「最弱から始まって、どんどんスキルを獲得していく系統」だと思います。
総合ランキングトップに来る作品「世界最速のレベルアップ」「ヘルモード」「重騎士」「チートコード操作」など、この系統の作品が多いです。
なぜ、この系統がウケやすいのか?
「小説家になろう」で継続的にポイントを取るためには、これからドンドンおもしろくなっていく。この後、もっとおもしろい展開が待っていると、期待感を持たせることが重要です。
この期待感を持たせるための方法として、「どんどんスキルを獲得する」というやり方が最強だと言えます。
なろう小説とはゲーム的な楽しみ方をするモノだからです。
読者はゲームを遊んでいるような感覚で小説を読みます。
ゲームの楽しさの一番のポイントはレベルアップです。レベルが上がって、新しいスキルや魔法を覚えて、強くなっていくのが楽しいです。
ただし、あまり最初に強力なスキルを手に入れてしまうと、序盤はポイントが伸びるのですが、後から失速します。なぜかというと、これ以上、強くなれるという期待感が薄れるからです。
逆に最初に弱いスキルを手に入れると、序盤のポイントの伸びが悪くなり、5位以内入れなくなります。
これは最初の勢い、おもしろさが犠牲になるためです。
序盤のおもしろさと、これからおもしろくなっていく期待感の両立が必要になります。
このため序盤で強そうなスキルでありながら、最強すぎないというスキルの獲得。
すぐに最強にはせずに、最強に登っていく快感を与え続けるバランス感覚が必要になります。
このあたりは本当に難しい、まさにセンスの領域です。
最強すぎるスキルを手に入れると、そこでゴールとなってしまうので気をつけましょう。