小説のおもしろさとは
『基礎力×企画力×読者の好みに合っているか』
で決まると考えています。
最初にすべきは、基礎力を高めることです。
基礎力が高い人は、良い企画も考えれるし。
読者の好みもわかっています。
基礎力を高めるもっとも手っ取り早い方法は、そのジャンルの人気作を読みまくることです。
小説家の能力は、インプット量に比例します。
効率の最も良いインプットは、あなたが書きたいジャンルの現在の人気作を読んで、その共通点を探ること。なぜおもしろいのか? 分析して、その要素をあなたの作品に取り込むことです。
企画力と読者の好み
企画力が高ければ、構成が多少めちゃくちゃでも、新人賞を受賞できるし。
読者の好みに合っていれば、なろうでは剣戟シーンが「キンキンキン」でもOK。文章力の高さとか求められません。
ただ、大ヒット作となると、作者の基礎力(構成、文章力)が圧倒的に高いので基礎力も必要です。
企画書段階で、その作品が売れるかどうかだいたいわかる。と、編集者や作家は言います。
これは企画力の部分ですね。
企画力というのは、オリジナリティではなく、他のジャンルでヒットした要素をうまく改変して、持ってくることだったりします。
ゼロから考えたものではなく、アレンジ力です。
ゼロから考えたものは、ニーズを外している危険度が高く、たいてい自爆します。
読者の好みに合っていないと、そもそも読まれない。
例えば、コアラはユーカリの葉っぱしか食べられません。
なろうやラノベの読者も同じで、タイトルとあらすじで、自分の好みの小説であるか、ぱっと判断して好みの小説だけ読みます。
オリジナリティがありすぎるとユーカリの葉っぱではないと思われて、食べてもらえないのです。ユーカリの種類は600種類以上ありますが、コアラが食べられるのは30種類と少ないです。
なろうの場合も同じです。
ラノベには多様な作品がありますが、なろう読者が好きなのは、その中のごく一部です。
なので、ラノベ新人賞で高次選考に残った小説が、なろうでは全然ポイントを取れなかったりします。
なろう読者とは、偏食家のコアラであり、あなたの書いたものが、好みのものではないと判定されたら、一行も読んでもらえないのです。
読者の好みを調べて、それに徹底して合わせた小説のみが、大勢の読者を獲得します。
小説のおもしろさとは、
『基礎力×企画力×読者の好みに合っているか?』で決まります。