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創作クラスタのための心理学の参考書 (No: 1)

スレ主 投稿日時:

心理学を用いてキャラクターを作りたいと思っています。心理学に完全に従うのではありませんが、虚構を作るのには現実をある程度知っている必要性もあると考えています。
その一環として、心理学を知ろうと思うのですが、何から手をつけたらいいか分かりません。
キャラクターの性格を作るのに最適な心理学書はありますでしょうか。
出典となる統計や論文が十分に記載されたものでお願いします。

カテゴリー: キャラクター

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人気回答!創作クラスタのための心理学の参考書の返信 (No: 3)

投稿者 あざらし : 8 No: 1の返信

投稿日時:

結論から書かせて頂くと、図書館が役立つ場になるはずです。大きな図書館で司書さんに相談されることが最も役立つと思います。
お勧めする書籍に悩み、また高価な本が多いため『空ぶり』させるのが申し訳ないという思いもあります。

以下、細かく書きます。
大変に難しいご質問です。
生業での縁があり定期的に客員として教壇に立つ都合上、勧められたこともあり何冊かの専門書には目を通していますが、心理学と一口にいっても主立ったジャンルで20種ほど、さらに同一ジャンルの中で流派があり、「奥が深い」と簡単にいうのが憚られるのが実情だと思います。
単純には専門家として資格を取る、その受験資格を得る段階で大学院まで通う必要があるわけで、6年間必死で勉強されている世界です。
もちろん、かろんさんが専門家を目指して質問されているわけではないことは重々承知していますが、

>出典となる統計や論文が十分に記載されたもの

難しいのはここ。
”十分に”となるほど専門性が強くなります。
招いて頂いている学校にも国家資格受験を前提にしているガチガチの学部がありますが、人間の心理云々以前に統計学をみっちりとやるそうです。『心理学に対するイメージを持っている学生ほど面食らう』らしいです。
これは心理学を科学にするため、とのこと。(私も実際の教育現場は、飲みの席での雑談で知った程度です)
で、統計が十分に記載された書物というのは、基礎となる統計学を専門的に熟知している前提で書かれています。ここをサラサラと読める人向けです。
私も借りて読んではみましたが投げ出しました。もっとも私はド文系で Σ を見たら気が遠くなるタチですが(笑)

>キャラクターの性格を作るのに最適な心理学書はありますでしょうか。

これが難しいのです。
ご質問の主目的は、失礼にきこえるかも知れませんが『ふわっとした心理学』の方向性が強いように思います。

>統計や論文が十分に記載されたものでお願いします。

十分に、という条件を満たすならガチガチの専門書。
正直、この類いの本を読んで『人間(キャラクター)の心理とは』と勉強するのは、お勧めできません。否定はしませんが自動車学校に通うために整備士資格を目指すような具合です。(生涯学習的な意味合いが優先で、それを小説に生かすのは素晴らしいことだと思います)

>キャラクターの性格を作るのに最適な心理学書はありますでしょうか。

大学でもこっちは『人間科学』的な名称で存在する学部、前述の「ふわっとした心理学」の方です。
この方面の書籍は知る限り注釈的な意味合いが強く、それを利用しての論までは至っていない印象があります。
程度問題ではありますが『統計や論文が十分に記載されたもの』を満たすことが、難しいです。

その上で、お勧め書籍を。

【鹿取 廣人 (著, 編集), 杉本 敏夫 (著, 編集), 鳥居 修晃 (著, 編集):心理学 第5版】
基礎本にどうぞ。全般を学ばれるならば、ここから世界を広げていくのが近道だと思います。
おもしろく読める本を選択しました。

【杉山 尚子 (著), 島宗理 (著), 佐藤方哉 (著), リチャード・W. マロット (著), アリア・E・マロット (著):行動分析学入門】
人間の行動、観察に絞るとジャンルとして行動分析が必要になるはずです。
お勧めを悩みましたが、前提知識が他書籍より少なくても理解しやすい本を選びました。

【ゲイル・F. メルスン (著), Gail F. Melson (原著), 横山 章光 (翻訳), 加藤 謙介 (翻訳):動物と子どもの関係学―発達心理からみた動物の意味】
発達心理の本が必要だと思ったのですが、どうしても幼児期から児童期の本が多くなります。(本来は65才以上の成熟期まで幅広く発達心理学の対象です)幅広くなると全体像がボヤますので、切り口を変え、キャラクター作成に役立ちそうなものを選びました。
「動物?」と思われるかも知れませんが、理解を進める非常に良い本です。

【A.H. マズロー (著), 小口 忠彦 (翻訳):人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ】
自己実現理論で有名なマズローさんの著書です。画一的ではないキャラクターの動機を描かれるに有益な著書だと思います。
古いと一蹴するのは簡単ですが、ここをすっ飛ばして学ぶのも難しいだろうと選択しました。

【ゆうきゆう (著), ソウ (著):マンガで分かる心療内科 アドラー心理学編】
最後に究極的にふわっとした本を。
本屋にいくと五月蠅いぐらい並んでいるアドラー本ですが、下手に怪しげな本に手を出すぐらいなら、たぶんこれが一番お勧め。堅苦しく学ぶより、これぐらい柔らかい方が個人的にはピッタリなアドラーさんです。精神科医でもある著者は心理学漫画本でベストセラーの方ですし、安心して読めるはず。
主人公っぽい、ヒロインっぽい考え方の役に立つと思います。

勝手な判断により、お勧め本の意に沿わない結果になったかと思います。
ガチガチの本が必要ならリクエストください。
私には理解不能の本も含め、ある程度はあげられるかと思います。
ではでは、執筆頑張って下さい。

創作クラスタのための心理学の参考書の返信の返信 (No: 6)

投稿者 あざらし : 0 No: 4の返信

投稿日時:

より専門的なものを求められている、ということでよろしいでしょうか?

統計を勉強されるということですので、まずはそちらから一冊だけ。
【新谷歩著:今日から使える 医療統計】
ド文系でも解った気分になってしまう本。
これは実際スゴイことだと思います。
少なくとも数字から読み取る考え方が一新されました。
二度、三度と読みこめば本当に解る(と、思います)

これ以上のレベルは投げ出しますので、お勧めできるかどうかの判断も出来ません。
続きまして本題のガチガチの専門書。
統計と論文を求める、つまりはエビデンスであり医学になっていきますので、専門書の例に漏れず高価な書物です。
空ぶりを防ぐ意味で必要性の高いものから順に書いておきます。
以下、共著のためタイトルのみ記載します。

【ヒルガードの心理学 第16版】
入門書であり教科書です。
屋台骨ですので以下のお勧め本を読まれる前にどうぞ。この本を飛ばして先に進むことをお勧めしません。

【DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル】
後述のカプランとセットにして読まれるのが良いでしょう。
辞書的な意味合いも強いのですが、論理や統計を求められるのなら役に立つはず。
臨床目的ですので、恣意的な読み方をすると弊害のみが際立つ悪書になりかねませんのでご注意を。

【カプラン臨床精神医学テキスト DSM-5診断基準の臨床への展開 第3版 】
手にした途端、分厚さに引きますが辞書なので致し方なし。
前述のDSMと事実上の対です。
個人差もあるでしょうが、ペラペラと捲って興味を持った知識をさらに他書に求めるなら、こちらの方が面白いと思います。

とりあえず必読レベルを三冊抜き出しましたが、他書籍を中る道案内として十分に役立つと思います。
が、大前提となる専門書に手を出す動機を固めることを強くお勧めしたいところです。
知識は凶器でもあります。
万人に対してとは申しませんが、日常生活の営みに不安無くとも精神的に不安定な人にとっては恐ろしい凶器にもなります。
そして精神的に不安定な時期、肉親を亡くしたり、自身の尊厳が著しく侵害されたりといった強いショックにあれば、誰しもにとって、時系列を現在に限定しなければ、かろんさんご本人にとっても凶器となり得る危険を内包しています。
知識は凶器でもありますが、精神医療にとっては素晴らしく切れ味のよいメスです。精神疾患という病巣に差し込まれるメスが健康な部位に影響を与えることのないよう、ご留意ください。

そのために番外変として一冊。
【ヴィクトール・E・フランクル 著:夜と霧 (新版)】
あえて説明はしません。

ではでは執筆頑張って下さい。

創作クラスタのための心理学の参考書の返信 (No: 5)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

うーん・・・・wikiくらいでいいんでない?(-_-;)

わりと心理学好きな方ですが、心理学ってたぶん科学くらい広い世界でっせ?

例えば【カリギュラ効果】ですが、ギリシャ神話における【パンドラの箱】やオルフェウスの冥界への道行、日本神話における黄泉平坂での妻問い(つまどい)?として、映画「カリギュラ」ができる前から「あるある心理現象」です。

①その心理にはまだ名前がない、心理において正しく統計を取る心理学は後追いになるとは思う。

陰陽師ではないですが、名前を付けて「縛る」までが遅い気もするんですよね。
======================
 あと昔、童話における深層心理とかいうの読んだことあったけど、グレートマザーとか提唱者の宗教的概念、風土的価値観もでかくって、西洋東洋のギャップ的な部分も結構出てくる。なんかわかるけれど埋めきれない部分も多いです。

②正しい出展に固執し始めると宗教本とかの参考も必須になるし、そのレベルまで言及していたら心理学なんて使えなくなるんでは?

ヴァガヴァットギータとか複数の解説本とチベット仏教本(ゲルク派しか読めてないけど)よんでふわっとわかる程度やで?
====================
そして一番あるある問題【ハンター×ハンターにおける、じゃんけん心理学の行動変化ー(俺が名付けたww)】

③なまじ心理学もどきが知識として配られると「それを逆手に取ってやりたい」心理によって、心理的行動が変わってしまう。あるあるではないっすか?

犯罪心理学なんかでも推理ドラマや小説が流行するまで、指紋やアリバイ、犯罪トリックが稚拙で簡単だったそうです。

未来の犯人候補たちは、そうやって犯罪行動心理学やアリバイトリックを参考にして犯罪隠蔽に走るため、一部メディアではそれ系の最新データを一般に公表しないように注意しているっぽい・・・・・のも聞いたことがあります。

大衆に知られてしまった時点で、心理学は心理学の基礎が崩壊しやすいかと。
==================

とりあえず、がんばってね_(:3 」∠ )_

創作クラスタのための心理学の参考書の返信 (No: 7)

投稿者 かにさん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

「心理学大図鑑」は、心理学の歴史が網羅されているので、全体図をざっと頭に入れることができるのでおすすめです。後は個別に興味を抱いたものを学べばよいかと。

個人的には、キャラクターのメンタリティをリアルに描きたいのなら、以下の概念が重要だと思います。(「コンフォートゾーンの作り方/苫米地英人氏」にまとめられています)
・認知的不協和
・ホメオスタシス
・ゲシュタルト
・ブリーフシステム
・コンフォートゾーン

自我は信念の集まりであり、「~すべきだ」という個々の信念は過去の情動体験によって作られ、日々の習慣(ハビット、アティチュード)に表れる。自我は恒常性によって維持されるため、信念と反する出来事と出会うと認知的不協和が起き、現状の信念と矛盾のないゲシュタルトを構築しようとする。(例えば、自分のことを「女性だ」と思っている男性が、「お前男だろ」と指摘されるとモヤっとして、身体を本当に女性に変えようとするモチベーションが生まれる=「自分は女性だ」というゲシュタルトを維持しようとする)

というのが、人間の行動の中枢メカニズムであると考えると、人間らしいキャラが作れると思います。

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心理学を用いてキャラクターを作りたいと思っています。心理学に完全に従うのではありませんが、虚構を作るのには現実をある程度知っている必要性もあると考えています。
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