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ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信

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ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信(元記事)

弓限定で書き込みます。
その前に。
長弓にする必要はありますか?
あれはアウトレンジ攻撃が最大の利点で、狩猟に向いたものではありません。

>②長弓で鹿や猪などの大型動物を仕留められる

これですね。
ボウハンティングは何度となくやってますので、実際の所を。(海外の話しです。国内では弓具を使った狩猟は禁止されてます。捕まります)

話しの流れとしとして、なぜ弓矢でハンティングするかですが、基本はやっぱり銃です。
ところが銃でハンティングをすると500メートルぐらいの距離からでも普通に刈れます。(もちろんそれなりの弾と腕は必要ですが)
肉眼では点にもならない距離から鹿や猪を狩れるということです。
一般的に日本の自然は険しく狭いのに対し、アメリカは広くて深いという特色がありますので、安全を確保した上で獲物までストーンと障害物なしなんてゴロゴロしてます。(道も木々も狩猟では安全確保の上で障害物です)

語弊を恐れずにいうと”楽”であり、獲物に逃げる機会がない。あまりにも一方的な狩りになります。
これが弓になると獲物側から察知できる距離になり、道具を使う人間は獲物にバレないように行動する必要が出ます。

まぁ人間の勝手な言い分で、狩られる方からすれば知ったこっちゃ無い理屈ですが、それだけ狩りにくくなり一匹狩れば終了する狩りです。(銃の場合はリミット一杯まで続けられます)
どちらかというと、何らかの主義主張があって、それに拘る人のハンティングです。

さて。
長弓は一旦おいといて、御作の世界観を現代の弓に例えるとイメージ的には『ベアボウ』が比較的近くなります。(不明な専門用語はググってください)
ところがこの弓をハンティングで使用する人はあまりいません。標準的な道具ではなく、特殊な拘りを持った人が選ぶ道具です。
主流ではないボウハンティングでも、さらに拘る道具ですから、競技で使ったことはありますがこれでハンティングしたこともなく、する人も知りません。

では、一般的にどのような弓を使うかというと『コンパウンドボウ』です。
なぜハンティングで使われるかというと、色々あるのですが、第一に「弓を引ききった時にほとんど力がいらない」からです。

ベアボウの場合、矢をつがえて弓を引き絞っていくとドンドン重くなり、狙いをつける(つまりピークの維持)時に一番力が必要になります。
コンパウンドボウの場合は、弓を引き絞るとピーク直前にガクンと軽くなり、一番力が必要なはずの状態では、ほとんど力がいりません。(つまり強力な弓でも狙いやすい)
これは射撃距離にあって、バイタルポイントを正確に狙えるということです。

基本的に待ち伏せ型の狩りですから(樹上が多い)正面ではなく、側面。
弓で獲物を狙う場合、撃てるのは心臓だけになります。(それ以外は半矢になる公算が高いので撃っては駄目)
銃の場合は大口径なら「おおよそ」が通用しますが、弓矢はそうはいきません。
そして心臓に当たっても、しばらくは普通に走って逃げます。(すぐに追いかけないで、数分後に追跡します。放血して死んでます)
銃の場合は、その場でコロリです。

要するに、獲物が近寄ってきたら弓を引き絞って待機。そのままの姿勢で獲物が横を向いて心臓が狙える位置に来るまでジッと我慢。それが3分でも5分でもです。
個人的に使ってたのは70ポンドですから、はっきり言ってコンパウンドボウでなければ耐えられません。(ちなみに70ポンドの弓は熊でも倒せます)

ではベアボウの場合どうするのか?
用品店で聞くところによると、獲物が横を向いた時に素早く弓を引き絞って放つ、らしいです。
つまりは「引き絞った時に出る微音に、獲物が気づき逃げ出す前に放つ」
御作に限らず、ファンタジーの狩りですね。

さて、では獲物を絶命させるにはどれぐらいの力がいるか?
鹿と猪では求められる強さが違いますが、待ち伏せ狩りの場合で、おおよそ30ポンドでしょうか。
これぐらいあれば距離10~20m(樹上ならこれぐらいです)で、肩甲骨を射抜けるので、心臓を外してもなんとか獲物を回収できる公算が高いです。

ちなみにキロ換算で18.6kgですが、和弓ではなかなか見られないほどの強さです。
もちろん弓道は目的が違いますので一概には言えないですが、成人男性の引く弓で(強め)おおよそ14kgといった所です。(ただし、和弓は手に”ゆがけ”を装着し捻りながら耳の下まで引き絞ります。ハンティング用の弓はあごの下で、別途トリガーを使います。※どっちも現代で一般的な話しです)

30ポンドが強いかどうかですが、これは『人による』としか言いようがありません。計り方ですが20回連続で引けるのが、その人に合った弓になります。(ハンティング用の場合です)
大の大人、それもガタイに恵まれた人でも「無理!」ってのもありますし、小男が引ける場合もあります。

というのも日常生活で普段使わない背中の筋肉(特に僧帽筋)を純粋に使います。(普段の運動だと無意識に腕力でサポートします)
『あまり使わない筋肉だから、使えない』と言い換えても良いかも知れません。

ちなみに今やってるオリンピック。
女子で40ポンドぐらいらしいです。
標的射撃、それも弓道と異なりマトのどこに当たったか?を競う競技で40ポンドですから、距離がグンと短くなり、そこまで精密性のいらないハンティングに当てはめると、まだまだ弓力に余裕があるはずです。

実際に見たわけじゃありませんが、狩猟に限定するなら言うても30ポンドです。
現実的にも女性は無論、子供だって日常的に弓を使う必要があれば普通に使えると思いますよ。

そして長弓の最大の利点、アウトレンジ攻撃は狩猟には必要なものじゃありません。
弾幕のごとく矢を降らせる必要も無ければ、何百メートル先から獲物を射貫く必要もありません。
当たっても矢ですから、貫通力が全てです。

とはいえ現実に即しての話しです。
どうしても長弓が必要なら、それで別に良いと思いますよ。
映画の中の銃だってフィクション全開が大多数です。日常的に鉄砲を使う軍人だって「それは違う」なんてヤボなこと言いません。
現実の嫌なことを実体験で知っているからこそ、フィクションであることを楽しんでいるからです。
狩猟だって一緒です。
率直には、文句言うのは半可通の証拠でもあります。現実を知らないから、知っている知識がフィクションを楽しむ邪魔をする。

けれどこれはネットで簡単に調べられるという、そういう時代に生きている弊害みたいなものです。
作り手さんは、それも計算に入れる必要があるでしょう。

現実的である必要は無く、現実っぽい、で十分だと思いますよ。
著者さんも『全てが現実に即した』を意識すると、どうしても物語がそれに引っ張られます。
一番引っ張られるのは読者ですね。

こういう場合は物語のはじめの方、出来れば数ページで『フィクションであるという強烈な出来事』をエピソードで語ってください。
そしてフィクションであることに誇りを持って執筆してください。

ではでは執筆頑張ってください。
応援いたします。

ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信の返信

スレ主 仮野美都 投稿日時: : 0

ありがとうございます。

> 長弓にする必要はありますか?
いいえ、ありません。ただ、銃が発達していない世界観がいいので銃は採用しない→弓、としています。
そして銃が発達していない程度の技術力で、高度な技術で作られたコンパウンドボウは存在している世界というのもどうなのかなと思い、この作品の中では「木材や動物の腱から作る複合弓が主流」としたいなと思っています。

長弓に拘っているような書き方をしたのは、「長弓なら女子供が使って威力が出る弓として、まだ理解できる」との指摘を頂いたことがあるからです。
最初は私も短弓(形状はベアボウに近いものを想定)で書いていましたが、別サイトの批評掲示板で「長弓ならまだ納得いくのに」との声が多く、書き直すにあたり長弓を採用すべきなのかと思っていた…という話でした。

私はボウハンティング未経験ですが、海外の資料や動画で学ばせて頂いていますので、やはりできることなら短弓を採用したいです。

別の批評サイトに投稿した際、コンパウンドボウによる鹿打ちを参考に文章を書いたのですが、「子供が打った弓程度で鹿は死なない」「コンパウンドボウによる猟の方法を、単なる複合弓の猟に転用して表現してはいけない。威力が違うから無理」とお叱りを受け、なおかつ前述のように「せめて長弓だろ」との指摘をビビって間に受けてしまった…という流れです。

探し方が悪いのがもしれませんが、図書館司書さんに手伝って頂いても、日本の書籍では猟銃による資料がほとんどで、それこそ複合弓での狩りの表現の参考にはできませんでした。

> 現実的である必要は無く、現実っぽい、で十分だと思いますよ。
> こういう場合は物語のはじめの方、出来れば数ページで『フィクションであるという強烈な出来事』をエピソードで語ってください。
ありがとうございます。がんじがらめになって苦しかったので少し救われました。
強烈なエピソードを盛り込むためにも、「この世界の女子供は、訓練していればウサギや鹿を当たり前に狩れる」という印象づけとして冒頭で狩猟シーンを入れたのですが、成功しませんでした。
そもそも地球人とは根本的に違うと表現するために、主人公が放った矢が岩にめり込むという描写もしてみたのですが、こちらも「ありえなさすぎて読む気なくなった」とコメントいただきました。
ファンタジーだと言っても、難しいですね。
とはいえ作り手と読み手に相性もあるので、そこでダメだなと思った方には降りてもらったままでもいいのかも、お互い平和だしな、とも思えてきました。

ありがとうございました。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写について

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