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兵藤晴佳さんの返信一覧。最新の投稿順3ページ目

元記事:プロの方がやる間違いについての返信

これを書いている時点でのレスも拝読してですが、スレ主さんが間違っています。「こう解釈すれば間違いと出来る」といったことに固執している感じです。「こう解釈すれば正しいかもしれない」がスッポリ抜け落ちているようです。

箱馬1つは仰せのサイズだとしましょう。大きいほうが「6寸×1尺×1尺7寸」(約18cm×約30cm×約51cm)ですね。自分の主観では結構デカいですよ?

「一抱え」は寸やセンチと違い、主観的基準です。あるいは自分基準と言い換えてもいいでしょう。「一抱え」と何かについて言う人にとって「一抱え」なら「一抱え」です。何センチとか何立方センチなら「一抱え」である、と決められるものではありません。

辞書的には例えば「両腕で抱えるほどの量、または太さや大きさ。」(デジタル大辞泉)とあります。片腕では抱えられない、と思ったら「一抱え」でもいいわけです。既出ですが、持とうと思えば片手でも持てる花束を、両手で持って「一抱え」と表現している事例は画像検索などで散見されます。

さらに、スレ主さんは書いていないからと否定してお出でですが、複数の箱馬(ハコウマ)の可能性はあります。英語と違い、単語に単数形・複数形が原則としてないのが日本語です。複数とは書いてないけど、たった1つしかないとも書いていない。どちらとも取れるわけです。

> 本文中では箱馬について「大きさ」と表現しているので、数を意味するものではありません。

こういう指摘をスレ主さんはされているわけですが、事実誤認でしょう。お示しの節では箱馬について、

> ほかは、一抱えほどある長方形の木箱――聞けば「ハコウマ」と言うらしい――や、

としか表現されていません(ハコウマと書かれたのはこの部分のみ)。逆に「大きさ」は1語もありません。

小説の当該節の書き出しは、きちんと読んだんでしょうか。こうありますよね。

>  演劇部の“ブシツ”とやらは、大きな家具は何もないのに、細かい物で雑然としていた。

大きな家具はなく、あるのは細かい物だと記してあります。これをどう解釈してイメージするかは読者次第です。箱馬は「細かい」が1つが「一抱え」なのか、箱馬が複数詰まれて「一抱え」なのか、文脈に沿って読者が解釈し、無理なくイメージできれば、作者の表現は成功ですし、当然、間違いと指摘できるものではありません。

箱馬のサイズも同様です。当該小説の舞台が演劇系ですから、演劇用の箱馬だとしても、スレ主さんもお書きのように「が中心」ですし、辞書などでも「ふつう(6尺×~)」といった限定があります。それ以外を許容しない、というわけではない。「絶対に~ありえない」とは言えません。

三人称地の分の語り手「一抱え」と表現したら、読者は「一抱えあるからにはこう」と想像するのが普通です。「一抱えであるはずがない、例えばこうイメージすれば」なんて読み方はしないでしょう。

お示しの小説の節を読むと、主人公らしきロキの三人称一視点と思われます(ロキの内心が地の文で直接語られたりする)。そして、他のキャラについて「ロキと同じくらい小柄で」と表現されています。

通例、小柄でないキャラついて「同じくらい小柄」とは表現しません。小柄なキャラ視点で、他のキャラが同じくらいの背格好であるとき、「同じくらい小柄」と言うわけです。このことが「ハコウマ」の「一抱え」にも影響します。小柄なロキにとっての「一抱え」は、ロキより大柄なキャラの「一抱え」は異なる。

短くまとめて再掲すると、スレ主さんの疑問、主張には少なくとも以下の問題があります。

・「一抱え」の主観性、個々人依存性を無視した客観基準
・「ハコウマ」の恣意的な数量の決めつけ
・具体的に表現された文脈の無視
・恣意的に代表例に限定している
・誤読している部分がある

パッと見でも、これだけ問題がありつつ、お示しの表現がどうこうと言うのであれば「難癖」に分類されるでしょう。

上記の回答(プロの方がやる間違いについての返信の返信)

スレ主 兵藤晴佳 : 0 投稿日時:

ありがとうございます。数とは気づきませんでした。
変だな……「大きさ」とあるのを確認してから書いたと思ったのですが。
これが「一抱えほど積まれた長方形の木箱」と書いてあれば、自主公演が打てる準備のある部が間違いなく表現できたのですが。
「こう解釈すれば正しいかもしれない」と考える余地のない文章を書けるよう、私も気を付けます。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: プロの方がやる間違いについて

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元記事:プロの方がやる間違いについての返信の返信の返信

ハイファンタジー・ロウファンタジー・日常ものでリアリティ(本当らしさ)の扱いは違うでしょうが、エンタメは要は読者をいかに騙すかですよ。
騙すというと聞こえが悪いですが、読者も気持ちよく騙されたがっているものなので。

上記の回答(プロの方がやる間違いについての返信の返信の返信の返信)

スレ主 兵藤晴佳 : 0 投稿日時:

それは分かります。
もの書きはマジシャンですから。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: プロの方がやる間違いについて

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元記事:プロの方がやる間違いについての返信

素晴らしい!私も同意見ですね!
創作をする以上、空想の入る余地はなく全て下調べを念入りにした上でのリアリティを追求すべきだと私も思いますよ!平民が騎士になるような階級の安売り作品、現在売れているような全ての作品も貴方は否定するという絶対的な自信が素晴らしい!さぞ、貴方の作品には空想、想像、妄想などの入る事はない現実にしかあり得ない夢も奇跡もない物語になるのでしょう!勿論、あなたが間違えた場合は何かを間違えてしまい、すいませんと謝ってちゃんと訂正をするんですよね?いや、絶対に間違えるわけがないという自信が文章から伝わって来ますので、失礼な言い方でしたか。すいません。出来たら貴方の作品も読ませていただきたいと存じます!私達や現在の作家さんたちですら不可能であろう人の想像力の入らない世界。是非読ませてくださいね?

上記の回答(プロの方がやる間違いについての返信の返信)

スレ主 兵藤晴佳 : 0 投稿日時:

ご返信ありがとうございます。

いや、私の言っていることは全く逆でして……。
世界観のリアルさがおとぎ話のレベルなら、それはそれでいいんです。
その作品がきちんとおとぎ話になっていれば、それがリアリティなんですね。
リアルさ(本物そっくり)と、リアリティ(本当らしさ)は違いますので。

空想には空想のリアリティがあります。きちんと辻褄が合えば、それで充分。
しかし、その辻褄は「空想」ではなく「想像」なんですね。
その区別はきっちりとつけるべきだと思います。

間違いは、訂正が当たり前だと思います。
箱馬の大きさくらい、認めて書き直してもいいんじゃないでしょうか。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: プロの方がやる間違いについて

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元記事:プロの方がやる間違いについての返信

そもそも何が言いたいスレなのかよくわかりませんが、一応思ったことを述べてみます。

>ここにツッコむのは「世界観の誤りの指摘」と「ジャガイモ警察」のどちらにあたるんでしょうか。

「世界観の誤りの指摘」と言うなら「世界観の誤りの指摘」だろうし、「ジャガイモ警察」と言うなら「ジャガイモ警察」でしょうね。

人の心理として、自分がよく知っているものを微妙に間違って書かれるというのが一番気になったりします。
箱馬って、舞台などでセットを組むときに土台にしたりするやつですね。兵藤さんは演劇に詳しいようだから実物を知っているのだと思いますが、あんなもの普通の人はまず知りません。

でですね。

読者が知らない情景を表現するコツの一つとして、特徴的な何かをピンポイントで書くというのがあるんですね。なので作者は、そういうピンポイントに効果的そうなアイテムがないか探し回ったりします。

なのですが。

一方でエンタメ系の創作は、作者も知らない世界を舞台にすることが多いです。なので、「お、これは雰囲気を出すのによさそう!」と思って取り入れたものが、よく知っている人が読んだら「それ、ちょっとへんだろ?」となるのは、むしろデフォルトです。ソースは私(笑)。「ちょっとへんだろ?」と思われた方も思った方も山ほど経験があります。

良く知ってることをちょっと変に書かれると、物凄く気持ち悪いというのは分かりますが。エンタメ系の創作ってそうなっちゃうんだよね、ってところもあります。

上記の回答(プロの方がやる間違いについての返信の返信)

スレ主 兵藤晴佳 : 0 投稿日時:

ご返信ありがとうございました。
つまり、「現実に則ったエンタメ系作品の世界観」というのは、リアリティを高めるための努力目標なわけですね。
確かに、料理漫画のレシピは、実現できないものもありますし。
箱馬にしても、知っている人間にしてみれば、「デカすぎるわ……いつどこにどうやって使うんだよ!」という話になります。

そういうことでしたら、「中世風のファンタジー」はジャガイモがあろうがガラス窓があろうが平民の若者が騎士として引き抜かれて城の舞踏会に出席しようが、「ああ、そういうことになっているんだな」で済むので、気楽に書けます。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: プロの方がやる間違いについて

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元記事:プロの方がやる間違いについての返信の返信の返信

>復刻版のDVDでは、副音声で当時のスタッフ陣が「だって、あのときはハロウィンって何だか誰も知らなかったし」と笑っています。
そらまあ、そういうエピソードはあちこちで聞くけども。
いやでも別に。だから何って感じです。
そういう笑い話にする機会があるなら、この作者もするんじゃないかな? それともサンライズのスタッフはハロウィンの件を訂正するために復刻DVDを出したって経緯でもあるの?

些細な問題だし「ああそうだね、間違えてたかもね」で終わる問題だと思うけど、わざわざ指摘するほどのことでもないと思うので、この程度で指摘されたら自分なら、失礼ながら「うるせえのが絡んできてるな」と感じてしまうと思う。
>薪一束を「一抱え」と表現するのは、数え方の問題ではないかと思います。
うーん……。
じゃあ、「一抱えの花束」で画像検索してごらんよ。そんな大きな花束の絵は出てこないと思うよ。
言葉の意味で言えば「一抱え」って「両手を広げて抱えるくらいの大きさ」なんだけど、ニュアンスで言うとそーでもないんだよ。

それとついでに
>作者が「実は特注品なんだ」と強弁するのはフェアではないでしょう。
これは可能性の話をしただけだけだからフェアって言葉が出てくるとは思わなかったけども、でもスレ主さんの回答に乗っかって答えたとしても、それはアンフェアではないよ。
少なくとも叙述トリックなどではよくある形。読者の先入観を利用したトリックだから、そういう技法だしそういうテクニック。
この作品は最後まで読んでないからわからないけど、おそらくそうしたトリックの作品ではないと思う。だからあくまで「特注品である可能性」の話をしたまでなんだけど、「説明がなければ現実に即しているべきだ」というのはスレ主さんが考えるルールなわけで、それは絶対ではないし、別にそんな必要はありません。
ただ「現実と違うのであれば説明がなければ伝わってないよね」という事があるので、現実に近いかたちを取ることが多いだけです。
なので、説明せずにまったく違う形を取ることはよくあります。そういう先入観を利用することでミスリードは上手くハマるので。
で。
この作品ではそういう目的で使われてるわけではないからダメだ、というのはないので、しかしおかしいと思う読者がいる以上は些細なミスとはなるだろうけど、
そんな些細なミスまで指摘されたら、もう書きにくくてしょうがないよ。勘弁してくれよ。というのが本心。

これが製本されて出版されるのであれば、こういう言葉のミスは誤字脱字と同時に校正でチェックするんで、編集側の仕事。
だから実はプロとはいえ経験積んだ熟練作家であろうと生原稿にはこういうミスは結構あるよ。
いちいち目くじらたてちゃイカンよ。
まあ、おそらくニュアンスで書いてるからミスじゃないと思うけどね。

上記の回答(プロの方がやる間違いについての返信の返信の返信の返信)

スレ主 兵藤晴佳 : 0 投稿日時:

ご返信ありがとうございました。
言葉の意味をよく知らずにものを書くというのはいい恥さらしになりますね。気を付けます。
なお、画像検索は言葉通りのものを探してくれないので、あまり参考にはならないと思います。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: プロの方がやる間違いについて

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元記事:現実的にするのかフィクション的にすればいいのかわかりません

話の内容としては、簡単に言うと地球が二つあって夢を通してどうして二つ分かれた謎とかを説きながら徐々にわかっていって、みたいな感じなんですが地球が二つっていう設定や夢の世界も言ったら三つ目の世界みたいなものなのでフィクション的なんですが内容は人間同士の対話的なことでストーリーを進めようと思ってるのですがどちらにシフトを合わせればいいでしょうか。

上記の回答(現実的にするのかフィクション的にすればいいのかわかりませんの返信)

投稿者 サタン : 0

これは「なに」を「どのように」書くかという話だと思います。
「地球が2つある謎」を「人同士の対話」で書いていくとご本人が仰っているので、
「どのように書くか」は「人同士の対話で書いていく」ということになります。
であれば、「対話」がストーリーを進めるにあたって重要な要素になるので、その印象を強くする雰囲気を目指すのが良いでしょう。
現実的かフィクション的かってのはちょっとそれの指すところがわかりかねるので、どっちが良いとは答えられません。

「世界が2つ」「夢のなか」「対話(の表現方法にもよるが)」でパッとイメージしたのは宮部みゆきの『ドリームバスター』ですね。
おそらく想定されてる内容とまったく違うとは思うので、似てるって意味じゃありません。
一応あらすじを書いておくと、空間と時間がまったく違う世界で凶悪な囚人たちが精神体で脱走しそれらが地球の人の夢の中に逃げ込み人に悪夢を見せる。この囚人たちを捕らえるため異世界の人は地球人の夢の中にダイブし地球人と対話して悪夢を生むトラウマなどを解決させて囚人を見つける。そんな異世界の賞金稼ぎの話。
ラノベではなく一般文芸ですが、けっこう読みやすいと思います。夢の中の描写や夢と現実とでどう書いていくかなど参考になるかなと。

物語の内容も書かれているので、前のスレッド
>最後のオチは浮かんでいるんですがそこまでの話が思いつきません
こちらもここで回答すると、
これは構成の一つってだけでこれが正解ってわけではありませんが、
「何を」「どのように書く」って話の中で、私は御作を
「地球が2つある謎」を「人同士の対話」で書いていく
と解釈しました。
ここで「何を」は「地球が2つある謎」ですが、これは物語全体のテーマというか「書きたいこと」に当たります。
全体で「地球が2つある謎」を表現するとなると、じゃあ一話では何を書けばいい? 2話では何を? 3話では? となってるんじゃないかなと思う。

一方で「どのように書く」は「対話で」という事で決まってて、これは別にエピソードによって変えてもいいんだけど、一貫性や雰囲気の問題で、今回の物語では「対話」に固定したほうが良いと思う。
なので、
1話:「1話のテーマを」「人間同士の対話で」書く。
2話:「2話のテーマを」「人間同士の対話で」書く。
3話……
という感じのパッケージになる。

ということは、「1話のテーマ」「2話のテーマ」「3話の……」これらを総括すると「地球が2つある謎の解明」という形になってれば良い。ってことがわかる。
例えば、
「別の地球とは何か」を「主人公は夢の中で対話することで知る」
「主人公側の地球とは何か」を「主人公は自分が相手の夢の中の人物ではないかと対話の中から不安になる」
「夢とは何か」を「対話の中から主人公と別地球の相手はパラレルワールド解釈をする」
と、こんな感じ。
これは単に「地球が2つあるのはパラレルワールドの地球だから」って話なだけで、想定されてるものとはまったく違うでしょう。ただの参考例なので。
このように、「地球が2つある謎」という大テーマを細かくしていって、「別の地球とは」「じゃあコッチ側の地球とは」「そもそも夢って何さ」と小テーマにしてしまう。
で、細かく出来たら、あとは各話ないし各シーンで「何を」「どのように書く」って話をすればよい。
そうすれば、おのずと「そこまでたどり着く内容」が考えられると思う。
単に、「地球が2つある理由を説明するにはどういう順番で説明したらいいかな?」ってだけの話なので。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 現実的にするのかフィクション的にすればいいのかわかりません

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投稿日時:

元記事:ストーリーの作り方

このサイトでは二回目の質問になります。
前回回答下さった方、ありがとうございました。

さて、今回の質問なのですが、実は今ストーリーの作り方について迷っています。
キャラは決まりました。
主人公もヒロインも、主人公とヒロインの仲を引き裂こうとしてくる脇役(敵役?)等もなんとなく決まったのですが、いざ物語を書こうとすると筆が進みません。

みなさんはこういう経験はありますか?
ストーリーで躓いた時、どうすればいいのでしょうか。

上記の回答(開校のテンション)

投稿者 ごたんだ : 0

私は旧キャラを出さないと開校のテンションを維持出来ません。

結婚、キャラが増え過ぎたり主人公の影が薄くなるなんてことにはあったことが無い!!!

カテゴリー : ストーリー スレッド: ストーリーの作り方

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投稿日時:

元記事:魔法が使えない理由付け

はじめまして。初めてこのサイトに質問を投稿します。
私は小説家になろうに作品を投稿しています。異世界転移系の長編です。
その作品について、皆さんの知恵を借りたいです。

主人公が転移する異世界には魔術があり、才能を持つ限られた人のみが魔術を使えます。
魔術の属性は、無、火、水、風、土、光、闇の7種類。主人公は、全属性の魔術を使える才能を神様から貰っていますが、最初は魔法をうまく使えず、絶体絶命のピンチになって初めて魔術を使えるようになる、という展開にしたいです。
しかし、ピンチの場面で初めて魔術の才能が開花した理由付けに悩んでいます。
説得力のある理由付けにできるように、皆さんのご意見を聞きたいです。
よろしくお願いします。

上記の回答(魔法が使えない理由付けの返信)

投稿者 手塚満 : 2

お悩みの内容は、簡潔に言えば「山場の作り方」ですので、「こういう手順と考え方でできる」といったものはないように思います。ですので以下は、事例的に「こういうものもある」ということで、回答を考えてみます。

物語の最初では、

A. 主人公の(神から授かった才能):7種全部の魔法を使える才能(ただし可能性)。
B. 主人公の初期状態:7種全部の魔法が上手く使えない。

となっているということですね。このBが山場で、

C. 主人公の能力開花:魔法が上手く使えるようになる。

と変わる。最初のAで無条件に、望みのままに魔法が行使できるなら、B~Cは発生しません。となると、BとCの間で何らかの条件が成立したということになります。言い換えれば、欠けているものを満たす。

Cでクライマックス(物語最後の最大の山場)だとしますと、その条件=主人公に欠けているものが作品テーマとなることが多いように思います。
(序盤でCに至り、その後の活躍を描く場合も多いですが、その場合は序盤で見せるテーマと考えておくことにします。)

よくあるケースを思いつくまま列挙してみます。

1.魔法修得に修練を重ねる必要があった

非常によくある設定です。ゲーム的異世界だと、いわゆる「敵を倒してレベル上げ」したり、「イベントクリアでアイテムゲット」みたいな流れになります。主人公に欠けているものは、例えば根気、努力、真面目さ等でしょうか。それらを克服し、ようやく神に認められる。

ピンチに陥ってようやく可能になるとしたら、例えば「死に物狂いでアイテムにたどり着いた」みたいな流れが考えられます。よくあるものだと「アイテムには『ここにたどり着くまでのお前の成長が宝だ』みたいなことが書いてあって、気が付いたら(ないしは神の啓示があって)魔法が使えるようになった」などでしょうか。

2.魔法修得に時間がかかるものだった

例えば、神から授かりはしたものの「ちょうど1年後、お前は本当の魔法が使えるようになる。それまでは簡単な魔法だけだ」という条件付きだった。しかし敵は主人公を潰そうと襲ってくる。

そうなりますと、1年間逃げ切れるか、という話作りになります。逃げに逃げて、最後の最後でちょうど1年となり、逆転劇を見せるみたいな流れです。

3.魔法行使に不可欠な条件が欠けていた

例えば、聖書の「汝の敵を愛せよ」が魔法行使の条件として、神から与えられていたとします。しかし敵を倒さねば、主人公を迎え入れてくれた村が押し寄せる敵勢に滅ぼされてしまう。みたいなジレンマを入れられます。

単純に考えれば、敵を倒すんなら愛せるわけがない。神からの条件がパズル的なものだとすると、例えば敵にヒロインキャラを置いておき、ロミオとジュリエットよろしく、敵味方で恋仲になってしまう流れで条件を満たすことが可能です。

それ例外ですと、例えば敵は村から強奪しようとして襲ってきているが、敵としてもそうしないと自分たちが飢えて死んでしまうと切羽詰まっているとします。それなら、敵味方にどう食料援助するかという話作りになってきます。

あるいは、敵には上位のボスがいて、従わないと殺されるため、やむなく命令に従っているとか。それでも単純には「上位ボスも敵なら、愛さないと魔法が行使できない」となります。が「目前の敵にとっても、上位ボスは敵である」とすると、またもやパズル的に「敵の敵は味方である」というロジックで、上位ボス=敵の敵=味方となり、攻撃可能」となり、魔法が使えてしまうなんて手もなくはないです。

(もちろん、「敵を愛せ」を聖書の精神通りにやってもいいですが、非常に深いテーマとなります。例えばの案を出すことすら難しい、各作者の腕前次第の世界となりそうです。)

4.神から言われたことを勘違いしていた

例えば、能力を授かるときに神に言われたのが「7種全部の魔法を使える」と思っていたけど、「7種それぞれの魔法の使い手の助力を得ることができる」という意味だったみたいなケースがあり得ます。しかし主人公はずっと気が付いていない。

7種全部使えるはずなのに、簡単な魔法しか使えないことに焦る主人公は、7種それぞれの魔法のエキスパートに教えを請いに行き、親交を深めてもいく。かなり上達はしたけど、奥義レベルには達しない。

ピンチに陥ったとき、友になった7人の魔導士が駆けつけてくれて、一致団結して敵を倒す。仲間の助けで盛り上げるパターンです。ラスボスとの決戦直前に、7人の魔導士の誰かと仲が険悪になって決裂させておいたりすると、山場が作りやすかったりします。

以上、あくまでも例えばの思い付きです。繰り返しですが、お考えのことは「どうやったら面白くなるか」の核心部分となり得るものですので、作者の力量の見せどころであり、やりようを一概に言えないのが正直なところです。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 魔法が使えない理由付け

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