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あざらしさんの返信一覧。最新の投稿順3ページ目

元記事:編集部からの評価シートの結果が受け止められない

プロ志望です。スランプにおちいったので前に進むためのアドバイスをいただきたいです。

文庫本一冊程度の長さの小説を10本完結させて、自分の今の実力が知りたくて初めて公募にチャレンジしました。執筆歴3年目です。
評価シートを初めて貰いました。

WEBの読者の方から若い子の繊細な心理描写が上手だと言われて、それが自分の個性でこれから先頑張ってのばしていこうと思っていたのですが、編集部からの指摘は以下でした。

・独りよがりで主人公の心理に共感できない。もっと読者のことを意識して書きましょう。
・導入部が長い、構成が悪いため主人公に感情移入できないまま話が進んでいる。
・アイディアは今風を意識してるので良いが、それをいかしきれていないのでもったいない。
・基本的な文章力はある。

たしかに構成は編集部が不要と書いていた部分を直してみたら、とても良くなりました。

けれど自分が1番頑張って書いて、1番いいと思っていたところが1番悪いと指摘されたことに傷ついてしまい、何を書いてもこの感情は独りよがりで読者に伝わらない話なのかと思ってしまい、怖くなって新しい話が書けなくなってしまいました。

悪いところは直さなければと思うのですが、自分でいいと思っているところが一番悪いと言われた場合はどうやったら立ち直れるでしょうか?

書きたいのに書く気力が戻ってきません。

上記の回答(編集部からの評価シートの結果が受け止められないの返信)

投稿者 あざらし : 1 投稿日時:

プロ志望という事ですので、サクッと書きます。
あくまで質問を読む限りですが、単純なはなし誤認ではないでしょうか。

>WEBの読者の方から若い子の繊細な心理描写が上手だと言われて

言葉とおり。

>独りよがりで主人公の心理に共感できない。

”好ましくない”と言っている。
独りよがり、は『独り善がり』とも書きます。
こう書くとグッとわかりやすくなると思いますが『独善的な主人公で(その)心理に共感できない』
もっと砕くと『ちょっとこの主人公、鼻につくな』

>もっと読者のことを意識して書きましょう

物語を通して読者がもっとも寄り添うのが主人公。
その主人公が善人である必要は必ずしもないけれど、少なくともクラスメイトにいてたらいいな、ぐらいはクリアするべきでしょう。

物語に合わないというなら、それは書き方の問題で、心理から一定の距離感を読者が感じられるように書くべきかと思います。
つまりは『もっと読者のことを意識して書きましょう』です。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 編集部からの評価シートの結果が受け止められない

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元記事:「現実世界の石器時代の人間」が「現代風の異世界」に転移する話を描きたいんですが

「異世界に転移する人間=現代人」とか「異世界=現代ほど文明が発達していない中世ヨーロッパ風の剣と魔法ファンタジー世界」という固定観念を壊したくて、「現実世界の石器時代の人間」が「現代風の異世界」に転移する話を描きたいんですが、「現代風の異世界」ってどんな風に描けばいいんですか?「現代ほど文明が発達していない中世ヨーロッパ風の剣と魔法のファンタジー世界」ならそれこそ腐るほど例がありますが、「現代風の異世界」は見たことがないのでいまいちわかりません。特に異能・超常要素とかなくても、魔王とかわかりやすい人外の悪役がいなくても、架空の土地だけで話が展開すれば「ちゃんと『現代風の異世界』してるな」とか思ってもらえるんでしょうか?
あと「現代風の異世界」を描いている作品があったら教えてほしいです。なおこのスレで言う「現代風の異世界」というのは「現実世界から枝分かれしたIFの世界」とかじゃなくて、「現実世界とは最初からまったく関係ない架空の世界」という意味です。

上記の回答(「現実世界の石器時代の人間」が「現代風の異世界」に転移する話を描きたいんですがの返信)

投稿者 あざらし : 1 投稿日時:

現代風の異世界ということならば厳密にはフィクションの大半がそうだと思いますが、もうちょっと範囲を狭め、多くの人が知っていて、すぐにでも読めるライトノベルで【鎌池和馬著:とある魔術の禁書目録】などいかがでしょう。
他にも有名作でラノベ的な筆致も参考になされるなら【賀東招二著:甘城ブリリアントパーク】

解りやすくIF世界ではなく、現実にはない”魔法”を題材に有名作を選びました。

>現実世界とは最初からまったく関係ない架空の世界

魔法がダメだ、望んでいるものと違う、というのも解りますが、作品から学び取る考え方としては同じです。
『○○があれば、どのように世界が変容するのか?』
肝となる部分はこれです。

それが一部の人間が持つ能力でも、誰もが当たり前に魔法の存在を認識している世界であるのが【とある魔術の禁書目録】
作品世界でも魔法はファンタジーであり、魔法を使える者もその能力を隠しているのが【甘城ブリリアントパーク】

漫画がよければ【ピロ式・蛍たかな著:アイリス・ゼロ】がお勧めです。
ご紹介したラノベ二作品ほどの超有名作という訳ではありませんが、かなりよく出来た漫画です。
アニメになったクラスの有名作なら【ペトス著:亜人ちゃんは語りたい】
吸血鬼や雪女といった架空の存在が普通に学校に通っています。
架空の存在が社会に与えている影響をメインに据えた作品ですと【村山慶著:セントールの悩み】があります。
半人半獣、ケンタウロスっぽいヒロインや南極人といった登場人物に、チョロッと政治的な話しも関わってきますので参考になるかも知れません。

ちなみに、石器時代の人間が現代にやってくる映画なら【レス・メイフィールド監督:原始のマン(原題Encino Man)】がそうです。
予告編 http://y2u.be/1xkTN1Z1rTQ

>特に異能・超常要素とかなくても、魔王とかわかりやすい人外の悪役がいなくても、架空の土地だけで話が展開すれば「ちゃんと『現代風の異世界』してるな」とか思ってもらえるんでしょうか?

ご紹介しました【原始のマン】作品ではカリフォルニアが舞台なのですが、これを架空の土地にしても異世界だと思う人はまずいないはずです。

実在しない地名というのは、フィクションではよく使われます。
代表的なのは推理小説ですね。
「○○県○○市で殺人事件が起こった」なんてのはフィクションでも住んでいる人にとって気分が良いものではありませんし、その地名で気分を害する人がいるなら実在のものにする必要性も薄れます。
『異世界である』と読者に納得してもらうには『現実世界に存在しない何か』が必要になると思いますよ。
それが何なのかは、『どのように全く異なる異世界なのか』ということと同義です。

最後に老婆心ながら。
率直にかなりハードルが高いと感じました。
多くのフィクションでは、全く異なる世界でも現実世界と地続きの部分があります。
異世界もの、転生もの、というのが解りやすいですが、現実世界との橋渡しとなっているのが主に主人公ですね。
主人公が我々と同じ現代人であった場合、たとえば距離にしても『○メートル』で違和感がなく、食べ物にしても『ニンジンのような、リンゴのような』といった具合に未知の食物を翻訳させて伝えることができます。
誰に対しての翻訳かというと、解りきったことですが読者。

【原始のマン】の場合は、現代に原始人が来るわけですから、舞台が現実と地続きでです。
ところが石器時代の人間が、異世界に来るというのは、現実と地続きになる部分が一見あるようで実はありませんよね。
つまり読者にとって『未知のものである石器時代の人間』と『未知のものである異世界』の話しです。

もちろん『全く未知のもの、全くの架空世界の物語』というのは山ほどあります。
あるのですが、それでも面白い作品というのは、私の知っている限りやっていることがかなりの高レベルです。
ここ数年の作品でパッと思いつくのは【ジョージ・R・R・マーティン著:氷と炎の歌】を原作とした超人気テレビドラマ【ゲーム・オブ・スローンズ】
なにが高レベルかというと、全てとしか言いようがないのですがとにかくこの劇世界。全く現代世界とは異なる、剣と魔法とドラゴンの世界です。
現実とは全く地続きの所がない世界なのですが、それが故に言語学者がドスラク語やヴァリリア語という劇中の民族が話す言葉を複数作り、その言語を使って登場人物が話し、やりとりをし、戦闘部隊にも命令します。
ちなみにこれ、原作小説の段階ですでに下敷きが作られていて、ドラマのために言語学者が発展させています。
日本でも有名な映画だと【指輪物語】も新たなオリジナル言語を作っていますね。

もちろんこの例はある意味究極的な手段ですし、まさか言語から作れとは決して言いませんが、読者を楽しませるために世界の構築のみならず、言語の構築までやってのける著者もいるというも事実です。
言語に限らず現代と地続きのところがない世界というのは丸ごとひとつ世界を創造して、それを読者に納得させ、さらに楽しませるということです。

かなりハードルが高くなりますが、それだけにやりがいがあると思います。
小説の基礎体力が頑強にあって成し遂げられるかと思いますので基本もしっかり磨いてください。
全く誰も想像していない世界作り、頑張って取り組んでください。
応援いたします。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 「現実世界の石器時代の人間」が「現代風の異世界」に転移する話を描きたいんですが

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元記事:小説+αを読んでも何も思わないの返信の返信の返信の返信の返信

>>物語の語り部が娘の雪で、だから雪の記憶にない部分は全て(母の)伝聞で知った情報を組み立てているという図式

ここ、私的に魔物でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ナレーションが娘の声という設定だったのに、お母さんの声と区別が付かなくて

 冒頭で娘さんが日記や手紙、作文用紙に書くのを【映像で見せてから】音声にして読み上げていくスタイルとかにしてくれていたら【あ、娘さんの手記なんだ】とか察したかもですが、あまりにサラっと経過したため、娘の独白である事実を普通に忘れてしまって・・・・・・妙にエッチなシーンはあるし、娘さんばかりが割を食う物語に見えるしで『誰得?なにこれ?意味わかんない』ってなってしまいました。

映画後の感想も、私と似たようなことになっている人の低評価が凄かったのを覚えています。
「同意見の人がいて安心した―」「駄作認定は私だけじゃなかった―(;´∀`)」ってなりました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あくまで娘のフィルター越しに物語が進むから、「亡き父を思わせる弟ばっかり贔屓する、メルヘン思考の毒ママ物語」に見えているだけで、お母さんの『花』は娘も息子も、両方大事に思って行動していたに違いないんですよね。

私にも兄弟がいるので
「思い返してみると贔屓されがって(´益`)ズルイ」
「お前の方が贔屓されてたじゃん(´谷`)フザケンナ」みたいな会話になった事が多々あります(笑)。

私には兄弟いるので兄視点——————親がおさない弟ばかり甘やかし、贔屓をしているように感じてしまう事————が速攻で理解できました。

でも独りっ子だと【兄貴はツライヨ】思考なんて根本的に理解できないと思う。

 しかも近年は、ガチで兄弟の片方だけ贔屓して育ててしまうアダルトチルドレン型の親も見かけるので、あまりに説明不足で察させようとする難しい映画だな~・・・・ってなりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あと、花お母さんの作ったジャガイモ畑が襲われなかった理由も「不親切だなオイ」ってなりました。

仕入れ商品候補に、イノシシ除けの効果がある『狼の尿』を検討していた時期だったので、
「そっかー、イノシシの天敵である狼の血を引く二人が、畑でオシッコしたから警戒してイノシシ来なかったんだねー・・・・・マニアックすぎるわ!!意味わかんない人だらけになるぞオイ!?」って

上記の回答(小説+αを読んでも何も思わないの返信の返信の返信の返信の返信の返信)

投稿者 あざらし : 2 投稿日時:

書き込み後に久しぶりに観たくなり、思わず視聴してしまいました(笑)
すみません以下ネタバレがあります。

>あまりにサラっと経過したため、娘の独白である事実を普通に忘れてしまって・・・・・・

これね、映画ってのは、映画館で上映されるということを前提に造られているからですよ。
今さっき観た所ですが、
1)配給会社のロゴと制作委員会の紹介後、画面が真っ暗に
2)5秒ほど真っ暗のまま、独白だけが始まる
こういう構成になっています。

映画館だと、今後上映される作品の予告だとか施設内のレストランCMが流れ、映画泥棒ダンスやら、当時だと秘密結社鷹の爪に映画館マナーを説かれるTOHOシネマ映像に「前の席なんて蹴らんちゅうねん!」と心の中で突っ込みを入れたあたりで「まだかな?」となり、いよいよというタイミングで視界いっぱいに『東映』のロゴです。
ここで画面も真っ暗になるわけですが、映画館でのことです。
つまりそれまで普通にあった視覚情報がなくなり、5秒ほどそのまま真っ暗。
否が応でも聴覚が鋭敏になったところで、
『おとぎ話みたいだって、笑われるかも知れません』と独白が始まる。
でも、まだ画面は真っ暗なまま。

もうね、独白に全神経を集中させる条件がそろっているんですよ。
いや~お見事。
なにがいいたいかと申しますと【おおかみこどもの雨と雪】に限らず、家で観るときも映画館のように(出来れば)真っ暗、可能な限り映画に集中してどうぞ。です^^

>イノシシ除けの効果がある『狼の尿』を検討していた時期だったので

たぶんこれ、大丈夫じゃないかな?
近所のおばちゃんが『どうして花ちゃんの畑は大丈夫なのか』と問いかけた瞬間、雪が『おしっこ!』と家に駆け上がってきますから、なんとなく解るんじゃないでしょうか。
神社でもオオカミを眷属として祭るところが全国にちらほらありますし、害獣から農作物を護ってくれる存在として認知されている地域の人もそこそこいらっしゃるかと思います。
もうひとつ、全く解らなくても映画そのものには影響を与えない、知っていればより楽しめるだけという約束事は護ってますから個人的には大丈夫かな、という感想です。

ちなみに『オオカミの尿』ですが、あれ効果は眉唾です。
あくまでうちの田舎での話しではありますが、実際に試したところ効果ゼロでした。
やっぱ罠と猟犬と銃で適度な野生動物の間引きが必須。

>そういう意味では『細田守監督:おおかみこどもの雨と雪』のネタバレすいませんm(__;)m

いやまったく、私もやらかしてしまいました。
ネタバレして申し訳ありませんでした。陳謝。

カテゴリー : その他 スレッド: 小説+αを読んでも何も思わない

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元記事:小説+αを読んでも何も思わないの返信の返信の返信

乱入すいません。はい先生( ゚Д゚)ノ

>>【細田守監督:おおかみこどもの雨と雪】読解力不要。そう狙ってる。
は、私10年単位で勘違いしてしまって理解できなかったです。
アレ、めちゃめちゃ『引っ掛け要素』が強い映画だと思いました。

おおかみこどもと比較すると、前に教えていただいたサイコの方がよほど分かりやすかったです。夢に見るかというほど怖い映画でしたけど。

上記の回答(小説+αを読んでも何も思わないの返信の返信の返信の返信)

投稿者 あざらし : 1 投稿日時:

ラ研でまで先生とか呼ばれると思わんかったわ(笑)

さて。
感想ってのは個々人のものなので、それはそれで良いと思いますし読むせんさんの意見も尊重しつつ私の感想を。
読解力不要だと感じた理由ですが、最も大きいのはお父さん(オオカミ)が記号的であること。
記憶頼りですが、情報としてあるのは運送だか引っ越しの仕事をしていて、焼き鳥が好き。とこんな感じ。

本来、あのストーリー進行だと全ての発端、川の源流、キーパーソンであるオオカミ父さんにもっと掘り下げられていても然るべきだと思うんです。
なにせ、お母さんである花とお父さんが出会う部分から物語が始まります。
ところが、このお父さんオオカミの描き方がひどくアッサリしている。
それどころか、いったいお父さんはどういった生涯を送ってきたのか? という人物の深みがズッパリと切り取られています。
実際、同じ細田守監督が原案を勉めている【サマーウォーズ】でのキーパーソン、お婆ちゃんはなんとなく浮かぶものがありますよね。直接的にセリフとして政治家だとか実業家に影響力のある発言ができるというシーンもありますが、それがなくとも土佐弁で”はちきん”と表されるタイプの女性であることは読み取れます。
こっちは脚本として参加がないので、どこまでかは不明ですが、少なくとも描けない監督ではない。

で、計算を感じるところですが、まず思い出して頂きたいのは冒頭、娘の雪が『これは私の母の物語』という独白で始まりますよね。この独白はラストまでちょくちょくと挟まれます。
物語の語り部が娘の雪で、だから雪の記憶にない部分は全て(母の)伝聞で知った情報を組み立てているという図式、大前提、監督から演出のお断りが最初にありますよね。

ほぼほぼ作中で「ん?」と感じてしまうことの答えをズバーンと冒頭で提出している。
象徴的なこととして、お父さんオオカミの死が、ものすごくあっさりしていますが、あれは母から雪が聞いた出来事だからでしょう。
お母さんである花がとても辛い出来事である伴侶の死を娘に伝える、常識的に教えておく必要がある父親の存在と、なぜ死んでしまったかとしてはあれが精一杯でしょう。(てか、清掃車に連れていかれた、ってのは父親の遺灰すらない説明として必要はあるけど、辛いよね)

この物語での本当に強烈なスポットを当てるべき人物は、お母さんである花、それと雨と雪です。
映画ではどうなっているかというと『花>雪>雨>お父さん』
子育てをする花というシングルマザーの話を、子供の雪が聞いた、という形ですね。
雪が大きくなって以降は(つまり雪の目を通したできごと)美しく楽しい思い出が多く、ショックなことは忘れようのない大きな出来事だけが残っています。
要するに”記憶”ですね。(中学入学以降の雪が過去を振り返っての)
少なくとも雪はとても幸せな毎日を過ごしていたということでしょう。

おとうさんオオカミの人物について掘り下げると、スポットライトの効果が大衆映画的には散漫になる。一方でおとうさんオオカミの掘り下げを行ったとすると深みは出たと思う。
つまり、ここまでオオカミ父さんを記号的な立場にまでしたのは、かなり度胸がいったと思うんです。
これが計算を感じたあたりです。
当然ながら違った見方を否定なんてしません。
参考になれば幸い。

サイコが怖かった、ホラー・サスペンスとしては褒め言葉だと思いますので、ついでに毛色を変えて一本。
なーんも残らない、観ている時はメチャクチャ面白い映画として【ジェームズ・ウォン監督:ファイナル・デスティネーション】
ひょっとして勧めたことがあるかも知れませんが、シリーズになっていますし、どれも一定の水準は保ってますのでしばらくは楽しめるはず。

カテゴリー : その他 スレッド: 小説+αを読んでも何も思わない

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元記事:小説+αを読んでも何も思わないの返信

初めに。
丁寧な語句を選ぶより、口語口調を用いた方が書きやすいご質問でしたのでざっくばらんに書かせて頂きます。
わさびさんへの敬意を欠く意図はありませんのでご了承を。

正直ピンポイントでわからない。
原因として考えられることが多すぎるので、まず3つ。
1)分析より以前、良好な作品を楽しんで観る
2)判断を急がない
3)終着駅を考慮に入れる

細かく書く前にひとつだけ。
『レビューやあらすじを読む。』これは映画を観た後のことですよね?
もしも観る前に読んでいるなら、感動を薄めるだけですから、まずはそれを辞めましょう。レビューは映画を観た後で楽しめばよろしい。
元来こういったことは好き好きの話しですが、映画から何らかのエッセンスを求めるなら邪魔になっている公算が高い。
レビューもあらすじも他者のフィルター、しかも多くは個人のフィルターを通したものです。
他者の目ではなく、わさびさんの心で観て、感情を動かしてください。

世の中の映画を全て観るのは絶対に不可能ですから、どこかで他人のフィルターに頼ることにはなりますが「どの映画を観るか?」ということを決めかねてレビューやあらすじを読んでいるなら、世界三大映画祭のベネチア・カンヌ・ベルリン。
加えてアメリカで上映がされる映画に絞ったアカデミー賞。
いずれも歴史がありますから、これだけで数百本の映画がありますし、賞ですから多人数のフィルターです。
アカデミーは商業色も強いのでちょっと首をかしげることもありますが、それでも悪い映画にあたることはありません。
一応書きますが、ここらの賞を受賞する映画は娯楽映画です。感覚的な話しなので人によって異なりますが、娯楽映画から抜け出すのはテオ・アンゲロプロス監督あたりが第一歩。
好事家の類いになりますが、あえてクソ映画を観たいときはゴールデンラズベリー賞が参考になります。最低映画も、これまた楽しいものです。
あ、ちなみに映画は受動的だと思います。

では本編。細かく書きます。
『娯楽作品を鑑賞しても何も思わず』ということですので、感情を動かす、解りやすく感動に絞っていきます。
1)
そもそも良い映画・面白い映画を観ている?
これが真っ先に浮かんだ疑問です。
映画って『観てるときは最高に面白いけど、あとはなーんも残らん』ってのもありますし、『見終わってからが本番』というスルメみたいな映画もありますよね。
見終わったらなにも残らない映画、これはこれで良いのですが『どうあがいても時間と金の無駄』ってのもあります。
とはいえ人それぞれ、それこそ金返せ映画だって楽しみ方はあるんですが、心が動きようないのに感動出来ないのも当たり前。
まずはそこから。心が動くだろう映画を観てください。※後述します!

それと『映画を途中まで鑑賞しましたが』とありますが、これも原因になりえる。
映画はですね、基本的に映画館で商売しようとして造られています。
オンデマンドだとかブルーレイ、TV放送ってのも金が入りますがベースは映画館です。
映画館の初動興行収入がいまいちなのに後のヒットなんてのは、少ないながら実際にありますがプロデューサーなりがそれを目標として造れるのではなく、結果的に、の話しです。
要するに映画館ってのは、お金を払って入場するので物語の盛り上げ方が色々できるんです。極端には途中で退場する人がかなーり少ない。
小説や漫画とは違った手法でスポットライトを集中させることができます。
例えば【マイケル・チミノ監督:ディアハンター】(予告・・・あえて観ない方が良いと思います。ネタバレゼロで造るのも難しい内容。予告制作者の苦労が忍ばれます)
間違いなくいえますが、わさびさんの映画の鑑賞方法では絶対に感動しっこなく、それどころか面白くもない。
冒頭30分ほど下手すれば『退屈』という人もいますが、映画を最後まで見終わると超一級の名作を観たという感想に化けます。(私というフィルターだけでなく、おおよそ世間の評価も同様だと思います)
同時に退屈と受け取られかねない冒頭30分が非常に愛おしく、物語で瓦全と光り輝く意味を持ち、青春映画という顔も併せ持つようになります。

続いて2)
あらすじやレビューを読んでしまうという点からも感じましたが、ちょっとせっかちなんでしょうか?
物知りだろうと年寄りだろうと、世の中は既知で構成されているわけではなく、知らないことの方が多いのが普通で、感動のタイプもそれに所以されるケースがあります。

同様に大きな疑問ですが【吸血鬼カーミラ】というタイトルまで浮かんでいるのに、読んでいないという点。
『映画は観た』という意味かな? と考えたのですが、そこで1)の疑問が同時発生しました。(決して悪い映画だとは言いませんが、もうちょっと、ねえ)

せっかく興味が湧き【J・S・レ・ファニュ著:吸血鬼カーミラ】の雰囲気がお好きなら、是非読んでみてください。短編なのですぐ読めます。
『これは同性愛か微妙な線があるので』とのことですが、著者のファニュ氏は吸血鬼に性別はない、という前提で書いてます。人間から見れば同性愛でも吸血鬼にとってはそうじゃないというのもミソ。
要するに『同性愛』という結論を急いだために、好きになるかも知れないものを自分で遠ざけちゃってるんですよ。
こういった具合に自身の中で結論をつけ、せっかく感情が動くだろう出来事に積極的に蓋をしているような感じも受けました。

吸血鬼ものに興味が持てるなら【フランシス・フォード・コッポラ監督:ドラキュラ(原題Bram Stoker's Dracula)1992年】をどうぞ。
原題でおわかりの通りブラムストーカーの小説が原作です。
これ以前にもドラキュラは小説のネタとして数多くありますが、今日的な吸血鬼イメージの元ですね。
ヒロインのウィノナライダーは演技よりも、当時年齢が最高に合致していたのと絶妙なカメラワーク、そしてメイクアップ、なによりも監督のおかげでしょう。
『そりゃドラキュラに狙われるわな』という完璧なヒロイン、ミナを見ることができます。
少なくとも私にとってドラキュラ映画の最高峰です。おすすめ。
(予告 http://y2u.be/fgFPIh5mvNc)

さて。
1)と似ていますが、結構ありそうなのが3)です。
”好みの話し”とも近いですが、わさびさんにとって映画鑑賞は楽しみだけではなく訓練や勉強の意味がありますよね。
ならば好き嫌いは一回おいて良い映画を観てください。

ここで関係するのが映画の種類です。(ジャンルじゃありません、種類)
感動する物語って、映画では大きく2種類あります。
『読解能力が不要でボケーっとしてても大丈夫』
『観客が読解能力を発揮させるのが前提の造り』

決して”良い・悪い”ではありませんよ。
ただ、より大衆向けの位置づけなのは読解能力不要な作品。
映画で大ヒットする作品は、圧倒的にこちらが多いです。

感動に絞ってますので、それに沿いますが『耳に優しい言葉を発し、感極まって涙を流し、ここぞとばかり音楽で盛り上げる』
カメラも演出も全てが”誰にでも解りやすく”感動という地盤を盛り上げて噴火を目指すという造り方。
日本のテレビドラマも大半がこっち。大衆向けってのはリテラシー不要で誰にでも観られるということでもあります。
同時に、日本のドラマがつまらん、という声が囁かれて久しいですが、これが大きな原因のひとつ。解りやすさのやりすぎ。
映画でいえば、お手本がタイタニック。

一方で読解能力が必要な作品は『感動は、あくまで観ている人の心の中で発生させる』タイプ。
こっちは役者に演技が求められ、ストーリーラインがより重視されます。

ちょっと伝わりにくかったかも知れませんが、読解力が必要になる映画を観られることをお勧めします。
理由は簡単。
読解力が必要な映画を観ることができる人は、どっちのタイプも解る、分析しようと思えばできるから。
慣れれば映画の極序盤で終着駅(読解力が必要とされるか?)程度はわかるはず。
『いま観ている映画はどっち?』
この判読ができることが、まずは分析の土台に必須ではないかと思います。

最後に何本かアニメを。
【宮崎駿監督:風立ちぬ】
【片渕須直監督:この世界の片隅に】
ここ10年以内の劇場アニメ映画で大傑作。(という、個人的フィルター)
なおかつ読解力が前提になっています。(つまり読解力といっても、そう難しくないということが理解頂けるはず。当家の娘、小学生でもOKです)
ちなみに一般的な覚えもよさそうな10年以内の他作品、かつ一定レベル以上の作品をあげると、
【細田守監督:おおかみこどもの雨と雪】読解力不要。そう狙ってる。
【新海誠監督:君の名は。】ほとんど読解力いりません。監督の計算が光る。
【外崎春雄監督:鬼滅の刃 無限列車編】読解力ふよー。

なにも思わない、ということでしたので感動に絞りましたが、『なにか思うだろ?』という映画をまずは観てください。
それでもダメなら、また話しが変わってきます。
ではでは執筆頑張ってください。

上記の回答(小説+αを読んでも何も思わないの返信の返信)

投稿者 あざらし : 0 投稿日時:

失礼。
映画ドラキュラのリンク間違ってましたので、張り直し。
http://y2u.be/fgFPIh5mvNc

カテゴリー : その他 スレッド: 小説+αを読んでも何も思わない

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元記事:恋愛小説にならない。

何のジャンルが向いているのか判らなくなった。

上記の回答(恋愛小説にならない。の返信)

投稿者 甘粕 : 2

何を聞きたいのか具体性が分からないので、もう少し説明が必要だと思いますよ。
ちょっと書き込みが短すぎです。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 恋愛小説にならない。

この書き込みに返信する >>

投稿日時:

元記事:応募する作品のタイトルについて。

新人賞の選考の際、タイトルで落とすって事はあるのでしょうか?
また、少しでも目立ったタイトルをつけた方が良いのでしょうか?。

上記の回答(応募する作品のタイトルについて。の返信)

投稿者 サタン : 1

>新人賞の選考の際、タイトルで落とすって事はあるのでしょうか?
ないです。
>また、少しでも目立ったタイトルをつけた方が良いのでしょうか?。
こっちもないです、と答えたいのだけど、前例とも思える作品がホビージャパンから出ちゃってるから、なんとも言えません。
米倉あきらの、応募時のタイトルは「せんせいは何故女子中学生にちんちんをぶちこみ続けるのか?」で、当時そこそこネットで話題になった。
刊行時にはタイトルを「インテリぶる推理少女とハメたいせんせい」に変えて発売したけど、中身はというと、物語にはなってるし魅力もあるけど、受賞するほどか? と思うのが正直な所。
ちなみに読めばわかるけど、応募時のタイトルはちゃんと意味があるので、話題性を狙ったわけではないと思う。
タイトルを変更した編集への批判ではないけど、この作品は応募時のタイトルのほうが内容とマッチしていて評価は高い。ただそのままじゃ売り出しにくいって判断なんだろう。
でも、まあ、個人的な想像でしかないけど、この作品のタイトルが応募時から「マトモ」なタイトルだったら受賞してなかったと思う。
そういうタイトルにしちゃうセンスを買って、という意味では「目立つタイトル」というのはあながち的外れではないかな、と。

ただし、当然内容あってこそで、つまりこの作品は「タイトルも作品の一部」って事で評価されるべき作品だった。
比べると失礼かもしれないけど、宮部みゆきの作品に「火車」って長編小説があって、退職刑事が甥っ子に頼まれて失踪した婚約者を探してたら次第に借金地獄と明るみに出なかった殺人事件が見えてくる、というストーリー。
これ、ラストがありえない形で終わるんだけど、表題を見れば「火車」とあって、なるほど、「借金地獄で火の車」ではなく「妖怪の火車」か、主人公が火車なのか。確かにこれは「火車」だ。と素晴らしいラストだった。
別のラストだったら「火車」ではないし、「火車」だからこの作品、というタイトルが作品の一部という一例です。

世の中にはそういう作品もあるので、「タイトルが目立てば」というのはそのまま「作品が目立つ」って事になるものもある。
タイトルをただの表題として考えるのであればこの質問は「ない」ですが、そうとも限らない事もあるので、なんとも言えないものがあります。

カテゴリー : その他 スレッド: 応募する作品のタイトルについて。

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投稿日時:

元記事:ラノベにおけるヒロイン争奪戦

主人公とライバルがヒロインの寵愛を受けようと争奪戦を繰り広げる。二人の男の間でヒロインの乙女心が揺れ動く……。

というのはラノベだと見た記憶がありません。自分はもっぱらラブコメを読んでいるのですが、出て来るのは「おい主人公。お前最近ヒロインと仲いいんだってな? あいつは俺が狙ってんだ。もう近づくんじゃねえぞ?」と言って恫喝や暴力を振るう「障害」という感じのキャラばかりです。出木杉くんみたいなライバルってラノベでは見た覚えがありません。やはりヒロインが主人公以外の男に目を向けるような展開は敬遠されるということでしょうか?(最終的に主人公を選ぶorどちらも選ばないとしても)

上記の回答(ラノベにおけるヒロイン争奪戦の返信)

投稿者 にわとり : 1

 そもそもの話、『ヒロインの寵愛を受け』るためにがんばる主人公像が廃れて久しいっていう話なんじゃないですかね。積極的にヒロインを追いかける意志がないならライバルなんか登場させようがないし。
 なんか思うのが、男性向けラノベって主人公がヒロインに対して下心を出したり独占欲を見せたりするのをものすごく忌避するんですよね。ヒロインの処女性なんかより主人公の清潔感のほうがよほど強く求められてる。キリトにしろ当麻にしろ、ヒロインの下着姿を偶然目にしても素朴に鼻の下を伸ばしてにやけたりとかはしないし、ましてや冴羽獠みたいに積極的に覗きに行くとか絶対ありえないでしょ。
 鈍感主人公とかラッキースケベもこの文脈で、ピュアピュアな主人公の頭上を飛び越えて読者だけを萌えさせる手法として編み出されたんだと思ってる。サービスシーンは入れたい。でも主人公の下心や性欲は見せたくない。だから無自覚とか偶然っていう建前で主人公のキャラを守っているわけです。これで建前が機能しているかぎり、ハーレム展開だろうが何だろうが主人公自身はきれいなまま取っておける。
 結局みんな、自分の性欲とか独占欲みたいな疚しい感情と向き合いたくないだけなんだと思う。なんか萎えるじゃん、そういうの。興奮する場面で突然目の前に鏡がすっと出てきて鼻の穴膨らましてる自分の顔が映る、みたいな。つら。恥ずかし。

 というわけで個人的には、恋の鞘当て以前に"主人公が自発的にヒロインの心を射止めに行く"ことがラノベにおいてはすでに困難、という認識。
 抜け道的なアイデアとして『神のみぞ知るセカイ』『デート・ア・ライブ』『弱キャラ友崎くん』などの、ミッションでヒロイン攻略をやらされている主人公というパターンがあるにはあるけど、逆に言えばミッションという建前がなければヒロインを口説くことができないくらい男の恋愛というのは滑稽でダサくて恥ずかしいものだという時代の空気感があるように思う。

カテゴリー : キャラクター スレッド: ラノベにおけるヒロイン争奪戦

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