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鬼の王の墓標さんの返信一覧。得点の高い順3ページ目

元記事:異世界転生の序盤が上手に書けないの返信

>もう転生部分のプロローグを破棄して「転生してからある程度期間が経った(半分)現地主人公スタイル」
むしろそっちのほうが良いレベルじゃないかと思いもする。
だって転生モノの序盤なんてどれも似たようなもので、ぶっちゃけ読む必要ないもの。
序盤に物語の方向性とかを示すものだからそこは読まなきゃわからんけど、どういう事情で転生しましたとかは別に何でもいいし、実際そういう序盤の事情が物語に深く関係してくる作品ってあんまり無い。
これは、転生転移モノがまだ新鮮だった頃や流行の最盛期であったなら、そういう転生転移の事情も読者が読みたいものの一つだから書くべきだったけど、今はもう どれも同じ で飽きられはじめてると思うから、転生転移の事情などの序盤は今はさほど必要ではないと思う。
不要なものを省略する意味で序盤をカット、ないし駆け足でダイジェストにしてしまうのは全然アリだと思うよ。
ただそれだと、「転生の意味ある?」「主人公は普通に現地人でいいんじゃね?」って話になっちゃうから、そこは考える必要があるんじゃないかとは思う。
まあ、序盤に転生転移した経緯や異世界に困惑する主人公の図があるから転生転移の体を保ってるだけで、内容はスーパー現地人で問題ない話ってのも巷に溢れてるけども。

上記の回答(異世界転生の序盤が上手に書けないの返信の返信)

スレ主 鬼の王の墓標 : 3 人気回答! 投稿日時:

お久しぶりですサタン様、今回もありがとうございます。

>むしろそっちのほうが良いレベルじゃないかと思いもする。

言われてみればその通りですね。序盤の展開が毎回見たことがあるものを見せられるというのは、読む側の視点で見れば退屈なのは間違いありません。

>ただそれだと、「転生の意味ある?」「主人公は普通に現地人でいいんじゃね?」って話になっちゃうから、そこは考える必要があるんじゃないかとは思う。

一応作中世界自体に「異世界側が自分の意思で転生者を呼び出す仕組みがある(※)」世界ではあるのですが、それだけだとまだ不十分なので転生者である必然性を活かすために前世の記憶がストーリーに関わる描写を増やす必要はあるかもしれません。
(※)今更な説明ですが、前も話したホムンクルスの主人公の話です。

>不要なものを省略する意味で序盤をカット、ないし駆け足でダイジェストにしてしまうのは全然アリだと思うよ。

一応物語開始時から描写したい伏線として「第1章の黒幕が序盤から登場するシーン」があるのですが、序盤を作るのにいらない苦戦がずっと続いているから、その伏線の描写とかも作り直した方がいいのでしょうか?
内容としては序盤に襲い掛かってきたホームレスが、主人公の仲間に復讐するために脱獄して悪魔の力を手に入れるみたいな設定がありまして。
彼が復讐を誓った理由に関する謎を残すためにも、大きな動きを出す前に一度顔合わせさせておきたいのですよね。
変に間延びさせるようなことをするくらいなら、早めに当初の構想における第1章最終決戦に入った方がいいとは思っていますが……

カテゴリー : ストーリー スレッド: 異世界転生の序盤が上手に書けない

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元記事:追記

すみません、自分、細切れに書くことが多いんで読みづらいと思います。申し訳ない。

たぶん、「主人公が傲慢」なのではなく「ラスボスが他者の尊厳を踏みにじり過ぎ」なんだろうと突っ込みたい。友人さんの仰る「危険思想」は、まんま恐怖政治をしく独裁者の思考回路だから、ということだろうと思います。しかも「家族が悲しむだろ?」という偽善的な問いかけがまた、見当違いの美学に酔っていてほんとおかしいとしか……。「そうせざるを得ない状況になってんのはいったい誰の所為だと思ってんだ!」という返しが来ますよ。

 そして思い出しました。正反対のタイプっていうと「北斗の拳」のラオウかな。実際に「被害を恐れて全く戦わずに早々に降伏した」村の人々の卑屈さを嫌悪して、見せしめに血祭りにあげたエピソードがありましたな……それ見てあんた一体どうすれば納得するんだよって思ったことがあるんですが。ただ本当にその時の村人の卑屈さ、というのはやな感じーに表現されていたので、不戦=卑屈もなかなか「人間の誇り、尊厳を貶める行為」なんだと考えさせられたことがあります。

そんでもってガンジーの価値観が「非暴力・不服従>暴力>服従」と知った時はそれも成程と思えましたし。確か抗議の断食中に、ともに断食を行い耐えられなかった奥さんを亡くしているんですよね……その犠牲を乗り越えて手に入れたインド独立なんですよ。自分や家族が傷つくとか悲しむとか、そういう個人レベルの問題を遥かに通り越しているのだと思うと、最終決戦の場で家族の話を持ち出すのはなんとも「ズレてる」としか言いようがないです。

上記の回答(追記の返信)

スレ主 鬼の王の墓標 : 2 投稿日時:

hexa様
コメントありがとうございます。代表して5番に返信させていただきます。
そしてスレを立てる段階で、新参者の分際でありながらはじめましての挨拶を怠った無礼をお許しください。

まんま恐怖政治をしく独裁者の思考回路ですか……言われてみればその通りですね。
しかも主人公が戦わないといけなくなったのは他ならぬラスボスが原因ですし……
もし作り直すことがあるなら別のセリフに差し替えた方が良いようですね。アドバイスありがとうございました。

PS
ちなみにこのシーンは最終決戦ではなく、主人公とラスボスの一回目の戦いの時です。
説明不足ですみません。
あとラオウの話は感服しました。
ただ命が惜しかった村人と、誇りを傷つけられ怒ったラオウも、どちらの言い分も理解できます。
北斗の拳はラオウ以外にも考えさせられる価値観を持った漢がいますよね。
師匠との死別を経て愛を捨てたサウザーや、兄より優秀な弟はいないとケンシロウを認めなかったジャギ。
特にサウザーは正義の心を捨てきれていないところが私は好きです。

カテゴリー : キャラクター スレッド: ラスボスのキャラクターに関して

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元記事:キャラクターに対する作者と読者の認識の剥離についての返信

「好き」の反対は「嫌い」じゃなく「無関心」だ、なんて言われたりしますよね。
本当に駄目なキャラだと、ご友人が言うほどの感情さえ持てません。

読んでないから「コレだめだったのかな?」と言われても第三者には何とも答えられませんが、友人の反応を見るに、けっこう良いんじゃないかな? と思います。
そこまで酷評できるってことは、ご友人はちゃんとしっかり読まれてますよね。適当に流し読みじゃない。
そのうえで「嫌いだ」と言ってるわけですよね。
ご友人が言った「嫌いだ」というその感性、そのセンス。それってもしかしてマリンさんの個性なんじゃないの?
ご友人が嫌いだと思えば思うほど、良いキャラクターを書けてるんじゃない?

私は、芸能人で言えばロンドンブーツの田村淳がデビュー当時から嫌いなんだけど、彼は芸能界でああいうキャラクターなので私が彼を嫌いだと思う事は、彼は正しいキャラクター生を表現している、と言えます。
私が嫌いだと思うこと自体、彼が正しい表現をしている証明なんですね。
それで言えば彼はとても頑張って芸能活動をしていると思います。

>正義感が強い子です。
>助けに行かないといけなくなったことで主人公達に、結果的に迷惑をかけた
これはつまり「正義感が強いアンジーの、それ故の失敗」を表現した展開じゃないのかな?
もちろん、迷惑かけてヘラヘラしてたら「失敗」が表現できてないから、というかそもそもキャラがブレてるからダメだけど、表現したいものが表現できてるなら問題ないでしょ。
あとは読者の好みの問題だから、表現したいものが出来てるなら、この場合読ませた相手が悪いと言えるでしょう。
とはいえ、酷評を覚悟すれば酷評であるほど良いものが書けてる証明になるので、逆にベストな読者とも言えますが。
まあ、なんでもかんでも酷評することが正しいと思ってる評論家もいますけどね。

>頭の中が他人の事一色で生きるために最低限持つべき私利私欲を持っていない
マリンさんはそういうキャラで「正義感」を表現したんじゃないのかな。
だったらご友人の評価は正当で、ただご友人の趣味に合わなかっただけで、表現自体は間違ってないんじゃなかろうか。

好感だろうと嫌悪だろうと、読者に感情を持たせられたならそれは大成功だよ。
「ここまで気持ち悪いキャラを」と、普通そこまで思わないよ。
ご友人が何かの漫画のセリフを言いたいだけで口にしたのでないのなら、心からそう思って言ったのであれば、逆にそれを書いたマリンさんは凄いと思うよ。

上記の回答(キャラクターに対する作者と読者の認識の剥離についての返信の返信)

スレ主 鬼の王の墓標 : 2 投稿日時:

サタン様

好意的なご意見ありがとうございます。
知人が本当に嫌っているのは、私自身の感性というのは全く持ってその通りだと思います。
現に今回の質問で題材にしたエピソードを見せた後、私自身の価値観をめぐって彼と大喧嘩しました。(口論だけでリアルファイトにはならずにすみましたが)

迷惑かけてヘラヘラしている……とは、少し違いますが戦闘が終わった後に主人公にケガはないかと聞かれると、ポジティブに笑って感謝していました。
(これに関しては事実、うざかわいい系ヒロインに片足突っ込んでいるかもしれません。そういう一面が多少あるのも人間らしくてアリと私は思いますが)
まあその後に「ありがとうよりごめんなさいが先だろ」と怒られると、迷惑をかけたことを認めてキチンと謝っていましたので、サタン様の言うようなキャラの破綻はしていないと思っています。

そこまで自分の書きたいように書いた上で酷評されたのなら、サタン様が言う通りいっそのこと『作り込んだキャラクターが書けた』と喜ぶべきなのかもしれませんね。

カテゴリー : キャラクター スレッド: キャラクターに対する作者と読者の認識の剥離について

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元記事:人称について 一人称と三人称、どちらか片方に特化すべきか 両方とも書けるようになるべきかの返信

質問の論旨が前半と後半で変わっているようです。

>一人称と三人称のどちらか片方に特化すべきか、あるいは両方とも書けるようになるべきか

それは書きたいものの内容次第では?
ストーリーによって、一人称向き、三人称向きということは有ると考えます。なので、それに即して選択するのがベストであって、一般論としてどちらかに特化するべきというものでは無いのではないかと思います。
そういう意味で、両方こなせる方が作品の幅が広がるということは言えるかもしれません。

>似たような文が続きがちになってしまうというのは、一人称では自然なことなのでしょうか?

一人称の性格として語り手の主観が文章に反映するので、「語り口」は似てくるだろうし、そうでなければ一人称としてはおかしいでしょう。
ただ、だからと言って「似たような文が続く」という状態になってしまうのは問題かと。視点人物をめぐる状況、人物の行動、風景、感情の起伏などによって、文章の変化は十分に生まれると思います。そうでなければ読者が退屈してしまうでしょう。
ストーリーや内容が豊かでなければ文章が平板になってしまうのは、三人称とて同じことだと思いますよ。

上記の回答(人称について 一人称と三人称、どちらか片方に特化すべきか 両方とも書けるようになるべきかの返信の返信)

スレ主 鬼の王の墓標 : 2 投稿日時:

>>質問の論旨が前半と後半で変わっているようです。
一度に二つも質問してしまって申し訳ございません……

先の方の質問に関してはあまくさ様のレスで解決しました。
両方こなせる方が作品の幅が広がるのは間違いないですし、一人称で書いてみることで三人称の方にも役に立つ新しい発見があるかもしれませんからね。

後の質問の方は、語り手が同じなら話し方が似ていないとダメということでしょうか。
私の場合文末が似たようなものをローテーションさせているみたいな感じです。(同じ切り方を連続するのはさすがに避けるようにしています)
ローテーションにできているなら、同じ切り方が続くよりはキチンとしているのでしょうけど……
あまくさ様の挙げた「視点人物をめぐる状況、人物の行動、風景、感情の起伏」これらを使いこなしてカバーしてみます。

それにしても、まだまだ書き始めの領域で不安になるとは……初めてばかりの頃の勢いはいずこへ……

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 人称について 一人称と三人称、どちらか片方に特化すべきか 両方とも書けるようになるべきか

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元記事:情景描写の量についての返信

描写は表現なので、説明が難しいものです。
イラストで考えてみましょう。
「鬱蒼とした森の中」という絵をイメージしてみてください。
たぶん、木の幹も苔むして一面が緑に囲まれた森で、奥へ行くに従って暗くなるような風景をイメージしたでしょう。
良い風景画かもしれませんが、これは木々を描いてるから森ってことが説明されてるだけで、奥へ行くに従って暗くなるので鬱蒼としてることを絵で説明してるだけ。
では、その森のイメージに「不確かな人のようなモヤ」を描き足したら、どうでしょうか。
一気にホラーで不安な感じになります。
では、逆に「美しく神々しい天使のような存在」を描き足したら、どうでしょうか。
一気に神秘的な感じになります。
極端に言えば、この「雰囲気を付け足す」ことが描写です。

うーん。断言しちゃったけどちょっと違うか。言葉や文字で書くものじゃないよ、って話をしたかったのですが。まあいいか。

文字で説明するのではなく、物語や場面で説明するのが描写(説明するっていうか、誘導するって言ったほうが正しいと思うけども)。
文字での説明は、イラストで言えば「絵で説明してる」という状態。どれだけ文字を飾って美文を付け足しても、それは「文章表現」なだけで、小説の描写というには一歩遠い。
ーーというのも。
「文章で」というのは、なにも小説じゃなくても出来るんだよね。エッセイでもブログでも文章を飾って風景を書いてくことは出来るでしょ。
でも、「物語で・場面で」というのは物語が存在する媒介でなければ出来ないんだよね。

例えば。
学園モノで、主人公が毎朝徒歩で学校へ通学してる、というシーンを考えた場合。
絵でわかるアニメや漫画を思い浮かべてみてください。
周囲に同じ制服を着た生徒が画面一杯に映ってたりしませんか? でもコレ、普通に考えるとおかしいんですよね。
全生徒が同じ通学路を通るわけでもないし、あと10mで学校って距離でもなければ漫画みたく大量に生徒が同時に歩いてるわけないんですよ。
少なくとも私が高校の頃は、学校が視界に入るほど近づかないと見回しても数名いるかなという感じでした。
駅から来る生徒もいるし、反対方向からバスで来る生徒もいるし、徒歩や自転車で別ルートから来る生徒もいる。
でも、このシーンは「通学路であるという事の描写」のためには最適な場面と言えるでしょう。
同じ制服の生徒が大量にいれば説明不要で「通学路」ってことがわかりますよね。
これが「場面で」という事で、「描写できる場面を作る」ことで風景は描写していきます。

なぜイチから持論とも言えない話をしてるのかと言うと。
文章で説明してる以上「描写を継ぎ足せば」という話ではないためです。
「場面そのもの」を「描写できるように変更する」という必要が出てきます。
描写というのは表現です。
文章で書くのは説明。それを表現してこそ描写。
故に、すごーく軽く言えば「それっぽい場面を書けば良いんだよ」という事ですね。
難しそうに言えば「それを表現できる場面・展開を作らなきゃならない」という事です。

手軽に「継ぎ足す」ことが出来る範囲で言うと、小物を扱う事でしょう。
例えば「通学途中にコンビニに寄った」と簡単に済ませるよりも、「友人に部活用のスポーツバッグを預けてコンビニへ入った」とすれば、「バッグ」が見えてきます。
自分の荷物と友人の荷物を持たされ待ちぼうけしてるキャラの姿も見えてきます。
待ちぼうけしてるキャラは不満そうな顔をしてる事でしょう。
そんな生徒がコンビニの外でケータイでもいじって友人を待ってる姿というのはなんとなく想像できてきませんか。
コンビニの外観は書いてないけど、セブンでもファミマでも、適当にイメージしませんでしたか。
これは「友人の荷物を預かって不満そうに待ちぼうけを食ってる姿」があるので、それに合う情景を読者が自由にイメージしてるためです。
「荷物を預かって待ちぼうけ」というシチュエーション(場面)が背景をも描写してるわけですね。
……まあ、ここまで書いておいて、そんなイメージできませんでしたよと言われたら何も返せないんだけども。

上記の回答(情景描写の量についての返信の返信)

スレ主 鬼の王の墓標 : 2 投稿日時:

遅くなりましたが返信を書かせていただきます。
イラストで考える例、特に森に関してはかなり上手い例ですね。
付け足すものが変わるだけで印象は別物。この雰囲気を付け足すというのは私の方ではあまり行っていなかったですね。
バトル系のジャンルだと風とかが特に使えそう……これなら吹く風の種類を変えるだけで希望も絶望も表現できるかな。(無論、風自体が情景描写における汎用性が高いものなのでバトル以外にも応用できると思いますが)
学校の話でも同じ制服を着た生徒の描写をするだけで、登校中であることを直接書かなくても説明できるというのがキモだと思いました。
ただの風景の説明をストーリーに関係のあることと融合させる。ここがポイントなんですね。

恥ずかしい話、今私はこんな基本的なことを新鮮に感じてしまっています。この程度で目から鱗が落ちているということは今までずっと惰性だけで文を書いていたみたいです。
いつもありがとうございます。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 情景描写の量について

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元記事:ラブコメ主人公の外見描写について

現在私は、新人賞に投稿するためにラブコメを執筆しているのですが、ふとあることが気になりました
それは何かというと「ラブコメの主人公って、ほとんど外見について触れられないな」ということです

たとえば主人公を
「身長175センチで中肉中背。髪は黒くてくせっ毛気味で、眉毛は濃いめ。顔は大きく丸顔。鼻は団子っ鼻で、目は奥二重でタレ目がち。鼻の横にシミが有り、歯は若干黄ばんでいる。顔立ちはお世辞にもカッコいいとは言えない」
という設定にしたとします。(ちなみにこの主人公のモデルは自分です)
しかし、ここまで細かく外見を描写しているラブコメ作品を、私は今まで一度も読んだことがありません。(もちろん、ヒロインでもここまで事細かに書くことはないと思いますが)
大抵の作品では
「俺の名前は山田太郎。身長175センチで中肉中背。どこにでもいる冴えない顔した男子高校生だ」
という具合に片付けられて、後は外見について触れられないことが多々あります。

もちろん、ラブコメは一人称視点であることが多いため、主人公の外見は描写が難しいことはわかります。
それに市場に出回っているラノベには挿絵というものがあって、そこまで詳しく語る必要はないということなんでしょう。
ですが、当然ながら新人賞に投稿する作品には挿絵なんて存在しませんよね?
なのに主人公の外見についてサラッと流してしまえば、下読みの方にどういう人物かまったく伝わらないと思うんです。

そこで質問なのですが
新人賞に投稿する作品の主人公は、どこまで小説内で外見を書くべきなのでしょうか?
市場に出回っている作品のように必要最低限でいいのか
あるいはある程度詳しく描写したほうがいいのか、教えて下さい。よろしくおねがいします。

上記の回答(ラブコメ主人公の外見描写についての返信)

投稿者 手塚満 : 2

結論から申せば、文章は絵を描くのが不得手だからです。その一方、文章は目に見えない思考や感情などを表すには適しています。

ですので、文章では、その得意な面を活かしつつ、絵はかなりの部分を読者の想像に委ねるほうが、作者も読者も楽なのです。

その点が小説の文章と、例えば学校での作文、入試の小論文等々と違うところです。学校の作文であれば、筆者が考えたことを正確に伝えることが求めれられるのが通例です。

小説は違います。読者が楽しめたらいいのです。それ以外には何もない。作者が何を考えていようが関係ありません。

以下、そのことを多少説明してみます。

1.簡単な絵ですら言葉では伝わらない

絵を言葉で伝えられるかですが、例えば「モナ・リザ」を見たことがない画家に、言葉の説明だけで(電話で伝えると考えてください)「モナ・リザ」の複製画が描けるか。どうも無理そうなのは想像に難くないかと思います。

もっと簡単な図柄を言葉の説明だけで描く実験があります。丸、三角、四角を1つずつ、ランダムにA4用紙に描いたものを用意し、被験者Aに渡します。被験者Aは(仕切りの向こう側にいる)被験者Bに言葉だけで図柄を説明し、被験者Aが見ている図柄を描いてもらいます。全く違う図柄が描かれることがほとんどです。

Bの描いた絵を見た被験者Aは「自分の言った通りに描いてない」とBに言うことが多い。Bは「いや言った通りに描いた、説明が悪い」と反論する。しかし、立場を入れ替えてBがAに説明して描いてもらっても同じことが起こります。

丸、三角、四角がたった1つだけの図柄でもそうなる以上、もっと複雑なものは伝わらないと心得るべきであるわけです。

2.言葉で描写するほどぼやけてしまう

もう1つ、関連しそうな実験があります。2グループの被験者にある男の写真を見て覚えてもらうものです。このとき、被験者Aグループには「言葉で特徴をとらえて覚えてください」と言いますAグループは「長髪で、眉が太く、鉤鼻で、短めの口ひげ、(略)」と特徴を言葉で描写し、もちろん写真イメージ自体も覚えようとする。一方、被験者Bグループには「何も考えず、ただ写真をイメージとして記憶してください」と言います。Bグループは言葉を排してイメージだけ記憶しようと努める。

そうしておいて、元の男の写真含めた、似た顔の写真を何枚も見せ、どれが元の男の写真か当ててもらいます。結果は、言葉も頼りにしたAグループのほうが、Bグループより間違いが有意に多くなります。この現象は「言語隠蔽効果」と呼ばれ、人間の顔で特に起こりやすいようです。要は、言葉で描写すればするほど、特徴がぼやけるわけです。

3.分かるのではなく、分かった気がすればいい

これらから言えそうなのは、文章では絵が伝わりにくいことと、それならと詳しく描写すればかえって没個性になるということです。だから大雑把に特徴を述べるにとどめ、後は読者の想像に任せることが多いわけです。

それでも「絵が目に見えるような描写」は必要です。竹内薫さんの言だったと思いますが、言葉での説明では絵が見えたときに伝わる、のだそうです。だけど絵は伝わってないはずなのは上記実験などでも分かっています。

では読者が「絵が見えた」→「あ、分かった!」となったときに何が起こっているのか。それは読者なりに想像し、それが作者が伝えたいイメージだという「気」がしたときです。絵が見えるのではなく、見えた気がすればいいわけです。

4.特徴1つに絞って描写するのもコツの1つ

そのためのテクニックの1例が、例えばこんなもの(ツイッターで見かけたものです)。

https://twitter.com/kakuniha/status/745269615048044544
> ストーリーの書き方 @kakuniha
> 「変身」には例のグレゴール・ザムザの甲虫がでてくるが、よくよく読んでみればわかるように、そこには怪異な虫の全体についての記述がまったくない。
> そのかわり毛むくじゃらの一本の脚については克明な描写がある。読者はそれで充分なのである。出典:

これはちょっと誇張があって、「変身」では「甲虫」の他の部分も簡単にですが描写がありますし、1本の脚についてのみの克明な描写といえるほどのものでもありません。ただ、主人公がなってしまった虫が何かするとき、脚だけが描写されていることが多いのも確かです。ですが、なんとなく巨大な甲虫全体が想像できた気がしてきます。とても薄気味悪いことも実感できてくる。

正確なところを分かってもらう必要はありません。分かったような気がすれば充分です。分かったような気がしたとき、読者なりのイメージもきちんとできています。作者がイメージしたのと大きく異なるかもしれませんが、物語の中で齟齬をきたさない限り、大丈夫です。

5.読者の手間はできるだけ省くべき

お示しの描写2例を考えてみます。
(なお、両者が似たものになるよう、若干改変します。特にAは顔を上から下へカメラ視点が動くような描写順序にしています。いずれも、すみません。)

A:「俺の名前は山田太郎。身長175センチで中肉中背、やや長めの髪は黒くてくせっ毛気味、顔は大きめの丸顔で、眉毛は濃いめ、目は奥二重でタレ目がち、鼻は団子っ鼻、その鼻の横にシミが有り、歯は若干黄ばんでいる。お世辞にもカッコいいとは言えない男子高校生だ。」

B:「俺の名前は山田太郎。中肉中背で、どこにでもいる冴えない顔した男子高校生だ。」

Aを一読して、特徴を全部覚えられるでしょうか。難しいと思います。描写量・数が多いだけではありません。覚えたくなるようなものではないなら、覚えられないというよくあることです。特に魅力がないことを伝える前提ですから。

でも作者は、書いたから覚えてね、と思いがちです。あるいは、書いたけど大事じゃないから読み流してね、と思って書くこともある。どちらも読者には分かりません。書いてある以上、意味があるんだという前提で読むことが多いです。読者は、あからさまにどうでもいいと伝わるように書いてなければ、覚えるべき情報だと思って覚えようと努めます。

6.読者が読んだ手間に報いるべき

ですので、書いたら使わなければなりません。書いてあるけど使わない設定だと読者が思ったら、作者の裏切りとかからかわれたと感じることも多い。このことは、「チェーホフの銃」(観客/読者に銃を見せたら、その銃は使われなければならない)として知られていることの一端でもあります。

読者は作者が描いた作品を言葉から想像する、つまり言葉という記号から映像化し、音声も付ける人です。演出などもかなり読者に任されていると思って差し支えありません。ですが、そうすることが読者の目的ではありません。作者の考えたことを正確に再現したいとは思っていない。シンプルにただ「楽しみたい」と思っています。

楽しめる要素以外はできるだけ排するべきです。映像・音声化能力も持っていますから、読者ができることは読者に譲ったらいい。作者は、そういう読者が楽しむことを手助けする立場にあるということです。

楽しむには、労力が少ないほうがいい。読者が楽にできることを邪魔してはいけない。読者がやりにくいことだけ手助けするべきであるわけですが、見た目などは文章は不得手なのは、既に申し上げた通りです。動きも同様です。克明に描写しようとすれば、読者の負担になるだけですから、どう読者に任せられるかを作者は工夫する必要があります。

その手法の1つが上記「虫」の論評引用で申し上げたような、1点だけを細部まで、といったことだったりします。顔なら顔全体ではなく、例えばそのキャラの特徴であり、あだ名が付けられそうな、作中ではそのキャラ独自の特徴を描写しておけばいいわけです。

7.客観描写は特徴しか伝えず、特長は伝わらない

その特徴が魅力だとしたいときでも、「美しく大きな(中略)青く澄んだ瞳」と作者が美しいと思う点を並べ立ててもいけません。それらは特徴でしかない。イメージを思い浮かべて書く作者にしか美しさは分かりません。言葉からイメージを再生する読者からすれば、単なる特徴でしかない。

上記では唯一「美しい」だけが美しさを語っています。もちろんキャラ特徴としては不足ですよね。その瞳を持つのが視点キャラでないなら、視点キャラから見た印象、特に感情を書く手があります。例えば「引き込まれそう」「胸が高鳴る」「じっと見つめていたい」等々です。

そういう工夫をしませんと、「美しく大きな(中略)青く澄んだ瞳」は簡単に印象が変わってしまいます。「美しく大きな(中略)青く澄んだ瞳『に虫唾が走る』」みたいに、読者がふと『』内のイメージを思い浮かべたら、その瞬間にイメージは崩れ去ります。逆に欠点らしき特徴を延々と並べても、最後に例えば「でも好きだ」と書けば一瞬で魅力的にもなります。ですので、客観的な描写は中立的で、特徴でしかないわけです。

視点キャラの魅力を出すのは、間接的になります。視点キャラの周囲の反応で描写するしかありません。通常、視点キャラ以外の内面は描写しないですから、「引き込まれそう」と思った人が取りそうな態度を描写することになります。

8.詳細描写を避けるのは文章の特性を生かすため

とても面倒臭いですが、文章で表そうと志した以上、文章の特性を理解し、使うしかありません。そのコツの1つが、詳細な描写はしない、です。なにも、いずれイラストが付くから省いておこう、というわけではありません。必然的なわけです。そう割り切れば作者も楽です。無駄なものは書かなくていいんですから。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: ラブコメ主人公の外見描写について

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投稿日時:

元記事:良い「尊厳破壊」とは

以前相談させて頂いた悪役はお飾りの首領にそれなりに大物っぽい奴を設けているとしたのですが、この「お飾り首領」についてです。

不穏すぎるスレタイからもわかる通り、真ラスボスが道化役である人物と割れた後、彼自身は真ラスボスによって梯子を外され、終盤真ラスボスにせめて一矢報いようと再起するまでメインのストーリーラインの傍らで転落劇を演じているという方向で考えております。

武人気質で主人公サイドとは正面から戦ってきた正統派悪役というのがどんな風に落ちぶれていたら衝撃的であるか。
自分はなかなか悪趣味なつもりでしたが、いざ自分のキャラにやろうとするとどうにもつめが甘くなりがちで、いまいちパンチが弱くなってしまうなと実感します。

キャラクターの印象を云々するだけの事であり、ストーリーに対する重要度事態はそれ程高くはないのですが、せめて真ラスボスとはまた違ったベクトルで印象的なものにはしたいと思っております。
何かご意見頂けたら幸いです。

上記の回答(良い「尊厳破壊」とはの返信)

投稿者 読むせん : 1

二番煎じになりますが、烈火の炎の「紅麗」かな?

ラスボスというより不憫キングって感じ。
―――――――――――――――――――――――
①主人公の異母兄。悪役令嬢みたいだけど愛情深い母親に育てられる。

②特殊能力をもつ一族の次期党首候補だけど「一族を滅ぼす呪いの子」として暗殺されかけまくる。実際は異母弟である主人公こそが予言の子

③一族の血を残すべく、兄弟そろって亡命することになるが、気のいいパパに引き取られた主人公と違い、ラスボスにてっぽう玉要員として飼われる破目になる。

④恋人を殺されてしまっている(そもそも、彼女も肉壁&卵子提供もくてきでラスボス飼育されていた・・・たぶん恋仲になった二人を不幸にして弄びたくなって、暗殺者されかねない状況に追い込んでみたっぽい)

⑤やさしい養母(ラスボスの妻にさせられた可哀想な美人)を人質に取られている

⑥ぶっちゃけ「紅麗様のためにいに命捨ててもいい!!」ってレベルで慕ってくれている部下が多々いたが主人公との戦いで死亡し、ほぼ孤立。

⑦部下にも裏切られる(もともとラスボスのスパイ寄りだった)

⑧死んだ恋人の卵子と自分の精子を知らぬ間に提供させられていて、100人単位のクローン&子供が製造されている、子供たちは全員ヤク漬けでラスボスの傀儡。使い捨ての刺客として、実の父親である自身を殺しに来る。

⑨ラスボスの犬と化している美女は死んだ恋人ソックリ&一族の能力が使える&ラスボスと初潮前からセックス漬けで育っていて、倫理観皆無の、りある狂人「きゃはははっ!!」状態。

自分だけでなく自分にとって大切な人や、勝手に人工授精やクローンで自分はもちろん、愛した女のクローンまで量産しまくられて、使い潰されている事を知らされる的な?
―――――――――――――――――――――
武人なら戦えないからだ・・・・達磨状態で生かされる破目になる・・・・・とか?

 悲しい過去の理由がほぼ本人に責任なくて、主人公の罪を押し付けられる破目になっていたり、ラスボスにいいように使われ、
ラスボスに膝を屈しながらも寝首を掻くつもりが、主人公の介入で信頼できる部下や仲間を減らされ、そこをラスボスにつけ込まれて、逆に追い込まれていた・・・的な。
ーーーーーーーーーーーーー
ちなラスボスは森光蘭という金持ち糞オヤジ。いいとこのボンボン生まれで、物欲が異常に激しく嫉妬深く、ねたみが凄いだけの凡人で、主人公みたいな特殊能力を妬んでいる。

 凡人だという自覚はあるが、永遠に金を得て女を抱いて、人々の不幸を嘲笑いたくて、凄い人が妬ましくて、恋人や親子を引き裂くとか殺し合わせて絶望させたい。

永遠の命を得て、永遠に幸せな人々を地獄に落として爆笑したいというタイプ。

 凡才だから手段を択ばない。精神攻撃や倫理観ブッチ攻撃当たり前。配下もだいたい糞野郎かシャブ漬けか人質。頭も別に良くないから謀略すら、しない。
ある意味すごいモブっぽい小物。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 良い「尊厳破壊」とは

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元記事:書こうとしているものについてや応募に関して

こんばんは。再度複数の質問で失礼いたします。
1;自分はMF文庫Jライトノベル新人賞に応募する予定です。そこの「よくある質問と回答」で出している書式見本を使おうかと思っていました。試しに使いましたが書式見本は34文字×40行でしたが自分の書いたやつを貼り付けるとどうしてもその34文字×40行にならないです。その際は文字数で対応したほうがいいのでしょうか?

2:自分は少し前のライトノベルがすきです。主にしにがみのバラッドやシゴフミやキノの旅などああいう感じの作品で、自分もああいう感じの作品を書きたいです。しかし最近はあまり見かけなくなって、もう流行っていないのか応募に受け付けていないのかわからないです。そういう系の作品ではなく流行っていそうな作品を書いたほうがいいのでしょうか?

3:当初は電撃文庫に応募する予定でしたが、色々調べてMF文庫の方に応募する予定です。MF文庫を選んだのはチャンスの回数と落選したときにどこが悪かったのかを教えてくれるからです。ですが2で書いた作品名は主に電撃で、正直なところ迷っています。どうすればいいのでしょうか?

長文の質問内容で申し訳ございませんがなにとぞよろしくお願いいたします。

上記の回答(書こうとしているものについてや応募に関しての返信)

投稿者 ごたんだ : 2

たまに「独自でアプリも作れねぇのか! このクソ出版がっ!!?」と意味も無く叫びたくなります。
「」の文章が日本語に見え、わざと勘違いするように書かれていますが
決して、そのような意図はありません。
文芸的な試みです。

思うにヘビィノベルに限らず、コンテンツ産業全体の問題の根底に「遺跡貝レベルの金の掛け方」が必要でその最大の“性交霊”がアニメ化、ゲーム化であって、そこにネット登校サイトの戦略が見えて来る気がします。

思うに、作家には『取材タイプ』の編集もいて、それの九州率の高い海綿体でなく作品があると思います。

そして、酵母が主にフューチャーされているのは『独奏』型であり『王道』型な気がします。

更にその手の取材型に強い編集は三戒どころか四戒、五戒を平気で破る半分以上、裏の世界に染まっているような『出版社の手厚いサポート』には程遠いタイプばかりなのではないかと邪推されます…

ここにフォーカスされないのが若い編集に酵母が軽く見られる要因ではないかと何となく思っています。

カテゴリー : その他 スレッド: 書こうとしているものについてや応募に関して

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ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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