ラノベ、なろうと文芸作品の最大の違いは「主人公=読者」であるか否かだと思います。
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2018年12月28日
文芸作品は、主人公が人に裏切られて死ぬような悲劇が多く、主人公を自分の分身だと思って読むのに向いてない。
逆に、なろうはスライム転生のように、主人公がまわりからスゴイ、スゴイと褒められて、出世します。
例えば、「若きウェルテルの悩み」は、主人公が失恋して拳銃自殺して終わるような救いのない話です。
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2018年12月28日
カフカの「変身」も芋虫に変身した主人公が家族や妹に裏切られて、死にます。
主人公になりきって楽しむのではなく、物語を客観視して人間の心の奥深さを探求するような味わい方をします。
三国志は、これらの文芸作品とラノベの中間のような距離感の作品です。
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2018年12月28日
劉備は失敗を繰り返し、曹操にやられてばっかりですが、周りから天下の器だと褒められて、スゴイ、スゴイ!と持ち上げられます。
主人公になりきって楽しむ場面と、物語を客観視して味わう場面の2つがあると思います。
「主人公=読者」の距離が近いとエンターテイメントに近づき。
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2018年12月28日
「主人公=読者」の距離が遠いと文学作品に近づくのではないかと思います。
読者を気持ちよくするのが、ラノベ、なろう。
読者に人間について考えさせるのが、文芸作品。