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ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写について (No: 1)

スレ主 仮野美都 投稿日時:

お世話になっております。

狩猟や戦闘描写のあるライトノベルに挑戦しており、子どもや女性キャラクターも狩りや戦いに参加します。

小説の世界観は以下のような設定にしています。
・刀や弓の製造に関しては、室町時代程度の技術力
・銃はまだ浸透していない
魔法などの超常的な力は存在しない

このような世界観で、子どもや女性が、
①長弓を当たり前に使いこなす
②長弓で鹿や猪などの大型動物を仕留められる
③大剣やハルバードなどをぶん回す
④ハンマーで大岩を砕く
といった描写があったとき、やはり「そんなの無理だ」と興醒めされてしまうでしょうか?

以前、別の小説批評サイトにてこのような設定のライトノベルを投稿した際、「女性や子どもの筋力でそんなことはできない。魔法がない世界観で、事前に『強化人間などで筋力増強されている』などの描写がないのに、体格に不釣り合いな武器を持たせたり、異常な腕力があったりするのはおかしい」との評価を多数頂き、小説云々以前の問題だとの指摘を受けました。

「そういう世界観」ということで説明できないかと思ったのですが、皆様はどうお考えでしょうか?
魔法がない世界観にする限り、このような戦闘描写をしたいのなら、筋肉隆々のキャラクターしか登場させられなくなってしまうのでしょうか…?

アドバイスいただけると嬉しいです。

カテゴリー: 設定(世界観)

この質問に返信する!

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信 (No: 2)

投稿者 大野知人 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

 ええと、一応リアリティの話をしてから俺の意見を述べさせていただきます。

 現実的な話をするのであれば、
  ①大人ならともかく、子供には無理。成人女性でも筋肉が居る。
  ②そもそも、(地形次第ではあるが)長弓は狩猟には向かない。
  ③子供、成人女性には不可能。成人男性でもガッツリ鍛えないと無理
  ④岩の質にもよるが、ガチムチ成人男性でもほぼ不可。
 という感じ。

 ただ、正直そこまでのリアリティはラノベに必要ないと思う、ってのが俺の意見です。ラノベってエンタメだからね。ある程度は現実性を度外視していいし、4つとも『度外視して良い』項目だと思います。

 世界観的には、多分①と③は問題ないと思う。設定の合理性を追求する人だと、『特殊な武術』『錬気術の様な肉体を強化する呼吸法・魔法モドキ』とかを入れても良いけど、正直どっちでもいいかな。

 ②については、世界観云々よりも地形の問題。長弓って構え切っちゃうと狙いを修正するのが難しいから、動く的には当たらない。あと、基本的に立った姿勢で撃つことになるから目立ってしまうし、射線が通りづらい場所だと使いにくい。
 日本で狩猟につかうなら、短弓の方が良いと思う。

 ④については、これは俺の趣味もあるけど『一撃で割れてしまう』よりも、『楔を打ち込んでから、それを斜めに叩く』みたいに技術を入れて割る方が、カッコいいと思う。

 あたりかなぁ。
 まあ後は、弓って基本的に『数うちゃ当たる』レベルの武器だってことを覚えておいて欲しいかも。特に動体相手だと。

 以上。参考になれば幸いです。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信 (No: 3)

スレ主 仮野美都 : 0 No: 2の返信

投稿日時:

大野知人さん、ありがとうございます!

> 日本で狩猟につかうなら、短弓の方が良いと思う。
ありがとうございます、やはり狩りは短弓ですよね。
実はこれも他サイトで指摘があり、「短弓は威力が弱いので、長弓に変えて威力と射程を稼げば僅かに説得力が出る」とのご意見から長弓に変更しようとしたという経緯がありました。
とはいえ私が集めたボウハンティングの資料はすべてコンパウンドボウによるものなので、より近い短弓で表現したいというのが本音でした。それでも、資料とも結局は別物ですけれど…

> ラノベってエンタメだからね。ある程度は現実性を度外視していいし、4つとも『度外視して良い』項目だと思います。
こちらを伺って少し安心しました。今まで慣れ親しんだラノベは魔法の世界観があるにしろ、「華奢な少女が身の丈を超えるほどの大きな剣を自在に操っている」などの描写が普通だったので。風景を描いた時に、ターゲットとする読者層が好みそうな絵になるほうを採用したいなと思えました。もちろん加減は必要だとは思いますが。

> 『楔を打ち込んでから、それを斜めに叩く』みたいに技術を入れて割る方が、カッコいいと思う。
おお、それはカッコいいですね!状況に合わせて使い分けしてみたいです。ありがとうございます!!

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信 (No: 4)

投稿者 あまくさ : 2 No: 1の返信

投稿日時:

読者は上手に騙されたいんですよ。
魔法のない世界でさほど筋肉があるように見えない女性や子供が長弓や大剣を使いこなしてもかまいませんが、それを押し通すためには、

>「そういう世界観」ということで説明できないかと思ったのですが、

作者が漫然とそんな期待をしているだけでは手抜きです。

有り得ない設定を通してしまうためには、

1)作品の他の部分に圧倒的な魅力がある

2)文章のスピード感や描写のうまさを駆使して、読者に不自然さを感じるいとまを与えない。(ノリと勢い)

3)そういうのも有りなんだという共通認識が、読者と作者の間であらかじめ成立している。

などのいずれかが必要です。
例えば小説ではなくアニメですが、『ルパン三世』では車が90°近く切り立った崖を平気で走ったりしているでしょう? あの作品は1と2が強烈で、その結果、すでに3が成立しているんです。
また、なろうなどは需要と供給のマッチングがしやすいシステムなので、1・2がそれほどでもなくても3が成立している作品があるのだと思われます。

エンタメにリアリティは(さほど)必要ありませんが、演出は必要です。

小説の場合は、理由付けに配慮する方が無難 (No: 5)

投稿者 あまくさ : 0 No: 4の返信

投稿日時:

もう一作、アニメから。

『ガルパン』は、「これは、そういう世界観なんだ」という推しで視聴者に認めさせた成功例だと思います。ただ、そのための工夫がいろいろ施されています。

戦車道は乙女の嗜み。
まず、この有り得なさそのものに意表を突く面白さが有り、逆にそれをウリにしているんですね。初っぱなからこれを打ち出して受け入れられる視聴者には受け入れさせ、受け入れられない視聴者は振るいにかけている側面もあります。
加えてあのアニメは脚本やキャラ作りのレベルが高く、序盤で有り得なさを受け入れてハードルの下がった視聴者を、どんどん引き込んでいくんですね。そういう流れが見事にできています。

ただ。
アニメは視覚的な魅力やスピード感の演出で小説より有利です。
小説は「文章を読む」という基本的に冷静な行為を読者に要求するジャンルなので、アニメとは別の工夫も必要です。無理な設定が読者を興醒めさせるリスクは、アニメより高いと言えるかと思います。
なので、ストーリーや演出力に自信の無い人は、多少野暮でも「理由付け」を入れておく方が無難です。

>事前に『強化人間などで筋力増強されている』などの描写がないのに、

という意見は、そういうことだろうと思います。

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小説の場合は、理由付けに配慮する方が無難の返信 (No: 8)

スレ主 仮野美都 : 0 No: 5の返信

投稿日時:

あまくささん、ありがとうございます。

すみません、ルパンは私も見るのでニュアンスはわかるのですが、ガルパンは履修していないのでイメージが湧きません。
ルパンは「こんなのありえないよ〜でも超面白い!」となるので、現実の物理法則を無視した表現を視聴者が受け入れているというニュアンスですよね。

あまくささんも仰る通りアニメではなく小説の技術についてなので、小説での例を挙げていただけるとうれしいです。
魔法や特殊な遺伝子改造などを受けていないキャラクターが現実ではありえない腕力を披露しても受け入れられている作品があれば、ラノベでなくても、プロではなくアマチュアの方のWeb小説などであっても構いません。

教えてもらう身で恐縮ですが、小説の話をしているのにアニメや漫画の話を出すのはずるいし、ちょっと違うと私は感じてしまいます。物語という点では一緒で参考にはできても、根本的には相容れないと思います。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信 (No: 7)

投稿者 ワルプルギス : 0 No: 1の返信

投稿日時:

>「そういう世界観」ということで説明できないかと思ったのですが

仮野さんの書かれた世界では、そこらのモブな子供や女性でも長弓で狩りをし、大剣ぶん回して岩を砕くんでしょうか?

「モブでもそれぐらいはできるよね」な世界もそれはそれで面白そうですが、多分主人公やその周りの方々だけではないかと思います。
であれば、何かしらの背景(超常能力が無い世界なら、特殊な訓練でしょうか)があるのでは?
特殊な訓練を受けていることを匂わせたり、あるいはその成果に名前を付けたり独特の準備動作を足したりして技にすれば説得力が稼げると思います。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信 (No: 9)

スレ主 仮野美都 : 0 No: 7の返信

投稿日時:

ワルプルギスさん、ありがとうございます。

> モブな子供や女性でも長弓で狩りをし、大剣ぶん回して岩を砕くんでしょうか?
「モブでも、練習をして技術を身につければできるようになるが、モブはモブなので、そこまでの努力をしていない。つまり作中登場人物の全員ができるわけではない。だがモブでも努力すればできるようになる」という設定です。

なので、
・狩猟を生業にしている一族では子どもも女性も関連しているから弓猟ができる(もちろん最初から大型動物を狩るのではなく、駆け出しはうさぎなどからはじめるというのはする)
・兵士になる訓練を受けている子どもの中には大剣を好んで使う子もいる
・商業を生業としている人々は武器を使う訓練をしていないので、体格の良い成人男性であっても武器は使えない
という感じです。

> 特殊な訓練を受けていることを匂わせたり、あるいはその成果に名前を付けたり独特の準備動作を足したりして技にすれば説得力が稼げると思います
アドバイスありがとうございます。
例えば、この物語世界に住む人間を「人間」と表現せず、「○○人」と表現することで地球人とは違う部分があるというイメージを作るのはどうでしょうか?見た目も、耳の形などを少し変えたりして。
本質問と似た理由で、ラノベには髪や目の色がピンクや水色のキャラクターが多いものの、その説明がないですが受け入れられているのは不思議に思います。が、地球人とはそもそも違うのだと表現することで、筋力問題以外にも容姿のあり得なさにも説明がつかないだろうかと感じるのですが…

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信の返信 (No: 12)

投稿者 ワルプルギス : 0 No: 9の返信

投稿日時:

なるほど。技術と腕力に若干の混同が生じている気がしますが、誰でも鍛えれば技術も腕力もそれぐらいまで伸びる世界だという事ですね。

戦闘に関わらない一般人は武器を扱う技術はもちろん訓練しませんが、個々の仕事に応じて腕力は鍛えられますね。
例えば農民や大工であれば、剣や弓を扱えないけれど、鍬や金槌で石造の城砦ぐらいはガツガツ壊していける世界。
兵士を目指す子供らが大剣を振るうなら、ガチで鍛え上げた大人の兵士はもっとゴツい武器を振るうんですよね?
そりゃあ銃も発達しないでしょう。
「ちょっと鍛えたやつが投げる石の方が強くね?」になっちゃうし。
鎧も、大剣を真正面から受け止められる超頑丈なやつでないと着る意味がほとんどないので、ほとんどはかなり軽装になるでしょう。

と、こんな風に腕力の基準が違う世界は常識が相当変わってしまうと思います。
そういうとこの考察と、作中でどう描写するかの工夫がかなり歯応えありそうなので「それはそれで面白そう」と最初に評したわけです。
……自分で書くかと言われりゃ、面倒なんで設定変えますが。
人間とは違うんだ、という描写を入れておくのもいいと思います。
子供にそんな事はできないって言われても、○○人だと標準程度です、でいけますし。

髪や目の色は、イラストやアニメ化の際には変な色でも、本文だと黒や茶、そもそも明言されてないとかが多い気もしますね。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信の返信の返信 (No: 13)

スレ主 仮野美都 : 0 No: 12の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。

> 兵士を目指す子供らが大剣を振るうなら、ガチで鍛え上げた大人の兵士はもっとゴツい武器を振るうんですよね?
本職の大人ならゴツい武器を…ということにすると妖怪しかいなくなると思うので、そこまでは想定していませんでした。
小説でなく漫画の話で恐縮ですが、ドラゴンボールやNARUTOの終盤のようなパワーインフレは避けたいからです。
なので、子どもも大人も自分の好みの武器を使うという感じで書いています。大人になって筋力が強くなっても細身の剣を使って防具の隙間を狙うような戦い方を好む者はそうするし、子どもでも重さで叩き切るような武器を好む者はそれを使う具合です。

魔法や特殊なアイテムがある世界観も考えましたが、それでもやはり「魔法で子どもや女性が筋力強化して戦えるようになるなら、成人男性にも魔法をかけてもっと強くできるでしょ」という指摘が来るだけで、何も変わらないと思ったのでやめました。遺伝子改造などを施された子どもが戦う話を描きたいわけでもないですし…
(こういうことを書くと、子どもや女性には、敵として登場する成人男性にはない作戦やテクニックで勝てる描写を、と指摘されてしまいそうな気もしますがw)

創作物として楽しんでもらえれば嬉しいのですが、どう折り合いつけるべきか難しいですね。
「面白くなかったから現実離れした設定にも指摘したくなった」という、読んでくれた方がガッカリした気持ちから来たのも大きいと思ったので、ストーリーをよくみせる技術の方を先に身につけたいです。

ちなみに、私の読んでいるラノベだと「薄桃色の髪」「空色の髪」など、染色やカラコンをしている様子もないのに現実離れした髪や目をしている人物の描写が出てきますね。私は、そういうお話の世界なんだなとサラッと流して楽しんでいます。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信の返信の返信の返信 (No: 28)

投稿者 ワルプルギス : 0 No: 13の返信

投稿日時:

「武器の使用は好みです」じゃ、結局超ごつい武器を使う大人兵士がそれなりの数いることは否定できないのでは……

まあ、私が言いたいのはそこでは無くて、
「誰でも鍛えれば怪力になれる世界」は我々の現実世界といろんなところで変わってくると考えられるわけで、
普通パワーの世界を描写しておいて、読者にこの世界は「誰でも鍛えれば怪力になれる世界」だと理解しろってのは虫が良すぎるんじゃないかなと。

これに比べりゃ、髪や目の色なんて然程世界に影響しませんよ。髪染めの売れ筋色が変わったりとか、風紀委員が黒髪以外は校則違反だって言わなくなるとかぐらいじゃ無いですかね。

世界設定で解決しようとするならその波及部分まで考えるべき、と設定スキーとしては考えます。
そこまで考えるのが面倒なら、「一部の特殊なキャラだけがこうなので、世界全体には影響してないです」で回避可能。
そして、他の方とのやり取りを見ているとそもそも狩りを読者に納得させれば怪力設定自体いらないのでは、と思えてきます。
そのあたり、何を書きたいのか整理した方が良いのではないかと。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信 (No: 10)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

あー・・・・矢は消耗品とかいうけど「矢師」とかいるくらいには精度を求めるの難しいからね?

私がガキのころ電話作るのに夢中になってた時、兄は弓矢づくりにドはまりして近所の鳥の羽もらったりしまくっていましたが
「弓矢の弓は、けっこうどうにかなる問題は「矢」なんだよ」
と悟りを開いていました。
兄は50本近い矢を作りましたが、どれもゴミのような飛距離で、必中の矢は3本だけでした。

筋力や仕留める云々以前に矢を舐めすぎてないかい?銃弾じゃあるまいし、手作りの矢とか、ゴミばっかりになるからね?当たるどころか30センチも飛ばないからね?

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信 (No: 11)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

女子供が長弓を引くのに無理な理由は、腕力もだけど、それ以上にまず子供は腕の長さが足りないのよね。次に、女性は胸が邪魔して引けないのよね。胸当てをすれば多少はマシだけど、ギリシャ神話のアマゾネスは片胸を切り取ってたっていうから。てかアマゾネスの語源が「乳無し」っていうね。

でもやっぱ私も大野さんと同意見で、エンタメだしね。物語にそういう理由が必要ならそこに注目させるけど、そうでなければ何も問題ないと思う。
ただ、多数の読者に指摘されたってのは事実なのだから、「読者に疑問を与えた」というのは問題だと思う。
おそらく単純に書き方の問題になるから具体例を上げにくいのだけど、
例えば大人の狩人に少女がついていって、狩人は少女には無理だと忠告するのだけど、少女は頑張って大型の獣を仕留めることができました。というエピソードだと、ちょっとご都合が混じってしまい、上手くいって「まあエンタメだしな」くらいの評価になると思う。
でも、
例えば途中で獣に襲われてピンチになって死を覚悟するくらいに追い詰められて、大人の狩人に忠告された通りだったと身体のあちこちが悲鳴をあげるなか必死に、けれど教えられたことをすべてぶつけるように最後の一矢を放ち、なんとか仕留められた、って感じなら、少女の実力もあろうけどあくまで「必死で偶然うまく仕留められた」感を出せると思うので、個人的にはこれくらいなら割と納得できると思う。

別のたとえをすると、「ラッキーパンチ」って子供にでも起こることだと思うのよね。それが偶然このタイミングでしたってことなら問題ないじゃん?
だから、まあそういう「偶然」ばかりの話じゃないけれど、ようは「そういう展開で問題ない書き方」をすりゃいい話で、どうしたら問題ないかを考えりゃ良いと思う。
前述した例の場合は、必死に最後の一矢を当てて獣を仕留めた少女だけど、獣の後ろ足に自分のものではない矢が刺さっていたのに気がついて、自分だけの成果ではない大人の狩人が助けてくれたのだと理解した、とかって補足をつけてもいいし。

身の丈に合わない大型武器の話は、
個人的に面白いなと思ったのは漫画「パンプキン・シザーズ」で小柄な女性が巨大な剣を振り回すシーン。
小柄な女性は足だけに、靴ではなく鎧を装着していて、その足の鎧で巨大な剣を蹴り上げることで振り回してて、現実的に考えりゃこれも無理だと思うんだけど、なぜか全然疑問に思わなかった。
でも、そんなアイディアを考えなくても、やっぱ巨大武器ってエンタメの基本の一つでもあるし別に問題ないんじゃないかなーと思う。

これは個人的に思ってるだけのことだけど、腕力がないからこそ腕力の代わりに重量で押しつぶすってのはある意味理にかなってると思うのよね。
「腕力がないのに巨大武器を持ち上げる」って問題さえ解決すれば。
力がなければ重量や遠心力を使うのは道理だし、まあ、スレ主さんがそのあたりどう考えているのかはわからないけど、私の考えの場合は、この点をどう上手く説明できるかでエンタメとしての説得力は十分にあると思う。

ハンマーで大岩を砕くのは、無理は無理なんだけど、「そういう描写」として書けてないのが問題なんだろうなって思う。
つまり、「ハンマーの一撃で大岩を砕くくらいに凄い力(技術)の持ち主なんですよ」っていう表現なんだから、その「凄さ」に注目した文章を構築できているかどうかが問題になると思う。
状況によるけど、「砕けるわけがない、無理だ、やめておけ恥かくぞ」とさんざん煽ったりとか、落石で道を塞いでる大岩をどけようとするけど硬いし重いしでどうにもならない、そこへ反対側から来た人物が大岩を一撃で破砕して道を通れるようにする、とか。
「いやいや無理だろー」の感情を「こいつ凄え」に変えなきゃいけないんで、言い換えると、「そんなの無理だ」という展開自体はいいんですよ。読者にその感情が生まれること自体は正解だと思う。他の疑問点にも言えることだけど。
ただ「無理だろ」の感情を「凄え」に変換できてないだけなので、前フリを置くとか補足を付け足すとか、あるいは描写自体に手を加えるとかやりようはあると思う。

全体的に挙げられた1~4の要素は、その展開や状況設定自体はエンタメとしての枠の範囲内で何も問題ないと思う。
なのに読者に指摘されたってことは、その状況に説得力を持たせられなかったってことなので、
えーと、他の方への返信に「読者に指摘されて短弓から長弓にかえた」とあったけど、そういうことじゃないと思う。
女子供が弓の扱いに慣れている・獣を仕留められるという状況に説得力を持たせりゃよくて、
例えば弓は威嚇・誘導のために使って罠で獣の行動力を奪ってとどめを刺すって狩りの仕方なら、威力は必要ないから女子供でも弓を使って狩りを出来るし、日頃から弓を使ってるから普通の人より精度が高くて上手いって設定にしても問題ないと思う。
こういう、説得力の問題ではないかなって思う。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信 (No: 14)

スレ主 仮野美都 : 1 No: 11の返信

投稿日時:

サタンさんありがとうございます。

>女子供が弓の扱いに慣れている・獣を仕留められるという状況に説得力を持たせりゃよくて、
まさにそれがしたくて私としては「女子供でも弓での狩りを当たり前に、日々淡々とこなすのがこの村の日常」だという印象づけのために指摘のあったシーンを書いたのですが、不評でした。
「小さな子供がうさぎをとってきて年長者に見せびらかして褒めてもらっている」「現実でいうところの中学生くらいの男の子2人が鹿を取って村に帰ってくる」というシーンを書いたところ、小さな子どもが猟犬も連れず短弓で動物を狩るなんて、とご指摘がありました。

個人的には設定が現実離れだから指摘されたというより、サタンさんが仰るように書き方の問題、つまり面白くなかったから設定にも指摘として届いたのではと思います。
が、そこから「現実離れした設定はどこまで許されるのか? これまで自分が読んだ作品も現実離れしたものしかなかったけど、それは魔法ありきの世界だから受け入れられていたのか? 自分はプロがやることをなんとなく真似してるだけだから陳腐なのか?」と悩んでいました。

1〜4の展開がエンタメ的に許される範囲であるのなら、もっと面白くできていれば今回のシーンは受け入れられていた可能性が高い、と考えてよいでしょうか?

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信の返信 (No: 15)

投稿者 サタン : 1 No: 14の返信

投稿日時:

>というシーンを書いたところ
それは全然問題ない気がするなぁ……なんで指摘が入ったんだろ?
無理のないウサギから入って、現実ではちょっと難しいシカの展開を置くのはとても丁寧で良いと思うよ。
中学生くらいつったら13~15くらいでしょうから、昔で言えば元服する頃で、狩りが日常の集団にあって「獲物を取る成人の儀式」というのも考えられなくもないし、そういうのをする年頃なわけで。
もしかしたら「子供っぽく書きすぎた」とかでイメージに合わないんで指摘されたのかな。
短弓で狩りをしてシカを仕留めてくるという、その「狩りが日常である村の描写」は間違ってないと思うし、見せ方も丁寧だと思うから、その展開自体に問題はないように思う。

>もっと面白くできていれば
それはそうだけど、「もっと面白くできてれば」って言っちゃったら全ての事に同じこと言えちゃうからね。
逆に受け入れられないだろう場合を考えてみると、
・無駄に長い
・本筋じゃない前座や横道で丁寧に書きすぎ
・「日常的に狩りをする」という印象は、読者にとって物語にさほど重要ではない可能性
とか、総じて「読者の興味が向いてない」ってことだけど、そんな感じじゃないかなぁ……。
「子供がウサギを狩ってきた」「10代の少年がシカを狩ってきた」と、丁寧だけど「で、何なの」って部分が無かったら退屈だからね。
上で少し触れたけど、例えば「成人の儀式」って話題でくくると、「村の少年二人が大人として認められた」ってエピソードになるし、そこまで大きくしなくても「冬ごもりの前に食料を確保できた」ってエピソードにするとか。
スレ主さんの場合、何かしら用意してあると思うんだけど、それが弱かった、本筋に対し読者が興味を持てる話題ではなかった、とかそんなんじゃないかなと思う。
「狩りをする村の日常」がそれほど重要でない場合、エピソードで丁寧に描写するより、端的に「この村は狩猟で成り立っていて女子供でも弓の扱いに長けている」とかって説明しちゃったほうが早いしストレスにならないからね。
もちろん印象は薄くなるから、重要ならエピソードで描写すべきだと思うけども。

それと、まあ、こっちは別に聞いてるわけじゃないと思うけど、一応。
>現実離れした設定はどこまで許されるのか?
割とどこまでもOK。むしろ「現実にはないもの」だから憧れるわけで。現実に即したものを書いたって、そんなん面白くもないので。
ただ、現実に近ければ説得力は考えるまでもなく、現実から遠いほど説得力が必要になってくる。

>これまで自分が読んだ作品も現実離れしたものしかなかったけど、それは魔法ありきの世界だから受け入れられていたのか?
そうではないけれど、「魔法」は便利なので説得力を作るためのツールとして万能で簡単なので、重用されてるだけです。現実が舞台としても「ありえない」状況は全然OKだしラノベにはよくあります。

>自分はプロがやることをなんとなく真似してるだけだから陳腐なのか?
真似しなきゃ成長しないので、どんどん真似ましょう。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信の返信の返信 (No: 19)

スレ主 仮野美都 : 1 No: 15の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。

> 無理のないウサギから入って、現実ではちょっと難しいシカの展開を置くのはとても丁寧で良いと思うよ。
ありがとうございます、当時全否定だったので少し安心しました。

当時指摘してくださった方は、私が現代のボウハンティングを参考に書いていたのもNGと感じたそうです。
日本語のボウハンティングの資料はほとんどなく、特に女子供について言及されているのは1種類しか見つかりませんでした。とても創作に活用できるほどの情報ではなかったので、なかでも情報が豊富な現代欧米のボウハンティングを資料として使っていました。
ですが現代と作中世界では弓の種類からして違うので参考にできやしないだろうとの指摘でした。

私は当時「たしかにそうだけど、それを言ったら何も書けなくない? 室町時代の狩猟の資料もないし。女性や子どもが筋力を必要とする道具を使う描写ってそんなにNGなの?」と悩み、今回質問させていただいた次第です。

> 「日常的に狩りをする」という印象は、読者にとって物語にさほど重要ではない可能性
これはあったかもしれないです。当時紹介文には「ファンタジー」と書いていたので、魔法も使わず村で狩りしてることの何がファンタジーなの?とは思われたかもしれません。ドラゴンやマーメイドなどがいる世界なのでファンタジーではあると思うのですが、期待とは違ったのかもしれません。
また、猟師が主人公というのが何より大切なポイントだったのですが、冒頭では必要性が伝わらなかったのだと思います。

> 真似しなきゃ成長しないので、どんどん真似ましょう
ありがとうございます。今回相談した件で自信をなくし、他人の評価がすごく気になってしまっていました。ひとまずは、また自分が楽しく書けるようになることを目標に頑張ります。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信 (No: 16)

投稿者 手塚満 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

リアル寄りならリアルから類推できる描写、設定でないと分からなくなり、分からないから楽しめない、という現象かもしれません。以下、少し説明してみます。

1.キャラの常識外の行動は作中の常識となる

小柄でスリムなキャラは、特殊な資質、異能といったものがない場合、やはり大質量の武具や、長弓を易々と扱うとリアリティは下がってしまうでしょう。そのことは、そのキャラのみに留まらない点は注意が必要です。

あるキャラに前後で何の説明もなく現実的には常識外れな行動をさせたとします。しかし、フィクションですから作者の創造した世界ですので、それだけでは無理だとはいえません。が、読者はそれがそのフィクション世界の常識と受け取るしかありません。この作品世界ではこういうことが可能である、という設定だと読み取るわけですね。

2.理解できない常識からの予測は不可能

特に特殊スキルや異能等のない小柄でスリムなキャラが長弓を楽々と連射し、多数の戦士の鎧を突き破って仕留めて完勝したとします。となると、他の弓兵も同様のことが可能だと感じてしまいます。弓は当てる技量をさておくと、威力は弓を引く力になります。そこからは、小柄でスリムでも筋力がある、という想像も働いてしまいます。

そうなると、悪い意味で先が読めなくなります。力に関してはキャラの外見特徴に関係なく、非常な力持ちということになるからです。そうなると、作者が描く通りにしか受け取るしかなくなり、想像の余地が狭められてしまいます。言い換えれば、描写をどう読み取っても無駄、という失望です。「そういう世界観」と言ってみても、読者的には「推測する手がかり(設定)がない世界観」になってしまいます。

作者的な「このキャラ(特に主人公)にこういう活躍をさせたい」だけで、キャラを動かしてはいけないわけです。読者が納得する、ありえそうな気がするように工夫を入れないといけません。が、短弓を長弓に変えれば済むということではないでしょう。

3.長弓の事例から少し

長弓は、昔のヨーロッパの有名事例では、当時に大陸で用いられていたクロスボウ(ボウガン)を圧する威力があったとされています。イギリスの長弓兵は長年の鍛錬が必要で、実戦に出てくる頃には、左胸が異様に厚くなるほどだったそうです(おそらく背中右も分厚い)。そのため、補充が効きにくく、身分的には上位の騎士が長弓兵の前面に立って、守り切るよう厳命されていたとも聞きます。

そういう長弓兵にまじって、体格的に平凡な、小柄でスリムなキャラが同じ長弓を楽々扱って、他の長弓兵より優れた技量を見せる描写なんてやったら、読者としては何がどうなっているか分からなくなります。言い換えれば、なんでもあり、と感じてしまい、読む楽しみの中でも最大級の要素である想像を諦めることになります。つまり面白くなくなる。

4.無理を感じない工夫が必要になる

あくまでもリアル寄りでリアリティを保とうとするなら、何らかの工夫を入れないといけません。弓を引く力が問題であるなら、短弓を長弓に持ち替えても解決にならないことは、スレ主さんが経験された通りです。長弓に持ち替えたって、引く力が大きくないと威力は出ないのは自明です。

じゃあどうするか、となって、よくあるのが異能(魔力、超能力、天性の資質等々)ですよね。古典ですが「ゼロの使い魔」の主人公(平賀才人)であれば、武器なら何でも上級者レベルで扱える、という異能を異世界転移時に付与されたため、どんな武器も自在に扱って不自然ではなくなっています。

この場合の主人公の異能(どんな武器もOK)は、「主人公の武器については常識で判断しないでくれ」という、リアリティの線引きの働きをしています。だから、読者の想像の余地は狭まらないわけですね。その武器の上級者だと思えば済むわけですから、分からなくはならない。

しかし、よく使う手とはいえリアル寄りではないですね。リアル寄りでリアリティを出すなら、リアルの事例や理屈を参考にするしかなさそうです。1つの手としては、機械の力を頼るという手です。現実にはクロスボウがあります(発祥は古代中国)。弓のセットに時間はかかるけど(てこを使ったり、全身の力で引いたりする)、1射の威力は鎧を通すほどにできます。

5.理屈から考える手もある

理屈で考えるなら、物理学の力学で考える手もあります。弓って、要は矢を加速する装置です。矢を加速するとして、加速する距離が同じなら大きな力を加えるほど、矢の速度は増します。矢の速度を増すなら、弱い力でも加速する距離を長くすることでも可能です。

洋弓は顎まで矢を引きます。このため狙いが正確になる利点があったりします(目で見る方向と矢の方向が一致するため)。和弓は耳の後ろくらいまで引きます。引いた矢は目から離れ、狙いは洋弓より定めにくくなりますが、矢を加速する距離は稼げます。加速距離が長い分、弓を引く力は少なくてもいいことになります。

仮に主人公が短弓では威力が出なくて悩み、長弓に持ち替えてみたとします。しかし弦の張力が高くて引けない。よくあるコミカルなシーンになります。それでも練習しようと、弦の張りを緩めたとします(弦を長くする)。今度は矢の速度が出なくて威力がない。そこで、もっと耳の後ろまで矢を引いてみたら威力は出た。みたいな運びは可能なように思います。狙いの正確さは技術ですから、筋骨隆々にならずとも克服できる課題になります。

6.リアルでもある特殊能力

その他で思いつくのは「火事場の馬鹿力」と呼ばれる、緊急時には大きな筋力が発揮される現象があります。緊急時の能力は筋力だけでなく、っとエバ斜面を転げ落ちる危機では「視界がモノクロになり、ゆっくり転げ落ちるように見え、岩を避けて何とか助かった」なんてことも起きるようです。かつ、繰り返し経験すると意図的に出せるようにもなっていくようです。

それをフィクションに応用するなら、パニックに陥るレベルのピンチのときのみ、主人公が長弓の真の威力を出せる、という設定も可能ではないかと思います。ただし、主人公も1射しかできず、発射後は体力を消耗しているとか、腕が痛むとかの現象が起きることになりそうです(それで盛り上げることは可能)。

7.特殊な矢で非力を補う手もある

リアルでの参考事例はまだあり、毒矢があります。少し刺さるとか、かする程度で倒せる矢ですね。相手に当たってから、効いてくるまで少し時間がかかるでしょうけど、矢が刺さる威力は低くていい。卑怯な感じがしがちなのが、フィクションの主人公向けとしては難点でしょうか。死なずに体がしびれる程度の毒にするとか、敵が毒矢を使われても仕方ない気がするほど憎々しいとか、工夫が必要になりそうです。

8.結論再掲:読者が状況を想像できるような描写、設定が大事

弓矢に事例を絞りましたが、大剣、戦斧、ハンマーでも同様です。かつ、それぞれで工夫が異なりもするでしょう。繰り返しですが、共通して大事なのは「読者に想像がつくこと」です。異能を用いないなら、読者は全てがリアルからの類推で分かることを期待します。その期待を裏切ってはいけません。分からなくなると楽しめなくなるからです。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信 (No: 20)

スレ主 仮野美都 : 0 No: 16の返信

投稿日時:

ありがとうございます。

> そういう長弓兵にまじって、体格的に平凡な、小柄でスリムなキャラが同じ長弓を楽々扱って、他の長弓兵より優れた技量を見せる描写なんてやったら、読者としては何がどうなっているか分からなくなります。言い換えれば、なんでもあり、と感じてしまい、読む楽しみの中でも最大級の要素である想像を諦めることになります。つまり面白くなくなる。
これはつまり、女子供が当然のように威力の強い弓(威力を100とする)を操れる世界なら、屈強な大男が使う弓は更に強い物(威力200)でなければ話がおかしい、ということですよね。

そうなると、それはそれで個人的には話がつまらなくなると感じてしまいます。パワーインフレは好みでないためです。

結局、女子供は成人男性とは同じ土俵に立てないというか、立てたとしても作戦やテクニックで凌駕する(あるいは敵対する男性キャラの頭が悪いか技術が下)しかないのか?と…。
ゲームなら女性キャラクターのステータスの方が男性キャラクターよりも高いなんてことはザラですが、小説だと何かしらの理由付け(生まれが特殊、特別な才能など)がないと難しいのでしょうかね。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信の返信 (No: 24)

投稿者 手塚満 : 1 No: 20の返信

投稿日時:

スレ主さんの他の返信も少し拝読してみますと、マズい傾向が感じられます。マズいところに拘ってしまっているようです。このご質問自体、否定的な感想にどう対処しようか、ということですよね。

どうも、マズい点にばかり注意を向け、どうして嫌いかばかり考えてしまいがちな傾向がないでしょうか。もしそうなら危険です。好むと好まざるにかかわらず、行ったことに習熟してしまうからです。結果、マズい点ばかり目につくようになってしまいます。いい点とか、マズい点を回避するほうに頭が回らなくなります。

自分の回答も、マズいケースをサンプルとして想定してますが、そこから敷衍されても困るかなと思います。パワーインフレというのは、よく言われた強さのインフレだとすると、強い敵が出る→主人公が強くなる→もっと強い敵→さらに主人公が上回る、みたいな話ですよね。

1.英国の長弓兵は参考にすべきでない事例

自分が実際の英国の長弓兵を例にしたものは、バランスです。華奢な主人公が強い弓を引けたら、同様の体格の他のキャラもそうできてしまうと読者が想像してしまう、ということです。おそらく、主人公以外の主人公と同等の体格のキャラには、主人公のような能力(この場合は主に筋力)は持たせないでしょう。そうなると、読者は分からなくなる危険性があるわけです。

ですので、筋骨隆々の男との比較ではありません。確かに、もっと筋力があるはず、と想像できますが、本題はそこじゃない。想像ができる部分は、言い換えれば分かる部分であり、問題ないわけですから。大事なのは、分からなくなる部分です。さらに大事な点があるとすれば、どうしたら分かった気にになれるか、でしょう(正しく分かることは、フィクションでは重要ではない)。

2.女子供と大雑把にくくる弊害

「女子供」とくくるのも、とりあえずやめたほうがよさそうです。男性と女性、大人と子供、で分けたほうがいい。女性の大人ならば、今、五輪やってますよね。例えば、女子体操選手はどうでしょう。体重軽めながら、腕力だけで全身をぶん回す演技とかやってるわけです。生半可な膂力ではないですが、筋骨隆々には見えないですよね。それでも、そこいらの力自慢の男性では、おそらく力負けするでしょう。
(このことは、筋力が筋断面積だけでなく、筋線維を駆動する運動神経の発達が関与していることが大きい。筋肥大させず、運動神経の強度を上げる筋トレもあり、体格≒筋肉の太さだけでは測れない面がある。)

「女子供」と大雑把に捉え、曖昧に非力と規定してしまってないでしょうか。それが作品に無用なタガをはめてしまっている恐れがあります。例えば、海音寺潮五郎の小説「孫子」では、主人公(孫ピン)が小柄で華奢な女性キャラに助けられるシーンがあります(奴隷として幽閉された主人公を女性キャラが助ける)。その女性キャラは自分よりはるかに大柄な主人公を抱え上げて、馬車に乗せているんですが、三人称の語り手は「どこにそんな力があるのか、軽々と」とさらっと描写するのみです。それで不自然でなかったりする。

3.サラッと流す手もあるし、読者に欲しがらせるのも有効

例えば「火事場の馬鹿力」を知っている人なら、「緊急時にはそんなこともあり得る」と思うかもしれません。しかし、知らない人、あるいは思い浮かべなかった人は「そんなバカな」と思うリスクがあります。ですので、できる限りですが、そうならない工夫が入れてあります。肝心な部分をさらっと流す、ということです。

かつ、女性が膂力を発揮する直前に、「主人公がこの女性に抱え上げられないとマズい」という緊張感が生じるよう、じっくりとピンチを描写しています。読者としてはそっちに注意が向くし、主人公が無事助かって欲しいという気持ちも生じます。読者が「こうなって欲しい」と思う事柄は、多少不自然でも受け入れられます。作者がこうしたい、ということを、読者に欲しがってもらうのが大事であるわけです。

スレ主さんは、「ここは不自然」と言われたら、不自然さを消すにはどう盛るかしか考えない傾向があったりしませんか? 上述の通り、逆の処方もあり得るわけです。簡潔に申せば、目くらましするテクです。周辺に注意をそらし、核心(であり嘘)はさらっと流し、うまく行ったとまくしたてる、みたいな感じです。

アリストテレスの創作論(詩学)では、目を引くには「あり得そうな気がしないが、実際に可能なこと」よりも、「実際には不可能だが、あり得そうなこと」を描けとされているとのことです。少し言い換えると、ちゃんと考えたら絶対無理なことを、目くらまししてあり得そうな気にさせる、となります。リアルでは詐欺師がそうしてますし、マジシャンも同じです。

4.読者の思い込みや知識を使う(ドラゴンボールの事例から)

それには読者の思い込みも使えます。いわゆる読者の引き出しの一種と考えていいでしょう。実際には無理ですが、武道・武術で「小柄で枯れ木のような老人が実は熟練の使い手で強い」なんてイメージがあります。フィクションにもよく使われます。スレ主さんは「ドラゴンボール」を「パワーインフレ」だとしてお嫌いなようですが、その「ドラゴンボール」も、老人や小柄な者が強い、という作劇を効果的に、随所に用いています。

例えば、亀仙人。杖突いた老人です。筋骨隆々ではない。けれど、悟空が出会った時点では圧倒的に強い。高名な武術家、という肩書をうまく使っていることも大きいでしょうし、悟空と同程度の強さに見えるクリリンの亀仙人への敬意も説得力に一役買ってます。

その亀仙人を悟空が乗り越えた後、今度はまだ子供の悟空がピッコロ大魔王(初代)を倒すわけですよね。小さな悟空がデカくて強い悪役を倒してほしい、とうまく持って行ってます。修行演出も効果的で(老人然とした「神」は亀仙人演出の繰り返し)、以降は修行して克服というパターンにもなっていきます。

その後、ピッコロ(2代目)と戦う頃には悟空も大人になってますが、サイヤ人が襲来する。特にベジータとナッパですね。悟空よりはるかに小柄なベジータを、大柄で筋骨隆々なナッパが異様に恐れている。ナッパの強さは先に描かれますから、ベジータは遥かに強そうという気がするわけです。実際にベジータが戦い始めると、ナッパとは段違いで、悟空も単独では到底かなわない。

仲間の協力でベジータを撃退した後、名敵役フリーザが登場するわけですよね。フリーザも小柄です。筋骨隆々でもない。しかし、周りの強そうな部下が異様に恐れています。それでなんとなく「フリーザは想像を絶する強さ」と感じ取れるようになってます。ベジータに対するナッパと同じ演出手法です。さらに「戦闘力」なる強さ指標が劇中で定着すると、他の強敵から抜きんでた53万という数字も出してくる。

弱そうな者が実は強い、という設定を効果的に見せる演出が何度も出てくるわけです。パワーインフレとして、曖昧に退けているとしたら、大変に損をしているんじゃないかと思います。もしそうなら、スレ主さんはご自身を、うまく行かない方向に鍛錬してしまっている恐れがあります。

5.嫌いだとばかり考えていると嫌いなものが身についてしまう

ご質問に対して直接的に役立つ処方は、良回答者の皆さんがあれもこれもと提示してくださっています。自分も微力ながら、思いつくままに申し上げています。然るに、スレ主さんの返信では、気に入らない点に力を注ぎがちのようにしか見えません。嫌いなものに力を注ぎ、知らず知らず身に着け、ご自分でご自分の道を閉ざそうとしている感じです。

6.アニメキャラの髪の色の意味

アニメでの髪の色にしたって、そうです。あれをリアルにキャラの特徴として捉えて、ネガティブにしか解釈なさってない。あれって、アニメの絵だからです。アニメの絵は線が少ない。大量に描くにはそうするしかないからです。少ない線でキャラを見分ける工夫が必要になります。遠くにいても、どのキャラか分からないとマズい。大勢いても見分けがつかないと話が分からなくなる。

そこで髪の色です。髪型もそれに準じます。目(瞳)の色も同様に役立つでしょう。現実にある髪の色では足りません。現実にはない、ピンク、緑、青等々も必要になってきます。それが分かりやすいため、不自然でも受け入れられ、当たり前になってくると、アニメ絵の影響が強いラノベで採用するのもおかしな話ではありません。商業ラノベでは必須の、文章とセットになるイラストも、アニメ絵表現を採用してくるわけですんで。

7.嫌いなものがどうして駄目かしか考えないならマズい

表現上の都合という、ごく当然のことが目に見えているのに、そこを考えず、不思議とか、そういうお話の世界とかに思考が向いてしまうようでは、とてもマズいだろうと思います。サラっと流せてはないです。サラっと流せてたら、このスレだけでも複数回言及することはあり得ません。「何かをおかしいと思い、おかしい理由を考える」悪癖が身につきつつあると用心すべきと思います。

いい面、効果的な点がないか、常に考える方向に癖を修正したほうがいいと思います。受けているものには、それなりの理由があるわけですから。そうできないと、この先は暗いことになりそうです。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信 (No: 17)

投稿者 あまくさ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

(アラビアの)ロレンスの『砂漠の反乱』だったと思いますが、中東の戦闘部隊の隊長を10才の少年が務めているというエピソードが書かれていました。

他の方への返信を少し拝見しましたが、女性や子供が武器を駆使して狩りや戦闘に参加することの背景は考えていらっしゃるようですね。それならばむしろリアリティ寄りの構想だと思いますが?
にもかかわらずリアリティがないという評価を多数受けたのだとしたら、理由は二つ考えられます。

1)そのサイトの読者が現代日本社会の常識に染まりすぎていて、過酷な環境で育った子供や女性が強靱な戦士になることもあるという想像力が及んでいない。

2)作品が、そのような世界観を表現しきれていない。

このどちらかである可能性が高いように思われます。
1であればどうしようもありません。2のきらいが有るかどうかは、作品を読んでみないと何とも言えないところですが、

魔法がない世界観にする限り、このような戦闘描写をしたいのなら、筋肉隆々のキャラクターしか登場させられなくなってしまうのでしょうか…?

筋肉隆々ではなくても、そういう子供なら精悍な野性味を帯びた雰囲気は漂わせていてしかるべきかとは思います。少女マンガに出てきそうなキャラが大剣をぶんまわしていたら、私も多少違和感は持つでしょうね。ガルパンの「女子高校生と戦車」的なミスマッチをウリにした演出なら話は別ですが、返信を拝見したところでは、そういう方向の作品ではなさそうだなと思いました。

   *   *   *

アニメについては、視聴者や読者が望む魅力を提供できていれば、多少リアリティに難があるくらいは目をつむってもらえるものなんじゃないかという話をしたつもりです。

   *   *   *

アニメと言えば、もう一つ他の方への返信を拝見していて気になったのですが、キャラの髪に色をつける趣向は個人的にはアニメの劣化コピーだと思っています。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信 (No: 21)

スレ主 仮野美都 : 0 No: 17の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。

> そういう子供なら精悍な野性味を帯びた雰囲気は漂わせていてしかるべきかとは思います。
そうですね、このあたりは徹底していて「武器を扱う子どもは根っこの部分に落ち着きがある。反対に武器を持たず現代でのごく一般的な家庭のように不自由なく生活を送れている子どもは、天真爛漫で年相応に子供っぽい」ことを意識しています。もちろんキャラ設定もして兵士だけど明るいとかはありますが、武器を持つ以上は、そうでない人と比べて顔つきも考え方も異なるだろうと思います。

ありがとうございました。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信の返信 (No: 25)

投稿者 あまくさ : 2 No: 21の返信

投稿日時:

他の方とのやりとりも含め、よく調べた上で世界観を練られていることは分かりました。その姿勢は素晴らしいと思いますが、結果として思ったような評価が得られないとしたら、どこかに読者との齟齬が生じてしまっているということにはなります。
なぜ齟齬が生じるかについては、以下のようなことが考えられます。

1)設定のリアリティを前面に出したため、そこが作品が評価される主戦場になってしまっている。

2)批判された場所がラノベ・サイトだった場合、御作がラノベのテンプレを使っていないため受け入れられなかった。

他に構想はよくても表現しきれていないなどの可能性も考えられますが、それは御作を読んでみないと何とも言えません。スレのやりとりを見た限りでは、1・2に問題がありそうだと感じました。

1については、このスレのやりとりがそうなりつつあります。弓の使い方について突き詰めた議論がしたいならそれはそれで良いのですが、スレ主様が作品を通して最も描きたいのはそこですか? 描きたい物語は他に有るのではないかと思うのですが、いかがでしょうか? そうであれば、弓矢や筋力への突っ込みに手間暇をとられるのは勿体ないんじゃないかと。

なまじよく調べたために、作品に色濃く反映させたいという欲がでてしまう。 → その結果、作品のバランスを崩し、本筋とは外れた部分への突っ込みを誘発してしまう。
そういうパターンにはまっているのかもしれません。
かと言って必要なことはちゃんと調べないと思わぬボロを出しかねません。なので時間があるなら詳しく調べた方が良いとは思いますが、

◎調べたことの大半は、直接作品に盛り込まない。

重要なのはこれかなと。詳細に調べた時間と労力を、うっかり間違ったことを書いてしまわない配慮だけに役立てるのです。

それと、エンタメを書きたいのなら、読者の常識にそぐわないことは書かない方が無難です。スレ主様が本当に描きたいことをめぐって、最終的に読者の常識をくつがえすことを目指すならよいのですが、最初から常識に反することを書くと読んでもらえないだけです。

そういう点で、スレ主様の書きたい方向とは合わないかもしれませんが、「異世界転移・転生モノ」は主人公が読者と同じ現代日本の常識を共有していて、その視線で異質な世界を眺めることができるという便利な特徴をもっています。
そういう手法は採用しないにしても、投稿する場所の読者の嗜好を考えて、受け入れられやすいところからスタートする配慮は必要かもしれません。

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信 (No: 18)

投稿者 あざらし : 1 No: 1の返信

投稿日時:

弓限定で書き込みます。
その前に。
長弓にする必要はありますか?
あれはアウトレンジ攻撃が最大の利点で、狩猟に向いたものではありません。

>②長弓で鹿や猪などの大型動物を仕留められる

これですね。
ボウハンティングは何度となくやってますので、実際の所を。(海外の話しです。国内では弓具を使った狩猟は禁止されてます。捕まります)

話しの流れとしとして、なぜ弓矢でハンティングするかですが、基本はやっぱり銃です。
ところが銃でハンティングをすると500メートルぐらいの距離からでも普通に刈れます。(もちろんそれなりの弾と腕は必要ですが)
肉眼では点にもならない距離から鹿や猪を狩れるということです。
一般的に日本の自然は険しく狭いのに対し、アメリカは広くて深いという特色がありますので、安全を確保した上で獲物までストーンと障害物なしなんてゴロゴロしてます。(道も木々も狩猟では安全確保の上で障害物です)

語弊を恐れずにいうと”楽”であり、獲物に逃げる機会がない。あまりにも一方的な狩りになります。
これが弓になると獲物側から察知できる距離になり、道具を使う人間は獲物にバレないように行動する必要が出ます。

まぁ人間の勝手な言い分で、狩られる方からすれば知ったこっちゃ無い理屈ですが、それだけ狩りにくくなり一匹狩れば終了する狩りです。(銃の場合はリミット一杯まで続けられます)
どちらかというと、何らかの主義主張があって、それに拘る人のハンティングです。

さて。
長弓は一旦おいといて、御作の世界観を現代の弓に例えるとイメージ的には『ベアボウ』が比較的近くなります。(不明な専門用語はググってください)
ところがこの弓をハンティングで使用する人はあまりいません。標準的な道具ではなく、特殊な拘りを持った人が選ぶ道具です。
主流ではないボウハンティングでも、さらに拘る道具ですから、競技で使ったことはありますがこれでハンティングしたこともなく、する人も知りません。

では、一般的にどのような弓を使うかというと『コンパウンドボウ』です。
なぜハンティングで使われるかというと、色々あるのですが、第一に「弓を引ききった時にほとんど力がいらない」からです。

ベアボウの場合、矢をつがえて弓を引き絞っていくとドンドン重くなり、狙いをつける(つまりピークの維持)時に一番力が必要になります。
コンパウンドボウの場合は、弓を引き絞るとピーク直前にガクンと軽くなり、一番力が必要なはずの状態では、ほとんど力がいりません。(つまり強力な弓でも狙いやすい)
これは射撃距離にあって、バイタルポイントを正確に狙えるということです。

基本的に待ち伏せ型の狩りですから(樹上が多い)正面ではなく、側面。
弓で獲物を狙う場合、撃てるのは心臓だけになります。(それ以外は半矢になる公算が高いので撃っては駄目)
銃の場合は大口径なら「おおよそ」が通用しますが、弓矢はそうはいきません。
そして心臓に当たっても、しばらくは普通に走って逃げます。(すぐに追いかけないで、数分後に追跡します。放血して死んでます)
銃の場合は、その場でコロリです。

要するに、獲物が近寄ってきたら弓を引き絞って待機。そのままの姿勢で獲物が横を向いて心臓が狙える位置に来るまでジッと我慢。それが3分でも5分でもです。
個人的に使ってたのは70ポンドですから、はっきり言ってコンパウンドボウでなければ耐えられません。(ちなみに70ポンドの弓は熊でも倒せます)

ではベアボウの場合どうするのか?
用品店で聞くところによると、獲物が横を向いた時に素早く弓を引き絞って放つ、らしいです。
つまりは「引き絞った時に出る微音に、獲物が気づき逃げ出す前に放つ」
御作に限らず、ファンタジーの狩りですね。

さて、では獲物を絶命させるにはどれぐらいの力がいるか?
鹿と猪では求められる強さが違いますが、待ち伏せ狩りの場合で、おおよそ30ポンドでしょうか。
これぐらいあれば距離10~20m(樹上ならこれぐらいです)で、肩甲骨を射抜けるので、心臓を外してもなんとか獲物を回収できる公算が高いです。

ちなみにキロ換算で18.6kgですが、和弓ではなかなか見られないほどの強さです。
もちろん弓道は目的が違いますので一概には言えないですが、成人男性の引く弓で(強め)おおよそ14kgといった所です。(ただし、和弓は手に”ゆがけ”を装着し捻りながら耳の下まで引き絞ります。ハンティング用の弓はあごの下で、別途トリガーを使います。※どっちも現代で一般的な話しです)

30ポンドが強いかどうかですが、これは『人による』としか言いようがありません。計り方ですが20回連続で引けるのが、その人に合った弓になります。(ハンティング用の場合です)
大の大人、それもガタイに恵まれた人でも「無理!」ってのもありますし、小男が引ける場合もあります。

というのも日常生活で普段使わない背中の筋肉(特に僧帽筋)を純粋に使います。(普段の運動だと無意識に腕力でサポートします)
『あまり使わない筋肉だから、使えない』と言い換えても良いかも知れません。

ちなみに今やってるオリンピック。
女子で40ポンドぐらいらしいです。
標的射撃、それも弓道と異なりマトのどこに当たったか?を競う競技で40ポンドですから、距離がグンと短くなり、そこまで精密性のいらないハンティングに当てはめると、まだまだ弓力に余裕があるはずです。

実際に見たわけじゃありませんが、狩猟に限定するなら言うても30ポンドです。
現実的にも女性は無論、子供だって日常的に弓を使う必要があれば普通に使えると思いますよ。

そして長弓の最大の利点、アウトレンジ攻撃は狩猟には必要なものじゃありません。
弾幕のごとく矢を降らせる必要も無ければ、何百メートル先から獲物を射貫く必要もありません。
当たっても矢ですから、貫通力が全てです。

とはいえ現実に即しての話しです。
どうしても長弓が必要なら、それで別に良いと思いますよ。
映画の中の銃だってフィクション全開が大多数です。日常的に鉄砲を使う軍人だって「それは違う」なんてヤボなこと言いません。
現実の嫌なことを実体験で知っているからこそ、フィクションであることを楽しんでいるからです。
狩猟だって一緒です。
率直には、文句言うのは半可通の証拠でもあります。現実を知らないから、知っている知識がフィクションを楽しむ邪魔をする。

けれどこれはネットで簡単に調べられるという、そういう時代に生きている弊害みたいなものです。
作り手さんは、それも計算に入れる必要があるでしょう。

現実的である必要は無く、現実っぽい、で十分だと思いますよ。
著者さんも『全てが現実に即した』を意識すると、どうしても物語がそれに引っ張られます。
一番引っ張られるのは読者ですね。

こういう場合は物語のはじめの方、出来れば数ページで『フィクションであるという強烈な出来事』をエピソードで語ってください。
そしてフィクションであることに誇りを持って執筆してください。

ではでは執筆頑張ってください。
応援いたします。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信 (No: 22)

スレ主 仮野美都 : 0 No: 18の返信

投稿日時:

ありがとうございます。

> 長弓にする必要はありますか?
いいえ、ありません。ただ、銃が発達していない世界観がいいので銃は採用しない→弓、としています。
そして銃が発達していない程度の技術力で、高度な技術で作られたコンパウンドボウは存在している世界というのもどうなのかなと思い、この作品の中では「木材や動物の腱から作る複合弓が主流」としたいなと思っています。

長弓に拘っているような書き方をしたのは、「長弓なら女子供が使って威力が出る弓として、まだ理解できる」との指摘を頂いたことがあるからです。
最初は私も短弓(形状はベアボウに近いものを想定)で書いていましたが、別サイトの批評掲示板で「長弓ならまだ納得いくのに」との声が多く、書き直すにあたり長弓を採用すべきなのかと思っていた…という話でした。

私はボウハンティング未経験ですが、海外の資料や動画で学ばせて頂いていますので、やはりできることなら短弓を採用したいです。

別の批評サイトに投稿した際、コンパウンドボウによる鹿打ちを参考に文章を書いたのですが、「子供が打った弓程度で鹿は死なない」「コンパウンドボウによる猟の方法を、単なる複合弓の猟に転用して表現してはいけない。威力が違うから無理」とお叱りを受け、なおかつ前述のように「せめて長弓だろ」との指摘をビビって間に受けてしまった…という流れです。

探し方が悪いのがもしれませんが、図書館司書さんに手伝って頂いても、日本の書籍では猟銃による資料がほとんどで、それこそ複合弓での狩りの表現の参考にはできませんでした。

> 現実的である必要は無く、現実っぽい、で十分だと思いますよ。
> こういう場合は物語のはじめの方、出来れば数ページで『フィクションであるという強烈な出来事』をエピソードで語ってください。
ありがとうございます。がんじがらめになって苦しかったので少し救われました。
強烈なエピソードを盛り込むためにも、「この世界の女子供は、訓練していればウサギや鹿を当たり前に狩れる」という印象づけとして冒頭で狩猟シーンを入れたのですが、成功しませんでした。
そもそも地球人とは根本的に違うと表現するために、主人公が放った矢が岩にめり込むという描写もしてみたのですが、こちらも「ありえなさすぎて読む気なくなった」とコメントいただきました。
ファンタジーだと言っても、難しいですね。
とはいえ作り手と読み手に相性もあるので、そこでダメだなと思った方には降りてもらったままでもいいのかも、お互い平和だしな、とも思えてきました。

ありがとうございました。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信の返信 (No: 23)

投稿者 あざらし : 1 No: 22の返信

投稿日時:

さくっと返信します。

>図書館司書さんに手伝って頂いても、日本の書籍では猟銃による資料がほとんどで、それこそ複合弓での狩りの表現の参考にはできませんでした。

ご存じとは思いますが、日本では弓矢での狩猟は禁止猟法です。
いつからってのは解りませんが、確か大正時代には禁止されてたはず。
なので文献は極端に乏しいはずです。

>「子供が打った弓程度で鹿は死なない」

いや、死ぬでしょ(笑)
解体したことがなくても解るはず。
冷静に考えてみてください。
心臓に穴が空いて、生きていられる哺乳類はいないわけです。
表皮から心臓まで何メートルもないです。センチです。
たったそれだけ矢が刺されば死にます。

表皮から心臓まで、組織的に障害となるのは肋骨ぐらいです。
そして矢尻ってのは、肋骨の間隔より普通は細いです。
猪だとちょっと話しが変わるのですが、鹿はそんなに生物的に強いわけじゃありません。

子供がよく解りませんが、まさか5歳前後じゃないですよね?
それが生活の糧なら10歳以上なら(’充分とは言わないが)可能ではないでしょうか。
子供だって糧を得るのにそれこそ死にものぐるいでしょう。

ちなみに鹿を仕留める方法で、最も原始的なのは追いかけることです。
長距離を休み無く走れるってのは、実は貴重な能力で、人間以外には犬やオオカミがそうです。
はっきり覚えてませんが、(確か一時間ぐらいだったと)追いかけ続けると血圧の上昇に脳が耐えられなくなり脳出血で絶命するそうな。
鹿はそこまで追いかけられる前に振り切るのが勝負で、犬を使わない限り実際大概の場合逃げきります。
等高線が見えているように(つまり起伏のないところを最短距離で)複雑な地形を一目散に駆け抜けます。
鹿の最大の生き残り戦術は逃げることです。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信 (No: 26)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

むしされた

>>このような設定のライトノベルを投稿した際、「女性や子どもの筋力でそんなことはできない。魔法がない世界観で、事前に『強化人間などで筋力増強されている』などの描写がないのに、体格に不釣り合いな武器を持たせたり、異常な腕力があったりするのはおかしい」との評価を多数頂き、小説云々以前の問題だとの指摘を受けました。

そもそも、そんな事わざわざ言いに来る阿呆に、何を提示したって納得するわけがないでしょう?

だいたい、そこ地球なの?
ハイエナなんかは雄化が進みすぎて尿道から出産するから死亡率60%やで?メスにも疑似陰茎ついとるし、オスよりメスのがガタイええねんで?ハイエナ。
 エルフとかドワーフとか亜人種族が一切いない前提で、全ての人類が地球と同じ進化をとげている前提で、女は~とか単にインテリぶっている視野の狭い変態ですよ?

言うた奴、足引っ張るために、場を白けさせてマウント取りに来ているだけの毒者じゃないの?
――――――――――――――――――――――――
①長弓を当たり前に使いこなす
②長弓で鹿や猪などの大型動物を仕留められる
③大剣やハルバードなどをぶん回す
④ハンマーで大岩を砕く

身も蓋も無く言うと『女が金属や技術を持っていたら、どうにでもなるよ』

①②とかは、そもそも「精度の高い弓矢を生産できる人間」が必須になるよ
ゴールデン・カムイってアニメにもなった漫画に【アシリパ】ってアイヌ娘が出ていますが、彼女の弓矢はかなり特殊なもので、射ても落ちない毒を持ったりできる工夫つき。そのためか、けっこうな頻度で自主回収しています。敵陣の中に回収に行くシーンすらありました。
――――――――――――――――――
③④どれだけ鋳造の技術と資材と金属鉱脈がある前提やねん。
金属ってのは基本的に世界を壊して取り出す【呪いのアイテム】やねんで?

鉱山を掘るだけで山は荒廃するし土砂崩れや狩猟すべき獲物は根絶する。
これを剣だの槍先だのに鍛造しようとなると、山一つを丸裸にするような勢いで木々を燃やし、川一つを重金属毒で潰してしまうくらいの水が必要になる

ヨーロッパはかつて、日本顔負けの森林地帯を有する豊かな水源地だった可能性が高いそうです。金属とか船とか作るために、ぜーんぶ木々を使い切っちゃったんだわ。あいつら。

「もののけ姫」少しは観たことない?鉄の鋳造なんなら青銅とかの鋳造ですら山をビックリするくらい荒らすんだわよ。山の神々を祟神に変えてしまうほどの「忌まわしアイテム」やねん。

ケルトなんかだと貴人の副葬品に使われる程度っぽいし。制圧地域の割に、かなり制限していたと思いますよ?私は走り読みした程度やから、詳しい人に聞くか【ケルト 鉄】とかで軽く調べて。

そもそも鉄器や青銅器が手に入るか否かは大きいはずやで?ヒノキの棒や石斧だって立派に武器やん。

もっというと、室町レベルの製鉄が可能になったら、その世界は各地で「もののけ姫」状態になるから、ウサギやシカはもちろん神すら根絶やしな地域だらけになるはずよ?そんな状況でアシタカ一族ごっこ、していけると思うとん?

封建制の時代にはウサギ一匹だって領主の所有物やから、場合によっては収賄罪とかで死罪にされかねんで?農奴やで?

どのみちナーロッパやねんから、そこまで厳密ちごてええやんけ_(┐「ε:)_

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信 (No: 27)

投稿者 元々島の人 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

リアリティーの事もそうですが、その作者様の「男女観」が伝わる部分になるのでその作家が「男尊女卑、男性優位」「男女平等」「フェミニスト」「女尊男卑」等の感覚が読者に伝わり作家的価値観イメージを決めるのではないかと思います。「女や子供の力が強いのが異常」と言う印象もそうなのですが、それより作者様の「男女観」が伝わるポイントになると思います。

その程度の様な物が。今の少年ジャンプの漫画は男性優位と男女平等の間位のバランスで作者様は男女の活躍バランスによって「作品の男女観」が決定しそれが共感を呼べるかで違和感も払拭出来る、細かい部分も気にならなくなるのではないかと思います。進撃の巨人は女性であるミカサがライナーブラウン達より上で軍隊で主席ですが「女性で軍隊に入りトップなんてありえない」と言う人があまりいなくて、上手く男女平等っぽくなってます。(と言うか女の子より体力ないアルミンなんなの?と言う気もしますが)

SAOはユージオ以外キリトの仲間は皆女性ですが確かにそれには違和感を感じますがラスボスとの最後を締めるのがキリトなので「決して女性差別的ではないけれど超えられない男女の壁」の様な物を感じます。

一方、子供で強いと言うとドラゴンボールの悟天とトランクスですが、超ではあまり戦いに参加しなくなりました。子供が強い事が違和感と言うより「小さな子供を戦闘に参加させるべきか」と言う様な作者様の倫理観等が強い弱い以前に読者に伝わるのではないかと思います。
以上、僭越ながら。

主人公とモブで意味合いが変わる。 (No: 29)

投稿者 ごたんだ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

そもそも論として、貴方が白い〇〇に『人間』と書いても、それは揺蕩った『文字』以外の何ものでも無く、それ以上の意味を持つのは『
事故陶酔』でしかありません。

その文字が、文字の中で弓を飛行が、『過去編』とか言って生き返るのは変だっ!!! おかしい!!!

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タイトル:ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写について 投稿者: 仮野美都

お世話になっております。

狩猟や戦闘描写のあるライトノベルに挑戦しており、子どもや女性キャラクターも狩りや戦いに参加します。

小説の世界観は以下のような設定にしています。
・刀や弓の製造に関しては、室町時代程度の技術力
・銃はまだ浸透していない
・魔法などの超常的な力は存在しない

このような世界観で、子どもや女性が、
①長弓を当たり前に使いこなす
②長弓で鹿や猪などの大型動物を仕留められる
③大剣やハルバードなどをぶん回す
④ハンマーで大岩を砕く
といった描写があったとき、やはり「そんなの無理だ」と興醒めされてしまうでしょうか?

以前、別の小説批評サイトにてこのような設定のライトノベルを投稿した際、「女性や子どもの筋力でそんなことはできない。魔法がない世界観で、事前に『強化人間などで筋力増強されている』などの描写がないのに、体格に不釣り合いな武器を持たせたり、異常な腕力があったりするのはおかしい」との評価を多数頂き、小説云々以前の問題だとの指摘を受けました。

「そういう世界観」ということで説明できないかと思ったのですが、皆様はどうお考えでしょうか?
魔法がない世界観にする限り、このような戦闘描写をしたいのなら、筋肉隆々のキャラクターしか登場させられなくなってしまうのでしょうか…?

アドバイスいただけると嬉しいです。

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