中華風ファンタジーの「序破急」中、「破」「急」に関する質問の返信
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中華風ファンタジーの「序破急」中、「破」「急」に関する質問(元記事)
現代日本で失われた鉄道風景を再現する中華風後宮ファンタジー『寿国演義』の新作を構想しているドラコンです。後述の関連スレッドに回答してくださった皆さんのおかげで、出だしの構想はほぼ固まりました。ですので、次はオチについて、質問させていだだきます。
なお、プロットがもう少し煮詰まって、プロローグが書けたら、プロット掲示板・プロローグ掲示板に投稿してみたいと考えております。
●出だし
【序】「銀鈴、地下牢に入り、幽霊皇后と出会う」
出だしは以下の通りです(キャラ・舞台の設定の詳細は後述)。
「主人公・張銀鈴(ちょうぎんれい)(皇后、14歳)は、牢番の訓練に必要な囚人役を「賭けすごろくで決めたら」と言い出した。言い出した銀鈴本人が負けてしまい、囚人役引き受けることとなり、3日間地下牢に入ることとなった。3日間、ほぼ食事抜きで、薄着、手枷・足枷つき、正座で真っ暗かつ寒い監房に閉じ込められ、半死半生の状態となる。訓練が終了する直前に、200年前に同じ監房で獄死した幽霊皇后(踊り子、冊封国の王女、側室の讒言で幽閉された)に出会い、とりつかれて、「踊りの後継者を古郷で探したいので手伝ってほしい」と頼まれる」
出だしのストーリーは固まっていますが、舞台が舞台なので、グロくなっていませんか。15禁や18禁といった年齢制限がかかりませんか。
●出だし後の展開
この先の展開は、以下のように考えています。
【破】「幽霊皇后、豪華列車で後継者候補を見付ける」(「破」は架空鉄道旅行記のつもりです。食堂車で食事したり、幽霊皇后が馬やラクダで数箇月掛かった距離を3日で移動して驚いたりする場面が主ですので、特に質問はありません)
・銀鈴、幽霊皇后と共に、列車で幽霊皇后の故郷「火昌(かしょう)」へ向かう。お守役の越忠元(えつちゅうげん)(男。22歳。最高裁長官兼法相)、同補佐役の晶芳雲(しょうほううん)(女。16歳。判事見習)と欧裁文(おうさいぶん)(男。15歳。判事見習)も同行。
・踊りの後継者候補(少女。詳細後述)が、途中駅で銀鈴たちが乗った列車に乗り込んでくる。幽霊皇后が、後継者候補が長時間停車中のホームで踊っているところ見る。後継者候補は、カルト教団「福地寺(ふくちじ)」の信者で、福地寺総本山から居住地の火昌への帰り。
・火昌駅内の公衆浴場で後継者候補と接触を試みる。
【急】「幽霊皇后、候補者を正式に後継者に定める」
・銀鈴と幽霊皇后、忠元らに無断で福地寺の西砂州(せいさしゅう)(中国新疆ウイグル自治区を想定)本山(会社なら支社)へ調べに向かい、事件に巻き込まれて、逮捕される。
問題はここです。単に候補者に「後継者になってほしい」と頼むのでは面白くありません。後継者候補ともども、事件に巻き込まれてもらいたいです。冤罪事件に巻き込まれてもいいのですが、忠元らの内偵捜査の邪魔になるのと、銀鈴と幽霊皇后を危ない目に遭わせたくないとの理由で、忠元によって半ば強引なこじつけで、後継者候補とともに逮捕される展開を考えています。
銀鈴と幽霊皇后が巻き込まれる(引き起こす)事件というのが、浮かびません。
強引なこじつけで忠元が銀鈴・幽霊皇后・後継者候補逮捕した場合の展開は以下の通りです。
・芳雲・裁文、銀鈴を「わざと」高圧的に取り調べて説教(冤罪だとこの展開は不自然?)。
・芳雲、監視役兼世話役として銀鈴たちと獄中生活。
・銀鈴、芳雲に手引きさせ牢から抜け出して、後継者候補の母や兄弟姉妹を救出(脱会させる)。これをきっかけに、福地寺州本山を家宅捜索。勢力を少しは削ぐ。
・幽霊皇后、候補者を正式に後継者に定める。後継者の指導と、銀鈴を気に入ったことを理由に現世にとどまる。
●キャラ設定
・直接登場するキャラ
・張銀鈴
主人公。女。14歳。庶民出の皇后。
・幽霊皇后
女。外見年齢25、6歳。
冊封国・火昌王国の王女で、踊り子。隣国・胡(遊牧騎馬民族の国。イラン+旧ソ連中央アジア諸国を想定)との軍事的緊張が高まったので、寿国からの保護を求めるための政略結婚。寿国後宮への入内は前々から計画されていたが、胡との関係緊張で、急遽皇后として迎えられる。
銀鈴の時代より、200年前の人物。
皇后候補筆頭だった側室に、蛮族(幽霊皇后)に皇后位を奪わたと嫉妬され、その讒言(呪詛、不貞)で地下牢に幽閉。幽閉の5年後に死去(鴆毒入り肉まんが死因。表向きは食中毒死と発表)。幽閉は立后後1年以内。
幽霊になってからは、結界が張られていなければ自由に壁をすり抜けられる、姿を自由に消したり現したりできる、空を飛べる(とりついた銀鈴の半径数キロ~十数キロ以内)。
幽霊皇后には、極端に強い力を持たせているわけではありませんが、この力でも便利過ぎないでしょうか。特に、誰にでも姿を見せたり、消せたりしても良いのでしょうか。
・幽霊皇后の後継者候補
18歳~12歳の少女。幽霊皇后の子孫。
福地寺信者。本人は福地寺に懐疑的。兄弟姉妹ともども、福地寺に傾倒した母に強引に入信させられた。
事実上、母と兄弟姉妹を人質に取られる形で、美貌と踊りの才能を見込まれ、広告塔にさせられた。
家族関係の詳細はまだ未定です。年齢も、銀鈴と同い年以上にしようか、年下にしようかと迷っています。銀鈴は「妹的キャラ」なので、一番年下にしています。ですが、銀鈴にも「妹」が居てもいいかな、という気もします。ただ、年端もいかぬ女の子を牢に入れるのも、倫理的にどうか、との迷いもあります(それを言うと、銀鈴が14歳で皇后になっているのも問題ですが)。
・越忠元
男。22歳。最高裁長官兼法相。後宮の女官教育機関「後宮太学」の教師でもある。
皇帝とは幼馴染の学友で兄的存在(『暴れん坊将軍』の大岡越前みないな感じ?)。鉄道マニア。
・欧裁文
男。15歳、ただし外見年齢12歳。判事見習。鉄道マニア。忠元とは、公(判事)・私(鉄道趣味)ともに師弟の関係。
・晶芳雲
女16歳。判事見習。裁文とは幼馴染。
・直接出ないキャラ(主にセリフ中に登場)
・側室
名前は未定。女版吉良上野介。位は貴妃。皇后候補筆頭(だった)。
外交上の配慮とはいえ、蛮族(幽霊皇后)に皇后位を奪われ嫉妬。幽霊皇后を幽閉に追いやり、自然死を狙った。だが、牢番が幽霊皇后に同情的でかなり寛大に扱ったために、なかなか死なず、待ち切れずに肉まんに鴆毒を盛り、幽霊皇后を毒殺。
初代皇帝の天下取りに貢献した「開国の元勲」の一族。初代皇帝のころは立派な一族だったが、代を経るにつれて劣化。一族全体が吉良上野介。とはいえ、初代皇帝が世話になった一族のため、皇帝や皇族といえども、手を出しづらい。
性格はひどいが、美人。
・バカ皇帝
名前は未定。女好き。「三国志」の董卓や袁術のような感じか?
側室と組んで幽霊皇后の皇后位を剥奪しようとしたが、外交上の配慮で、宰相に阻まれた。
側室ともども非業死。
・バカ皇帝の跡継ぎ
名前は未定。バカ皇帝の従弟。名君。
バカ皇帝の女好きに嫌気がさして、皇后以外とは関係を持たない。その後の皇帝もこれに倣う。
このため、官界に女性の登用が進む。後宮も女性官吏独身者寮になる。
・最後の火昌国王(麹昇〈きくしょう〉)
男。10歳で国王即位。母の摂政王太妃が火昌王国を寿国に併合。
為政者としての素質なし。
機械いじりが好きで工学を修める。火昌王家の伝統で地学・水理学を叩きこまれている。母とともに寿国の都・長洛へ留学、そこで鉄道を見て、鉄道に傾倒(砂漠の交易国として交通には敏感)。
成長後、工学・砂漠の地学・水理学の造詣を見込まれ、絹街道本選建設担当の鉄道院火昌建設局技術特別顧問に就任。西砂州の鉄道発展に貢献。後に「砂漠の鉄道の父」と呼ばれる。
その一方、芸術家としての素質もあり、詩人や画家でもある。
・麹昇の母
100年前の寿国皇帝の娘(公主)。幼い頃より占いに才能があり、あだ名が「占い公主」。
息子・麹昇の顔を見て、「幼くして国を継げば、民を苦しめ、国を亡ぼす。政治から遠ざかり、学問・芸術の道に進めば、民を幸福にする」と予言。
夫が早死にしたため、摂政王太妃として、火昌王国を宗主国・寿国に併合。
麹昇母子については、我田引水ならぬ「我田引鉄」で、強引に鉄道に絡めたのはご都合主義的ですかね。
●舞台設定
・寿国
モデルは主として、唐代の中国(明~漢代も参考)。皇帝親政の帝国。
・火昌王国(かしょうおうこく)
想定トルファン(砂漠のオアシス都市国家)。
王家は豚肉、酒を食さず。ただし、交易品や寿人向けとしてぶどう酒の生産は盛ん。
銀鈴の時代の100年前に、寿国に併合。併合後も、火昌王家は「国王」の称号を認められ、統治権こそないものの、銀鈴の時代まで存続している(日韓併合時の旧大韓帝国皇族の扱いを念頭)。
幽霊皇后が、寿国皇后になったのがきっかけで、寿国皇室・火昌王室は相互に嫁ぎ合う関係になる(皇后になった例は幽霊皇后だけだが、皇帝の兄弟や従兄弟といった近親との婚姻は珍しくない)。相互の国民も、他国意識は薄く、親戚国との認識。
火昌王国の併合もご都合主義的な感じがします。
・福地寺
カルト教団。テロリスト予備軍(「三国志」の黄巾党?)として政府に警戒されている。
開祖は何度受験しても、科挙(高等官登用試験)の一次試験にも受からなかった人物。
入信条件は、教主の本を最低10冊読んで、感想文を提出すること。
信者に教えを勉強させるため、教団内での地位をエサに、科挙紛いなことを実施。このため、科挙に落ちた知識層に受けている。
後宮の女官にも興味を持つ者が出ている。
格安洗脳研究会旅行も無認可で主催。
各地で全財産を寄進した人から、返還を求める訴訟を起こされている。
・鉄道
戦前~新幹線遺残の日本の鉄道を想定。
国有国営(管轄は鉄道院)。
電化はなく、蒸気機関車。
首都・長洛(長洛)―火昌間は特急でも3日掛かる。
中華風ファンタジーの「序破急」中、「破」「急」に関する質問の返信
投稿者 とある書籍化作家 投稿日時: : 5
厳しいことを申し上げます。
最初の牢番役を決めるのも、半死半生なのもわけがわかりませんでした。
周囲は止めなかったんですか?
主人公よりもサブキャラの設定が多いのも普通はあり得ません。
プロなら、主人公こそ最も気を使います。
書きたい設定が先行しすぎて、読者が入り込める序盤とは思えません。
少なくても、私は無理でした。
プロットの書き方を勉強しましょう。
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