物語の設定に不可欠な3要素とは?/新人賞下読みが回答

2015/10/09(金曜日) サイラスさんの質問

こんばんは、サイラスです。タイトル通りの質問をします。

ジジさんの質問で、流行と一緒に設定関連の質問をするのですが、最近、キャラクターを生かすために設定をしっかり作りたい自分の理想というか考えに迷いがあります。

というのも、キャラクターを生かそうと設定を組むと、表現の幅というか使えるキャラクター像やシュチュエーションが限定されたり、自分の知識量で、ある設定をすると、嘘くさく見えたりすることがあります。
また、近年、設定がある程度あやふやでも大丈夫(だと思っている)コメディーものが主流なので、設定に力を入れても、不毛なだけだと思い始めるようにもなっています。

そこで、質問なのですが、設定って改めて何かというのと、最近、売れている作品って、キャラクターの奇抜性や関係性があれば、設定は重視されていないの2点について、お答えいただけないでしょうか?

●下読みジジさんの回答

そこで、質問なのですが、設定って改めて何か

私の場合、「設定=ネタ」という表現をよく使います。
そしてこの設定を分解すると、「シチュエーション(世界観の設定)」、「マクガフィン(物語を動かすエンジンとなるものの設定)」、「キャラクター(主人公やヒロインの個性を決定づける設定)」の3点に絞られるものと考えています。

たとえば『図書館戦争』(2006年2月刊行)におけるシチュエーションは、「図書館が武装して戦う世界」であり、マクガフィンは「メディア良化法」、キャラクターは「大きい乙女と小さい王子様」になります。

この3点がきちんとそろっていないと、3点すべてが彩づきません。映像における赤、緑、青のようにです。

ですので、「このキャラならこのシチュエーション」から入るとすれば、かならずキャラやシチュエーションを生かすマクガフィンのことも考えてみてください。

アニメ映画『ラピュタ』は「勇気ある少年(キャラ)」が「空から降ってきた女の子と出逢う」物語ですが、「飛行石」というマクガフィンによってあれだけの冒険活劇を見せてくれています。

最近、売れている作品って、キャラクターの奇抜性や関係性があれば、設定は重視されていない

私の掟のひとつに「既存作については語らない」がありますし、私自身そのように考えていませんので、こちらについてはお返事を控えさせていただきます。