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伊藤真琴さんの返信一覧。得点の低い順1ページ目

元記事:力isパワーみたいな、正しい力学は受けないのかな……。

 お久しぶりです。今どきの無双系の流行について質問です。
 正確ではないとは思いますが今って大体努力なしで女にもててついでにムカつく野郎が落ちぶれればラッキー みたいなのの亜種多いじゃないですか。自分も何作かこれで練習して伸びましたけど、やっぱある時期を過ぎるとバーチャルな魔法空間みたいなのって夢みたいなもんなんですかね。(SAOとか)キリトや司波みたいに一介の高校生が活躍し始め、その努力が年とともに省かれて、今や大衆によって過程が消去されたそこがもう魔法に似たもんだと思ってます。
 それが主流で今の中高生ってこういうのがかっこいいと思っている物に自分の好みは逆らっているなぁという感じです。書いてて気持ちいいなと思ったキャラはバキの勇次郎とか伊達臣人とか、(恋姫の貂蝉卑弥呼とか)みたいな、本当の意味で物理に訴える系の骨太のキャラなんですけど、男女問わずこういった需要って今無いんですよね……。主人公との恋愛は絶対ないタイプなので気兼ねなく書けるのが利点だと思いますが。
「俺物語!」みたいなアレンジを加えるのがベターなのか、色物キャラとしてメインに据えるか。(現在は脇役Aの関所の門番ですが)(例えば薬屋の独り言みたいに時代の潮流を掴んで且つなろう読者には新鮮に映る作品ってのがある意味正しいとは思うけど)
 別にリアリティとか求めていない部分もあるけど、なんか手に届きそうだけど筋肉でたやすくひねりつぶされるようなキャラを潮流に合わせすぎず逆らいすぎず書くコツってありませんか? しかも下読み段階ですが私の読者層って女性率高いなーって思うだけにカテエラ感半端ないです。変なギャップで萌えとか趣味じゃないです。
裏設定なんですけど
メイン3人からして、白キャラ→しっかりしすぎてるので終盤まで涙禁止 赤キャラ→ほほを赤らめさす二次創作予防のため顔全体を赤めに設定した 黒キャラ→裏表があるのに暗黒微笑が世界一似合わない系キャラ といった感じで、逆に二次創作映えしそうな感じではあるのですが、本編で肝心の女性が釣れないのではないか? という不安もあります。

これらのバランスをどうすればいいのか教えてください

上記の回答(お二人ともありがとうございます)

スレ主 伊藤真琴 : 0 投稿日時:

少々お時間の都合で、翌朝に返信いたします('◇')ゞ

カテゴリー : キャラクター スレッド: 力isパワーみたいな、正しい力学は受けないのかな……。

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元記事:効率と主人公交替

ここに質問(なのか?)を投稿するのは久しぶりです。
〇年目でようやくツキが来ました。昔ガチホモ書きたいとか譫言書いた者です。
で、その頃私は女主人公で書いていたのですが、実は彼女が拾われるスタートとは別に、その相方が主人公を務めるもう一つのタイプの冒頭もこっそり書いていました。
 女主人公で書くとどうしても恨みがましくなって先に進めないという問題点もありますし。
 深夜テンションゆえにまあ、下書きとしても変なのですが、これをどう上手くリメイクすればいいのかアドバイスがほしいです。

上記の回答(効率と主人公交替の返信)

スレ主 伊藤真琴 : 0 投稿日時:

名指しすみません。サタン氏には大変お世話になりました。
つきましてはこの文章を他山の石としていくつか質問をさせていただきますがよろしいでしょうか(※文章は19年当時で改変ナシなのでけっこう拙いです)

カテゴリー : ストーリー スレッド: 効率と主人公交替

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元記事:効率と主人公交替の返信

名指しすみません。サタン氏には大変お世話になりました。
つきましてはこの文章を他山の石としていくつか質問をさせていただきますがよろしいでしょうか(※文章は19年当時で改変ナシなのでけっこう拙いです)

上記の回答(本文前半)

スレ主 伊藤真琴 : 0 投稿日時:

2019

 手摺にだだっ広く脚を組み、開いた薬学書を庇代りに被って男はイビキをかいていた。馬車ではよくある光景で、男はつかの間の解放感を味わっていた。
 興宜四年。この辺りは貫という国の一部でとうの昔、大国允が齎した朱潜城の崩落をきっかけに停戦が発表され、どさくさ紛れにそちらに組み込まれた複雑な地帯だった。その後にはほどほどの愚策を衆人が満喫していた何もないある年の麦刈り時。
 行先は蕗卦村といい、いわば彼の故郷である。
「すいません、この馬車はどこへ向かうんですか」
「向かいの盆地ですよ。旦那、相乗りですか」
 外の声を耳ざとく聞きつけた男は無理繰りに肘を起こし、ざっとした手櫛で姿を整える。
「いいや」
 この一言でなんだ違うのか、と膝から上体がずれる。
「この際行き先が遠くても構わん。色腕の匪賊連中に遭うよりましじゃい」
 男は膝を引っ込め、先程まで勉強してましたという程をピシッと作り、やっぱり寝る。旦那と呼ばれた老人は男の対角上に座り、暇そうに外の田畑を眺めていた。
 その国境地帯で荒ぶ連中は特別な刺青を腕いっぱいに広げていたが、年寄りには全部同じに見えるらしい。何より、この男も若気の至りで腕に色を入れているため、破落戸紛いと間違われるのだけは御免だった。薄目越しに時折、誰かが屯しているのが見えた。
「あ、どーも」
互いに寝過ごしながら蕗掛村手前まで疾い風を浴び続けた。道中に粥屋があったが、置いてけぼりなど喰らいたくないのですきっ腹で通り抜ける。
「君は薬学を志しているのかね」
 旦那が喋り始めた。長話に付きあうのは億劫だったが、聞いたほうがいいだろうと頷く。
「まあ、そういった所だ。爺さんは何やってんだ」
 途中から変に思われないように目をあけつつ、視線を鼻に定める。
「あぁ……儂は靴屋を営んでてな、滅多に底が擦り切れない草鞋を考えて一躍人気の店になった。その儲けで今は釣りばかり嗜んで居る」
 なら、一緒に乗ってよかったじゃねえか。
「すごいっすね。でもやっぱり、遠回りとは思えねえんですわ。蕗掛も十年前は意外と漁村なんで、良けりゃあ付いてきてくだせえ」
「聞いてたのか、耳聡いのお」
 夕刻。村の手前で降り、しばらく旦那を杖で支えて負ぶる。たった1日の祭りの為だけに帰ってきたがひたすら葦ばかりで大路なんてものはなく、適当な原っぱを歩いていた時。
「兄ちゃん……とそちらの方は」
「出迎えはいらねえって言っただろ」
 弟の風靑。今は齢十三で、俺とそう背格好が変わらない。大変なんだから家に居ても良かったってのに。
「すげえ薬師になって帰って来たんだろ? 俺一人でも足りねえぐらいさ」
 ああ俺、その気持ちが嬉しいよ。だが実力なんてもんはない。
 こいつは誤解している。俺は薬師という範疇の資格なんざ持ってない。薬房で何かに務めてやっとこさ食い扶持貰ってるだけだ。引くに引けずに嘘ついてない範囲で盛ってっけどな。
「そ……まあ大丈夫だ」
 これ以上詮索しないでくれぇ!
「母さんと、あと妹というのは」
 生まれたばかりというからには猿のようにしわくちゃなんだろうけど、俺の妹だ。自分が次男でこの子を入れて女3、男4の兄弟。
「そりゃあ、元号変ってから会ってねえもん。きっと可愛がってくれるだろうさ。ところでその方は?」
「儂……? ああ、塀山参りの途中で会うたんだ。漁村に泊まって釣りでも嗜もうかと」
「なーんだ。寫宏さんだったら良かったのに」
「こらっ、お前一度も会った事ねえだろっ! 本人だったらどうするんだ!」
「寫宏さんというのは、どなたですかな」
「薬師です。性格はともかくまあ腕と見てくれだけはいいんで」
「さぞ色男ということで?」
「いや、世辞にも美形どころか蛇だ。ガラのように細いけど誰がどう見ても医療に深く通じてそうな貫禄があるんっすよ。知りませんけど」
「事務手紙と言ってる事全く違うじゃねえか! それじゃあ、可愛い女の子と一つ屋根の下を謳歌してるってのは……」
「俺にだって彼女ぐらいいるわい! 芬飴と腰を落ち着けるのもそう遠くねえよ」
「てっきり、居候さんの事だと思ってたんだけど」
「…………」
「えっと」
「手紙では丁寧に書いてやったけどもはや異星人だ。まあ小さい子をあやすの上手いし」
「兄ちゃん」
「まさか」
「連れてきてよ!蛇と異星人!」
 目がいくつあるのかな? 足は5本? 宇宙の人ってどんな体形? という好奇心が思いっきり漏れていた。
「言っとくけどな、本当に他国に住んでいるだけで見た目は普通だからな! 迷惑かけんなよ」
「次はいつここに戻るの? 蕗掛で薬師になって戻ってくれるんだよな!」
 街中に新規店出した方が儲かるだろう。そうしたら、お前たちに沢山お金を渡せるはずなんだが。
「そ……そうだな。爺さん、いい漁場はこいつに教えてもらってください。俺は実家でぐうすか寝てますんで」
 不味い事になった。
 稼ぎたいからと無理押しして日々19時間も働き、宿代節約のために職場に泊まり、変人どもの相手をし、少ない余りを楽しみに類は友で酒を浴びてつるむ日々。情けねえ実態をこれ以上知られたら俺の面子がない!
 務めて最初の頃は気にならなかったが、いつまで奴らに夢を見せてあげられるのかという重責。何が何でも、立派な奴にならにゃあかん。
 居候には早々に別の職場の事務か特技を生かした何かに務めていただき、雇主にはなんとしてでも賃金上乗せを掛け合い……。
「兄ちゃん考えてる」
「今日はごちそう作ってるって伝えといてくれない? 石赬たち大忙しよ」
「いつもは父ちゃんに似てすっごいだらけてるのにねー」

カテゴリー : ストーリー スレッド: 効率と主人公交替

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元記事:本文前半

2019

 手摺にだだっ広く脚を組み、開いた薬学書を庇代りに被って男はイビキをかいていた。馬車ではよくある光景で、男はつかの間の解放感を味わっていた。
 興宜四年。この辺りは貫という国の一部でとうの昔、大国允が齎した朱潜城の崩落をきっかけに停戦が発表され、どさくさ紛れにそちらに組み込まれた複雑な地帯だった。その後にはほどほどの愚策を衆人が満喫していた何もないある年の麦刈り時。
 行先は蕗卦村といい、いわば彼の故郷である。
「すいません、この馬車はどこへ向かうんですか」
「向かいの盆地ですよ。旦那、相乗りですか」
 外の声を耳ざとく聞きつけた男は無理繰りに肘を起こし、ざっとした手櫛で姿を整える。
「いいや」
 この一言でなんだ違うのか、と膝から上体がずれる。
「この際行き先が遠くても構わん。色腕の匪賊連中に遭うよりましじゃい」
 男は膝を引っ込め、先程まで勉強してましたという程をピシッと作り、やっぱり寝る。旦那と呼ばれた老人は男の対角上に座り、暇そうに外の田畑を眺めていた。
 その国境地帯で荒ぶ連中は特別な刺青を腕いっぱいに広げていたが、年寄りには全部同じに見えるらしい。何より、この男も若気の至りで腕に色を入れているため、破落戸紛いと間違われるのだけは御免だった。薄目越しに時折、誰かが屯しているのが見えた。
「あ、どーも」
互いに寝過ごしながら蕗掛村手前まで疾い風を浴び続けた。道中に粥屋があったが、置いてけぼりなど喰らいたくないのですきっ腹で通り抜ける。
「君は薬学を志しているのかね」
 旦那が喋り始めた。長話に付きあうのは億劫だったが、聞いたほうがいいだろうと頷く。
「まあ、そういった所だ。爺さんは何やってんだ」
 途中から変に思われないように目をあけつつ、視線を鼻に定める。
「あぁ……儂は靴屋を営んでてな、滅多に底が擦り切れない草鞋を考えて一躍人気の店になった。その儲けで今は釣りばかり嗜んで居る」
 なら、一緒に乗ってよかったじゃねえか。
「すごいっすね。でもやっぱり、遠回りとは思えねえんですわ。蕗掛も十年前は意外と漁村なんで、良けりゃあ付いてきてくだせえ」
「聞いてたのか、耳聡いのお」
 夕刻。村の手前で降り、しばらく旦那を杖で支えて負ぶる。たった1日の祭りの為だけに帰ってきたがひたすら葦ばかりで大路なんてものはなく、適当な原っぱを歩いていた時。
「兄ちゃん……とそちらの方は」
「出迎えはいらねえって言っただろ」
 弟の風靑。今は齢十三で、俺とそう背格好が変わらない。大変なんだから家に居ても良かったってのに。
「すげえ薬師になって帰って来たんだろ? 俺一人でも足りねえぐらいさ」
 ああ俺、その気持ちが嬉しいよ。だが実力なんてもんはない。
 こいつは誤解している。俺は薬師という範疇の資格なんざ持ってない。薬房で何かに務めてやっとこさ食い扶持貰ってるだけだ。引くに引けずに嘘ついてない範囲で盛ってっけどな。
「そ……まあ大丈夫だ」
 これ以上詮索しないでくれぇ!
「母さんと、あと妹というのは」
 生まれたばかりというからには猿のようにしわくちゃなんだろうけど、俺の妹だ。自分が次男でこの子を入れて女3、男4の兄弟。
「そりゃあ、元号変ってから会ってねえもん。きっと可愛がってくれるだろうさ。ところでその方は?」
「儂……? ああ、塀山参りの途中で会うたんだ。漁村に泊まって釣りでも嗜もうかと」
「なーんだ。寫宏さんだったら良かったのに」
「こらっ、お前一度も会った事ねえだろっ! 本人だったらどうするんだ!」
「寫宏さんというのは、どなたですかな」
「薬師です。性格はともかくまあ腕と見てくれだけはいいんで」
「さぞ色男ということで?」
「いや、世辞にも美形どころか蛇だ。ガラのように細いけど誰がどう見ても医療に深く通じてそうな貫禄があるんっすよ。知りませんけど」
「事務手紙と言ってる事全く違うじゃねえか! それじゃあ、可愛い女の子と一つ屋根の下を謳歌してるってのは……」
「俺にだって彼女ぐらいいるわい! 芬飴と腰を落ち着けるのもそう遠くねえよ」
「てっきり、居候さんの事だと思ってたんだけど」
「…………」
「えっと」
「手紙では丁寧に書いてやったけどもはや異星人だ。まあ小さい子をあやすの上手いし」
「兄ちゃん」
「まさか」
「連れてきてよ!蛇と異星人!」
 目がいくつあるのかな? 足は5本? 宇宙の人ってどんな体形? という好奇心が思いっきり漏れていた。
「言っとくけどな、本当に他国に住んでいるだけで見た目は普通だからな! 迷惑かけんなよ」
「次はいつここに戻るの? 蕗掛で薬師になって戻ってくれるんだよな!」
 街中に新規店出した方が儲かるだろう。そうしたら、お前たちに沢山お金を渡せるはずなんだが。
「そ……そうだな。爺さん、いい漁場はこいつに教えてもらってください。俺は実家でぐうすか寝てますんで」
 不味い事になった。
 稼ぎたいからと無理押しして日々19時間も働き、宿代節約のために職場に泊まり、変人どもの相手をし、少ない余りを楽しみに類は友で酒を浴びてつるむ日々。情けねえ実態をこれ以上知られたら俺の面子がない!
 務めて最初の頃は気にならなかったが、いつまで奴らに夢を見せてあげられるのかという重責。何が何でも、立派な奴にならにゃあかん。
 居候には早々に別の職場の事務か特技を生かした何かに務めていただき、雇主にはなんとしてでも賃金上乗せを掛け合い……。
「兄ちゃん考えてる」
「今日はごちそう作ってるって伝えといてくれない? 石赬たち大忙しよ」
「いつもは父ちゃんに似てすっごいだらけてるのにねー」

上記の回答(本文後半)

スレ主 伊藤真琴 : 0 投稿日時:

「母さん」
「なんで今、帰って来たの?」
「そんな冷てえ事言うなよ。どうしたんだ」
「一人前になるまで贅沢な飯なんざいらんと言ったのはどの口さね」
 そう言うが、母は一人分だけ別に少し具材多めの粥を作る。暗い上にから顔は見えない。
「あんたの分は、あの釣り人さんにでも食べてもらいなさい」
 目先の弟たちを養い、育ててくれただけにぐぬぬ、となる。
「こっちも美味しいから」
 と粥を差し出される。
「お母さん、今晩も仕事! 」
「ちょっと待った、母さんは何をやってる? 俺と風靑、利赬が日雇奉公している間、送った金はどうなったんだ?」
「言うでないよ、利赬」
「それがね、手紙では言えなかったんだけど……あたしたちの生活がちょっと豊かになって、お母さんも妹たちの面倒だけ見れるようになったの。寡婦でそんな小金持ちになったあたしたちをいぶかしんだ村長さまが……」
「おい泣くなよ、他の家に被害はないんか?」
 脾臓あたりが、刺すように痛い。胃炎なんかじゃない。そんな疲れ切った体の上に一体何が乗ってるんだ?
「同じ手口で、急に大きくなった四件は安定しているから七割貢納で何とか事を凌いでいるけど、あたしたちはそうはいかないわ」
「でも俺らの努力が仇になったって事と金が亡くなったって事となんの関係があるんだ」
「そこが問題なの! 今私たちが稼いでいる事を聞きつけた下衆どもに回された奴らが……うわぁぁぁん!」
「泣くなって、要はそいつらに母ちゃんが騙されて、お金を奪われたって事だろ? また稼げばいいさ、な?」
「少しでも風諒お兄ちゃんたちに負担をかけたくなくて……ひぇぐっ、七割払ってでも、私たちと一緒に暮らしたくて、魚じゃなくて……夜中、出かけちゃって。あたしも普段いないから、みんなを石赬ちゃんに頼んでたんだけど……村を追い出されたら、あたしたちどこに住めばいいの……?」
「こっちに引っ越して来いよ」
「ここの移動税? お兄ちゃんが集めてくれている風洵の学費とほぼ同額よ。着の身着のままただ追い出されるのを大人しく待ったところで、馬車代なんてありゃしないわ」
「なら追い出される直前に俺に預かっとけよ。俺たち、母さんたちに分かれれば馬車にも乗れる」
「飲み明かすくせに。その先は……?」
「それ以上言うな、聞きたかねえけど状況は分かった。俺が腕力で掛け合ってやる!」
「おー、かっこいいー。けどねお兄ちゃん、たとえ追い出されたとしても、どこに新しくお家を借りるの? お兄ちゃんは節約のために義姉さんになるかもしれない人の所に転がり込んでるって話だし、しかもほとんど帰ってこない。なんなら職場に泊まる。風靑んちはさすがに狭すぎ。3人が転がるのがやっと。あたしの住むところは結構治安悪いから赤ちゃんとお母さんを抱えてたらもっと大変なことになるかもしれない」
「よう分かってるじゃねえか」
「ねー、こういう時に蛇ちゃんと異星人ちゃんはなんていうの?」
「……わりぃ、俺頭悪いからあんまそういうのわかんねえの。うーん。あ! やっぱ無理かぁ」
「なんかいい事思いついたの?」
「母さんが捌いた魚うめえじゃん。俺やあんたの代わりに風靑に財布のひもを握ってもらって、その日に落ち合う。一度宿で作戦会議でもして、なんとしてでも手さばきを見て雇ってくれるところを力づくで探す!」
「お兄ちゃんにしちゃいい了見じゃない。単純。けど言い忘れてたわ。母さんが夜中に出ているのは荒仕事なんだけど、そんな、ひどいものじゃない」
「それを先に言えよ。まさかこの齢でみんなに見初められる高嶺の花じゃあるまいし。心配して損した」
「違うの。殴られ屋……みたいな感じ。赬夏のお父さんは多分、普通に恋人だから」
「はぁ?!」
「さっき、暗い所で顔をみせなかったでしょ? 元気でいてほしくて、本当は気づかないまま落ち着いてほしかったのよ」
「何で止めなかったんだお前ら、利赬! そいつは今どこに住んでる? 見つけ次第ぶっ殺す!」
「止めないで、売り出す前に自分を売ってうまくいってる子たちの事が大事だからって言ってくれて……。確かに目先の保証金は意味が無いわ。風恂は頭いいから学校行きたいだろうし」
「あとの3人は兄貴と、赬夏と、石赬。兄貴は今働ける状態じゃねえし、石赬……石赬は!」
「前も書いたと思うけど、奉公先が少し渋ってるの。他にいい所を街を駆けずって探してるわ。職人関係はやっぱり一からやらないといけないから、途中加入は難しいみたい」
「仕事先なんざ選ぶな!」
「お兄ちゃんに言われたくない!」
「それでも、齢が離れてようが何だろうが赬夏はぜってえ渡すなよ! いいな!」
「お兄ちゃん、私たちと……薙風兄さんとお母さんを助けて! お願い!」
「いいか。俺は丞灯医院というウチの薬房に患者を連れて行く。そんなアホな商売やってられっか! おまえは母さんが戻ってきたらすぐ俺が手配した馬車に乗せるんだ」
「うん」
「あと、その恋人とかいうクソ野郎のことは一番に俺に教えろ!」
「誤解のないように言うわ。私は、あの人と一緒に愛しているのよ。この仕事にもとても反対していて、二人で磯辺で隠居だってするわ。けど、母さんがいなければみんな心配でしょう」
「母さんは俺が隠して何とかする! お前らは家に誰も近づけんじゃねえぞ」
 俺たちゃ貧しくとも平凡な家だからな……………………。
 利赬は頷いてくれた。けど心配だった。
「明後日までには戻ってやる」

カテゴリー : ストーリー スレッド: 効率と主人公交替

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元記事:効率と主人公交替の返信の返信

一晩明けて落ち着いて読み返してみたら2年前の作品か。
でも、気にするほど文章自体は別に悪くないと思うな。添削板の頃はかれこれ結構前だと思うけど同じ頃?
そうすっとやっぱ主人公の性別の問題なのかな。
少なくとも冒頭の三人称部分は良いと思う。このくらいの描写力が最後まで維持できれば、表面上は上手いと言えるくらいだと思うよ。
あとは中身だね。なんだかんだでスレ主さんの作品を最初から最後まで読ませてもらったこと一度もないので。

上記の回答(効率と主人公交替の返信の返信の返信)

スレ主 伊藤真琴 : 0 投稿日時:

了解しました。少なくとも今はこのクオリティ+Aをコンスタントにこなせます。大丈夫です。着実に上手くなってます(※ただしエロゲリプレイに世話になってるぶん男主人公がうまいだけの可能性アリ)
少なくとも、自分は他人、年下(筆者としては同年代。女主人公よか年上)であるほどうまく書ける傾向があるため現在それなりなのでしょう。
 一つ伺いたいのですが、実際の家庭環境の差異や様々な事情は置いておいて、男性読者にとって、「お母さん」はフィクションでどういうものでしょうか。
 男主人公の母ちゃん殴られるとか扱いひどすぎって思うしそれを助けようとする男というのはわかるんですけど、少なくとも命の危機も性の危機(違うけど)も絶対超グロにしか見えなくて当時無神経に書いてたけどやっぱり気持ち悪すぎる。
 理想でも何でも構わないです。最近ブラックジャックを読破済なので間黒男(BJの実名)を通して抱擁的なお母さん像とか、温かいとか、感謝とか、そういうものなのかなって思います。
 女性のレポ漫画(うちの三姉妹など子育て系を除く)では大体母ちゃんは強い、逆らえなくて暴虐だけど強かで一家を内側から支えるおかあちゃんパワー(荒川の主婦だ! とか好きだけどそれにあたるかも)とか、氏も以前仰ってましたが柔軟な強さとか、フェミニズム台頭以前からバランスの崩れたライバル的何かとして書ける人がとても多い気がします。(あんま好きじゃないけど毒親&壁系多くて立ち止まってしまうのはそのせいか。悩む前に動けばいいのにとか思うけど)みたいなのが多いと思ってます。
 あと、尊敬できる師匠とはどのような人物ですか。彼が捕まったらまずどういった対応を考えますか。
 もしあなたやご友人が医師で、仮に本業が内科なのに珍しい病を治癒したせいで評判が良すぎて(当時はパソコンとか無い時代前提)外科や麻酔科の仕事を勝手に持ってくる患者がいるけど、本当は麻酔・外科ともに秘匿すべきレベルの高水準で、治せるだけの腕があるのに犯罪がバレたくなくて誰の命がかかっててもわざと人前で腕(今回はレベルの事)を落とすような方だったらどう思われますか。
 主人公の補佐役(異世界人?)のかまってちゃんぶりをサッパリ魅せる方法はありますか。(※女性向けあるあるで言えば口では帰りたいと言ってるのに本気で帰る気がないように思える言動。ただ自分を見失いたくないという超自己中な理由)ある種のヤな奴に振り回される・振り回すって女性向け作品の共感の醍醐味でもある分、ドロつきすぎると私の描きたい作品の方向性とは違う気がします。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 効率と主人公交替

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そうした場合の冶金や物理学、化学に対してどのような影響が出るのでしょうか。

上記の回答(魔法世界の蒸気機関が発達しないことによる影響の返信)

投稿者 大天才 : 1

つまんねえこと考えるな
おもしろけりゃなんだっていいんだよ
バカネのれん禁呪師だってまじめに考えたら世界観めちゃくちゃだぞ

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 魔法世界の蒸気機関が発達しないことによる影響

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元記事:【確認】創作作品の作り方はだいたいこんな感じでFAでしょうか

※用語はすべて執筆者独自のネーミング・用法です

◇話の構造
作品の「ストーリー」は「レシ」「ナラティブ」「ディエジェーズ」の三つに分かれている。レシは文章等の表現技法であり、ナラティブは話の構造であり、ディエジェーズはテーマや価値観のことである。読者は主にナラティブを読むので、作者の好きなことや流行を主軸にし、読者をひきつける方法に落とし込むことで作ることができる。すなわち「作者自身の欲望」と「読ませ続けるためのもの」の二種が必要となる。
レシはナラティブを説明する部分であるので、対比構造等に着目して適切に言葉を選び、作者の伝えたいニュアンスに合わせて全体の文体を決定する。
ディエジェーズは作品を読んでから読者にそれを定着させる要素であるので、文学的な深さを必要とする。
作者は主にナラティブまたはディエジェーズから先に作り、多くの場合、レシによって他が決まることはない。

◇起承転結
ナラティブは3~4つ程度のパートに分かれている(今回は4~5つのパートに分ける)。結を除くそれぞれのパートはそれ自体の展開とそこから次へ繋がる部分という二つのパートに分かれている。

タイトル...最初にタイトルと説明欄があり、それらは読者に疑問を与え、期待させるものであるとよい。『異世界の名探偵』なら「異世界でミステリーをする話」であると分かる上、「この先どうなるのだろう」と読者に疑問を与えるような内容であるので合理的である。

起(前半)...読者に疑問や衝撃を与える部分。例えば、「うだるような暑さで目を覚まし、カーテンを開けると雪景色だった」という表現は、何が起こっているか分からないので読者に疑問を与え、次へと繋がる。このため、「男が二階から落ちてきた」を「春が二階から落ちてきた」とするように、レシの段階で臨機応変に情報を切り抜き、その後さらに、平時の文と違和感なくつながるよう適切にケアする必要がある。
起(後半)...話の流れを説明する部分。長編の場合、序盤に、この作品の大まかな流れはどのような構成になるか、リアリティとしてはどの程度かを説明することで、読者に安心感を与える。短編の場合は起の状況に対する具体的な説明の前に、状況に読者を慣れさせる。その過程で読者は薄々設定が掴めて来るので、新たに「では何故彼女は主人公に冷たいのだろう」「彼はなぜそこに居たんだろう」といった疑問を与える。

承(前半)...疑問を解くために具体的な説明が入るシーン。長編の場合、必要最低限の説明を行った方が話がスムーズに進む上読者の考察意欲を刺激する。これによって主人公の疑問と読者の疑問が一致している段階に入ると感情移入がしやすい。
承(後半)...主人公が行動するシーン。読者の目的と主人公の目的がほぼ一致していて、主人公の目的を遮るように障害が存在し、主人公は自らの手でそれを取り除こうとする。

転(前半)...今までの常識が覆される。すなわち主人公が負けるなどして承の流れに変化が生じるか、あるいは序盤で示された一見もっともな意見に穴が見つかるなどしてディエジェーズが揺らぐ。
転(後半)...今までに示された主人公の変化や成長の道のり、あるいはこの世界の思考の制約等によって、主人公が決断をし、状況を切り開くなどする。

結...日常が戻りつつも、主人公の変化などが起こっている。あるいは、ディエジェーズのまとめに入る。長編作品なら次の話への導入になり、短編作品等なら、ここで作者の欲望の一部が満足される。
嗜好はストーリーと関係なく挿入されることも多いが、ナラティブの結果の副産物として配置することで、作者のモチベーションに繋がる。

◇データベース
世界観や登場人物、人物同士の関係性などの設定(=データベース)はストーリーとは別に扱われる;すなわち、ストーリーはデータベースを表現するための一側面に過ぎない。
データベースは「キャラ」と「キャラクター」の二つの側面があり、後者がストーリーと不可分なのに対し、キャラは読者の二次創作などの多様な解釈が発生しうる。

キャラは読者に訴える部分で、ナラティブで描かれ、3つの要素が重要となる。

「ワンダーモード」...他と区別でき、場合により意外な一面があること。
例:「Kanon」の月宮あゆがたい焼きを盗んでくるシーン、「アイドルマスター」シリーズの登場人物のシルエットや属性の組み合わせ
「考証モード」...葛藤や実在感があること。
例:「ルパン三世 カリオストロの城」の終盤でルパンがクラリスを抱きしめようとするができないシーン、「鬼滅の刃」で甘露寺蜜璃にたいして紳士的な対応をするが直後に鼻血を出す竈門炭治郎、など
「文学モード」...ディエジェーズの中で対比的な役割を持っていること。

ワンダーモードはまた、ナラティブにおいては終盤と序盤に同じキャラを出すことによって読者に感動ややるせなさといった感情を生ませる。したがって、1.起として読者をひきつける役割2.読者に感情を与える役割の二つがある。
考証モードは人物や世界観等が実在しているように見せるためのものである。たとえばAIが発達した世界であるなら、「その動作原理はどのようなものか」「兵器に運用される可能性も当然あるが、作中でそうなっていないのはなぜか」「この世界で他の技術が発展していないのはなぜか」といったことを考慮する必要がある。文章にするとダレるので、たとえば考証モードとしての世界観を説明する役は起モードとしての登場人物にやらせる、というような工夫が必要となる。
文学モードは人物同士の相違点や共通点、関係性に相当し、ディエジェーズのための対比を形成する。また、例えば恋愛のような展開がある場合には、もしかしたら他のだれかと付き合っていたかもしれないという可能性を示唆することで読者の想像を刺激することができる。すなわち、1.ストーリーと不可分な部分2.読者による創造の余地がある部分の二種類を生む。

キャラクターは主に人物に存在し、主にディエジェーズの一部として描かれる(=ルーティンとしてナラティブに組み込むと不自然になる)。それは二つの要素に大別される。

読者からの不透明性...読者に人物の内面が完全には分からないということ。
本人からの不透明性...本人がその内面を完全に理解しているわけではないということが本人に分かっていること。

◇対位法・伏線
「対位法」は、ここでは、「読者に与えられる感情」と「作品の本当の流れ」の相違という意味で用いる。
たとえば「けものフレンズ」(2017)は視聴者にとっては少女二人の冒険だが、考察する人々にとってはそれはポストアポカリプスなどを想起させる。すなわち、深層の設定から話を進める最低限の要素を抽出し、残ったものの一部を視聴者サービスの範囲で画面の端々に配置するものである。

伏線による語り方は、読者に理解・記憶されている範囲で論理的に話を進める。すなわち、読者が感情移入される対象(≣「主人公」)が行動する範囲においては、いまだ出てきていない深層の設定や、考察しなければ分からないような設定によって物語を解決するべきではない。
また、主人公の行動動機は、その世界観の範囲で合理的である必要があり、そうでない場合は事前に説明を行うか、その世界観では異質であることをその場で明示する必要がある。

「伏線」は、1.読者に覚えられる2.忘れさせられる3.必要な時に思い出される、という3つの構成からなる。2が欠けていたり、3があっても回収されない場合は「布石」と呼ばれる。主人公がストーリーを進める場合は伏線や布石の範囲内で行わなければご都合主義となり不自然になる。

なお、絵画のように、その場の気分等により恣意的に設定が決められる場合があるが、これに関してはより複雑であると思うので判断を保留する。

◇対比
対比は、ディエジェーズを表現するため、または、ナラティブの特定のシーンやデータベースを引き立てるために使用する。対比がナラティブの範囲で不可能である場合には、レシの比喩表現によって表す。

対比はファンタジーや純文学といったストーリーに重点を置く作品では伏線や考証よりも重要であるが、逆にSFや推理小説では話の論理性を損ない、思考実験や頭脳戦といった要素の障害となる。

上記の回答(【確認】創作作品の作り方はだいたいこんな感じでFAでしょうかの返信)

投稿者 読むせん : 7 人気回答!

・ながい 
・意味わかんない
・えんがちょ

です。これでファイナル・アンサー。これでOKだと思うなら、それでいいから、さっさと創作しろー_(┐「ε:)_

ってかFA書くなファイナル・アンサーって書け。「これでいいですか?」って書けー。インテリぶりやがって―。

言いたい意味が、まるで分からん(´・ω・`)
――――――――――――――――――――――
頑張っているのでしょうが、小難しい理屈と難解なっ専門用語っぽい言い回しで煙に巻いている「詐欺トーク」にしか見えない。

しかもコピー&ペーストに見える。

なんのレクチャー本の受け売りかは知りませんが・・・・・・内容を、自分で把握&消化し、「自分らしい言葉」に変換し、こういうニュアンスでいいのかな?って書けていない時点でやばいと思います。

【例えば「カリオストロの城」の冒頭で、ルパン一味が、強盗という「悪事」を働き逃げるという【道徳的には悪であり、嫌悪感を感じさせる】はずのシーンがあります。

でも、そのアクションを映画では、陸上競技のハードル走、および鬼ごっこみたいに演出することでルパン一味の「無邪気さ」「小気味よさ」を表現しています

 上記のような「何らかの行動(アクション)」を、見せ方によって、観客や読者に良く思わせたり悪く思わせたりする「演出の工夫」「文章表現」を略して『レシ』と表現してます】

くらい書いてよ。手間でも文字数ケチらず書いてよ。
――――――――――――――――――
・・・・ぶっちゃけ、『カリオストロの城』とか『鬼滅の刃』の「ディエジェーズ」とやらを理解してんの?「ナラティブ」を書きおこせるの???

理解してない癖に偉そうに引き合いに出しても、無意味に見えるよ?
―――――――――――――――
小説やラノベは、突き詰めて言うなら「馬鹿が読むもの」です。

 馬鹿にだって分かるように、工夫して、魅了して、最後まで読み惚れさせ、納得や理解をブッコんでいくテクニックです。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
この書き方では、バカの事を馬鹿にしきっている事しか伝わって来ないよ?

カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: 【確認】創作作品の作り方はだいたいこんな感じでFAでしょうか

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投稿日時:

元記事:小説を面白くするための工夫

こんにちは。

参考までに聞いておきます。

皆さんが小説を書いていく上で作品を面白くするために行っている工夫ってありますか?

心理描写をしっかり描くとか、何段階にも分けてオチを用意するとか等。

ここで言う「面白い」とは、「とある」シリーズや「転スラ」、「SAO」といった多くの読者に読まれるようなそんなストーリーのことと捉えています。

恐らく小説を書いてらっしゃる方々って、皆「多くの人に読んでもらえるような作品」を目指して頑張って書いていると思うんですよ。なので、そのための工夫って絶対に施しているだろうなあと。

なので差支えなければ教えていただけると幸いです。

よろしくお願いします。

上記の回答(小説を面白くするための工夫の返信)

投稿者 あまくさ : 1

エンタメ小説の第一の勝利条件は、読者に面白いと思ってもらえること。なのでプロや上級者はそこを目指してしのぎを削っているはずで、創作技法の激戦区と言えます。
また、ワンシーン単位で面白いと思える展開を思いついたとしても、そこに至るストーリーに納得できなければ読者はしらけるだけだと思うんですね。ですから「面白くするための工夫」という質問に対して回り道のようですが、土台として小説全体が総合的にしっかりしていることが不可欠です。

とは言え、それでは答えになっていないのも確かなので、参考になるかもしれないことを一つだけ。虚淵玄さんが『まどマギ』についての対談で語っていたことです。

今の視聴者(読者)はエンタメずれしていて、頭の中にストーリーやキャラのデータベースができていると言うんですね。だから何を見ても「ああ、あのパターンか」と思ってしまうと。
そこで、よくあるパターンと思わせておいて、不意打ちのように予想をはずすサプライズを仕込みます。すると視聴者は、

「あれ? これは俺が考えていたのと違う作品かもしれないぞ?」

「これは、見ておかないとまずいかもしれないぞ」

そう思わせるように作るのがコツなのかな、と思っているとのことでした。
これを単に「ストーリーの意外性」の話と捉えてしまうと有り触れてしまいますが、今の視聴者の「エンタメずれ」という特徴を分析し、戦略的に思考している点に注目してください。

カテゴリー : その他 スレッド: 小説を面白くするための工夫

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