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主人公が戦う理由ないし戦える理由 (No: 1)

スレ主 リーム 投稿日時:

こんばんは。
リームと申します。前回の質問は様々な意見をいただき、ありがとうございました。

今回も現在構想中の「異世界転生モノ」について、皆さんの意見を聞きたくスレッドを立ち上げました。

タイトルの通り主人公が戦う理由なのですが、正確に言うと「一般人だった主人公が、何故、生死をかけた戦いができるのだろうか。それができるほどの強い動機や目的はどういったものだろうか」ということです。

本音を言いますと「異世界転生」以前に元は一般人「巻き込まれ主人公」が書くのが致命的に苦手で、実際に作品を見てるときはそうはならないのに、いざ自分が書くと「そもそも何で元は一般人だった主人公が、命がけの戦いにすぐに参加できてるのだろうか」「殺したり殺されることへの恐怖は無いのだろうか」っという思考になってしまいます。

そのため「元からその世界で生きてきた」とか「元々、命のやり取りが非日常ではない世界観(ファンタジー世界もしくは世紀末等)」ということで深く考えなくて済む、自発的なタイプの主人公を主に書いてきました。

しかし、読者と同じ目線に立てる、成長を描ける(最初から無双してるのが多いですが)故に親近感が持てると、巻き込まれ主人公には数多くの利点があるのも承知してます。

現時点での構想では主人公は女性で
・現実世界では中3でちょうど受験生
・文武の才能はある方で、努力も怠らないが中々結果が出ない(中の上止まり)
・両親が社会的地位のある職業で、期待が大きくスパルタ教育を受けてきた
・その反動で欲というか負けん気や闘争心が薄く、他人との競争が苦手になる
・故にコミュニケーション能力は高くない。コミュ障一歩手前。
・期待に応えたいという気持ちはあるが、気負いすぎて空回りすることがほとんど
・周囲からの評価は極端で「能力があるのに手を抜いてる」「ノミの心臓」から「平和主義」「繊細で優しい」等
・最終的に無理が祟って事故死or悲観して自殺、そのまま異世界へ召喚される。

とまあ、見事な豆腐メンタル主人公なのですが スタート地点が非常に低い上に明確な目的が無いため、ここからどう戦いの覚悟持たせるかを考えています。
私なりに過去の作品を参考に、いくつかパターンを考えてはみました。

1.実は命のやり取りを何とも思わないサイコパスだった
これは昨今の異世界転生でよく見る気がします。コミュ障故に他人の生き死ににも無関心だから冷酷になれるという(単に描写不足のだけの気もしますが)もしくは生前の無欲さは自分の本質を無意識に抑えつけてたからとか。ここまで書いてなんですが、あまり使いたくはないです。

2.初陣で心をへし折り、修羅ルートへ
私がよく使っていた主人公の過去の挫折や暗い過去を、初陣に持っていき「もう戦うしかないんだ……」と豆腐なメンタルに鞭打っていく。シンジ君かな?

3.戦闘時は別人格が出てくる
異世界転生ですが異能力バトル要素もあるので、能力発動時には好戦的な人格が現れて大暴れするという闇遊戯スタイル。上記の修羅ルートから別人格を形成したパターンや別人格を向き合っていくストーリーにするなど、工夫の余地はありそう。

4.好きな人を守るため
王道のボーイ・ミーツ・ガール。この場合は逆ですが……。他にも修羅からの脱却として新しく芽生えた戦う理由と覚悟としても使えるでしょうか。

と、色々長くなりましたが 「日常から非日常へ変わったときに、主人公はなぜ戦いの覚悟を持てるのか」 これに関して皆さんの意見を聞かせてください。
よろしくお願いします。

カテゴリー: キャラクター

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人気回答!主人公が戦う理由ないし戦える理由の返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 6 No: 1の返信

投稿日時:

端的に一言で答えれば、「戦わざるを得ない状況にする」というだけです。

主人公が戦うに至る理由や動機づけも良いですし、一般人主人公じゃなく冒険者主人公と戦闘が日常であるという設定でも良いでしょう。
しかし、結局のところ理由があっても変なものは変です。
例えば4の「好きな人を守るため」というのは、そういう動機があっても実際行動に起こせるかというのは別問題で、コレだけだと、理由付けがちゃんとしてあっても書いてて納得できない事があったのではないかなと思います。
――というか、納得できていたなら「巻き込まれ型」が苦手って事もないだろうし。
つまりは「好きな人も守るため」に戦うけど、「そんな簡単に命のやり取りができるようになるわけ?」という疑問が生まれるわけでしょうから。

なので、正直、理由や動機づけは割と設定寄りのフレーバーで、「戦わざるを得ない状況」を作るほうがずっと大事です。
例えば、「今あなたは凶悪な殺人鬼から逃げています。手には武器になるものがあるけど、殺人鬼に敵うわけないので逃げるしかありません。しかし、逃げた先は袋小路でもう逃げる事ができない。助かるためには立ち向かうしかない。勝てなくとも一撃を与えてスキを作れば逃げられるかもしれない」となれば、ただの一般人や普通の高校生あるいはか弱い女性であっても「戦う」という選択肢に違和感はないでしょ?
何故なら、「戦わないと死ぬ」からです。それ以外の選択肢がないので、窮鼠猫を噛むように自然な展開になります。
どんな理由・動機づけであっても、「戦わざるを得ない状況」がちゃんと書かれていれば問題ないし、逆にしっかりした理由があっても「状況」が作れてないと違和感が残ります。
そして、「普段から戦いに慣れてる人物像」だと、その「状況作りが楽だ」というだけの話です。
戦い慣れてる主人公なら、ヒロインの「きゃー助けてー」から戦闘に入れるけど、戦いとは無縁の主人公だと「戦闘以外の選択肢がない状況」にしないと不自然になる。

サイコパス系の主人公は設定だけでそれらをクリアしてるので、優秀な設定だとは思うけど、優秀すぎて二番煎じだとやっぱり御都合主義に思えてしまうね。
私が言ってることは「2」の案に近いけど、2の「戦うしかないんだ」という回答は「戦わざるを得ない状況」の一つに過ぎないので、もっと柔軟に考えたほうが良いだろうと思う。
殺人鬼の例は「生存本能」に訴えかける「せざるを得ない」なので、例えば……Fateの主人公衛宮士郎は「正義の味方になりたいと思ってる」という特徴があるので、その信念を刺激されると「命のやりとりに参加しない選択肢はない」ので、彼にとっては「せざるを得ない」わけですね。他に選択肢はないので。
このように、「信念」ないし「欲望」などキャラクターを象徴する何かがあると、そこを刺激するだけで「せざるを得ない」は作れるので、そういったものを作ると楽です。
例えば「危険をおかしてでもセクハラに生きるエロ小僧」という主人公像の場合、エロが絡めば危険地帯に飛び込む事に不自然さはありません。
よくあると思うのは「性欲」「金銭欲」など欲望に関する特徴ですね。
そうした特徴が一切ない場合、人間には必ずあるだろう「生存本能」に訴えかける状況作りになるので、リームさんが提示した2のような「追い込まれて戦いに向かうことになる」という作りになります。

つまるところ、「状況作り」が大事です、という話でした。
楽なのはやっぱ「生存本能」に訴えかけるタイプですね。漫画GANTZなど、生き返るために戦う、戦わなければ死ぬ、という設定にしちゃえばキャラクターは性格性別年齢を問わず戦わざるを得ないですから。
ほんで、そうした状況作りを前提に「戦う理由・動機」といったものがあると、例えば「目的達成よりも主人公は好きな人を守ることを優先する」といったドラマが生まれたりするわけで、理由や動機は、私は「状況」に華を添えるフレーバーだと思っています。

主人公が戦う理由ないし戦える理由の返信 (No: 3)

投稿者 蛇鷲 : 2 No: 1の返信

投稿日時:

聴かれていることとはだいぶ違うかもしれませんし共感も得られないでしょうが少し。
武装勢力が素人を戦闘員にするとき、殺人への抵抗をなくすために無理やり人を殺させるそうです(少年兵を作るときは肉親や同じコミュニティの住人を殺害させ、帰れない立場に追い込むこともあるのだとか)。
他にも宗教や麻薬で罪悪感を消したり嫌悪をあおって敵愾心を募るのも古来から使われてきた方法です。
こういった少々ヤバめな方法で主人公の理性、罪悪感をまひさせて戦える人にするのはいかがでしょうか。
また一度人の捕食に成功した動物は相手の弱さ、狩りやすさを覚えて積極的に人間を襲うようになるという話もあるので、最初は不可抗力だったもののやったら意外と簡単で実もあったから続けられる、というのもありだと思います。

主人公が戦う理由ないし戦える理由の返信 (No: 4)

投稿者 あまくさ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

スタンフォード監獄実験というのをご存知ですか?
簡単に説明するとこれはアメリカのスタンフォード大学で1971年に行われた心理学実験で、大学生など21人の被験者に看守と囚人の役割をふりわけ刑務所内でのやりとりを演じさせたものです。実験期間は2週間の予定だったのですが、日がたつに従い看守役と囚人役の関係が予想以上に険悪になってしまっため実験継続は危険と判断されて6日目に中止されました。

現在ではこの実験結果について疑問や批判も提出されているのですが、それを本気で議論し始めると長くなるので私見を少しだけ述べておくにとどめます。
批判はこれまで実験結果が誇張され、いたずらに衝撃的に伝えられてきたことへ向けたものなのだと考えられます。しかしこの実験の本質は、一つには集団の中での同調圧力の問題。くわえて人間にはいやな状況に置かれたときに、無意識の自己暗示によって、自分はそういう状況がそれほど嫌いではないのだ、むしろ好きなのだと思い込ませようとする傾向があります。そう思い込むことにより、かなり気持ちが楽になるからです。
おそらくこういう心理は困難な状況に直面した時に自分の心を守るために無意識にスイッチが入るもので、動物としての生存本能なのだろうと思うんですね。

さて。
ここまではご質問について考える上で前提となる人間理解の話になります。簡単に言えば、人間はヤバイ状況に置かれるとわりと簡単に人が変わるものだと捉えておけばよろしいかと。
ただ、コラムやエッセイならば上記の実験などを例に出して説明すればすむでしょうが、小説はそれじゃダメなんですね。ストーリーを通して読者に伝えなければなりません。

そこで、ご質問の文面を読み返してみます。
挙げられている1~4を言い換えると、主人公に異世界で性格が変わったような行動をとらせる要因として、

1.主人公にはもともとそういう素質があった。

3.心の奥底にひそむ魔性(聖性でもよい)の発現。

2.ある状況から逃れるために(この場合は危険への対応)戦わざるを得ない。

4.求めるものを手に入れるために(この場合は好きな人を守りたいという願い)戦わざるを得ない。

順番をわざと変えたのは、1と3は内的要因、2と4は外的要因という共通点があるからです。
戦う理由は1・3と、2・4の組み合わせで作ればよい。そう考えると分かりやすいと思います。

次に主人公の性格設定の箇条書きを見てみますね。
拝見した限りでは内なる魔性・聖性といった要因は示されていないので、1の方が使いやすそうです。1は同じ内的要因でも超自然的な要素がなく、人間的な性格にスポットをあてている点が3と違うんですね。
そう考えると、

A)その反動で欲というか負けん気や闘争心が薄く、他人との競争が苦手になる

B)期待に応えたいという気持ちはあるが、気負いすぎて空回りすることがほとんど

C)周囲からの評価は極端で「能力があるのに手を抜いてる」「ノミの心臓」から「平和主義」「繊細で優しい」等

このへんが使えるのでは?
負けん気や闘争心が薄いのは何か(この場合は両親から受けたスパルタ教育)への反動。
気負いすぎて空回りするというのは、真面目で努力を惜しまない性格であることを示しています。
Cの評価もAに起因する部分が多いわけだし、ストーリーの冒頭で極端な評価が示されるということは、むしろ伏線になります。「能力があるのに手を抜いてる」や「平和主義」を強調するということは、物語の進展とともに主人公のそういう性格が変化していくことを予想させる感じがしませんか?

このように見ていくと構想されている設定は、豆腐メンタルに見える主人公が異世界でヒーロー(ヒロイン?)に変わっていくお膳立てはすでに揃っているように見えますよ。

主人公が戦う理由ないし戦える理由の返信 (No: 5)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

えっと・・・・いきなり人同士の殺し合いにするの?

===========================
転生主人公の【男】は割とサクサク殺す展開多めです。殺す行為のアシスト異能としてゲームみたいな補助が出るとかで、殺人=経験値みたいなすり替えで虐殺無双とか。
―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一転、女の子ものの転生者は・・・・何気に殺す展開は多め。ただし殺す対象は食糧です。
生きるためには殺すのも仕方ないよね。うん肉だって食べたいし、野菜だって命だし。みたいな生存競争としての殺害ものが多いです。

あと転生はトリップと違い、異世界のママに産んでもらうとかだと、女の子はウサギくらいなら解体できた方が素敵な嫁になれるよ★とママに解体を教わるとかありそうに思う。
農業高校や調理学校なら、場合によっては鶏の絞め方潰し方やバンビちゃんやウリボウを〆て食べる方法まで学ぶらしいから。

肉を食う、肉を食うために解体する、解体するために殺す、捕獲する・・・みたいなステップ踏ませては?

主人公が戦う理由ないし戦える理由の返信の返信 (No: 8)

投稿者 読むせん : 0 No: 5の返信

投稿日時:

さらに追加質問すると、殺害方法は物理一択のぶちゃぐしゃスプラッター前提ですか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みんな失笑の女の糞ラノベ展開として【婚約破棄】【ざまぁ】と呼ばれる展開がありますが。
【ざまぁ】される側———略奪婚する浮気者と泥棒猫ちゃんは総数の90%くらい処刑されます。殺されます。

禍根(かこん)は残さずサックリと★です。多くのヒロインものの物語や童話類・・・・・【白雪姫】【シンデレラ】【眠り姫】【ガチョウ番の姫君】【ヘンゼルとグレーテル】なんかの悪役は処刑されます。

白雪姫は継母に真っ赤になるまで加熱した鉄の靴を履かせ足が炭化するまでダンスを踊らせます。
シンデレラの義姉は目玉と舌をえぐり取られてしまいます(足の切断は自主的に行うので割合かつあい)
眠り姫は嫁ぎ先の義母に毒蛇責めをされかけますが、救助され逆に毒蛇責め返しに。
ガチョウ番の姫君は侍女に地位を乗っ取られてしまいますが、復権のちは姫に成り代わった侍女に「犯罪者の処刑アイデア」を発案させ、発言その通りの処刑をぶちかまします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ヨーロッパものの女性って【殺すほど苛烈なカウンター攻撃】展開、多いですよ?
乙女ゲーで悪役令嬢転生ものとか。

そういった作品にでてくる敵キャラ【ヒロインたん】は、標本にして飾っておきたいくらい【典型的なサイコパス】です。

・イケメンは攻略対象およびトロフィーであってコレクション対象。ゲーキャラであって人間ではない。

・邪魔する女(モブ)は殺していい。おじゃまぷよみたいなもんだからね。

・攻略対象はハイスペックであるべき、スペック(金持ちだとか高貴な家柄)を捨ててヒロインたんとの駆け落ち・・・・なんてヒロインたんはしない。スペックが好きなのであって顔だけでは足りない。
でも捨てるくらいなら殺しとく。他の女の手に渡るのは嫌。

・病的に嘘をつき、イケメンや周囲を洗脳したり、望む結果になるよう操る。嘘つく罪悪感はない。

・人を助けることはあるが、そいつを利用するため好意を得るための行動であり、完全に利害目的。善意はない。

・カリスマがあり、攻略対象イケメンの教祖として君臨する事がある。

・世界や人の生き死にを(乙女)ゲームとして軽んじているが、悪事がどうなるかは知っていて、隣国の皇子とフラグ建てるために戦争引き起こしたり、敵対している女を強姦されるよう誘導したりが罠ゲーム感覚でできる。

・人殺すの平気、むしろ私の邪魔する奴は死んでおくべき。

・計画に破綻が出ない程度に人を陥れて遊ぶ。略奪婚とかする。欲しい物を奪い取ることが快感。

・・・みたいな感じ。これ(ヒロインたん)と戦うなら、相手を殺す気で行かないと危険やねん。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
主人公ちゃんのパパ&ママも似たような性格ちゃうかな?

>>両親が社会的地位のある職業で、期待が大きくスパルタ教育を受けてきた

人の業績をかすめ取り、責任を他人に押し付けて生きてくることができた人間特有のやばい思考パターンを、他でもない主人公ちゃんなら理解できるだろうし、彼らを殺さないと自分はまた、生き地獄に囚われてしまう・・・とかなら殺す決意は湧きそう。自分を殺すんじゃあなくて、あっちを殺して生き延びよう的な。

主人公が戦う理由ないし戦える理由の返信 (No: 6)

投稿者 手塚満 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

剣と魔法の異世界へ転移・転生作品が数多く書かれるようになってから、異世界に行ったら戦うのが普通、みたいな常識(?)が出来ているように思います。それはそれで利用すれば、延々と戦う・戦える理由付けをしなくて済むメリットはあるだろうと思います。

ですが、「異世界はそういうもんだ」みたいにしておくのも、もったいない話だと思います。冒頭~序盤であれば、主人公の戦う動機・戦える理由が興味ある者であれば、いいツカミになります。そこを読者に「なるほど」と思ってもらえれば、主人公へ感情移入してもらえるはずです。

ですので、「そもそも何で元は一般人だった主人公が、命がけの戦いにすぐに参加できてるのだろうか」「殺したり殺されることへの恐怖は無いのだろうか」という疑問をお持ちになったのは、作品を面白くするチャンスではないかと思います。

お考えの主人公について列挙して頂いたものを、主人公の戦う動機・戦える理由で分類してみます。

A. 無関係な項目
> ・現実世界では中3でちょうど受験生
> ・故にコミュニケーション能力は高くない。コミュ障一歩手前。
> ・最終的に無理が祟って事故死or悲観して自殺、そのまま異世界へ召喚される。

これらは、少なくとも(異世界で)闘争的になれるかどうかに関連付けは難しそうです。

B.戦う主人公足り得る理由
> ・文武の才能はある方で、努力も怠らないが中々結果が出ない(中の上止まり)
→文武の才能アリで努力家ですから、(敵次第で負けるかもしれませんが)戦える素地はあることになります。

> ・両親が社会的地位のある職業で、期待が大きくスパルタ教育を受けてきた
→厳しい教育を受けてきたなら、能力が高いことが予想できます。

> ・期待に応えたいという気持ちはあるが、気負いすぎて空回りすることがほとんど
→期待に応えたい性分なら、戦ってくれと周囲に言われたら参戦しそうです。

> ・周囲からの評価は極端で「能力があるのに手を抜いてる」「ノミの心臓」から「平和主義」「繊細で優しい」等

C.戦いが苦手な理由
> ・その反動で欲というか負けん気や闘争心が薄く、他人との競争が苦手になる
→モロに「闘争心が薄く」ですから、戦いは忌避したい主人公でしょう。

総じて見ると、能力自体はありそうだけど、戦いたくない主人公。しかも、戦える理由は多彩で、対する戦えない理由は1つしかない。なんとか主人公を異世界で戦わせようと、あれこれ工夫した結果でしょうか。

極めて個人的な見解ですが、(元)一般人(でしかも10代)の主人公に戦う理由に説得力を持たせたいなら、戦えない理由が大事になってくると思います。強そうな敵が怖い、相手を傷つける/殺すのは嫌だ、自分も傷つく/死ぬのは嫌だ、戦いなんかより飯食ってたい/お茶飲んでたい/ゲームしてたい等々、数多と戦いたくない理由はあるはずです。

戦いたくない理由、意志、感情を乗り越えて戦ったら、キャラに勢いが付きます。ドラマにもなります。冒頭ならツカミになります。単に戦いに赴く(単純な盛り上げ)より、いったん逃げそうになってから(盛り下げ)、踏みとどまって戦い始める(盛り上げ)ほうがドラマティックですよね。そうするには、キャラが動かないと表現できません。

主人公の特徴として列挙してお出でなのは、全部、静的、スタティックなものですね。特徴なんですから、動的、ダイナミックでないのは当然です。スタティックな特徴だけで、「なるほど、これなら戦うのが苦手ながら、戦い始めるのも道理だ」と思わせる設定にするのは難しいと思います。なにせ書類審査してるみたいなもんですので。あるいは、論理的整合性を考えるような状況。

もちろん、戦える素地は設定しておく必要があります。それが、戦える理由と拮抗し、コンフリクトを起こすように持っていく必要もあります。例えば、主人公が訪れた村に敵襲があったとします。主人公は怖いから逃げたい。だけど優しいから村人を守りたい。敵は武装して強そうでもある。だけど主人公は一応の武術の心得がある。そうなるとジレンマですよね。

そういうケースでよくあるパターンが、例えば主人公が内心で戦わなくていい理由を列挙し始めると言うもの。自分とは無関係の村だ、自分にはこの先の目的がある、戦っても勝てないかもしれない、とかとか。ある種のフラグです。一生懸命、戦わないでおい理由を考えるのは、感情では(怖いけど)戦うべきだと思っているからです。

ジレンマに持っていければ、後は一押しで足ります。例えば、その村の幼い子が「助けて、お姉ちゃん」と縋り付いてくる。あるいは、自分より弱そうな子どもが主人公を守ろうと、怖いのに必死になって敵に立ち向かう。

あまりに具体的にしてみましたので応用性はないです。が、意外であって、しかし納得するような運びを考えてみてはどうかということです。なにせ、読んでもらわねばなりません。戦うのが当然の成り行きになるようお膳立てするだけでは退屈になりがちです。話の都合だけでキャラが戦い始めては、操り人形になって不自然に感じる恐れがあります。戦う方向に主人公を押し出したいなら、まず戦わない、戦えない方向に引っ張っておくと、やりやすくなりそうに思います。

お考えの代表的なパターンについても少し。

> 1.実は命のやり取りを何とも思わないサイコパスだった
> 3.戦闘時は別人格が出てくる

この2つは似ていると思います。日常的にもよくありまして、例えば自動車の運転。ハンドルを握ると人格が変わる、なんてときどき聞きます。自動車という力を手に入れると、自分の力のように感じて、横暴な運転をしてしまうというものですね。悪い意味で人馬一体であり、ドライバーが自動車に使われている状態ともいえます。

武器を手に入れても同様のことが起こり得ます。フィクションでもよく使う手じゃないかと思います。キャラの暴走を招くアイテムとして、武器、攻撃魔法の類を与えるというものです。パターンとしては、それで痛い目に遭うとかして、反省する流れですね。それでも、戦い始めることは自然な流れになると思います。

> 2.初陣で心をへし折り、修羅ルートへ

碇シンジですと、単に戦えと言われてもできないキャラですね。しかし、綾波レイが出て来まして、大怪我していてすら戦い続ける。シンジが戦わないなら、レイが出撃するしかない状況でもある。シンジとしてはジレンマに陥るわけです。視聴者としては「レイを守る行動をすべきなんじゃないか」という気がしてくる。だから悩んだ末、初号機に搭乗して戦う選択をする。結果、初号機をうまく動かせず、しかし暴走しての撃退。

一度やれば、二度目以降は(戦闘で異様に怖い目に遭わない限り)抵抗感が少なくなります。初出撃についても、レイだけでなく、父親ゲンドウに対するシンジの気持ちも次第に明かされます。フォローもしてあるわけですね。

中学生が死亡率高そうなことに乗り気になるなんて不自然ですから、シンジの性格、屈折した気持ち、周囲への関わり方などでがんじがらめにしておき、視聴者がシンジに期待する行動になるよう、うまく組み立ててあるように思います。

逆に言えば、キャラを単純に追い詰め、へし折り、戦いに追いやっても、なかなかうまくいかないとも言えます。不自然なことをさせるわけですから、そうであって当然ではあります。

> 4.好きな人を守るため

好きな人、を戦いの視点で言い換えると、守られるべき人、となるでしょうか。例えば、幼い子どもが危機に陥っているのを見たら、赤の他人であっても守らねばという気は自然に起きたりします。

自分のためだったら逃げるのが自然でも、守られるべき人が動けないなら、必死で守ろうとし、思わず戦い始めてもおかしくはありません。碇シンジの初出撃も、この4の要素が含まれているような気がします。

5.恨み・怒りからの復讐

これも付け加えておいたほうがいいかなと思います。例えば、4で好きな人を守れず、目の前で殺害されたとしたら、我を失います。恐怖を感じた場合は逃げるでしょうし、悲哀なら泣き崩れるでしょう。しかし、激怒するのも自然なことです。

激怒は正常な判断を失わせます。もう少し正確に申せば、自分を疑えなくなります。自分が正しいとか、勝てるとか思い込むことがあるわけです(ネットの炎上などでも見かけることがあったりする)。しかも、筋力や気力がマックスになりますし、痛みに鈍感にもなります。

まだあるかもしれませんが、どれか1つだけでなく、できれば組み合わせて使えれば、キャラが戦い始めるのが自然に見えるような段取りが組めそうに思います。

主人公が戦う理由ないし戦える理由の返信の返信 (No: 7)

投稿者 手塚満 : 2 No: 6の返信

投稿日時:

すみません、一部書き洩らしました。

> ・周囲からの評価は極端で「能力があるのに手を抜いてる」「ノミの心臓」から「平和主義」「繊細で優しい」等
→要は、能力的には充分と周囲も思うほどであるわけですね。問題は戦いに向かないメンタルであると。それなら、きっかけがあれば大化けすることになりそうです。

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タイトル:主人公が戦う理由ないし戦える理由 投稿者: リーム

こんばんは。
リームと申します。前回の質問は様々な意見をいただき、ありがとうございました。

今回も現在構想中の「異世界転生モノ」について、皆さんの意見を聞きたくスレッドを立ち上げました。

タイトルの通り主人公が戦う理由なのですが、正確に言うと「一般人だった主人公が、何故、生死をかけた戦いができるのだろうか。それができるほどの強い動機や目的はどういったものだろうか」ということです。

本音を言いますと「異世界転生」以前に元は一般人「巻き込まれ主人公」が書くのが致命的に苦手で、実際に作品を見てるときはそうはならないのに、いざ自分が書くと「そもそも何で元は一般人だった主人公が、命がけの戦いにすぐに参加できてるのだろうか」「殺したり殺されることへの恐怖は無いのだろうか」っという思考になってしまいます。

そのため「元からその世界で生きてきた」とか「元々、命のやり取りが非日常ではない世界観(ファンタジー世界もしくは世紀末等)」ということで深く考えなくて済む、自発的なタイプの主人公を主に書いてきました。

しかし、読者と同じ目線に立てる、成長を描ける(最初から無双してるのが多いですが)故に親近感が持てると、巻き込まれ主人公には数多くの利点があるのも承知してます。

現時点での構想では主人公は女性で
・現実世界では中3でちょうど受験生
・文武の才能はある方で、努力も怠らないが中々結果が出ない(中の上止まり)
・両親が社会的地位のある職業で、期待が大きくスパルタ教育を受けてきた
・その反動で欲というか負けん気や闘争心が薄く、他人との競争が苦手になる
・故にコミュニケーション能力は高くない。コミュ障一歩手前。
・期待に応えたいという気持ちはあるが、気負いすぎて空回りすることがほとんど
・周囲からの評価は極端で「能力があるのに手を抜いてる」「ノミの心臓」から「平和主義」「繊細で優しい」等
・最終的に無理が祟って事故死or悲観して自殺、そのまま異世界へ召喚される。

とまあ、見事な豆腐メンタル主人公なのですが スタート地点が非常に低い上に明確な目的が無いため、ここからどう戦いの覚悟持たせるかを考えています。
私なりに過去の作品を参考に、いくつかパターンを考えてはみました。

1.実は命のやり取りを何とも思わないサイコパスだった
これは昨今の異世界転生でよく見る気がします。コミュ障故に他人の生き死ににも無関心だから冷酷になれるという(単に描写不足のだけの気もしますが)もしくは生前の無欲さは自分の本質を無意識に抑えつけてたからとか。ここまで書いてなんですが、あまり使いたくはないです。

2.初陣で心をへし折り、修羅ルートへ
私がよく使っていた主人公の過去の挫折や暗い過去を、初陣に持っていき「もう戦うしかないんだ……」と豆腐なメンタルに鞭打っていく。シンジ君かな?

3.戦闘時は別人格が出てくる
異世界転生ですが異能力バトル要素もあるので、能力発動時には好戦的な人格が現れて大暴れするという闇遊戯スタイル。上記の修羅ルートから別人格を形成したパターンや別人格を向き合っていくストーリーにするなど、工夫の余地はありそう。

4.好きな人を守るため
王道のボーイ・ミーツ・ガール。この場合は逆ですが……。他にも修羅からの脱却として新しく芽生えた戦う理由と覚悟としても使えるでしょうか。

と、色々長くなりましたが 「日常から非日常へ変わったときに、主人公はなぜ戦いの覚悟を持てるのか」 これに関して皆さんの意見を聞かせてください。
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