不可欠であるように思えます。

おそらくそれが脚本術の本に載っていないのは事例が具体的すぎるからだと思いますが、もしこれを「異能力バトルモノ」「恋愛コメディ」のような比較的狭いジャンルの話に限定した場合、重要なもの/基本的なものに関してはかなり少なくなるとおもわれるので、
この二つのジャンルに関して、「特定の展開を起こす際にどのような設定があると便利/不便なのか」「どのような設定があると起こせる事件の幅が広がるか」といったこと、もしくはそれらを考えつくには何をすればいいか、を、用途ごとにできるだけ多く教えてください。

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