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>拷問や刑罰は判断が何とも難しいですね。イラストなら、着衣や流血の有無で判断できますが、小説は文字だけですから。
……「程度の問題ではない」の意味が伝わっていないような気がしたので、しつこいようですが言葉を変えてもう一度。
「まともな倫理観のある人は、やむを得ない事情で拘束した人物を『尋問』することはあっても『拷問』することはない」
刑罰というのは、犯した罪によって課せられるものなので、それが悪法であってもある程度実行の正当性が保証されています。
でも、拷問というのは、聞き出したい情報に対して用いる手段としてもっと穏当な尋問という手段があるのに、あえてその手段を選択しているわけです。だから程度に関わらず概念そのものがアウトの可能性が高い。
……私、「キツめの尋問」って言葉は何度も聞いたことがありますけど「大したことない拷問」てはじめて聞きました。それでなくても中華もので拷問と聞いただけで、他のどの世界観のものよりもヤバい気しかしないんですけど。
ドラゴンさんの作品の問題は「描写がグロいか」という部分ではなく「拷問という、本来どうあってもグロを避けられない要素を軽く見せようとしている」部分。なので「味方同士で拷問ごっこ」「メインで拷問描写してるけど大したことない」と言われて作者のモラルを疑いたくなる気持ちを少しはわかってほしい。
>主にカバー絵や挿絵の印象ですが、書籍化されたライトの別の中には、年齢制限がなくとも、とても電車の中で開けないものもあります。
現状ではR15は「閲覧禁止」ではなく「相応の分別を持って読んでください」という注意喚起にしかなっていません。なので作家にとっては読者層が狭まる不利益はほぼないも同然、それ以上に表現の自由の幅が広がる恩恵のほうが高く、積極的に表記して好んでこの領域で活躍されている方はけっこう多いように見受けられます。ようは「警告はしたからこっちには責任はない」と主張できる。
あと、仰るように途中から表現したいものがどうしてもそっち方向にいってしまったため、後から警告表示する方もいます。(レーベルでしっかり区切っている会社にとっては迷惑でしかない気がしますが……)ドラゴンさんのように実験的なネタの組み合わせを試みるチャレンジャーにとっては、R15はまさに頼りになる保険扱い。そう邪険にするものでもないですよ。
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スレ主 ドラコン 投稿日時: : 1
>hexaさん
ご丁寧にありがとうございます。ドラコンです。おかげさまで、15禁の「保険」の意味が良く理解できました。
>「まともな倫理観のある人は、やむを得ない事情で拘束した人物を『尋問』することはあっても『拷問』することはない」
>刑罰というのは、犯した罪によって課せられるものなので、それが悪法であってもある程度実行の正当性が保証されています。
私も「拷問」と「刑罰」の区別はついています。説明が面倒だったので、「拷問」で通しました。
それに、このプロットの「序(出だし)」で銀鈴が地下牢に入っているのは、「拷問」ではなく「刑の執行」です。より正確に言えば、「刑務官(牢番)による『受刑者(囚人)の処遇』に関する訓練のため、死刑に次ぐ重罰である『宮中終身幽閉刑』の受刑者役を引き受けた」です。当然、銀鈴の処遇(食事の制限、竹笞で打たれる、枷をはめられる)は、現実世界でいえば『刑法』『刑事訴訟法』『刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律』に当たる作中世界の法律に基づいています。また、訓練終了後には正式な報告書が皇帝へ奏上されます。
もっとも、仲間内で悪ノリして、訓練の設定がかなり大げさになりましたが。ついで言えば、既に書いたことですが、幽霊皇后も生前、この「宮中終身幽閉刑」を受けました。ですが、牢番が同情して、法律を無視してかなり寛大に扱ったので、5年間生き延びました。一方銀鈴は、訓練なので法律が極めて厳格に適用されて、半死半生になりました。
自白を引き出すために、竹笞で打つのは考えていません(かなり高圧的な口調での尋問は考えていますが)。喧嘩、不法侵入、公務執行妨害辺りの罰として、百叩き・五十叩きの刑を執行することは考えています。
名判官・大岡越前に擬した裁判官キャラも考えていますので。
カテゴリー : ストーリー スレッド: 中華風ファンタジーの「序破急」中、「破」「急」に関する質問