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本題の方に返信するのを忘れていました……(元記事)

今更ですが返信を書きます。

>>やたら他者の思考を覗き見したがる出歯亀趣味
>>その人の視点では表現しにくいことを他者の視点に切り替えて押し付けようとする無責任な人

お手厳しいですが、前者は自分にも少し思い当たるフシがあります。
アクセントで少量入れるだけなら全然構わないのでしょうけど、多視点は使いすぎると毒なようですね。
群像劇とか短編連作の要素が強い作品なら全然構わないのでしょうけど

>>その人の一生を背負うくらいの覚悟がなければやめとけって言いたい気分。

基本的に私は自分で作ったキャラクターは(後から失敗したと思ったキャラも含めて)みんな好きなので、hexa様の言った「その人の一生を背負うくらいの覚悟」というものは持っているつもりです。
(あとボリュームに関してもこれ以上増大させたいとは思っていませんね。前作はこう見えても書き上げるのに一年以上掛かっているので、たとえあの程度の出来でもしんどいと思いながら完走した方です)
ジャンプとかで十年以上連載を続けている漫画家の皆様はめちゃくちゃすごいと思っています。編集部が自分の望む形で完結させてくれなくても描き続けるなんて、相当の覚悟が必要だと思いますよ。
(長期化が原因でダレているストーリーに難癖をつける人の気持ちもわかりますが……)

PS
これはなろうにある小説の書き方のエッセイで聞いたことなのですが、三人称でも心理描写はなるべく主人公に限定するべきという記述がありました。
拙作のクライマックスのような「ラスボスの心理描写を思いっきり書く」というのはあまり良くないのでしょうか……?
複数人の心理描写を書けることが三人称の利点だと思っていた(そしてそれを有効活用しないなら三人称の意味がないとも思っていた)のですが、この意見は私の認識と正反対なのでかなり気になっています。

本題の方に返信するのを忘れていました……の返信

投稿者 サタン 投稿日時: : 1

横からですが、
>三人称でも心理描写はなるべく主人公に限定するべきという記述がありました。
「主人公に」というのは一視点でしょう。
しかし、「誰かしらに視点を固定すべき」という意味で言えば、そのとおりです。
技術的に言えば「主人公視点から書いてるシーン」で「ラスボスの心の声を書く」というのは不可能ではありませんし、やっちゃいけない事でもありません。
でも、hexaさんが「出歯亀」と例えてるけど、そういう事になっちゃうというか、そうだよな、という感じです。
つまり、そのラスボスの思考は「誰がどうやって見聞きしているのか」という問題が潜在的にあるんですよ。
主人公視点のシーンである場合、「主人公が覗き見てる」という形になる。
ところが主人公にはそういう特殊能力はない。
すると、「誰視点のシーンなのかわからない」ということになる。
複数の心理を同時(同一シーン)に書くと、「視点」すなわち「何を中心に物語を語っているか」という芯になる部分がフラフラしちゃうわけです。
だから「複数の心理状態を書ける中心」に焦点を当てることが出来れば、マリンさんの考えは問題なく実行可能です。

これもhexaさんが指摘しているけど、「視点」というのは切り替え可能なカメラとは違うので、アニメや漫画のようにコロコロ切り替えることは基本的には不可能です(視点はよくカメラに例えられるが)。
ワンシーン内では1視点で誰かに固定する。別キャラの心の中を書きたければシーンを切り替えて視点を変える。
これを原則と思ったほうが良いです。
もちろん、ルール的に「それが絶対」という話ではありません。

――余談だけど、その原則外となる代表が「神視点」や「作者視点」でしょう。
正確には原則外ではなく、前述した「芯」や「中心」になる視点主が「なんでも知ってる神」に固定されてるので、神の視点から何でも書ける、という形になります。
また、考え方を捻れば「主人公の考えくらいわかる、付き合いの長い幼馴染」というキャラを出せば、「幼馴染視点」で書く場合は「幼馴染から見て主人公がどう思っているか」を書けるので、幼馴染視点から主人公の心情まで書くことができます。
巧みでややトリッキーな手段だと、心を持たない「モノ」に視点を合わせることもあります。そうすることで客観的俯瞰的に全体をほどよく同時に書けます。これは一人称と違って心の声で進行するわけじゃない三人称だから可能な表現で、ほんとにトリッキーですが。
このように、工夫すれば三人称で同時に多数の視点を書くことは可能です。

よって、あくまで私個人の意見ですが、
>「ラスボスの心理描写を思いっきり書く」というのはあまり良くないのでしょうか……?
それを「書ける状況にしてる」ということが前提で、悪くはありません。
三人称だからといきなりラスボス視点で心理状態を書いてしまっていたら、良くない、と言えます。
>複数人の心理描写を書けることが三人称の利点だと思っていた
一人称視点でも、シーンを変更すると同時に視点が変わることってありますよね。
でも、その場合、まるでプレイヤーキャラが変わったようにガラッと雰囲気が変わるでしょう。
しかし三人称視点の場合、視点移動でそこまで強いギャップはありません。
「第三者の語り」という点で統一感が取れているので、スムーズに視点移動することができます。場面移動とほぼ同義なくらい違和感ないでしょう。
この点でもって「視点移動しやすい」つまり「他者の心理状態を書きやすい」という事はあります。
しかし、「他者の心理を遠慮なく書けるのが利点」というのはおそらく認識に間違いがあると思う。
前述したように「神視点」など、元からそれが可能な技法を使っている場合はその限りではありませんが、これは三人称の特徴ではなく神視点の特徴なので、間違いというか誤解があるでしょう。
三人称でも基本的には誰かに視点を固定すべきです。
その視点をシーンによって移動させる、これが三人称はスムーズで違和感が出来にくいため、読者の目からは「複数の心理状態を同時に書いている」と見えますが、そんな事はありません。
これは「どこに視点を合わせるか」という話です。ポイントは「誰に」ではなく「どこに」である事です。
こうしたことが「視点を理解する」という事で、少し厳しいようですが、視点を理解しないと三人称を書くのは難しいです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 情景描写の量について

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