以前のなろう小説では、主人公が武力で無双している作品がウケていましたが。
現在（2021年2月）は、権力ざまぁがウケてきているように思えます。
権力ざまぁとは、要するに水戸黄門です。
権力を笠に着て主人公を苦しめた奴を、主人公を評価するより大きな権力者が叩きのめすという構造です。
権力ざまぁの人気作
これは2021年１月に、なろう日間２位を取った作品です。
生殺与奪の権を竜に握られた人類、竜国の使者を「田舎者」呼ばわりしてしまう ～俺は学院生活を楽しみたいだけだから気にしないけど、俺を溺愛する竜王族の姉は黙ってないかもしれません〜
主人公を権威でバカにした連中を、主人公を溺愛する力の強い王族が、権力ざまぁします。
2021年2月段階での四半期ハイファン２位
『俺は冒険者ギルドの悪徳ギルドマスター～無駄な人材を適材適所に追放してるだけなのに、なぜかめちゃくちゃ感謝されている件「なに？今更ギルドに戻ってきたいだと？まだ早い、君はそこで頑張れるはずだ」』
これも権力ざまぁです。
時代劇のテンプレをなろうに落とし込んだ物だと言えます。
３話。悪徳ギルドマスター、セクハラ課長を懲らしめる
権力を傘に着て仲間を苦しめていたおっさんを、主人公がさらなる権力で潰します。
なんと、王子が主人公の味方になってくれます。
女性向け異世界恋愛では、昔から権力ざまぁがよく使われていました。
書籍化作品「父は英雄、母は精霊、娘の私は転生者」
ヒロインの父親は、国家最強の英雄で公爵。
母親は精霊の女王。
ヒロインをバカにしたり、敵対した連中は、権力者の親に睨まれます。
王家でさえ頭が上がりません。
３大ざまぁ。ざまぁにも種類がある。
- 無双ざまぁ。主人公をバカにした連中を力で見返す
- 恋愛ざまぁ。ざまぁ対象が好きな女の子が、主人公のことが好きで、恋愛でマウンティングを返す
- 権力ざまぁ。権力を傘に着て、威張っていた奴をさらなる権力で叩き潰す
上級者は、これらを複数使って、ざまぁしています。
メガヒット時代劇の水戸黄門は、無双ざまぁ。恋愛ざまぁ。権力ざまぁ。全部を入れていますね。
美女のお銀さんが、色香を使って悪代官を罠にはめる。
お銀さんは水戸黄門の忠実な家臣。恋愛ざまぁ。
ラストの「助さん格さん懲らしめてやりなさい」で、悪代官の手下をめちゃくちゃにやっつける無双ざまぁ。
印籠を取り出して、「恐れ多くも先の天下の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ！」で、悪代官を平伏させる権力ざまぁ。
いろいろなざまぁを楽しめた方が良いということですね。
