小説家の才能とは次の3つ
- 書くのが楽しいか?(モチベーション)
- 書き続けることができるか?(アウトプット)
- エンタメが好きか?(インプット)
この3つがあれば成功しない方が難しいです。
『プロの作家とは、書くのをやめなかったアマチュアのこと』
byアメリカの作家、リチャード・バック
大ベストセラー作家。2人の言葉。
アメリカのベストセラー作家スティーヴン·キングは、小説の書き方をまとめた書籍「書くことについて」で、次のように語っています
「作家になりたいのなら絶対にしなければいけないことが2つある。たくさん読み、 たくさん書くことだ。 私の知る限り、 その代わりになるものはないし、近道もない」
byスティーヴン·キング
以下は、アンパンマンの作者やなせたかしさんの言葉。大器晩成型の天才の典型です。
僕は漫画がずーっと売れなくてね。「アンパンマン」も50歳過ぎてからですから。それでも、ずっと書いていました。
(中略)
ダメになる人を見ていると、書いていない。書かずに理屈ばかり言っている。売れなくても時間があれば、そのぶん書けるじゃない。
byアンパンマンの作者やなせたかし
プロになれた理由は楽しみながら続けたこと。ラノベ作家・黒九いなさん
以下は、ラノベ作家・黒九いなさんに行ったインタビュー記事からの抜粋です。
Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?
新人賞や出版物は『出してみるまで結果がわからない(どれだけ傑作に見えても落選や売れない可能性は常に存在するし、その逆もある)』という意味でソーシャルゲームのガチャに似た部分もありますし、実力を高めることも大事ですが、試行回数を増やすことも重要です。
質と量を高めるにはやはり続けることが一番で、ひとまずプロになれた理由としては、『続けた』という要因が大きいのかなと考えています。
Q18: 最後にこれから、黒九いなさんに続け!と頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?
上で、プロになれた要因は『続けた』ことと書きましたが、この続けるという部分が地味に高いハードルかもしれません。
半年かけて書いた渾身の一作があっさり一次で落選した時など、心が折れそうになりますし、辞めようかという考えも脳裏をよぎります。
執筆自体を楽しめていれば、費やした時間に対して結果が伴わなくとも『楽しかった』という見返りは得られますし、『自分としては楽しんで書ける内容だったけど、読者さんにはどうしてこの楽しさが伝わらなかったんだろう?』という反省の起点にもなります。
また基本的に書いていて楽しいのは自分が書きたいものを書いている時だと思うので、先述した『売れるものと書きたいもの』のバランスを考える取っ掛かりにもなりえるかと思います。
書くのが楽しくて作家を目指している、すでに楽しんでいるという方にとっては「何を当たり前な」という話かもしれませんが、続けていると『結果』にこだわりすぎて『過程』の楽しみが二の次になり、最悪、『過程』の楽しめなさが作品の質に影響したり、続けていくモチベーションを失わせたり……といった悪循環に繋がることもあるのです。
減量やトレーニングなどもそうですが、まあ、楽しむ余裕のある範囲で気楽にダラダラ長期間続けるのが、短期間苦痛に耐えて頑張るよりも結果的に大きな成果に繋がるかもしれないと、そんなお話でした!
小説の執筆がなかなか上達しない3つの原因
- インプット不足
- テンプレを使うとつまらなくなるという誤解
- 前作を超えるような作品は自分には書けないという思い込み
私がたくさんの作家志望と接して感じたのは、上達できない最大の原因はインプット不足です。
小説家になりたいのに、小説を読まないというタイプの人は、残念ながらプロにはなれません。
必要なインプットは、小説だけでなく、漫画、映画、シナリオの良いゲームなど多岐にわたります。
つまり、作家の才能の1つはどれだけエンタメが好きか? インプットが苦にならないかということです。
後天的に伸ばすことが可能な部分ですので、エンタメが好きになる努力を少しずつしていきましょう!