読者は善人が成功して幸せになるところが見たい。
嫌なヤツや悪人は自業自得でひどい目に合うところが見たい。
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主人公は徹底的に善人に見えるような工夫が必要です。ヒロイン、主人公サイドの人間も同じ。
嫌なヤツや悪人に見えるような言動を取ると、応援したくなくなります。
創作全般に言える法則です。
大ヒット漫画【鬼滅の刃】の凄い点
猪之助が禰豆子の入った箱を攻撃しようとする
(鬼だから攻撃する。正当な理由で伊之助は嫌なヤツに見えにくい)
↓
善逸が中身は知らないが炭治郎(主人公)の大事な物だからと、殴られながらも守る
(善逸は徹底的に善人に見える)
(鬼だから攻撃する。正当な理由で伊之助は嫌なヤツに見えにくい)
↓
善逸が中身は知らないが炭治郎(主人公)の大事な物だからと、殴られながらも守る
(善逸は徹底的に善人に見える)
仲間キャラが対立している場面ですが、仲間キャラが嫌なヤツに見えないように工夫されています。
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小説の場合も同じで、主人公はなるべく嫌な奴に見えないように配慮しなくてはなりません。
なろう読者は主人公が一番活躍し、主人公がヨイショされるのが好きなのですが、主人公がイキると評価が落ちます。
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イキるとは、俺はすごいと自慢すること。他人を見下すような態度を取ること。
現実でも嫌な奴だと認識される人ですね。
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主人公とは読者から好感を持ってもらわないとダメなのです。
また、主人公が他人を助ける展開はウケるのですが、欲望のままに他人から略奪したりするとウケません。
大ヒット漫画「ONE PIECE」の主人公ルフィが、「俺は海賊王になる!」と言いつつ、略奪や殺人をしないのと同じです。
悪徳領主で悪ぶっているけど、やっていることは善行。
魔王で悪ぶっているけど、実はいいヤツ。
暗殺者で罪をいっぱい犯してきたけど、それを悔やんでおり今はいいヤツ。
という主人公が、なろう読者やラノベ読者は好きです。
正義の味方ではなく疎まれる側なのだけれど、他者貢献をするタイプのキャラです。