小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

ワルプルギスさんの返信一覧。得点の高い順10ページ目

元記事:人間か動物か

私は動物(擬人化)が主人公である物語を執筆したいと思っています。
この世界では動物と人間が入り混じっています。
その世界で主人公に「世界中の人たちを救いたい」というようなセリフを言わせたいのですが、人たちとしてしまうと動物が疎外されてしまい、かといって動物たちとしてしまうと不自然に見えてしまいます。
うまく人と動物を含めた言い方はありませんか?
もしないのなら動物たちという表現はありなのか教えて下さい。

上記の回答(知性で区分けってのも突き詰めていけば傲慢な話なんですが)

投稿者 ワルプルギス : 0 投稿日時:

そもそも人間だって霊長目の一種、ちょいと毛が少なめの猿に過ぎないわけです。
リアルじゃ文明築く程度の知性があるのも特徴なんですが、ほかの動物にも同等の知性がある世界ではハッキリとした特徴とは言えなくなってしまいます。
他に知性の無い動物がいるなら、知性の無い動物たちと知性のある動物たち(人間含む)を区分けする言葉がある方が自然でしょう。
リアルにはそんな区分け自体が存在しないので、適合する語はない。
無いなら作るしかないじゃない、って事で私は造語にしちゃうことをお勧めします。

厳密に「知性化された動物」となるとちょっと思いつきませんでしたが、人間含む多種族の総称はフィクションでいくつも例があります。
アースドーンというホラー・ファンタジーでは、ドワーフも人間もエルフも、物に名前を付けるだけの知性がある種族はみんな「名付け手」。ドラゴンだって名付け手の一種族。
これもファンタジーであるアリアンロッドRPGだと「人間」が総称で、その中に六つの種族が含まれています。現実の我々に近い特徴を持つ種族は「ヒューリン」呼び。
SFだと、それこそガスであったり実体を持たないような連中までひっくるめて「知性体」で通せるかなと。

何をもって区分とするかは作者の思惑次第ですが、
例えば主人公の「みんなの願いを叶えたい」という意思を軸にするなら
『過去・現在・未来という時系列を理解し、現在をただ生きるだけでなく未来に希望を抱くことができる生命を「〇〇」と呼ぶのだ』
という設定を事前に読者にわからせたうえで、主人公に
「全ての「〇〇」を救いたい」
と言わせればどうかなと。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 人間か動物か

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元記事:知性で区分けってのも突き詰めていけば傲慢な話なんですが

そもそも人間だって霊長目の一種、ちょいと毛が少なめの猿に過ぎないわけです。
リアルじゃ文明築く程度の知性があるのも特徴なんですが、ほかの動物にも同等の知性がある世界ではハッキリとした特徴とは言えなくなってしまいます。
他に知性の無い動物がいるなら、知性の無い動物たちと知性のある動物たち(人間含む)を区分けする言葉がある方が自然でしょう。
リアルにはそんな区分け自体が存在しないので、適合する語はない。
無いなら作るしかないじゃない、って事で私は造語にしちゃうことをお勧めします。

厳密に「知性化された動物」となるとちょっと思いつきませんでしたが、人間含む多種族の総称はフィクションでいくつも例があります。
アースドーンというホラー・ファンタジーでは、ドワーフも人間もエルフも、物に名前を付けるだけの知性がある種族はみんな「名付け手」。ドラゴンだって名付け手の一種族。
これもファンタジーであるアリアンロッドRPGだと「人間」が総称で、その中に六つの種族が含まれています。現実の我々に近い特徴を持つ種族は「ヒューリン」呼び。
SFだと、それこそガスであったり実体を持たないような連中までひっくるめて「知性体」で通せるかなと。

何をもって区分とするかは作者の思惑次第ですが、
例えば主人公の「みんなの願いを叶えたい」という意思を軸にするなら
『過去・現在・未来という時系列を理解し、現在をただ生きるだけでなく未来に希望を抱くことができる生命を「〇〇」と呼ぶのだ』
という設定を事前に読者にわからせたうえで、主人公に
「全ての「〇〇」を救いたい」
と言わせればどうかなと。

上記の回答(知性で区分けってのも突き詰めていけば傲慢な話なんですがの返信)

投稿者 ワルプルギス : 0 投稿日時:

他の方の回答を読んでいてちょっと面白かったので追記。

サタンさんは「ヒト」表記に生物学的な「人」を超えた交流可能な存在を感じているけど、
学術的な文章だと「ヒト」は「人」の持つ要素の中でも生物学的な部分の呼称だったりします。
学名がホモ・サピエンス(Homo sapiens)である生物種の標準和名がヒトで、文化やら文明やらもひっくるめて「人」「人類」という感じ。
何が言いたいかって言うと、既存の単語もバックグラウンド次第で思い浮かべる意味が変わってくるので、造語でなくても作中での定義はちゃんとしておかないと誤解のもとだよね、ということ。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 人間か動物か

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元記事:ストーリー 世界観

なろう系異世界モノを創作中です。

魔法や〜〜属性? などはファンタジー世界だから許せるんですけど。

転生 レベル スキル ギフト モンスター 冒険者 

それがテンプレ化しててお腹一杯なんですよね。

そのテンプレを排除した異世界系を書いてみたいなと思ったのですが、中々世界観を作れないです。

やはりモンスターを出さないとすれば、幼女戦記みたいな、他国との戦争系がメインとなるんですか?

上記の回答(ストーリー 世界観の返信)

投稿者 ワルプルギス : 0 投稿日時:

モンスターまで排除すると結構大変そうですね。
他国との戦争は、大きなイベントですから、多くのドラマを提供できるという意味では有用と思います。
しかし、他にも書けることは色々あるでしょう。
リアルの中世とか、その時代をモチーフにした作品が参考になるかと思います。
ドン・キホーテのように騎士を目指すもよし、
地方貴族として領地経営するもよし、
それに支配される農民たちが地道な生活改善するもよし、
宮廷で不倫恋愛絡めた陰謀劇するもよし、
玄奘三蔵やマルコ・ポーロのように遠方まで旅するもよし。

既存作品だと、『薬屋のひとりごと』なんかは考えておられるものに近いんじゃないですかね。

カテゴリー : ストーリー スレッド: ストーリー 世界観

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元記事:キャラクターの能力とその数

最近小説を趣味で描いているんですが主人公に
どんな能力を与えればいいのか迷っています。
今のところ考えついているのは筋力増加ですけど
これだけだとつまらないと思うのでどんな人でもいいので能力の提案をしてください
お願いします

上記の回答(キャラクターの能力とその数の返信)

投稿者 ワルプルギス : 0 投稿日時:

もうおおよそ解決しているようなので蛇足になりますが、
単純な筋力増加はある種の『男の浪漫』に通じるので、余分なものを足さない方が良いかなと。
増強した筋力ゆえにできることを増やす方向性ならあり。
「突き出す拳の風圧さえ武器になる」と遠隔範囲攻撃したB級妖怪とか
ビール瓶を掌底で圧縮するサイボーグ空手家とか
拳速を12㎞/sまで上げられれば、拳の前面は断熱圧縮で1万℃を超えるのです。
(はやぶさ2参照)

カテゴリー : キャラクター スレッド: キャラクターの能力とその数

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元記事:ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写について

お世話になっております。

狩猟や戦闘描写のあるライトノベルに挑戦しており、子どもや女性キャラクターも狩りや戦いに参加します。

小説の世界観は以下のような設定にしています。
・刀や弓の製造に関しては、室町時代程度の技術力
・銃はまだ浸透していない
魔法などの超常的な力は存在しない

このような世界観で、子どもや女性が、
①長弓を当たり前に使いこなす
②長弓で鹿や猪などの大型動物を仕留められる
③大剣やハルバードなどをぶん回す
④ハンマーで大岩を砕く
といった描写があったとき、やはり「そんなの無理だ」と興醒めされてしまうでしょうか?

以前、別の小説批評サイトにてこのような設定のライトノベルを投稿した際、「女性や子どもの筋力でそんなことはできない。魔法がない世界観で、事前に『強化人間などで筋力増強されている』などの描写がないのに、体格に不釣り合いな武器を持たせたり、異常な腕力があったりするのはおかしい」との評価を多数頂き、小説云々以前の問題だとの指摘を受けました。

「そういう世界観」ということで説明できないかと思ったのですが、皆様はどうお考えでしょうか?
魔法がない世界観にする限り、このような戦闘描写をしたいのなら、筋肉隆々のキャラクターしか登場させられなくなってしまうのでしょうか…?

アドバイスいただけると嬉しいです。

上記の回答(ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信)

投稿者 ワルプルギス : 0 投稿日時:

>「そういう世界観」ということで説明できないかと思ったのですが

仮野さんの書かれた世界では、そこらのモブな子供や女性でも長弓で狩りをし、大剣ぶん回して岩を砕くんでしょうか?

「モブでもそれぐらいはできるよね」な世界もそれはそれで面白そうですが、多分主人公やその周りの方々だけではないかと思います。
であれば、何かしらの背景(超常能力が無い世界なら、特殊な訓練でしょうか)があるのでは?
特殊な訓練を受けていることを匂わせたり、あるいはその成果に名前を付けたり独特の準備動作を足したりして技にすれば説得力が稼げると思います。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写について

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元記事:短編小説が書けません。どうすればいいですか?

初めて質問する者です。

小説家として売れるようになるには、一作品に拘らず出来るだけ沢山書いて書いて数を熟して実績を積んでいくことが大事だということを学びました。
そのためにはまず短編小説を執筆して投稿するべきなのは理解しておりますが、肝心の短編小説が書けないことに悩んでおります。

私の場合、物語を書くときはまず結末を思いついて、その結末に至るまでの展開の流れを作っていくうちに「この設定使えそうだな」「この台詞使えそうだな」とあれこれ考えて取り入れて結局長編小説になってしまいます。
ですので短編小説をバンバン生み出せる作家さんがとても羨ましいです。

現在ダークSFファンタジー(内容的にライトノベル向けではないかもしれない)ものを執筆しており、もう既に書き始めてから約2年が経った今の時点で45万文字を超えてしまいました。今年中にはやっと完成できるかなといった具合です。

夜分遅くに失礼いたしました。
よろしくお願いいたします。

上記の回答(短編小説が書けません。どうすればいいですか?の返信)

投稿者 サタン : 2

「短編を書くべき!」じゃなくて、「完成させることが大事だ」なので、長編を継続して書けていて完成の見込みがあるのなら何も問題ないのではないかと思います。
というのも、その長編小説は、別に「一つの話しか書けていない」というわけではないと思うんですよ。
たとえば「主人公が魔王軍のモンスターに両親を殺されて、魔王を倒す旅に出ることになった」といったワンエピソードは書けていると思う。
私は書けないという人には「短編」を勧めていますが、少なくとも私の場合はこうした「ワンエピソード」を書けるようになるための「短編・掌編」なので、出来てるなら何も問題ないと思います。

そして出来ているのなら、発想の転換、考え方の話で、どこかで「あ、こういうことか」と気がつけばすぐに書けるようになると思います。
ようは前述したような「ワンエピソード」をもう少しまとまりよくすりゃ良いだけで、モノ自体は既に書けてますから。
長編しか書けない人は、単純に「物語を広げすぎ」なだけで、逆に短編しか書けない人は「物語の広げ方がわからない」というだけなので、あとは考え方の問題だろうなと思います。
スレ主さんの場合は、「この設定使えそう」「このセリフ使えそう」の思考に、「この話(ネタ)使えそう」を入れれば良いのではないかなと思います。

結構わかりにくい抽象的なことを書きますが、
例えば、物語の構造が、複数のエピソードの集合体が長編小説である、と考えてみてくださいな。
そのエピソード(話・ネタ)の中に、それぞれ書きたい設定やセリフを入れて一つのまとまりを作り、それが複数集まって長編になっている。
スレ主さんの場合、おそらくエピソードの区切りが無意識であって思考の中では一つの物語にたくさんの設定やセリフを詰め込んでいる、という感じじゃなかろうか。
先述した「主人公が魔王軍のモンスターに両親を殺されて、魔王を倒す旅に出ることになった」は、「物語序盤の主人公が旅立つシーン」ではなくて、「両親を殺され魔王を倒すたびに出るという物語」であって、「旅に出た」というオチを持った一個の物語なわけです。
そう考えると、スレ主さんは既に長編の中で「短い物語」はいくつも書けてるはず。
であれば、今度は意識的に「ココまでのネタを、こういうオチでまとめたエピソードにする」っていう認識になれば、それは「長編の中でたくさんのエピソードを書く」わけですから、「短編をたくさん書く」ということと同義なわけで、こと短編にこだわる必要はないと思います。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 短編小説が書けません。どうすればいいですか?

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投稿日時:

元記事:ヒロインと早期に結ばれる作品

恋愛ものでなく、ファンタジーの冒険物を書いていますが、その話は主人公とヒロインが全100話位で6、7話で結ばれて以降ヒロインは冒険に加わるのですが、そういう早期に結ばれる話は読者の共感を得にくいですか。主人公は手の早い人でも押しの強い人でもなく、片思いだった幼なじみと5話位で10年ぶりに再会しますが、主人公は昔からヒロインの事を高嶺の花だと思って気持ちを言わなかった過去があり再会しても本心を言う勇気はやはり持てなかったんですが、夢を見た時寝言で「好き」と言ったのをヒロインが聞いてしまい本心を知り、実はヒロインの方も好意を持っていたため夢の寝言の事を言われて両思いになり以後ヒロインは冒険の旅に同行するのですが、恋愛物でなく冒険物で結ばれるのが早い話はどう思いますか。

上記の回答(ヒロインと早期に結ばれる作品の返信)

投稿者 しょしんしゃ : 2

こんにちは。
私は初心者なので、読者の立場から想ったことを申し上げます。

ヒロインとくっつくかどうかというのは、読者が焦らされてマゾ的に楽しむシーンです。その部分が詳細であればあるほど、くっついた時のカタルシスみたいなものや、その後のイチャコラに対して、「よかったね」というプラスの評価が働くのだと思います。

高嶺の花ならそういう描写だけでも、ある程度の長さが必要ではないでしょうか。読者を焦らして、くっつけばいいのにと応援させてほしいところです。

切迫した恋人候補どうしの駆け引きのシーンが早く終わるのは、読み手として惜しい気がします。

カテゴリー : ストーリー スレッド: ヒロインと早期に結ばれる作品

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投稿日時:

元記事:悪役の終わらせ方

初めまして、紗菜と申します。
現在小説のプロットづくりをしていますが、クライマックスで手が止まってしまったので相談させていただきました。

ラストは登場人物たちを皆平穏にしてあげたい、と思っているのですが、悪役の最後に困ってしまいます。
何かスッキリ感を演出したいけれど、殺すのは主人公の性格に合わない。(バトルは普通にあるのですが……。)
あまりおざなりにはしたくないので、事故で思いがけず殺してしまうというような展開も考えたのですが、却下に。

精神攻撃も何かしっくりこない。
かと言って、適当に終わらせるような性格でもいいし。
何かいい決着の付け方はあるでしょうか?
それとも、和解の方がいいのでしょうか。
などなど、考えてしまってそこで突き詰められません。

もちろんアイディアをそのままパクるようなことはしませんので、よければ参考に皆さんの”悪役”の終わらせ方を教えていただけませんでしょうか。

散文駄文、失礼いたしました。

上記の回答(悪役の終わらせ方の返信)

投稿者 あまくさ : 1

それは単にラストシーンの処理として考えるのではなく、序盤~中盤の流れを一度見直した方がいいと思いますよ。そもそも主人公は、なぜその悪役と戦っているのでしょうか?

……と言うのはですね。

単純に悪役を殺したくないというだけなら、改心して和解させる、死なない程度に痛めつけて逃がす、投獄するなどの方法が考えられます。
また、主人公が手を下して殺すのがまずいなら、自害や部下の裏切りで殺される、トドメは刺さないのだけれど火山の火口にでも落ちていくなど、いろいろ有ることは有ります。

でも、そういう結末ではスッキリしない、という感覚がスレ主様の心の中にあるわけですよね?
だったら、「どうしたらスッキリするのか?」の前に、「なぜスッキリしないのか?」を点検してみる方がいいです。
その場合に注意してほしいのは、

1)悪役の悪辣さや危険性の度合い。

2)主人公の目的意識。(なぜ、その悪役を倒そうとしたのか?)

この2点です。

1については、悪役を殺さずに逃がした場合、さらに悪事を重ねて人々に危害を及ぼす可能性は無いのか? ということです。
または、悪役の残虐性そのものに読者が強い嫌悪感を抱き、「こんなやつ殺してほしい」という感情を抱いている場合。(逆にポケモンのロケット団のようなほのぼのとした悪役だったら、むしろ殺してしまう方がマズイですよね?)

2については。
分かりやすくシンプルに分類すると、

3)「社会に災厄をもたらす悪から人々の命を守るため」型。つまり正義や平和の回復が目的になります。

4)仇討ち型。両親や恋人などの命を奪った敵を、復讐のために倒そうとするタイプ。

3の場合、ただ主人公が優しいとか人殺しを好まないとうだけの理由で悪役を助けるのが許されることなのか? という疑問が生じます。

4の場合は、そもそも敵を殺して恨みを晴らすことが主人公の目的じゃなかったの? ということになります。

以上のようなことがあるので、最初に戻りますが、

それは単にラストシーンの処理として考えるのではなく、序盤~中盤の流れを一度見直した方がいいと思いますよ。そもそも主人公は、なぜその悪役と戦っているのでしょうか?

という提案になります。
最後に悪役を殺す方がストーリーの一貫性が保てるのなら、そうする勇気も持った方がいいのではないかと。
それが、まず一つあります。

   *   *   *

ところがですね。

ここで、主人公の本来の性格付けというもう一つの問題と衝突してしまうケースは、あることはあるんですね。

平和を守るため、あるいは恋人の仇を討つため。
そういう背景があっても、最後の最後にはこの主人公なら人殺しは避けるだろう。そういう主人公のキャラ設定が強固で、読者もそれを支持すると思われる場合ですね。

まあ、ぶっちゃけ。
初期設定において、「悪との戦いの迫力」と「主人公をイイ子にしすぎている」といういいとこ取りに走りすぎたのではないかと思わないでもないのですが。

一応、一般論として、そういう場合の解決策をいくつか挙げておきますね。

3と4について、もう一度考えてみてください。

3については、悪役を殺さないでも、さらなる悪を行う可能性を排除すればいい、ということになります。
これも序盤~中盤の設定や伏線とからみます。
悪を行うにもそれなりの過去や背景があったということにしておけば、ラストで改心させる可能性が出てきますよね。
悪役の改心という方法の問題点は、いかにも安易でご都合主義的になりやすいということ。伏線でそこに説得力を持たせることができるなら、そういう展開もありです。

または、投獄するという結末でもおかしくない世界観なら、必ずしも殺す必要はありません。
あるいは、悪役の能力設定。これを使えない状態に追い込めば、社会や人々を被害から守るという目的は達せられるわけです。

次。
4について。
そもそも仇討ちのために狙っていたのなら、殺さないのはおかしくないかという問題。
これは、ずばり「寸止め」型ですかね。
クライマックスの主人公と悪役の激闘。悪役は優勢なときは憎々しく勝ち誇りますが、最後には劣勢に追い込まれ、アワアワ命乞いしたりします。そこに主人公は武器を振り下ろしますが、寸止め。
「お前を殺しても天国のあいつは喜ばないからな」的な決め台詞がセオリーかと(笑

……(笑)と付けたのは、やっぱりちょっとご都合主義だよなという感じはするから。しかし、主人公をメチャクチャカッコよく演出して押し切ってしまうという手です。
意外と名作とされる作品でも、こういうラストは散見するような気がします。

   *   *   *

悪役を殺してしまう場合についても少し。

主人公は殺しをするような性格ではないということと両立させればいいわけですよね?

簡単なのは、主人公が手を下さないという形。
前半でちょっと触れましたが、火山の上ででも戦っていて、劣勢になった敵が火口に落ちていくという手。
この方法は、実は生きていて続編に再登場させることもできるのでお得です(惨死したはずの悪役がサイボーグ化して再登場して「ナチスの科学力は~ッ! 世界一~ッ!」と叫ぶというのがありましたが、ご存じですか? 笑)

他に、プライドの高い悪役で「負けを認めるくらいなら、この命自ら絶ってやるわ!」的に自爆するとか。

最後に、ラストバトルの緊迫度についても考えてみてほしいです。
もし、悪役側が勝った場合は、主人公の方が殺されるのではないかということです。そういうギリギリの戦いの場合、主人公側も手加減する余裕は無いでしょうから、敵にトドメを刺す決着でも必ずしも印象は悪くなりませんよ。

ラストバトルを生きるか死ぬかのフェアトレードとして描くのも、クライマックスの壮絶さと緊迫感が際立ちますから悪くはないと思うのですが。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 悪役の終わらせ方

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