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新人賞に出すつもりの作品のキャラクター数が多すぎる (No: 1)

スレ主 らっこ 投稿日時:

こんにちは。らっこと申します。
みなさまの過去の回答を拝見していたところ、一巻あたりのキャラクター登場数は五人あたりが適当というご意見が多かったように思います。

今書いている小説で、舞台設定のせいで必然的にキャラクター数が増えてしまい困っております。

例えばの話ですが、アイドルグループが四つあり、それぞれのセンターがメインキャラクターとなる話があるとします。それらのグループが一堂に会したところで殺人事件が起き、犯人探しが始まるとします。そうすると、グループのメンバーが全員名有りキャラとして登場しなければ不自然です。

しかし適度な設定はそれぞれのキャラにあっても、焦点を当ててプロットに組み込んでいるのはメインの数人だけです。
商業作家の新人賞を受賞したラノベを参考にすると、やはり名ありキャラクターでさえ十人以下というのがほとんどだと思います。

こういった場合、みなさまならどうやって読者側の混乱を防ぐのか、アドバイスをいただけると助かります。

カテゴリー: キャラクター

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新人賞に出すつもりの作品のキャラクター数が多すぎるの返信 (No: 2)

投稿者 鬼の王の墓標 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

どうも初めまして。マリン・Oと申します。
私も登場キャラを増やしすぎる癖があるので、非常に共感できる悩みですね。
私が書いた前作は開始100ページまでに8人近くネームドキャラが出る程ハイペースにキャラを増やしました。
それを反省して次回作はキャラを増やしすぎないようにしたいと心がけている最中です。

まず、キャラを増やさないといけない舞台背景ということですが、それ自体は別に悪いことではないと思います。
探偵ものとかだと長編になればなるほど毎回使い捨ての新キャラをガンガン出してくるので、ジャンル次第では起こりえる事態だと思います。

らっこ様の書き込みで気になったところは全てのネームドに重要な設定を入れないといけないと思っているところですかね。

>>焦点を当ててプロットに組み込んでいるのはメインの数人だけです。

こうおっしゃられていますが、実際はそれが自然なことですよ。むしろそうしないと余計に話がややこしいことになります。
あくまで名前があるキャラクターが多く必要なだけなら、全てのキャラクターを主要キャラとして書く必要はありません。
本当に重要でないキャラは名前のあるモブくらいの扱いでも十分だと思います。
主要キャラとそうでないキャラの区別をつけるようにするだけでも大分負担は小さくなりますよ。

新人賞に出すつもりの作品のキャラクター数が多すぎるの返信の返信 (No: 4)

スレ主 らっこ : 0 No: 2の返信

投稿日時:

マリン・O様、ご返信ありがとうございます!
共感できる悩みと言っていただけて安心しました。恥ずかしながら長編を書き上げた経験はなく、公募に正式に応募するのもこれが初めてなので、すでに作品をいくつか書き上げていらっしゃる方のお話が聞けて嬉しいです。

今回はプロットを念入りに練ってから小説を書き始めようとしたのですが、そうするとサブキャラにまで設定をたくさんつけてしまい、愛着が湧いてしまったんですよね。

名ありキャラがたくさんいたとしても、物語のなかでの重要度の差をわかりやすく描写することに専念してみます。

新人賞に出すつもりの作品のキャラクター数が多すぎるの返信 (No: 3)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

そういう場合、キャラクターを「人」単位で考えるのではなく「役」の単位で考えてみましょう。
「アイドルグループ」という一つのまとまりがあるので、これで1役です。
なので、物語上なにか行動を起こす場合も「どこそこのグループの誰々」という感じではなく、「このグループの行動」という形にする。
グループのそれ全体全員で一つのキャラクター、と考えるわけです。
そうすると、その小説はパッと見でキャラクターが多いように見えるけど、実際は
>アイドルグループが四つあり
とあるので、主要キャラクターは4人の「扱い」で済みます。
もちろん全員名前ありのモブキャラではありません。

これをテンプレがごとくよく使うジャンルで言うと、大会を勝ち進んでいくタイプの部活ものですね。漫画に多いです。
麻雀漫画の「咲」とか顕著でしょう。全員に名前があって無名学校の一回戦目でもちゃんとスポットが当てられてキャラを書けてる。
でもこれは「学校」というグループ単位でまとめられた「役」なので、基本的に目立っているのはその学校の主将や副主将。
彼らがグループの顔で、まあちょっと例えが悪いけど多重人格で言うと主人格みたいな感じ。

この顔役のみに描写を集中して他をモブ扱いすしても良いし、そうするとガールズ&パンツァーみたいになる。
ガルパンは主人公側はかなり多いキャラをちゃんと書いてるけど、対戦相手側は主将や副主将など2・3人ほどしか目立っておらず、基本名前も出てこない。
単純に書く機会がないのと、主人公側は主要メンバー5人以外もちゃんと書けてることからガルパン作者の技術が劣ってるわけではなく、おそらく意図的なものだと思うけども。
これも主要メンバーや生徒会メンバーとある程度グループが分かれてますね。
私見での分析をしてみると、おそらくガルパンは戦車一両単位でグループに分けてるから、対戦相手まで同じように一両単位で書いたら書ききれないため対戦相手は簡略化してるんだと思う。

なのでプロットで気にすることは、
>焦点を当ててプロットに組み込んでいるのはメインの数人だけです。
この数人が「どこのグループに属している何役なのか」ってことじゃないかなと思います。
これが全員主人公グループの人間である場合、それ以外のグループの影が薄くなるので、名前はあるけどモブと同じ。プロットに出ない以上は物語上目立たないので読者に覚えてもらうことは難しい。
しかし例えば、「それぞれのグループの代表一人ずつ」で数名であるなら、顔役の代表を通して各グループ全員が目立ちますので、読者は一人を覚えるだけでグループ全員を覚えることができます。
名前までしっかり覚えるという意味じゃなく、覚えてなくてもグループなので周囲に仲間がいることは理解できるしイメージできる、という程度の意味合いで、それ以上の描写はやはり作者次第ですが。

>キャラクターでさえ十人以下というのがほとんどだと思います。
キャラクターは登場させれば良いというわけではないし、キャラを立てなきゃいけないので、そのためには個性的なキャラ付けをするだけでなくちゃんとキャラが目立つように書く必要があります。
つまりはページ数がかかります。
書き慣れてる人ほど、これにはある程度のページ数が必要だと考えるので、そこから計算すると新人賞くらいのサイズだと10人は多いくらいで、物語進行の役柄を考えてもやはり3~5人くらいがベストという答えになると思う。
ただ、キャラを立てるには会話が一番なんですが、会話は当然二人以上でやるものなのでキャラが5人いるならその会話相手として倍の10人はさばけないこともありません。
単純な考えで分解してみると、目立たせたい主要キャラ5人と、彼らを引き立たせるための会話相手5人、という計算です。

キャラが多くて困るのは、実際のところ「そんな多いんじゃ覚えきれないよ」という問題ではなかったりします。
実際、シリーズが続けば覚えきれないほどキャラは出てきます。「とあるシリーズ」なんていったい何人出てきてるのか。
キャラが多くなりがちなジャンルである群像劇を好んで書く成田良悟の「バッカーノ」も登場人物はすごく多い。
でも、そもそも話に関係ないキャラは覚えていてもしょうがないので、ぶっちゃけ忘れてもらっても問題ないんですよ。
キャラが再登場するときに思い出してもらえれば良いだけなんで。
じゃあ、どうしたら「思い出しやすいだろうか」と考えると、そのキャラに印象深い何かワンシーンでもあるのが良い、つまりは「キャラがしっかり書けてれば問題ない」ってことになります。
なのでシリーズものつまりは長く続いてる作品はキャラが多くなっても問題ないわけですね。

で、キャラが多い事の何が問題かっていうと、結局はページ数の問題で「キャラが書ききれない」から問題なわけで、そもそも新人賞サイズで10人以上出している場合、キャラが書けてない可能性があります。
もちろん上手くすれば収まるので(バッカーノは15・6人くらい出てた気がする)、無理なわけではありませんが、無理なく書けるならキャラの数で悩んだりしないでしょう。
キャラが多いとキャラの魅力を出し切れないのが最大の問題点なので、キャラが立ってるかどうかを確認してみると良いと思います。
キャラが立ってれば、名前を覚えてなくてもイメージには残ってるので、すぐに思い出してくれます。

新人賞に出すつもりの作品のキャラクター数が多すぎるの返信の返信 (No: 5)

スレ主 らっこ : 1 No: 3の返信

投稿日時:

サタン様、とても参考になるアドバイスをありがとうございます。

グループとして一単位で描くというテクニック、目から鱗でした。私の物語の性質上、その手法が取り入れやすいので、ありがたく活用させていただきます。また、ガルパンも咲も未視聴なので参考に見てみようと思います!

>>この数人が「どこのグループに属している何役なのか」ってことじゃないかなと思います。

幸いリーダーというわかりやすい位置なので、その点は解決できそうで安心しました。

>>キャラが再登場するときに思い出してもらえれば良いだけなんで。

とあるシリーズでは特徴的な口調のおかげで、容易にキャラの判別がつきますものね。いまの作品のサブキャラは個性が薄いので、重要なキャラはわかりやすいくらいのキャラ付けをしてみようと思います。

ただ結局のところおっしゃる通り、私自身が筆力に自信がなく、キャラを捌けるか不安というのが問題です。ご教授頂いたポイントを意識して、色々模索してみようと思います。

重ね重ね、ご回答ありがとうございました!

新人賞に出すつもりの作品のキャラクター数が多すぎるの返信の返信の返信 (No: 8)

投稿者 サタン : 0 No: 5の返信

投稿日時:

>とあるシリーズでは特徴的な口調のおかげで、
特徴的な口調やセリフ回しのあるキャラは、文字だけの小説においてはそれが一番目立つので注目されがちです。
でも、例えば「割と序盤で出てきた吸血鬼の天敵の女の子」と言ったら、これが誰を指してるのかわかりませんかね? 「その子と一緒にいた錬金術師」と言ったら、わかるのでは?
私は今、特徴的なセリフを使っていないし、キャラの名前も出していない。ひょっとしたらキャラ名を忘れてらっこさんも名前を思い出せないかもしれない。
でも、とあるシリーズを読んでる人なら、「ああ、あの子ね」と思い出したのではないでしょうか。

特徴的な口調や設定は、目立ちますが、あまり印象には残りません。
では何故「吸血鬼の天敵の女の子」と言ってすぐに思い出せたのかと言えば、これはキャラを思い出したのではなく「吸血鬼の天敵の女の子の話」というエピソードを思い出しているためです。
なので、正しく名前を思い出せないけどイメージでは思い出せるということがある。
この例の場合は単行本一冊まるごと使ったエピソードだけど、キャラクター一人に焦点を当てた掌編規模の小さいエピソードが本編に混ぜ込まれたりしています。
このため、例えば「ああ、序盤で万引きした子か」とか「あー、いじめられてた子か」と、名前は思い出せなくてもイメージが思い出せる。

そして、こうしたエピソードをキャラごとにやっていたら、ページ数が足らなくて新人賞規模だとせいぜい5人くらいが上限になっちゃう。
とは言え、あくまでそのくらいを基準に、それ以上は無理だという話ではないので、試行錯誤すればなんとかなるかもしれませんね。
やたらキャラが出てくる物語は、ラノベでも無いことはないです。
前述したバッカーノなど群像劇をはじめ、多視点の物語になると視点ごとにキャラの関係性を示すサブキャラが配置されるので、視点が多いほどキャラが多く、一巻だけで10人も20人も名前が出てくる作品もありますから。

新人賞に出すつもりの作品のキャラクター数が多すぎるの返信 (No: 6)

投稿者 手塚満 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

ご質問文中で気になるのが、

> そうすると、グループのメンバーが全員名有りキャラとして登場しなければ不自然です。

の一文です。「読者側の混乱を防ぐ」ということは意識していらっしゃるものの、もしかして作者の視点と読者の視点の取り違えがわずかにあるんじゃないかという気がします。以下、そういう観点で申し上げてみますが、大ハズレの可能性も大ですので(なにせ読者側を意識されているので)、違うとお思いになられましたら、スルーなさってください。
1.作者が考えるべきこと

まず作者側の観点から。

・各グループ全員の名前は設定されていなければならない。
・各グループ全員の外見的特徴も設定されていなければならない。
・各グループ全員の性格も設定されていなければならない。
・各グループ全員の経歴も設定されていなければならない。
・各グループ各員について、他のキャラとの関係性(最低でも仲がいい/悪い/普通)が設定されていなければならない。
・各グループ全員について、描写されていないときの行動・言動を想定しておかなかればならない。
・それ以外にもいるはずのモブキャラ(全く登場しないけど、道行く人々、バス停で待つ人々等々)の行動・言動が想定されていなければならない。

列挙しきれませんが、おおまかにはこんな感じだと思います。これくらいの想定、設定はしておかないと、細部で矛盾が出てリアリティを損なう、ストーリー進行が無理矢理になる等の弊害が出る恐れが高くなります。

2.登場しないが存在するキャラは制御できない

登場もしない人物を考慮しておくなんて、おかしいと思われるかもしれません。ですが、例えば次のようなケースが考えられます。

「あるキャラが都心の駅で飛び込み自殺をした。そのキャラが自殺かどうか、現場を目撃していない他のキャラには分からず、そこが話の焦点となる。」

これは単純にやるとあり得ない状況設定になります。まず電車の運転士が見ています。事故処理もされます。都心の駅なら電車待ちの乗客もいるはずです。目撃するでしょうし、事故処理でダイヤの乱れも起こります。今はスマホとネットは当たり前で、下手すると写真、動画付きでSNSなどに即座に流されます。そうでなくても、警察も一応は調べますし(他殺かどうかは重要)、警察発表も少なくともマスコミにはあるでしょう。

自殺キャラの死の謎が上手く設定できたりすると、つい常識的に考えて起こり得ることを忘れがちになります。描写しているキャラだけ考えていると、そういう抜けが生じるわけです。回避するには、他人に知られなくて当然な特殊な状況を設定するのが普通でしょうか。もしくは、描写されるキャラが極めて目を引く、話運びがスピーディ等で状況のおかしさを気づかせない。

3.新海誠監督は上手い

うまくごまかせている例では、アニメ「君の名は。」を挙げたいと思います。個人的には好きな作品ではありません(新海誠作品はおおむね同様)。が、大変な人気、ヒットですし、一部から指摘されたのは劇場公開版で彗星の軌道がおかしかったことくらい(劇中のTVニュースなので、劇中の局の間違いといえなくもない)。

ですが、大嘘もあります。1つの村を全壊させ、死傷者多数の隕石落下があって、3年後に主人公含め、大多数の人が忘れているか、気にもしていないらしいことです。現実であれが起こったと想像すると、ちょっとあり得ない状況です。現実に隕石落下で大被害が出るんだ、滅んだ村は○○だ、今後の観測・落下予想・防止・避難はどうするんだ、となっているはずです。

フィクションにおいても同様です。描いていないキャラは制御不能です。当然ですよね、書いてないんですから。読者/観客が「こうなるはず」と想像し、作者は介入できません。ですが「君の名は。」では、主人公の男女の目まぐるしい入れ替わり、次第かつ急速に深まる交流、3年前の危機回避等で、うまく覆い隠して気にならなくさせています。観客がどこに注目するか、うまく誘導しているわけですね。

ですが、登場しないモブキャラの自然な動きを妨げるには、「君の名は。」レベルの巧妙さが必要とされるわけです。新海誠監督は劇場版初作の「ほしのこえ」でも、例えば「なんで携帯メールが宇宙まで届くの?」という点をうまくごまかしています。観客が観たくなるポイントを、主人公男女の交流に上手に持っていっている。たぶん、そういう操作が上手い方なんだと思います。

しかしめったにできることではない、あるいは特殊な才能が必要です。やはり、描かれていないその他多数はよくある行動をすると想定して、話作りをする必要があります。ですから、上記のような数多のことを考えておかねばならないわけです。書いてあることだけの整合性だけではいけません。くどいうようですが、言葉を変えて申しますと、作者が全世界の全状況を把握していないと、矛盾、無理矢理が起こります。結果、読者は失望します。

4.読者は楽して楽しみたい

一方、読者はどうか。楽して読めてきっちり分かりたい、文章にささっと目を走らせて面白がりたい等々ですよね。苦労して読み解くとか、キャラ名や設定を暗記するとかはやりたくない。少なくとも、作品や作者のコアなファンになってないうちは、楽して楽しませろ、でも読み終えたら忘れちゃうよ、です。

多数のキャラにいちいち名前出されたら、読んでいられません。楽したいのが本音の読者とて、内容を理解しないことには面白がれないことくらいは分かる。だから、出てきた名前(や固有名詞、設定等)は覚えておこうとします。だけど主要キャラ以外には名前が必要ではなかった。するとガッカリします。覚えた努力が無駄、徒労だったと知るからです。読者としては、だったらモブと分かるように書いといてくれよ、になります。

創作で楽しいポイントと、鑑賞で楽しいポイントは重なってはいません。作者はキャラ作りや設定作りは楽しいのが普通です。だから、せっかく考えたことは、全部書いておきたくなる。ですが、読者としては迷惑です。作者が何に面白がったか知りたいわけではないですから。読んで面白いものを見せて欲しいわけです。作者の努力なんか知ったことではありません。

ですので、作者が物語について考えた全容のうち、ストーリー理解に必要な最低限のことだけをチョイスして書く必要があるわけです。100考えたうちから1だけ選ぶ、みたいなことですね。

5.(結論)膨大に設定して必要最低限に書くべき

名前に戻って申せば、各グループのメンバー全員に名前がなければ不自然だが(作者視点)、どうしても読者に名前を伝えなければならないキャラだけ、名前を出すようにしないと読めるものにならない(読者視点)、ということになります。

5.(参考)キャラ数と複雑化

A、Bの2人しかいないシーンですと、キャラの関係性はA-Bの1種類だけです。そこへCが加わって、3人になったらどうか。A-B、B-C、C-Aだけではありません。1対2の関係性もあり、A-(B, C)、B-(C, A)、C-(B, A)の3種類もあります。合計6種ですが、全員のA-B-Cも考慮すると7種類。会話メインのシーンなどで、キャラ関係の複雑化で進行がややこしくなったりします。

幾何学的に申して見ますと、キャラ数がn人だとすると、正n角形の辺と対角線から1~nを選ぶ組み合わせ総数、みたいなことです。キャラが1人増えるだけで、あり得る関係性は急上昇していきます。

作者が比較的楽に制御でき、読者が楽に読み進められるのは3人以下ではないかと思います(3という数字には一応の裏付けはあるけど割愛)。5人登場しても、実質的に3人以下となるよう、整理して書くべきではないかと思います。

仮に5人という数字に意味があるとすると、以下のような分類があるからかもしれません。物語には以下の性質のキャラクターが登場するそうです。

・プロタゴニスト(主役:主人公&ヒロイン等)
・アンタゴニスト(敵役、悪役)
・コーザリスト(コンフリクトの原因を解説するキャラ)
・モラリスト(あるべき状態、理想を説くキャラ)

これで5人ですが、4種になります。コーザリストとモラリストは1人のキャラが兼任することも多いので3種。

このことに加え、キャラが全行動を描かれるか否かがあります。主人公は全てを描かれるべきキャラです。主人公以外のキャラは必要なときだけ描かれます。主人公以外も生活すべてが作品世界内にあるんですが、決して全部は描かない(もし全部描く必要が出たとしたら、そのキャラは主人公にするか、加えるべき)。

その他にも整理、分類の方法はあると思います。要点は、整理して実質3人以下にすることはできるし、すべきだということです。単純なキャラ数カウントではなく、実質的には何人かを意識したほうがいいと思います。
(3以下というのは、アイテム、特徴等についても当てはまるが割愛。)

新人賞に出すつもりの作品のキャラクター数が多すぎるの返信 (No: 7)

投稿者 ヘキサ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

「仮面ライダー鎧武」なんかは、うまく人数絞ってましたよ。

ダンスチーム同士で縄張り争いをする、ということで(原案ではチーマーらしかったそうですが、子供向け番組ということで規制がかかった模様)、主人公は所属チームから抜けたばかり、ヒロインは在籍中、他に目立つキャラは後輩一人。あとは一番のライバルチームのリーダーとサブリーダー、他チームは2組のうちトップ一人ずつ、他はモブキャラ扱いでしたがなー。

かなり色々な要素が詰め込まれていたけれど「これ先の展開大丈夫か」という不安になることもなく(脚本が虚淵玄氏だったからだろうか)、最初から最後まで楽しめました。小説の新人賞とはスケールが違いますから適切な人数は違ってくるかと思いますけど。「4つのチーム中で焦点を当てるべき人の数」としては参考になるのではないか、と思います。

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しかし適度な設定はそれぞれのキャラにあっても、焦点を当ててプロットに組み込んでいるのはメインの数人だけです。
商業作家の新人賞を受賞したラノベを参考にすると、やはり名ありキャラクターでさえ十人以下というのがほとんどだと思います。

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